明王如来 菩薩 羅漢 垂迹神 その他 (索引)

明王

如来の命に従って、悪を打ち破る密教特有の尊像。未だ如来の教えに従わない者を教えさとし、時には力づくでも
帰依させる。その多くはヒンズー教を源としている。憤怒、怒髪の相で複数の腕には、宝剣や弓など武器を持つ。
不動明王など一部を除き、単独でまつられることは無い。
お願い

  拝観の可否、日程につきましては可能
な限り調べましたが、念のため、事前に
確認するようお願い致します。変更や間
違い等がありましても責任を負いかねま
すので、ご了承ください。






黄色セルは、拝観した仏像です。
凡例

「形式」欄の赤字は国宝
「年代」欄の詳細は、こちら
「備考」欄の記載について
  1.特に記載の無い像は重要文化財
  2.尊名の後ろの数字は像高(cm)
  3.【  】は開扉日、記載なしは常時開扉
  4.(  )の名称は下記の通り
       (奈良) : 奈良国立博物館寄託
       (京都) : 京都国立博物館寄託
       (東京) : 東京国立博物館寄託
       (鎌倉) : 鎌倉国宝館寄託
       (大阪) : 大阪市立美術館寄託 
孔雀明王
意味 県名 寺名 形式 材質・処理 年代 像高 記事
最も早く成立した明王。
一切の恐怖や不安災厄を無くし安楽にしてくれる。病魔退散、病気平癒、延
命をつかさどる。毒蛇や独草を食う孔雀を神格化したもの。明王のなかでは
唯一忿怒像でなく、柔和な表情と姿で作られる。宝冠をかぶり背後に羽を広
げた孔雀にのっている。その名のサンスクリット名から、女性の明王である。
和歌山 金剛峯寺 霊宝館 騎孔雀坐像 寄木造・彩色截金玉眼 鎌倉 1200頃 78.8 元勧学院 快慶作
奈良 正暦寺 坐像 木造・金泥截金 鎌倉 - 46.7 県指定
不動明王
胎蔵界大日如来の化身。もしくはその意を持った使者。最も威力があり、明
王の最高位。忿怒の相にて火焔のなかにあり、その炎であらゆる障害と一
切の悪を焼き尽くす。不動尊とも呼ばれ、五大明王の中心的存在。

初期(九世紀)の像は両眼とも開き、上歯で下唇をかむ総髪の像が多い。
平安時代後期になると、右手に剣、左手に羂索(縄)を持ち、右目は見開
き、左目は半眼に閉じて下を見る天地眼の像が典型となる。これは、
台宗
真言宗により、不動明王の十九観が説かれ、その外的十六の特
徴による。
大日如来の化身である 11 右手に三鈷剣を持つ
2 真言に阿、路、喚、蔓(まん)の四字あり 12 左手に羂索を持つ
3        かしょうざんまい
常に火生三昧に住む
13 行者の残食を食す
4 肥満した童子の姿で卑しい 14 大磐石の上に安座す
5 頭頂に七沙髻(しゃけい)がある 15 色が醜く青黒である
6 左に一弁髪を垂らす 16 奮迅して憤怒している
7 額に水波のようなしわがある 17          かるらえん
光背に迦楼羅炎がある
8 左の目を閉じ右の目を開いている 18 くりかたいりゅう
倶力迦大竜が剣に纏わる
9 下の歯で右上の唇を噛み、
左下の唇を外へ出す
19 こんがら         せいたか
矜羯羅童子と制多迦童子
が侍している
10 口を固く閉じている

また、不動明王は山岳信仰と結びつき修験道では、最も崇拝され、特に関
東では、不動信仰が盛んになり、成田山新勝寺の成田不動が有名で、江
戸時代、成田詣でが多いに流行した。また、東京では、護りとして「五色不
動」(五種六ヵ所)が造られ、一部地名としても残っている。
目黒不動 下目黒 瀧泉寺 前立尊 木造 不明 約100
目白不動 高田 金乗院 前立尊 木造 不明 約 50
目赤不動 駒込 南谷寺 前立尊 木造 鎌倉 60.0
目青不動 太子堂 教学院 前立尊 銅造 江戸(1642) 101.3
目黄不動 平井 最勝寺 - 木造 江戸 127.0
三ノ輪 永久寺 - 木造 不明 約165

