お寺の宗派 (索引)

小乗仏教 (上座部仏教) 説明

三論
  1.中論
  2.十二問論
  3.百論

浄土三部経

  1.仏説無量寿経
  2.仏説観無量寿経
  3.仏説阿弥陀経

法華経
  現存する完訳は三種類
  1.正法華経
  2.妙法蓮華経
  3.添品妙法蓮華経
 このうち「妙法蓮華経」が最
 も優れ ていると言われ、通
 常法華経と言えば これを指
 す。(鳩摩羅什訳)
小乗とは、文字道理、小さな乗り物の意味。仏滅後、別に菩薩の教えを説く教徒が起こり、自ら大乗と称し、他を小乗とけなし
たことに始まる。出家し厳しい修行を積んだものだけが悟りをひらき救われると考える。衆生済度を忘れ、自己の解脱を主と
する声聞・縁覚の教えで、阿含経・四部五部律等の律、婆沙論・倶舎論等の論による教え。セイロン、ビルマ、タイ等南アジア
中心にひろまる。ただし、近年小乗という言葉は正式にはあまり使われなくなり、「上座部仏教」といわれるようになっている。
大乗仏教
大はもっとも優れた意、乗は乗り物の意味。自らを菩薩と呼び、小乗仏教が修行による個人の解脱を説いたのに対し、他人
を救済し、広く人間の平等と滅仏を説き、それが仏の真の教えとする教え。中央アジア、中国、チベット、朝鮮、日本へと伝
わった。日本の仏教の宗派はほとんどこれ。
顕教(けんぎょう)
宇宙仏を毘盧舎那仏といいこの仏は姿形が無く、言葉で教えを説かれる事はないので、「沈黙の仏」といわれる。そこで人々
に教えを説くため人間である「釈迦」を使わした。宇宙の真理を「如」といい、ここからやって来た者との意味で「如来」と言う。
すなわち、教えが言葉で「顕」されている事から「顕教」と呼ばれる。代表的宗派としては、臨済宗曹洞宗のいわゆる禅宗
系がこれにあたる。
密教(みっきょう)
宇宙仏を大日如来とよび本尊とする真言秘密の教え。仏自ら教えを説くことから、「雄弁の仏」といわれる。その教えが大菩薩
でさえも知り尽くすことが出来ない深遠秘奥なものである、として密教という。大乗仏教の思想を基盤としヒンドゥー教の影響
を受けて成立。最澄・空海によって中国から伝えられた。真言宗天台宗がこれに当たる。
南都六宗
経典の学問的研究を重視した、学派仏教として奈良時代に栄えた仏教。「三論宗」「成実宗」「倶舎宗」「法相宗」「華厳宗
律宗」の六宗派。ただし、宗派と言うよりは、東大寺を中心として、お互いに教義を学びあうグループとして発展していった。
現在は、「法相宗」「華厳宗」「律宗」の三宗のみが残っている。
浄土教(じょうどきょう)  念仏宗
大乗仏教の考えで、阿弥陀如来の極楽浄土に往生し、成仏することを説く教え。阿弥陀如来を信じ、念仏を唱えることで彼岸
の極楽浄土に行けると言い、念仏に依って極楽へ往生することを求めるから、念仏宗とも言う。日本では、平安時代の源信
その思想を著わす(著書:往生要集)と、その後、融通念仏宗(良忍)・浄土宗(法然)・浄土真宗(親鸞)・時宗(一遍)と、圧倒的
信仰を受けた。
(ぜんしゅう)
大乗仏教の一宗派。禅により、精神的安定と、悟りとをめざす。他の宗派と異なり、中心的経典はない。
中国の唐代末期(520年)の達磨( ~528年)が始祖と伝えられるが、達磨の存在そのものも疑問視され、定かではない。最盛
期には、5家7派に分かれたが、結局栄えたのは、曹洞宗臨済宗の二宗派であった。(黄檗宗もあるあるが、臨済宗の傍系
である)臨済宗では、最高の寺格をしめす代表的寺院のことを、インドの五精舎にならって「五山」の呼称で呼ぶ。
京都五山 :別格 南禅寺 (1)天竜寺、(2)相国寺、(3)建仁寺、(4)東福寺、(5)万寿寺(万寿寺は衰亡後復興しなかった)
鎌倉五山 :(1)建長寺、(2)円覚寺、(3)寿福寺、(4)浄智寺、(5)浄妙寺をいう。
開祖及び教義等 教 理 本尊
唱え
諸派 本山 代表的寺院 寺院数 信者数



三論
恵灌(えかん) (生没不明)高句麗の僧

625年(推古33年)、高句麗からの渡来僧
慧灌が伝え、奈良元興寺で論ずる。
般若の空の思想を教理の根幹とする。
平安以降、法相宗に圧倒され、現在は
学問としてのみ残る。
三論 - - - 元興寺(奈良)
成実 (じょうじつしゅう)
道蔵(どうぞう) (生没不明) 百済の僧

