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19/NOV 1999
楽しいはずのスキーが最近どうも下火になって来ているような気がする。ということについて
物心つく頃から今日まで40年以上も続けて来たスキーを、これからも楽しんで行こうと思っているけれど、スキー教師としての自分も、スキーの楽しさを伝えられなかったのではないかと、反省している。
建前はともかくとして、好むと好まざるとにかかわらず、肩書きや、地位や、財力が人の価値を判断する基準になっている世の中で、スキーに限ったことではないけれど、純粋に遊びの世界までそういった日常を持ち込み、つまらなくしてしまったのかもしれない。
例えばバ〇○テスト。本来の目的からは逸脱したような現在の方向はどう考えても変だ。それは受検者も、検定する側も双方がスキーの楽しさを忘れているのではないかと勘ぐってしまう程だ。 受検者側の殆どが白いバッジを欲しがり、検定する側は合格への怪しげなマニュアル本を毎年リリースする。それだけではあきたりなく、更にテク○○ル、ク○○ンとエスカレートしてきた。
バ〇○テストとは本来、今の自分の技術レベルがS△Jの基準でいえばどのくらいのレベルに達しているか確認し、それを励みに、さらに技術の向上を目指すのが目的であったはずである。 技術が向上すれば、より難度の高い斜面や雪質を楽しめ、当然面白さも増し、今は滑走を許されていないオフピステにも、やがては挑戦しようと思えるまでに内面の自信も同時に練磨するのが本来の趣旨ではなかったのか。
当初は純粋にスキーの発展と普及に寄与しようと発足したスキーの団体にも、次第にヒエラルヒーが構築され、それが指導員や会員にとどまらず、一般スキーヤーまで巻き込んだものになってきた。
バ〇ジの検定は、以前指導員がしていた、それが今はご丁寧に指導員が検定を受け、A級、B級、C級の検定員資格を取得した者でないと検定が出来なくなった。おかしな話だと思う。何故って。? 指導員は指導される側の欠点を見抜けるからこそ、改善への方策を示せるのであって、その欠点が一連のスキー操作に及ぼす影響の割合まで推し量ることが出来るはずだからだ。
百歩譲って、そうした検定員制度にメリットがあるとしたら、判定能力の均一化ということだろう。しかし残念ながら、相変わらず検定場所による難易度の格差は大きい。
一事が万事、こうしたヒエラルヒーを隅々まで構築し、その何処に自分がいるのかが重大な関心事になっている今のスキー界に、本当にスキーの楽しさが解かり、実際に楽しんでいる人が一体どの位いるのかと思うと、あまり明るい気分にはなれない。
勿論そうした楽しみ方もあるということを否定はしないし、理解も出来る。人より秀でていると言われて悪い気はしないし、ランクが上がる毎に喜びも感じるだろう。が、自然と対峙した時、頼りになるのは自分の力であり、バ〇ジの色や肩書き、まぐれや言い訳が通用するような世界ではないということも、又厳然たる事実なのだ。
難しい理屈を並べなくても、面白がっているうちに、子供でもスキーは上達する。なのに、ス〇△教程を始めとする書物のなんと難解なことか。「スキーでもやってみようかな」と思った人が、そういった書物を手にしたら、一体どんな感じがするのだろう。
受け入れ側も自らの努力を怠っていたのではないか。スキーヤーが減るとすぐに雪不足や景気、或いは多様化したレジャーのせいにする。宿、駐車場、食堂、リフト、その他スキー産業に関係するそれぞれが、本当にサービス業としての体をなしていたか、もう一度真剣に考える必要があると思う。
白馬を訪れた人々に、愉快で楽しい想い出をいっぱい抱えて、また現実の生活に帰っていただきたいと心から願っていたか・・・・・・・・・・。何だか不満ばかり書いている自分にも嫌気がさしてきたので、この辺でやめておきます。
25/NOV 1999
スキー用語について考えてみる
スポーツにはそれぞれ独特な用語があり、そのスポーツをする上である程度用語やその意味を理解する必要がある。プレイヤー同士、或いは教わる側と教える側のスムーズなコミニュケーションをとる上で、かなり重要な意味を持つと同時に、部外者には理解しにくい独特な用語は、一方でマニアックな雰囲気を醸しだす道具にもなる。
アルペンスキーはと言えば、発祥の地がヨーロッパのアールベルグ地方であった為か、日本でもその流れをくんだオーストリアスキー術が普及していた。 用語は主にドイツ語が使われ、技法もプルーク、プルークファーレン、プルークボーゲン、シュテムボーゲン、シュテムクリスチャニア、クリスチャニア、ギルランデ、ウムシュタイクシュブンク、トラバース、フェルゼンドレシュープ、シュープ、ヴェーデルン等々、古くからのスキーヤーはご存知の様に、ごく当り前に使われていた。
それがここ数年、日本を代表するスキーの団体では変わってきている。例えば、パラレルクリスチャニアがパラレルターンになり、今はパラレル大回りと呼ばれ、ヴェーデルンがパラレル小回りと呼ばれるようになった。ウムシュタイクやその他沢山の用語がどのように変わっていったかいちいち書いていくと切りが無いのでやめておくけれど、どちらがマニアックかは推して知るべしだろう。
日本の独自性を打ち出そうとするあまり、現場の指導員にさえ失笑をかうようなこうした変遷は、一般スキーヤーを混乱させ、スキー雑誌には「今年はこう変わりました」と、解説文さえ載るありさまだ。 しかしそれがスキーヤーにとって有益なものであるなら、多くのスポーツがそうであるように、時代と共に進化し変化するのは当然の成り行きだろう。が、変えるべき必然性の無い、慣れ親しんだ用語を何故変えなければならないのか。
パラレルクリスチャニアとヴェーデルンは似てはいるが異質のエレメント(注)だと今でも思っている私には、パラレル大回りがどんなに小径のターンになろうと、それはあくまでパラレル小回りでしかなく、ヴェーデルンにはなりえないと思うのだ。変えられた用語による幻想は目的の地を又一段と遠くし、マニアックさを失ったスポーツの行きつく先は、ブームの名のもとにいずれは記憶の彼方に消えて行くような気がする。伝統の用語を今一度見直して見ては?