脇侍
  矜羯羅童子像制多迦童子像

眷属
  八大童子
  不動明王に使える眷属。実際には、八大童子の内、矜羯羅童子と制多迦
  童子の二童子を脇侍に従えた像が多い。

安鎮国家不動法(安鎮法)
  国家安泰の秘法。四臂の不動明を中心に十二天を巡らす。

関東三不動
  成田山新勝寺武蔵高幡不動相模大山不動

  注)大山寺の換わりに埼玉總願寺又は埼玉常楽寺(高山不動)との説も
       有る。
京都 東寺 講堂 坐像 五大明王 木造乾漆併用・彩色 平安 839 173.3 立体曼陀羅像
御影堂 坐像 檜一木造・彩色截金 平安 9c後半 123.0 【秘仏】
神童寺 立像 木造・彩色 平安 10c 162.1 黄不動 園城寺画像の模刻像
醍醐寺 霊宝館 坐像 五大明王 木造・彩色 平安 925以前 86.3 両眼見開像 【春秋年2回】
東福寺 同聚院 坐像 木造・彩色 平安 1006 265.1 康尚作 【要予約】
峰定寺 本堂 立像 二童子 木造・彩色截金 平安 1154 52.7 矜羯羅25.8/制多迦25.9
平等院 観音堂 立像 木造・彩色 平安 12c 87.9 無指定
円隆寺 立像 木造・漆箔 平安 藤原 167.6 黄不動明王 【要予約】
聖護院 立像 木造・彩色 平安 後期 115.7 -
三千院 金色不動堂 立像 木造・金色 平安 - 97.0 円珍作 【4/28-5/5】
円融蔵 立像 木造・古色 鎌倉 - 88.8 寺伝円仁作
醍醐寺 霊宝館 坐像 木造・彩色截金玉眼 鎌倉 1203 59.4 快慶作 【春秋年2回】
浄瑠璃寺 本堂 立像 二童子 寄木造・彩色截金玉眼 鎌倉 1311 99.5 矜羯羅50.7/制多迦52.3
和歌山 金剛峯寺 霊宝館 坐像 檜一木造・彩色 平安 9c 94.8 元正智院 高野山最古 赤不動
坐像 八大童子 木造・彩色截金 平安 藤原 87.0 元不動堂
南院 立像 檜一木造・古色 平安 11c 86.2 波切不動 【6/28】
奈良 不退寺 坐像 五大明王 木造・彩色截金玉眼 平安 藤原 85.7 -
十輪院 立像 二童子 木造・古色 平安 藤原 98.0 矜羯羅45.3/制多迦46.0
長谷寺 宗宝蔵 坐像 木造・彩色 平安 - 75.2 【春秋年2回】
法華寺 慈光殿 坐像 二童子 木造・玉願 鎌倉 - - 四臂像 無指定 【春・秋】
東大寺 法華堂 半跏像 二童子 木造・彩色玉眼 南北 1373 86.5 矜羯羅78.0/制多迦88.7
宝山寺 本堂 坐像 五大明王 赤栴檀造・彩色 江戸 1701 17.2 湛海 【要確認】
滋賀 石山寺 本堂 坐像 木造・彩色 平安 10c 85.0 -
西明寺 裏堂(甲良町) 坐像 二童子 榧一木造・古色 平安 藤原 85.7 矜羯羅88.0/制多迦84.6
金剛定寺 立像 二童子 木造・古色 平安 藤原 169.4 矜羯羅93.9/制多迦99.1
東門院 坐像 木造・古色 平安 - 142.4 -
金剛輪寺 立像 木造・彩色 鎌倉 1211 162.3 湖東三山の一つ
延暦寺 国宝殿 立像 二童子 木造・彩色截金 鎌倉 13c 50.9 矜羯羅24.5/制多迦24.8 元玉蓮院
坐像 五大明王 木造・彩色截金玉眼 鎌倉 - 67.9 制多迦36.7/矜羯羅39.7 元無動寺
岐阜 円鏡寺 立像 木造・彩色 平安 藤原 182.7 -
千光寺 円空仏寺宝館 立像 木造・素地 江戸 17c 96.6 無指定 他円空仏63体 【冬季休館】
三重 常福寺 坐像 五大明王 木造・彩色 平安 藤原 172.7 【1/1-3・4/3・8/18】
無動寺 立像 木造・彩色 平安 藤原 97.1 【旧暦2/1 新暦8/5】
鳥取 長楽寺 立像 木造・彩色 平安 藤原 162.7 【要事前予約】
福井 圓照寺 立像 木造・古色 平安 11c 156.7 高野山南院の波切不動に似る
明通寺 本堂 立像 檜一木造・彩色 平安 末期 161.8 旧松林寺
大分 臼杵磨崖仏 坐像 石造・彩色 平安 11-12c 162.0 古園石仏
龍岩寺 坐像 楠一木造・素地 平安 11-12c 283.0 -
真木大堂 収蔵庫 立像 二童子 榧木造・彩色 平安 後期 255.0 木彫日本最大 矜羯羅126.5/制多迦130.2
東京 金剛寺 (高幡不動) 坐像 二童子 木造・古色 平安 後期 282.5 矜羯羅191.0/制多迦230.0
世田谷山観音寺 立像 八大童子 檜木造・彩色截金玉眼 鎌倉 1272 109.4 28.5-58.8 康円・重命作 【毎月28日14:00】
富山 日石寺 (大岩不動) 坐像 四尊
(含二童子)
磨崖仏 平安 後期 313.5 左:矜羯羅214.0 阿弥陀92.0
右:僧形83.0 制多迦214.0  
岡山 勇山寺 本堂 坐像 二童子 木造・古色 平安 後期 183.2 矜羯羅142.7/制多迦150.7
宮城 大徳寺 坐像 桂寄木造・彩色 平安 - 275.0 横山不動尊
静岡 願成就院 大御堂 立像 二童子 木造・古色玉眼 鎌倉 1186 136.8 矜羯羅77.9/制多迦81.8 運慶作
神奈川 浄楽寺 収蔵庫 立像 木造・彩色玉眼 鎌倉 1189 135.5 運慶作 【3/3・10/19】
大山寺 坐像 三尊 鉄造・中尊のみ玉眼 鎌倉 - 97.9 矜羯羅96.1/制多迦95.4
群馬 不動寺 立像 石造・彩色 鎌倉 1251 165.6 院隆等作 【1/28】
千葉 結縁寺 立像 銅造 鎌倉 1303 47.0 【9/28】
成田山新勝寺 坐像 二童子 木造・彩色玉眼 鎌倉 - 132.7 矜羯羅116.5/制多迦61.4 【不定期】
大阪 金剛寺 金堂 坐像 脇侍 木造・彩色 鎌倉 - 258.0 中尊:大日如来 両眼を見開く
観心寺 金堂 坐像 寄木造・素地 南北 - 93.9 -
降三世明王 (ごうさんぜ)
不動明王に次ぐ格の高い明王。金剛界大日如来の化身ともいわれる。