三論宗に付随し日本に伝わる。東大寺、
西大寺、法隆寺等において学習される
も、平安以後消滅。
成実論 - - - 東大寺(奈良) -
倶舎 (くしゃしゅう)
道昭(どうしょう)(629-700)

法相宗とともに日本に伝わる。東大寺
を本拠としていたが、平安以後消滅。
倶舎論 - - - 東大寺(奈良) - -
法相 (ほっそうしゅう)
道昭(どうしょう)(629-700)

唐の玄奘(げんじょう)三蔵が始め 窺基(きき)
が大成せる。 「万有唯識」すなわち、物
事は心の働きによって表された仮の存在
にすぎず、識以外の実在は無い。とする
もの
解深密教
瑜伽経
成唯識論
釈迦如来
薬師如来
- 法相宗 興福寺(奈良)
薬師寺(奈良)
喜光寺(奈良) 60 62万
聖徳宗 法隆寺(奈良) 中宮寺(奈良)
法輪寺(奈良)
法起寺(奈良)
29 -
華厳 (けごんしゅう)
良弁(ろうべん)(689-77)

新羅(しらぎ)の僧審祥(しんしょう)が伝え、良弁
が 発展させた。毘盧舎那仏を本尊とし、
この世の全ては毘盧舎那仏が現したもの
とする。
華厳経 毘盧舎那仏 - -
東大寺(奈良) 新薬師寺(奈良)
帯解寺(奈良)
60 43万
鑑真(がんじん)(688~763)

仏教の典籍の三蔵(経蔵・律蔵・論蔵)の
うちの律蔵のなかの「四分律蔵」を中心と
し、戒律を重んじ、戒律は、身(行動)・
口(表現)・意(精神)の全てに及び、これ
らを実践することが仏への道と説く。
曇無徳部
(四分律)
梵網経
法華経
毘盧舎那仏 南無
毘盧
舎那
律宗 唐招提寺(奈良) 伝香寺(奈良)
竹林寺(奈良)
福智院(奈良)
般若寺(奈良)
法華寺(奈良)
116 14万
真言律宗 西大寺(奈良)




天台
最澄(さいちょう)(767~822)

法華経を根本とする宗派。仏教を理解出
来ない人にもやさしく教えを説き、救うこと
で、すべての人が成仏出来るとする。密教
の一つで、「台密」と呼ばれる。
法華経
阿弥陀経
金剛経
大日経
釈迦如来
阿弥陀如来
薬師如来
観音菩薩
南無
阿弥
陀仏
山門派 比叡山延暦寺(滋賀) 寛永寺(東京)
中尊寺(岩手)
輪王寺(栃木)
三千院(京都)
橘寺(奈良)
4462 350万
寺門派 三井寺(滋賀)
真盛派 西教寺(滋賀)
真言
空海(くうかい)(774~835)


釈迦仏を超えた永遠の宇宙仏である大日
如来こそ真実の仏であるとし、真言呪法の
加持力で即身成仏を期すことを教旨とする
密教の一つで、「東密」と呼ばれる。
12世紀頃、大日如来の説法解釈の違いに
より、古義と新義に別れる。
大日経
金剛頂経
聖位経
大日如来 南無
大師
遍照
金剛
古義真言宗系 12,411 1,274万
高野山真言宗 金剛峰寺(和歌山) 壷阪寺(奈良)
室生寺派 室生寺(奈良) 大野寺(奈良)
東寺真言宗 教王護国寺(京都) 石山寺(滋賀)
御室派 仁和寺(京都) 金剛寺(大阪)
醍醐派 醍醐寺(京都) 転法輪寺(奈良)
善通寺派 善通寺(香川) 随心院(京都)
大覚寺派 大覚寺(京都) 大山寺(神奈川)
泉涌寺派 泉涌寺(京都) 浄土寺(広島)
山階派 勧修寺(京都) 田福寺(和歌山)
信貴山真言宗 朝護孫子寺(奈良) 千福寺(三重)
中山寺派 中山寺(兵庫)  
真言三宝宗 清澄寺(兵庫)  
須磨寺派 須磨寺(神戸)  
新義真言宗系
新義真言宗 根来寺(和歌山) 誕生院(佐賀)
智山派 智積院(京都) 新勝寺(千葉)
豊山派 長谷寺(奈良) 飛鳥寺・岡寺(奈良)
単立
   壷阪寺(奈良)  




融通念仏宗
良忍(りょうにん)(1072~1132)