(注)上半身の向きに着目すれば一目瞭然。いわゆるパラレルターンはターンのマキシマムにおいても、フォールラインに対し両肩を結ぶラインがある瞬間しか直交しない。両肩を結ぶラインと、スキーの向きが、ある一定の角度を保って進む部分が現れる。
一方、ヴェーデルンは終始両肩を結ぶラインとフォールラインが直交(90°)している。下半身の捻り戻りの運動は連続するということ。パラレルターンの感覚でターンを小さくしていくだけだと、上半身がスキーの向きにつれて動き、本人も、見た目も、もたついたターンになる。
02/dec 1999
マニアックって何だ?良くわからないけれど・・・。
以前あるメーカーのスキーチームに所属していたことがある。経緯はとても不純で、タダでスキー板を手に入れたかっただけのこと。 スキーが面白い>毎日のように滑る>道具がへたる>新しくする>お金がかかる。当時のスクールの給料では1シーズンで道具一式買えるか買えないかと言うレベル。
そんなとき、S△Jのデモ選(デモンストレーター選考会)の甲信越ブロック予選を通過すると、メーカーから用具の無償提供があるという噂を耳にし、半信半疑で参加してみた。結果は、2年連続で予選落ち。3年目でようやく予選を通ったら、噂通り数社から用具提供の話がきた。
Y社のスキーを使うことになり、これで道具の心配はしなくて済むと喜んだのも束の間、以後ブロック予選は絶対通らなければならないというプレッシャーが、現役をやめるまでつきまとった。 こんな不謹慎なメンバーでも一生懸命サポートしてくれたサービススタッフには、今でも感謝している。
ところで、当時、Y社のラインナップは、オー〇ラウンド(初、中級者向け)、ハイ〇レックス(上級者向け)パ〇マウント(上級者、競技者向け)とはっきりとしたクラス分けがあった。価格もパ〇マウントが一番高価だったのは言うまでもないが、デザインも一目でY社のパ〇マウントと判り、値引きの少ないY社の製品は性能は別にして、持つ人にとって一つのステータスになり得、扱いにくい性格は上級者にのみに許された特権のような雰囲気があった。(と思っている)それが後にスキー事業から撤退せざるを得ない原因のいくらかは占めていたと思う。その話は又別の機会に。
一般市販品でもそうだから、私達の使っていたスキーの様に、デザインは殆ど同じで、よく見ると一部市販品と違う個所があったりすると、マニアにはこたえられないアイテムとなり、それが、さらに無地に”PROTOTYPE"と印刷されているだけだったりすると、もう(;;)となる。もちろんそういうしろものを一般スキーヤーが手に入れる術はないが、友達に「おれのロ〇△ョールは10万円ダゼー」。といばってみても、「本当は3万円で買ったんだろう」と思われるのが関の山の今、ボードも含め、増えすぎたラインナップを3っつ位に整理し、ビンディングもアルミ削り出しで、素直に「かっこいい、欲しい」と思わせる製品を各社がリリースしてくれたら少しは面白くなりそうな気がする。
バイクで言えば、TT−F1のベースマシンとしてリリースされた750CCで148万円のMCは、それだけで見得を張れ、一般道路を走るには十分過ぎる、というより普通の神経では使いきれないほどの パフォーマンスを持っていた。しかしマニアックな人はいるもので、2本で200万円もするフロントフォークに取り替えたり、1本20円のビスを2000円のチタン製に交換するといった作業に熱中する。その向上したであろうパフォーマンスを享受できたかどうかはともかく、エスカレートした結果、ついに1,000万円を超えるという信じられない世界が展開する。
それを見た人が、普通だったら(普通の線引きをどこで行うかは人それぞれだが)ここまではしない、あるいは出来ないと思われることを、やってのけるのがマニアなのだろう。 レースでのパフォーマンス向上を狙っての改良ならいざしらず、一般公道を走らせるMCに、ここまでの資金をつぎ込む姿勢を、マニアックと言わずして何というのだろう。
国際A級のライセンスが無くても、他人には判らなくても、組み込まれたバルブがチタン製というだけで、至福の時間を過ごせる人は幸せだと思う。(当然ながら私のことではありません。念のため) スキーもボードもファンスキーも、趣味なら、みんなこういう世界に突き進んで欲しい????
05/dec 1999
Try to recover from a Setback !
八方尾根スキー場は、ハード面では日本で一番だと自他ともに認めていても、以前から指摘されていたソフト面は残念ながら今だ改善出来ない。本当はコスト0で、今すぐに出来ることをしないでいる。サービス業にとってそれが何より大切なのに。
八方尾根スキー場が、もし宿泊設備も含め一つの会社であったら問題は容易に解決できると思う。しかしリフト会社だけで6社、宿にいたっては数百の施設が八方尾根スキー場を構成している現状では、精神面で同じクオリティーを求めるのは無理だろう。 そうであるなら、八方尾根の生き方は、ハードに限り”絶対に最高の環境を提供する”という方向しか選択肢は無い様に思う。
今シーズンから八方尾根スキー場は、スノーボードを含め全てのスノーアスリートを分け隔てなく歓迎するという方針でシーズンを迎える。決して巷でいわれているような、単なる”ボード開放”ではない。 最高のハード環境の一例として、名木山ゲレンデのど真ん中に、全長125m、開口部20m、深さ5m、斜度17度のスーパーパイプを作った。オリンピックでさえ、深さは3.5mだったから、このパイプを楽しめるアスリートは少ないとは思う。
こうした考え方が多くの方に受け入れられるかどうかは分らないが、それを信じて”巻き返しをはかる”八方尾根スキー場は面白いかもしれない。
16/dec 1999
ウオームアップ&クールダウン
スキーやスノーボード等、雪上で楽しむスポーツは言うまでもなく日常の生活に比べ傷害の発生確立が高い。リスクの高いスポーツを自ら選択して行うということは、その時点で自己責任が生まれると思う。
スキー場は可能な限りの安全対策を施しているのは勿論だが、近年事故の訴訟問題等で神経質になっているせいか規制を含めた安全対策は、熱湯消毒をした刺身の様になりそうで何とも味気ない。 危険は自分で察知する能力を身につけるのは当然として、スポーツでの傷害を最小限に抑えるにはやはり準備運動が欠かせない。
始める前に軽くストレッチする程度では、しないよりましだけれど、充分では無いと思う。 スキー場まで少なくとも5分以上15分くらいは歩いて体を温めるべきだろう。無意識の内に、普段そこまでは使わない、あるいはそこまで負荷をかけない、と思われる筋肉を酷使した後は、又同じ時間をかけて歩き、クールダウンするのが良いと思う。
ゲレンデから離れた宿では送迎が一般的だが、歩くと30分以上もかかる宿は別にして、10分や20分程度でも送迎は当然の様に行われている。これがどのような結果をもたらすかというと、同じ宿から歩いていく人と、送迎車を利用する人とでは、傷害の発生、或いは筋肉痛等が、前者では殆ど見られないということになる。 これは送迎を行っている宿の御主人の話なので信憑性がある。
楽しいスキーもボードも実は筋肉に非常な負担を強いる訳で、ウオームアップとクールダウンには気を使って欲しい。 宿の紹介ページやパンフレットには、スキー場まで3分とか5分という記述があるけれど、中にはスキー靴を履いて一体どんな歩き方をしたらその時間内でスキー場にたどり着けるのか教えてもらいたくなるようなものもある。