過去、現在、未来の三世と、貪(どん)(じん)(ち) (むさぼり・怒り・無知)
の三毒(煩悩)を降伏させる。三面八臂が普通で、正面の顔には目が三つ
ある。また三世は、三界のこととの説もある。すなわち、有頂天から下地ま
での間に存在する三世界を教化し、降伏させたため、降三世明王と名づけ
たとする。五大明王の一尊。
足下に、外道の最高神である大自在天とその妃烏摩(うま)を踏みつける。
  (五大明王の項参照)
京都 東寺 講堂 立像 五大明王 木造乾漆併用・彩色 平安 839 173.6 四面八臂 立体曼陀羅
醍醐寺 霊宝館 立像 五大明王 木造・彩色 平安 925以前 122.3 【春秋年2回】
大分 臼杵磨崖仏 坐像 石造・彩色 平安 11-12c 169.0 古園石仏
福井 明通寺 本堂 立像 脇侍 檜一木造・古色 平安 12c 252.4 四面八臂 中尊:薬師如来
奈良 不退寺 立像 五大明王 檜造・彩色截金 平安 藤原 154.7 -
三重 常福寺 立像 五大明王 木造・彩色 平安 藤原 178.8 【1/1-3・4/3・8/18】
滋賀 延暦寺 国宝殿 立像 五大明王 木造・彩色玉眼 鎌倉 - 80.9 -
大阪 金剛寺 金堂 坐像 脇侍 木造・彩色 南北 14c 201.0 中尊:大日如来
大威徳明王 (だいいとく)
諸悪の一切を降伏させる明王。