お客様がスキー宿を選ぶ条件の中で、それはかなり重要な部分を占めているだろうことは容易に想像できるが、例え倍時間が掛かっても、それは自分の安全の為だと思えば腹も立たない・・・・? (^^; ちなみにアルピーヌから一番近い名木山ゲレンデまでは、徒歩で6分位です。
18/dec 1999
アンプを買った
アルピーヌ開業以来17年間、ほとんど毎日使い続けてきたプリアンプYAMAHA C−2aが夏の終わり頃から”ボソボソ”といったノイズを出すようになった。以前一度イコライザーアンプ部分のハンダが浮いて、同じような症状になったことがあり、今回も何処かで浮いているのでは?と、すべてのハンダ付け部分にコテをあててみたが症状は変わらず、きっとどこかのコンデンサーがいかれてしまったのだと諦めた。
アルピーヌのオーディオシステムは当初アマチュア向けのレコーディングスタジオとして構成されたその一部をBGMに流用していた。 アマチュアのデモテープ作りに使われれば良いと思って作ったスタジオだったが、思惑はハズレ24chのレコーディングミキサー、8chマルチトラックレコーダー等はほとんど使われること無く今は埃をかぶっている。
パッチベイを通して接続していたBGMのシステムは現在単独のオーディオシステムとなっている。 構成はスピーカーがJBL 4435 モニターアンプ AMCLON DC300AーU プリアンプが前述のようにC−2a。
これが使えなくなったので、大昔に使っていたラックスのSQ−301をピンチヒッターに起用したが、ノイズもハムもひどく、挙句の果てにスイッチが故障してOFFにしても電源が切れないという悲惨な状態。それではとこれも大昔に自作したプリアンプを物置から引っ張り出してみたものの一応”音は出た”と言うレベル。
情け無いのでそれも諦め、幸いパワーアンプにゲインコントロールが付いていたので、ソースを直結にして使っていた。不便このうえないことは勿論、パワーアンプのゲインを絞って使うとどう言うわけか判らないが、音がイマイチ。 そこで思いきって最新のアンプを購入することにした。

購入したのはカナダ製の BRYSTON B−60 というプリメインアンプ。厚さ5cm、幅43cmの薄い筐体で、重量は60W×60W(8Ω)のパワー部が付いていながら5.8Kgしかない。スイッチング電源だとは思うけれど、これで本当に大丈夫?というぐらいのもの。しかし・・・・。
とりあえずプリメインアンプとしてそのまま使ってみたところ、最新のアンプの音の良さに正直 タマゲタ!
付録程度にしか考えていなかったパワー部が、4435をダンピングの効いた力感漲る駆動をするのにも驚いたが、プリ部の音の良さは、今まで良いと思っていた音は一体何だったのだろうと思うほど。
1998年製のこのアンプには、必要最小限の電源スイッチ、ボリューム、バランス、セレクトスイッチしか付いていない。潔さは、信号経路にも余計な仕掛けが介在しない分音が良さそうだし、当然通常の使い勝手に優れるわけで、誰でも正しく使える(家内でも)。
こんなに簡素なのに結構高価でもある(マークレビンソンやコニサー等と比べればタダ同然だけれど)。中身を見たところ、厚手のガラスエポキシ基盤に、L、R独立のトロイダルコアトランスが配置されており、これは薄い筐体に充分な容量の電源部を確保する為のアイディアだと思うし、誤差1%の金属皮膜抵抗や、ポリスチレンキャパシター、ミリタリーグレードのパーツ類が、整然とレイアウトされ、それもワイヤリングは当然として、一つ一つが熟練した人の手によってアッセンブルされている(様に見える)。
使途不明のIC類は一つも無く、すべてが見て理解できるパーツで構成されているのも安心できる。モトローラ社のメタルシールドされたパワートランジスタから発生する熱は、2mm厚のアルミ製ボトムケースとアッパーケースにサンドイチされた形の良いヒートシンクを介して効率良く放熱される。但し、筐体に高級感は無いし、金メッキされてはいるものの入力端子もプレス成型の普及品が使われている。
性能にあまり関係ないパーツには必要以上のコストをかけず、ボリュームコントロールにはポテンションメーターと思われるほど操作感の良いパーツが使われ、実測の手書きデータも添付されており、価格は納得といったところ。AMCLONのパワーアンプは、大音量が必要になった時にだけ使うことになりそうだ。 そんな訳で、アルピーヌのBGMは今年からかなり良くなります。
07/jan 2000
変わった検定内容に疑問
基礎スキー技能テストと検定の改定
今年表記の改定が行われた。A4版20ページに及ぶ通達は、S〇J教育本部の力作だ。内容は、冒頭改定についての言い訳に始まり、その理念と改正?の要点が記されている。早い話がスキー離れに歯止めをかける為らしい。
”スキーってこんなに楽しいよ”というメッセージを伝えるのを忘れて、死ぬまでポストに居座るつもりの保身に汲々としている連中に、スキー離れが不景気や少子高齢化のせいだなどともっともらしく言われると笑える。それじゃボードやファンスキーの増加はどう説明するのだろう。
当初ボードには冷ややかな態度だったS〇Jが、ボードの人気が高まると、一転して今度はボードの利権も手にしようとJSBAと主導権争いを始めた。力作の揚げ足を取るようで少々心苦しいが、教育本部の反省点・・・・今までは
1:技能テストは、受検するスキーヤーに視点を置き、学習意欲を喚起するものでは無かった。
2:運動の形式や種目の習熟度にとらわれ、実践的な技術の高まりが、そのまま評価に繋がらなかった。
3:指導活動と関連のある技能評価ではなかった。
4:受験者に判りやすい技術課題ではなかった。
5:5級からクラウンプライズまで一貫した技術基準で配列されていなかった。
というようなことで改定するらしい。が、実はもっとゼニが欲しいというのが本音だろう。
2級は6,000円、1級は6,500円の検定料には開いた口が塞がらない。車や二輪車のライセンスならいざしらず、たかだか技術の「レベル確認」程度でしかないバッジにこのような高額な費用は常識的なスキーヤーにはとても受け入れられる金額ではない。
これがどういった結果をもたらすのかも解らないくらいS○Jはイカレてしまったらしい。歯止めがかかるどころかソッポを向かれるのが関の山だ。その他色々あって書ききれない。
結局改定内容は”技術のレベル確認”だけで良かった受検者にも、今までより時間的、金銭的に負担をかけ、益々複雑で難解になった。ということは理解できた。それに何より現場である八方尾根スキースクールのスタッフは、こういった改定を決して快くは思っていないだろう。
これによってS〇Jが唱える”スキーの発展と普及”という本来の姿からはさらに遠のいて行くことだろうし、スキー離れというより正確にはS○J離れが加速するような気がする。
とにかくスキーは、危険が伴うけれど楽しいスポーツに違いは無い。冒険心もくすぐる。その楽しさを広められるのは残念ながらS〇Jではなく、三浦雄一郎氏かもしれない。著書もマンガチックで面白い。
受検者も検定員も良くわからないまま、違和感を抱きつつ来シーズンへ続く・・・・・?。
シーハイル!
18/jan 2000
変わった検定内容に疑問その2
先日兎平でバッジの検定をしていた。昨年までと較べると受検者が極端に少ない。今までは少なくとも2級で100人以上、1級でも100人近くの受検者がいたのに、この日は2級で20人、1級で12人しかいなかった。
検定員の先生に伺ったところ受検者は減っているとのこと。八方尾根スキースクールの行うバッジテストの合格率は、昨年まで数%から十数%だった。この検定に6000円以上も出して受検する人はいなくなったのだろう。検定は講習付きとなったので、考えようによってはリーズナブルと云えなくも無い。が、講習を受ければ資格がもらえるというのは、お上の天下り先がよく使う手ではないか。
S○Jも受検者も、もう一度原点を思い出して欲しい。こういった方法でバッジを与える、又は手にすることがはたして正解なのかどうか。私は本末転倒だと思うのだが。今シーズンの反省を踏まえ、来シーズン又改定が行われるような気がする。ゴクローサン
05/MAR 2000
変わった検定内容に疑問その3
そろそろシーズンも後半になり、S〇Jの通達通りに検定も順調に行われている様に見える。2級保持者でなくても、1級が受検できるとなれば、受検者もS〇Jの教育本部が想像するほどバカではないから、相対比率で言えば2級受検者が減って、1級受検者が増えるという状況になっているのは当然の成り行き。絶対的な受検者は減っているのは言うまでも無い。
≪ 5:5級からクラウンプライズまで一貫した技術基準で配列されていなかった。≫ ←変わった検定内容に疑問 参照
この意味は、今まではそれぞれの級で単独に合格ラインを70点以上と定めていたものを、新方式は5級から技術選まで一貫した得点基準を用いるという意味で、例えば5級合格が平均20点以上としたら、技術選予選通過ラインは85点以上といった具合。判っている範囲では2級合格は平均65点以上、1級は70点以上ということ。←後で知りましたが5級は50点以上で合格らしいです。
プルークボーゲン1種目出来ただけで50点獲得。55点〜70点間は15点。この間に、4、3、2、1級の種目が入っているわけね。≪対数圧縮≫にしても変だね。0〜50点の間は一体ナンなのかな〜。
やっとの事で出来たプルークボーゲン(約2日位で出きるようになると思います)と、切れの良いスカッとしたパラレルターンが、わずか20点の違いでは、パラレルターンが可哀相でしょう。そういう滑りが出来るようになるには、少なくとも200日は必要かと思われます。「種目が違う」等と云う説明では納得してもらえないことぐらい解るでしょうね。≪斜面を滑り降りる≫技術としては同じですから。
今日、お客様が「もう馬鹿馬鹿しいから止めたら?」という私の忠告を無視して2級を受検した。結果は3点足りなくて不合格。5種目でそれぞれ65/64/65/64/64だったから、平均64.4点。
ここからが核心。このお客様が数週間前1級を受検した時は5点足りなくて不合格。5種目で平均69点。これは2級合格ラインの平均65点より(4点×5=20)で、20点も多い。彼が「これなら2級は楽勝」だと思ったのも無理は無い。何しろ今回の2級受検には20点のアドバンテージを持って臨んだのだから。まさか数週間で23点もの技術レベルの低下があったとはとても思えない。S〇Jの言う ≪一貫した技術基準≫ が本当に機能していたら、彼は¥6000を無駄にしなくて済んだ訳だ。言い方を換えれば「詐欺」にあったようなもので、憤懣やる方無いといったところ。これでS〇Jもスクールも、又一人大切なファンを失った。
このことをたまたま元デモで自信家のA級公認検定員さんに話したら、「雪質だって、検定バーンだって全然違うから、コンディションが悪ければ20点ぐらいは違って当然」とおっしゃっておりました。もっともらしいコメントですが、もしそうだとしたら、全員落っこちてるね。
合否は技術より雪質に左右されるらしい(冗談)。本当だったらオソロシー。
こうした ≪一貫した技術、得点基準を用いる≫ 方式を採るなら、級別に検定をするのでなく、≪THE検定≫ とか称して5級からクラウンプライズまで同じ場所で、同じ種目をやるしかないだろう。技術レベルがまるっきり違うから、種目はさしずめ総合滑降1種目のみといったところだろうか。持てる技術に応じて得点を与え、「あなたは2級、あなたはテクニカル」という具合にバッジを与えた方がはるかにスッキリすると思う。しかしこれでも現場は混乱するね。だって歩くのもおぼつかない初心者だって受検するかも。
でもこういうシステムの方が、バッジテスト本来の目的である自分の現在の技術レベルを知りたい人には、一番親切で良い方法かもしれませんね。
別の案 :
例えば、ゴルフのように合格が0、良い+1、大変良い+2・・・驚嘆+5。悪い−1、大変悪い−2、・・・最悪−5。種目合計が0以上だったら合格というふうにするのはどうだろう。100満点の減点方式では、「どこが、どういう理由で、何点減点か?」と受検者に問われたとき、明確に説明できる検定員は残念ながら一人もいない筈だから。
実際の合否の判定は、今も昔も変わらないと思う。70点を合格とした場合 全然だめ=67、だめ=68、おしい=69、まーイイカモ=70、イイジャン=71、ヘ〜=72、ウマイッ!!=73、スッゲー=74から75って所でしょう。
あ〜〜。部外者なのに余計な心配しちゃった。星狙いがこんなページ見るわけないもんね、毒だから。
かといって黙っている訳にもいかない。大切なお客様が詐欺にあったとなれば。
やりきれない気分を抱きつつその4へ続く・・・・・かも。
09mar 2000
変わった検定内容に疑問その4
やっぱり続いてしまいました。
先日スキースクールのホームページの掲示板を見た。実はこれを見たのは初めて。やはりと言うか、バッジテスト関連の疑問、質問がけっこうあった。
質問に対してリプライが無かったり、あっても苦しい言い訳だったり・・・・・・。これは何もスキースクールのスタッフが無能だからということでは決して無い。彼らは上からの通達のつじつまを合わせる為に、精一杯の誠実さで対処しようとしている。組織に属している以上これは当然の義務。