水牛にまたがり、六面六臂六足が一般的で、文殊菩薩の化身ともいわれ、
戦勝祈願の本尊として単独で祭られることもある。
六つの顔は六道をくまなく見渡す役目を表現したもの。

五大明王の一尊。


 (五大明王の項参照)
京都 東寺 講堂 騎牛像 五大明王 木造乾漆併用・彩色 平安 839 100.9 立体曼陀羅
醍醐寺 霊宝館 騎牛像 五大明王 木造・彩色 平安 925以前 80.3 【春秋年2回】
大覚寺 収蔵庫 騎牛像 木造・彩色 平安 藤原 110.6 【特別公開のみ】
禅定寺 収蔵庫 一木造・彩色 平安 藤原 60.0 県指定 【要確認】
地蔵院 (宇治市) 騎牛像 銅造・鍍金 平安 藤原 17.0 (奈良)
奈良 不退寺 騎牛像 五大明王 木造・彩色截金 平安 藤原 99.0 -
唐招提寺 新宝蔵 騎牛像 木造・彩色 平安 藤原 99.4 -
三重 常福寺 騎牛像 五大明王 木造・彩色 平安 藤原 150.6 【1/1-3・4/3・8/18】
滋賀 石馬寺 大仏殿 騎牛像 檜寄木造・彩色 平安 藤原 117.0 三面六臂六足
延暦寺 国宝殿 立像 五大明王 木造・彩色玉眼 鎌倉 - 47.0 -
長野 牛伏寺 騎牛像 木造・彩色 平安 藤原 88.2 -
大分 真木大堂 収蔵庫 騎牛像 桜寄木造・彩色 平安 藤原 165.3 六面六臂六足 大威徳では最大 水牛:楠
高知 竹林寺 宝物館 騎牛像 檜寄木造・彩色 平安 後期 160.0 -
神奈川 称名寺 光明院 不明 破損大 木造・彩色 鎌倉 1216 21.1 頭上面、左脇面、手足等なし 運慶作か
軍茶利明王 (ぐんだり)
宝生如来の化身。

まざまな事を解決し、障害を取り除いてくれる明王。軍茶利とは、水瓶、ある
いは、とぐろを巻いた蛇のことをいう。

顔に目が三つある、一面三目八臂が多く、手や足に蛇を巻きつけている。
五大明王の一尊だが、単独で信仰されたこともある。

  (五大明王の項参照)
京都 東寺 講堂 立像 五大明王 木造乾漆併用・彩色 平安 839 201.5 立体曼陀羅
醍醐寺 霊宝館 立像 五大明王 木造・彩色 平安 925以前 125.8 【春秋年2回】
大覚寺 収蔵庫 立像 木造・彩色 平安 藤原 206.3 【特別公開のみ】
滋賀 金勝寺 本殿 立像 檜一木造・古色 平安 10c 360.5 【要事前許可】
延暦寺 国宝殿 立像 五大明王 木造・彩色玉眼 鎌倉 - 82.4 -
奈良 不退寺 立像 五大明王 木造・彩色截金 平安 藤原 157.0 -
三重 常福寺 立像 五大明王 木造・彩色 平安 藤原 172.7 【1/1-3・4/3・8/18】
埼玉 常楽院 宝蔵殿 立像 檜一木造・彩色 平安 - 228.8 通称:高山不動尊 【4/15・冬至】
金剛夜叉明王 (こんごうやしゃ)
不空成就如来の化身。

三面六臂で正面の顔に、眼が五つ。物心ともに、不浄な物を消し去る明王。
五大明王の一尊として造られ、単独の像は少ないが、悪を除き息災を祈る
本尊となる。

 (五大明王の項参照)
京都 東寺 講堂 立像 五大明王 木造乾漆併用・彩色 平安 839 171.8 立体曼陀羅
醍醐寺 霊宝館 立像 五大明王 木造・彩色 平安 925以前 116.7 【春秋年2回】
奈良 不退寺 立像 五大明王 木造・彩色截金 平安 藤原 150.5 -
三重 常福寺 立像 五大明王 木造・彩色 平安 藤原 177.7 【1/1-3・4/3・8/18】
滋賀 延暦寺 国宝殿 立像 五大明王 木造・彩色玉眼 鎌倉 - 86.4 -
愛染明王(あいぜん)
愛欲煩悩を菩提心に変える明王。男女の愛の悩みを救い、縁を結ぶ。
赤い日輪を表す光背を背に、宝瓶(ほうびょう)の上に置いた蓮華座に座り、六
本の腕を持つ一面三目六臂像で、身は愛欲を表す朱塗り。
天に弓する天弓愛染や、不動明王と合体した両頭愛染など、異形像も多く、
立像は造られなかった。
大日如来の化身、あるいは金剛薩捶(こんごうさった)菩薩の化身といわれ、
十二の誓願(下記)で衆生を救う。