その3でのお客様は、1級の検定は八方以外のS〇J公認校で受検している。それなら評価は違って当然といういい訳は通用しない。少なくともS〇J公認校であり、S〇Jの公認した検定員によって行われる限り、何処であっても基準は同じだからだ。巷では八方の検定は難しいという風評があるが、おかしな話だ。実際はどうなのかは解らないが、もしそれが本当だとしたら、いまの検定システムは根底から崩れている事になる。
私は最近の用語について詳しくは知らない。勉強不足というより、あまりのバカバカしさにマジかよーということ。例えば、セフティー、コンフォート、チャレンジ、スキッドとかカービングその他・・・。(・o・)←開いた口が塞がらない。一体何の事?。そんなの知らなくてもゼンゼンOKでスキーは出来るしね。ゴメン、不謹慎なこといって。真面目にやろうとしている人には耳障りですね。とエクスキューズしておきます。
スキーはズラして滑るものである以上、始めはズレが多く、上達するほどそれは次第に少なくなって行き、ついには殆どズラさないように滑られるようにもなるだけで、ことさらズレたかズレないか、たとえズレたとしたら、それがどういうふうに、どの位ズレたか(ズレズレで何かオカシイナー)で大騒ぎすることではないだろう。大事なのはズレの少ない滑り方が、スキーを楽しむ上で、とても有利な優れた方法である事の方が重要なのではないか?
何も1級の検定を受けるスキーヤー全員が、カービングターンをマスターして、ワールドカップやオリンピックを目指しているわけでもあるまい。ズレの少ない滑りが、どうしてスキーを楽しむ上で優位性があるのか、教えてもらった事はありますか?スキーを楽しむ手段の一つが、あたかも目的になってしまっている様な気がします。
指導員や検定員は「踵を押してずらすのと、足裏を中心に回旋するのとは違う」。てなことをつい口走ってしまうけれども、本人はそのつもりでやっていても、見ていてそんな違いは解らない。例えば発音で、ア、カ、サ、タ、ナ、と発声する時に、ア〜と、カ〜の、〜がどちらのものであるのかが解らないのと同様(ア〜と、イ〜の、〜は違うぞ!などとツッコマナイデネ)、ターン開始の瞬間にだけ現れる動作について、こうも拘るのは滑稽でさえある。押し出しか回旋かの違いは、静止した状態からその動作を行えば解るけれど、連続した滑走状態では、その違いを見つけるのは、殆ど不可能だろう。
何故、現場も受検者も混乱するのだろう?それは簡単に云えば、主観的事実 と 客観的事実 がごちゃ混ぜになっているからだと思う。 「こういうふうにして」、或いは「こういうつもりで滑った」 と思うのは 主観的事実。その結果現れた滑りは 客観的事実。こんな単純な事も、スキーの楽しさも解らない(スキーなんてろくにしていないから無理も無いか)S〇Jの ただイバリてー だけの肩書き野郎!には理解出来ないだろうなっ。
ダメダッ テンションが高くなり過ぎた。
S〇Jの「オレはエライ」と思っている人たちへ (見てないとは思うけど一応ね)
どうしてこんなにテンションが高くなるかというと、アンタらの名入りの日の丸の旗が、日本全国、スキー場というスキー場の公認校でハタメイテいるからだよ。この意味が解りますか?今のスキー界は、残念ながらアンタらの影響力が大きいからだよ。S〇Jなんて、なんだか解らない人にでもね。
大きな学校でもそうだけど、特に小さな学校で、アンタらのイイツケを守り、真面目に一生懸命、精一杯やろうとしているスキーヤーや、現場の指導員のこと、スキー場のことを、一度でも真剣に考えた事がありますか? それにスキー用具のメーカーのことも。
オフィシャルサプライヤーに≪認定してやる≫だけでシコタマふんだくっておいて、知らん顔じゃー可哀相だよ。すでに倒産した会社もあるしね。もし少しでも考えていたら、このシリーズの最初にも書いたけど、スキー離れが「少子高齢化や、不景気のせい」だなんて、とても無責任でマヌケないい訳けはしないと思うけどねっ。
それはつまりSAJの存在を自ら否定することになるから(^^)
それとS〇Jは別にして、ウインタースポーツが多様化している中で、スキーの楽しさ、奥深さは、やはり一歩も二歩も抜きん出ていると思う。この楽しさを大勢の人に知ってもらいたい、それにスキーから遠ざかっていたスキーヤーに帰ってきて欲しい→ スキーヤーが増える→ スキー場が賑わう→ 宿も賑わう→ アルピーヌも賑わう(・・); あれ?・・・結局下心ミエミエだったりして。
〇が何かを書いてしまいたくなる衝動を抑えつつ、その5に続く・・・かも。 ふ〜〜 疲れた! 結局S〇Jのエライ人は見に来ないね。何しろ毒だから。
18/jan 2000
20年前のある経験
私がまだ現役の頃、コマーシャルフィルムの撮影の仕事があった。T芝グループの企業名が90秒間スクロールする間の背景となる映像の撮影だった。
撮影は白馬乗鞍の白馬大池から天狗原へ下る斜面と、そこから栂池自然園までの斜面で行われた。1月31日、スクールの脇からヘリに乗り、同僚4人と厳冬の北アルプスに向かった。標高2400mの白馬大池上部に、雪面すれすれでホバリングするヘリから飛び降りて目にした景色は、危険を犯してまで冬山を目指す登山者の気持ちが痛いほどわかる神々しさだった。
前日までの雪は季節風に曝されウインドクラストしており、見るからに手強そうな状態だった。カメラのセットが終わり、リハーサル無しの一発勝負の撮影が始まった。天狗原までは斜度40度程の一枚バーンだ。クラストは厚い部分と薄い部分が不規則にあり、とても滑りにくいが、幸い斜度が急なので思いきり割って滑ることが出来た。
天狗原から自然園までは打って変わってふかふかの深雪だった。斜面も斜度も適度に変化しており、栂の木の間を縫って滑る快適なスキーが出来た。自然園からは又ヘリにピックアップしてもらいスタート地点に戻り、もう一度同じ斜面を滑った。シュプールは風によってきれいに消され、我々の痕跡は残っていなかった。
八方尾根でも、ヨーロッパでもオフピステは何度も経験していたが、安全がある程度保証された生活空間に近いそれとは違い、生き物の気配が全くしない、自然の只中を滑ることは初めての経験だった。これはスキー人生の中で、今でも色褪せることなく記憶に残っている。
仕事とはいえ、スキーが出来ることをこの時ほど有難く感じたことはないし、この経験をする為だけにスキーというものを練習してきたのだと思える程の感動だった。映像は、砕けた雪の破片が、強い風に水平に飛ばされ、4本の縞模様となって斜面を下ってくるものだった。
31/JAN 2000
スキーヤーは器用か?
昨年から気になっていたことがある。それは八方全体、特に名木山ゲレンデのスキーヤーが非常に上手になっているということ。今までは八方の玄関口でもあり、斜度も比較的緩やかなゲレンデなので、初心者や中級者が多く見うけられたのに、今では殆ど少数になってしまった。その反面ボーダーの初心者がかなり増えたように思う。これはウインタースポーツへのエントリーが、スキーからボードに移行している証だろう。
スキーヤーは非常に上手になってきてはいるが、それは ”整備されたゲレンデにおいて” という注釈付きで・・・。相変わらず重い雪や不正地、深雪ではてこずっているようだ。
お客様とスキーの話をする機会がけっこうあるのだが、よく話題になるのが深雪の滑り方。大方が何か特別な技術が必要なのでは?と考えているみたいだ。基本をマスターさえしていれば何処でも滑れると言ってもなかなか信用していただけない。違いがあるとすれば脚の伸縮動作が大きくなることぐらいで、きちんと整備された斜面でできることと、殆ど同じ事をすれば良いだけ。上手く行かない理由は大雑把に言うと2つあると思う。
@所謂基本技術が習得出来ていない。
A基本と違うことをしようとしている。
@については普通の斜面を普通に滑れるのだったら殆ど問題は無いはず。 多いのが Aの場合だ。整備された斜面においても、やってはならないことをやろうとしてはいないか?例えばスキーの先端を浮かそうとして後傾にするというようなこと。ただでさえ難しそうに見える斜面で、普段と違うことをしようとしても上手くはいかない。
これは深雪に限らず、コブ斜面でもアイスバーンでも同じ。それぞれの斜面に応じて技法を使い分けられる程、インストラクターも含めスキーヤーの多くは器用ではないと思う。これから深雪を楽しめる時期になります。自分で培った技術を信じ、いつもと同じ調子で挑戦してみて欲しい。きっと深雪が楽しくなることうけあいです。
17/FEB 2000
バッジの効能
「スキーが最近下火・・・」。と、「検定内容に疑問」 の内容は勿論主観です。ではバッジを手にしたら実際どのような効能があるのかも書いておきます。
1級以上についてのみです。1級の検定は2級が無くても受検出来るようになったので、2級の効能は殆ど???。
1)スキースクールのアシスタント応募資格が得られる。
2)山岳スキーなどエキストリーム系ツアーに参加できる。
3)全日本技術選手権の出場資格が得られる。
4)準指導員の検定を受けられる。
5)その他スキー関係の仕事を得ようとしたとき、必要になる場合があるかも(パトロール等)
6)イバレル(全てがそういう人だということではありません。念の為)
他にもあるかと思いますが、今思い出せるのはこの位です。
以前スキースクールでアシスタントの選考をしたとき、「本当に1級?」という人もけっこういましたので、それぞれの検定場所で、ずいぶん評価が「違うもんだなー」と感じた事がありました。
20/FEB 2000
雪崩事故について
スキーは自然の中でするスポーツなのはご承知の通りですが、なにしろ人工的な施設
もある訳で、どこまでが安全を保障された生活空間で、どこから自然空間かの明確な
線引きは難しいのが現状です。そこでとりあえずピステ(通常ゲレンデと言われてい
る部分)とオフピステ(ゲレンデ外)を標識やロープ等で区別しており、その中であ
れば一定の保証(救助程度)はします。但し、外はその限りではありませんといった
ところです。
ロープの外は「特に危険(雪崩や崖その他)ですから立ち入らないで下さ
い」というメッセージを添えて。 完全にセパレートすることは不可能ですので、その気になれば簡単にオフピステに
入ることが出来ます。事実少数ではあってもスキーヤーやボーダーがオフピステで滑走を楽しん
でいます。なるべく安全にスノースポーツを楽しんでいただこうという受け入れ側の
思いで作られた一つのルールは、自由の名のもとに無視されているわけです。
ゲレン デ内でも自分の技術でコントロール出来ない程のスピードは、自分自身はもちろん他
のスキーヤーやボーダーに対しても危険なのは言うまでもありません。衝突したり、
止まれずにオフピステに飛び出してしまうかもしれないのですから。
スキーやボードがピステを滑走すると、サーフェースは乱れ、状況は常
に変化します。同じコースを同じように滑っても、気温や天候、日差し等の変化によ
って、2度と同じコンディションにはめぐり合えません。こんな具合ですから、
ゲレンデにルールはあっても法律はありません。言ってみれば無法地帯です。
どんな振る舞いをしようと勝手と言えば言えるわけです。罰せられ
ることもありません(スノースポーツの楽しみ方に限って)。
しかしその自由と引き換えに、そこで起きた出来事は自らの責
任において完結することがこの無法地帯と危険な領域(自然)の掟なのではないかと
考えます。 道路の穴で事故があれば、道路管理者の責任は問えるかもしれませんが、
自然の中でそれは通用しません。
昨日スノーボーダーが雪崩に巻き込まれる遭難事故がありました。八方尾根スキー場
では以前からボーダーの受け入れを検討して来ました。営業的にメリットがあるのは
解っていましたが、衝突事故やこうした遭難の可能性が捨てきれず、全面的な受け入れ
を躊躇していました。経済的な効果より、人命が失われる可能性の増大をよしとしなかった
からです。
しかし、今シーズンから八方尾根は全てのスノーアスリートを別け隔てなく受け入れる
という選択をしました。モラルやマナーもある程度のレベルに達したかのように見え、高まる
ボード開放の声は勿論、何よりスキー場の経済的救済をボードに託したからでもあります。
それでもなお、魅力的なオフピステの宝庫でもある八方尾根ですから、
「警告に従わない人は必ずいるし、事故は起きるかもしれない、それもかなり高い確率で」
この危惧は残念ながら的中してしまいました。