 1. 智慧の弓方便の矢をもって愛敬を与え幸運を授ける。
 2. 悪心を払い善果を得させる。
 3. 三毒の煩悩を破り、浄い心を起こさせる。
 4. 諸々の邪見や驕慢の心を無くし正しい心にする。
 5. 人々との争いを断ち、一生を平和に送らせる。
 6. 種々な病苦や天災の難を断ち、天寿を全うさせる。
 7. 貧弱飢渇の苦を除いて無量の福徳を与える。
 8. 悪鬼邪神の厄を払って安穏快楽ならしめる。
 9. 子孫の繁栄と家運の増長を守り、福を断たせない。
10. 前世の悪業の報いを清め、後生は浄土に生まれさせる。
11. 女人には愛を与え、良縁を結ばせて善児を授ける。
12. 女人にはお産の苦しみを断ち、生まれた子には福徳愛敬を授ける。

天弓愛染明王
  天に向かって弓を射る姿の愛染明王。経典に「衆星光を射るが如し」に
  もとづいて造られた。
奈良 東大寺 俊乗堂 坐像 木造・彩色 平安 藤原 98.4 【7/5・12/16】
西大寺 愛染堂 坐像 檜木造・彩色截金玉眼 鎌倉 1247 32.0 善円作
【1/15-2/4・4/23-5/31・10/11-11/15】
国立博物館 坐像 木造・彩色金泥截金玉眼 鎌倉 1256 26.2 快成作
海龍王寺 坐像 檜寄木造・彩色玉眼 室町 1440 45.5 椿井丹波作 奈良市指定
和歌山 金剛峯寺 霊宝館 天弓 坐像 木造・彩色 平安 藤原 49.5 -
坐像 木造・彩色 江戸 1665 65.5 -
京都 神童寺 天弓 坐像 木造・彩色 平安 12c後 64.5 -
神護寺 坐像 木造・彩色截金玉眼 鎌倉 1275 39.7 -
仁和寺 霊宝館 坐像 檜木造・彩色截金 平安 後期 51.7 【4/1・10/1から各50日間】
山梨 放光寺 天弓 坐像 木造・彩色 平安 末期 89.4 -
高知 竹林寺 宝物館 坐像 檜寄木造・古色 平安 - 102.0 -
神奈川 称名寺 坐像 銅造・鍍金 鎌倉 1297 6.4 厨子入り
東京 五島美術館 坐像 檜寄木造・古色玉眼 鎌倉 13c 103.0 元鎌倉鶴岡八幡宮
国立博物館 坐像 木造・彩色截金玉眼 鎌倉 - 59.6 -
愛知 赤岩寺 坐像 木造・彩色截金玉眼 鎌倉 - 95.7 【11/23-25】
大阪 観心寺 霊宝館 坐像 白檀・素地截金玉眼 鎌倉 - 6.2 五指量愛染明王 【4/17-18】
観心寺 金堂 坐像 寄木造・彩色 室町 南北 108.5 一面六臂
滋賀 舎那院 収蔵庫 坐像 木造・彩色玉眼 鎌倉 - 49.4 【要事前許可】
新潟 妙高寺 坐像 木造・彩色截金玉眼 鎌倉 - 119.1 【1/1-3・毎月26日・6/30 22:00-7/1 8:00】
長野 長雲寺 収蔵庫 坐像 檜寄木造・彩色玉眼 江戸 1673 91.5 久七作 元醍醐寺三宝院
他五大明王(約170)無指定有り
岐阜 法華寺 双頭八臂 木造 - - - 通称名:三田洞弘法 市指定
太元帥明王 (たいげん)
諸々の鬼神を管理し、悪毒獣の傷害や王難、賊難、水難、火難、刀杖難、
兵難などの障難を除き、国土を守護し衆生を守る神。一面六臂、六面八臂、
十八面三十六臂などがある。
(たいげん)は、真言密教の読み方。他は、(だいげんすい)と発音する。
奈良 秋篠寺 大元堂 立像 木造・彩色截金 鎌倉 13c 229.5 【6/6】
和歌山 金剛峯寺 西南院 木造 鎌倉 - - 【秘仏 要確認】
烏蒭沙摩明王 (うすさま)
世の中の全てのけがれと悪とを焼く明王。密教や禅宗で、トイレの守護神と
して祭られるのは、このよう理由から。天台系密教では、五大明王の一尊。
一面三眼四臂で全身火に包まれて立つ。二臂、四臂像等の異形も多い。
又、出産前の胎内の女児を変じ男児とする秘法の本尊。
  (五大明王の項参照)
奈良 宝山寺 立像 木造 江戸 1701 - 湛海作 無指定
福井 永平寺 東司前 立像 木造 - - - 無指定
五大明王
密教で威力ある五明王の総称。