事故が起きた沢は斜度30度前後の急斜面でしたが、急だからといって必ずしも雪崩が発生
する訳ではありませんし、条件さえ整えば十数度の緩斜面でも雪崩の発生は報告されています。
警告を無視してのオフピステ滑走は、これからも無くなることはないでしょう。もし
立ち入ろうとするのならば、技術的なスキルのみでなく、雪の性質、雪崩の種類、発生メカ
ニズムや冬山等について充分な知識を身につけた上で、もしもの時、家族はもとより救助に関係する人々や、他のスノーアス
リートに与える影響まで思いを巡らせて行動されることをお願いするだけです。(早い話がヤメロ!ということ)
今後このような事故が多発すると、さらなる規制の強化、もしかしたらこの自由領域にも法的な
網が掛けられ、そのうちにスキー場がディズニーランドのアトラクションと同レベルの安全を
確保されたものに変わっていくかも知れないですからね。そうなったら熱湯消毒をした刺身の方がまだマシかも。
ちなみに今回の事故の救出費用は数百万円といったところでしょう。まだ救出されていないので、最終的な費用はわかりません。
追記(07mar 2000) 救助費用があまりにも高額になり、募金活動が始まっています。1千万円は軽く超えたということでしょうか?
04/MAR 2000
カービングスキーについて
カービング(CURVING)ととれば、曲がっていくという意味なのでしょう、
一説には穴を掘るという意味で CAVING が本当だと言う人もいますが、
でもこれは大袈裟な気もします。それを言うならGROOVINGかも。
まーそんなことはどっちでも良い事ですが、素直に受け取ればカーブし易いスキーのこととでも
言いましょうか、サイドカーブの半径がコンベンショナルタイプに較べると短いスキーのことです。←16/marにこのページをご覧の方からご指摘を頂きましたので訂正します。カービングとは正しくはCARVE(切る、とか、彫刻)の意味だそうです。勉強不足でした(・・; 実はスキー関係の書物は手元に一切ありませんので、他の部分でも記述内容に最近のスキーシーンにそぐわない表現があるかもしれません。
形状はテニスのデカラケの様で、エッジに乗ってずれ無く滑る事が出来れば強烈に曲がるそうです。実際私もサイドカーブの半径が24mのスキーで滑ってみました。
エッジを立てるだけで旋回を始め、しかもズレ難いので通常より強い遠心力が発生しますから、上体も下肢もややストレーに使ってこの力に対処する必要がありそうです。
でもこの位のことはレーシングシーンだったら従来から行っていたもの。その感覚を普通のスキーヤーでもわりと簡単に経験できるようにしただけのような感じです。
但し一旦カービング状態に入ると、スキーのしなりとサイドカーブが作る弧に沿って自動的に進みますので、スキーは自分の
コントロール下から離れ、スキーの進行に自分が追従するというような感じはあります。それにGが強く掛かるので脚にも腰にも掛かる負担はかなりなものです。
本来自分の意思でズレの幅を微調整しながら大小のターンを自由に描きながら滑るところに楽しさを見出している私には、正直言って大いに違和感があります。
最近、スキーヤーの大部分がこのカービングスキーを使っていますが、ゲレンデで見る限り
カービング状態に入っているスキーヤーにはあまりお目に掛かれません。
しかしこれだけもてはやされるのには訳がありそうですね。
それは普通にずらしながら滑る場合、コンベンショナルタイプより、はるかに曲がりやすい
(操作し易い)という大きな特徴があるからかもしれません。
反面高速で大半径のターンをしようとした時、スキーはぶれます(特に締まった硬い雪の時)。
滑り方も、今までは「良くない」と言われていた、”ストレート内傾”に近いものに
なり、リカバリー能力の低下を招きそうです。
ここで考えなくてはならないことは、何故カービングが、或いはズレの少ないターンが良いのか
ということ。
「1級に合格し易い」といったレベルの話でなく、ズレの多いターンに較べ大きなアドバンテージがあるのは事実です・・・・。
16/mar 2000
カービングスキーについてその2
14日、友達と2人でスキーに行ってきました。彼とは今年2度目です。今度も殆どスカイラインで滑っていました。前回と同じで、スキーヤーもボーダーも少なく、きちんと整備された
ゲレンデを思いきりぶっ飛ばしてきました。コースの途中に2箇所うねりがあり、普通に通過するだけでかなり飛びましたので、年甲斐も無く面白がって何度もやってしまいました。二人合わせると102歳。
他のコースも滑りましたが、整備が行き届き、さすがハッポーダゼーと
自我自賛。欲しい時に欲しいだけスピードが乗せられるスキー場は他に
そう多くはないと思いました。
ところで、今回2人とも所謂カービングスキーを持っていきました。友人(因みに元S〇Jデモンストレーター←技術レベルを伝えたい時には、肩書きも役に立つのかな)は年は取っても、技術の衰えは殆ど無いのは勿論ですが、その彼がなかなか安定したカービング状態に入れず、試行錯誤していました。(私も同様)
≪カービングスキーに対する2人の共通した感想≫
1)通常のズレを伴う滑り方では、非常に操作し易い。
2)中低速で無理にカービング状態に入ろうとしても、ピンポイントの荷重点を要求されるので、カービングが続けられない。(特に左右のバランス保持がシビア)
3)その結果、スタンスをかなり広く取らざるを得ない。(倒れない為に)
4)お互いに笑ってしまう様な、不自然な格好になる。(無理をしているとも云える)
5)こういう滑り方が主流になるのなら、それはそれで時代の流れだろう。
6)その板の持つ固有の特性からか、カービング状態での回転弧の大きさは、はある程度限られてしまう
スクールにもカービングスキーの講習会があるので、きっとそれ用のテクニックがあるのでしょう。
1)については大いに認めた上で、我々のとりあえずの結論。 ⇒ ドーデモいいじゃん!
18/mar 2000
カービングスキーについてその3
≪ドーデモいいじゃん!≫で終わりにしても良かったのだけれど、実は「本当かな〜。いたいけなスキーヤーが騙されているんじゃないかな〜」と感じた事がありましたので、書いてみました。
CARVE=切る、刻む、彫る
CURVE=曲がる、曲線
PURE=純粋な、きれいな
EXTREME=極端な、極度の
これらを踏まえた上で・・・何か仰々しいな〜。
カービングスキーのカーブとはCARVE(切る、刻む)というのが正しいということは、指摘を頂いて解りましたが、板の種類でもエキストリームカーブとピュアカーブ←(何とマニアックな響き!)があるのを、スクールの掲示板で知りました。ではそのことについて・・・・・・。
ピュアカーブ(PURE CARVE)=純粋に刻む、又は切る。となると私には??です。
「きれいに切る / 刻む」でしたら少しは解ります。
これが(PURE CURVE)=「純粋曲線 / きれいに曲がる」の方だったら、こっちの方がもっと解る様な気もします。
次に、エキストリームカーブ(EXTREME CARVE)=極端に刻む、切る←何かオソロシソ〜。というより意味不明。
(EXTREME CURVE)だったら「極端に曲がる」、とか言う意味なんでしょうから、良く曲がるスキーなんだな〜と理解しやすいデス。
この辺はどちらかハッキリしてもらわないとね。
カービングスキーのカーブとピュア又はエキストリームカーブのカーブは違う等とはまさか言わないでしょうね。
きっと正式?には、ピュアカービングスキーとかエキストリームカービングスキーと云うのでしょうから。
関係者におかれましては、マッタク理屈っぽいジジイにあっちゃ「タマンネ〜ヨッ」ってとこでしょう。
こうして書いているうちに、カービングスキーについてで、「カービング状態に入った」と思ったのは、正確に分析すれば、ある瞬間か、数メートルの間と思える様になってきました。もしかしたら勘違いだったのかもしれません。
厳密な意味でズレのないターンは、少なくとも私には「100%出来ません。無理です。参りました」と敗北宣言をしておきます。
但し僅かのズレを伴ったターンは出来ますし、そうしたターンが楽しみの幅を広げてくれる事は知っています。
随分昔のことですが、西沢スキーという会社が、ツチノコ形状(古いな〜・・・・。ウエストの幅が一番広く、トップとテールが狭い)のスキーを市販モデルとしてリリースしたことがあります。逆転の発想とでも云いましょうか、ターン開始時に、雪面とのコンタクトは足裏部分のエッジだけにして、トップとテールは雪面から離せば、ターンのきっかけが掴みやすいのでは?と考えたのでしょう。冗談ではなく、本気だったのは市販したことからも明らかです。このスキーは商業的には成功しませんでしたが、スキーを楽しむ上ではなんら(少しはあったかも)問題はありませんでした。
ということで結局 ≪ドーデモいいじゃん≫ でした。オソマツ!!。
15/mar 2000
スノーボード事始
昨日注文しておいたスノーボードのセットが届き、持って来てくれたMr.Tezukaによりビンディングとブーツのセットアップ、それと一通りのレクチャーを受けました。
板→BIRTON charger Sixty one ブーツ→BIRTON ビンディング→BIRTON

フリースタイル用のボードで、有名メーカーらしいです。何しろ全くの素人なので良く解りません。やろうと決めたものの、傷害の発生確立がスキーに較べて高いと聞いているので、道具を見ただけで緊張してしまいます。
今シーズンから八方尾根スキー場は、ボードを含めすべてのスノースポーツを全面的に受け入れており、実際スノーボードを楽しんでいるアスリートもかなりの割合を占めるようになりました。受け入れ側としても、その何処に魅力があるのか知りたいのと、野次馬根性も手伝ってやってみることにしました。
なるべく早くスクールに入って教えてもらい、そのレポートを書こうと思っています。初心者の私が一体どの位である程度滑られる様になるのか自分でも楽しみです。
練習開始は3/21以降になる予定です
Snow-Board 日記
25/mar 2000
うれしかったこと
23日に、いつもアルピーヌを利用して頂いているお客様と滑りに行ってきました。その方からメールを頂きました。(山梨のH.H様です)
過日は、お世話になりました。 たいへん、リラックスした時間が持てて、楽しくすごせました。
ケーキ目的の方も、建物の雰囲気や肝心のケーキとも、
気に入っていたようです。
スキーのほうは、久しぶりに良いものをライブで見せてもらった感じです。
最近、はやりのカービングのフォームとは違う、バイクなら
リーンウィズのまま、トラクションをかけて、
ガンガン曲がって行く感じと申しましょうか。
体軸が、遠心力と体重を最も効率良くスキーに載る位置をキープしている
ようで、力みが感じられません。
自分も、まねして少しでもリラックスして滑れるようにと思っています。
スカイラインコースは、ああいうふうには滑ったことが無かったので、とても新鮮でした。(少しとばしすぎたか)
スキーってやっぱり気持ちいいなーって思いました。
こういうふうに感じて頂けると、お世辞でもうれしいです。
短い時間でしたが本当に楽しいスキーが出来ました。頭でっかちが多い
昨今ですが、少し速度が速くなると無心で、滑走感覚を純度100%で楽しめるのかもしれません。失礼ですが、以前ご一緒した時とは、HさんもFさんも見違えるほど上達していたのには、正直驚きました。頑張ったんですね。
それより、何より楽しそうだったのが印象的でした。
お二人ともいわゆるカービングスキーを使用されていましたが、巷で取り沙汰されている正しい?カービング状態かどうかは別にして、見ている限りスカッとした切れの良い躍動感溢れるスキーをしていました。愉快な気分が滑りに現れていた様に感じました。速度も相当出ていた筈です。
スピードを乗せたまま(80〜90Km/h位だったと思います)クニックを通過し、バランスを崩すことなく、落ち込んだ斜面に突っ込んで行ったお二人の頭の中には、もはや技術に対する重箱の隅をつつくような考えは一片も存在しなかったのではと思いました。
ピュア・スキーイング・・・・・たのしいな〜。
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