護国法会の仁王会(にんのうえ)の本尊の五大力菩薩が、密教的性格が強
まり五大明王へとつながっていく。

不動明王を中心に左右二尊の明王を配す。台密(天台宗に伝わる密教)
と、東密(東寺を本山とする真言密教)とでは、北の配置が異なる。

天台系(台密) 真言系(東密) 真言系(東密)
 東寺 醍醐寺 大覚寺 瑞巌寺 不退寺 宝山寺 常福寺 延暦寺
中央 不動明王 不動明王 173.3 86.3 50.9 64.1 85.7 17.2 172.7 67.9
降三世明王 降三世明王 173.6 122.3 67.5 92.1 154.7 18.7 178.8 80.9
軍茶利明王 軍茶利明王 201.5 125.8 69.3 89.7 157.0 17.5 172.7 82.4
西 大威徳明王 大威徳明王 100.9 80.3 58.1 67.7 99.0 11.5 150.6 47.0
烏蒭沙摩明王 金剛夜叉明王 171.8 116.7 69.6 91.9 150.5 18.1 177.7 86.4
京都 東寺 講堂 坐像 立像 木造乾漆併用・彩色 平安 839 上表 最古の五大明王
醍醐寺 霊宝館 坐像 立像 木造・彩色 平安 925以前 上表 【春秋年2回】
大覚寺 坐像 立像 檜寄木造・彩色截金 平安 1176-7 上表 明円作 【特別公開のみ】
宮城 瑞巌寺 青龍殿 坐像 立像 欅一木造・彩色 平安 10c末 上表 元五大堂 33年毎 【次回2039年】
奈良 不退寺 坐像 立像 木造・彩色截金 平安 藤原 上表 不動明王のみ玉眼で鎌倉時代
宝山寺 坐像 立像 木造・彩色 江戸 1701 上表 湛海作 【毎月16日】
三重 常福寺 坐像 立像 木造・彩色 平安 藤原 上表 【1/1-3・4/3・8/18】
滋賀 延暦寺 国宝殿 坐像 立像 木造・彩色截金玉眼 鎌倉 - 上表 不動明王は二童子像 元無堂寺明王堂
八大童子
不動明王に使える眷属。不動明王の分身として四つの智慧と四つの
行いで人々を救う。実際の像としては、八大童子の内、矜羯羅童子と
制多迦童子の二童子を両脇に従えた、三尊形式で表わされることが
多い。(不動明王の項参照)また、経典によっては三十六童子を従え
るものもある。
  えこうどうじ
慧光童子
えきどうじ
慧喜童子
あのくたどうじ
阿耨達童子
しとくどうじ
指徳童子
うぐばがどうじ
烏倶婆誐童子
しょうじょうびくどうじ
清浄比丘童子
こんがらどうじ
矜羯羅童子
せいたかどうじ
制多迦童子
金剛峯寺   立像     96.6   立像 98.8   騎龍     49.7     立像     98.5    立像  95.1 立像 97.1  立像 95.6 立像  103.0
世田谷観音寺 立像 55.6  半跏像   28.5   騎龍 35.1 立像 58.8 立像 55.8 立像 56.7 立像 54.5 半跏像 30.0
和歌山 金剛峯寺 霊宝館 上表 檜寄木造・彩色玉眼 鎌倉 1197/14c 上表 元不動堂 運慶作 2躯は素地で附属
東京 世田谷山観音寺 上表 檜木造・彩色截金 鎌倉 1272 上表 康円・重命作 【毎月28日14:00】