一人の唱える念仏が、他の全ての人が唱
える念仏と溶け合い、全ての人の唱える
念仏の功徳が一人に還って往生でえきる
とする。また、死後や来世でなく、この世で
極楽浄土に達するために念仏を唱えると
説く。
華厳経
法華経
浄土三部経
十一尊天得如来
阿弥陀如来
  中心とした十
   の菩薩)
南無
阿弥
陀仏
融通念仏宗 大念仏寺(大阪) 来迎寺(大阪)
極楽寺(大阪)
大念寺(大阪)
357 13万
浄土
法然(ほうねん)(1133~1212)

南無阿弥陀仏と念仏すれば極楽浄土に
往生出来る、と説き、戒律や造寺造仏の
不用を主張する。
浄土三部経
浄土論
阿弥陀如来
観音菩薩
勢至菩薩
南無
阿弥
陀仏
鎮西派 知恩院(京都) 増上寺(東京)
金戒光明寺(京都)
百万遍(京都)
清浄華院(京都)
光明寺(鎌倉)
善光寺(長野)
6,932 600万
西山浄土宗 光明寺(京都) 洞雲寺(愛知)
浄土宗西山禅林寺派 永観堂
禅林寺(京都)
恵光寺(京都)
浄土宗西山深草派 誓願寺(京都) 不退院(愛知)
浄土真宗 下記、浄土真宗 の項参照。
浄土真
親鸞(しんらん)(1173~1262年)


浄土宗の分派。阿弥陀仏の本願他力の
回向(えこう)によって往生出来る、と説く。
法然が念仏を根本とするのに対し、信
心のみで往生出来るとする。肉食妻帯
在俗生活を悪としない。
ただ、親鸞自身は法然の浄土宗から独
立した意思は無く、親鸞没後に制定され
た宗派。
浄土三部経
教行信証
阿弥陀如来 南無
阿弥
陀仏
浄土真宗本願寺派 西本願寺(京都)
-
20,704 1,260万
真宗大谷派 東本願寺(京都)
真宗高田派 専修寺(三重)
真宗仏光寺派 仏光寺(京都)
真宗興正派 興正寺(京都)
真宗木辺派 錦織寺(滋賀)
真宗出雲路派 毫摂寺(福井)
真宗誠照寺派 誠照寺(福井)
真宗三門徒派 専照寺(福井)
真宗山元派 證誠寺(福井)
一遍(いっぺん)(1239~1289)

念仏宗の一派。念仏宗とは、念仏によっ
て極楽に往生することを願う宗派。他に
融通念仏宗、浄土宗、浄土真宗、などが
ある。
浄土三部経
(特に阿弥陀経)
法華経
華厳経
阿弥陀如来 南無
阿弥陀仏
- 遊行寺 (神奈川) 清浄光寺(神奈川)
歓喜光寺(京都)
金蓮寺(京都)
正法寺(京都)
真光寺(兵庫)
412 30万



臨済
栄西(えいさい)(1141~1215)

禅宗の一派。何者にもとらわれない真実
の自己へ導くため出題される「公案」に取
り組み(禅問答)ながら座禅を行う。日常の
全てを修行と考え、掃除等の生活の行動
も重んじられる。座禅・師資相承・公案禅・
不立文字・教外別伝によって成り立つ宗派。
般若心経
金剛般若心経
観音経
大悲心陀羅尼

座禅
(看話禅)
釈迦如来
薬師如来
大日如来
観音菩薩
南無
釈迦
牟尼
妙心寺派 妙心寺(京都) 円照寺(奈良)
芳徳寺(奈良)
慈光院(奈良)
東福寺(京都)
大徳寺(京都)
相国寺(京都)
永源寺(滋賀)
円覚寺(神奈川)
5,726 101万
健仁寺派 健仁寺(京都)
天竜寺派 天竜寺(京都)
南禅寺派 南禅寺(京都)
大徳寺派 大徳寺(京都)
建長寺派 建長寺(鎌倉)
    その他多数
曹洞
道元(どうげん)(1200~1253)

禅宗の一派。唯、黙々と座禅による修行
を行い、(只管打坐)無念夢想となる、そ
の修行こそが仏の行であると説く。
臨済宗が師との問答によって修行する
「看話禅」に対し「黙照禅」といわれる。
般若心経
法華経
金剛経

座禅
(黙照禅)
釈迦如来 南無
釈迦
牟尼
曹洞宗 永平寺 (福井)
総持寺 (横浜)
興聖寺(京都)
大乗寺(金沢)
妙厳寺(豊川)
泉岳寺(港区)
高岩寺(豊島区)
14,688 700万
黄檗 (おうばくしゅう)
隠元(いんげん)(1592~1673)

明の隠元禅師が1654年伝える。禅宗の
一派。臨済宗の傍系。その教義は臨済
宗とほとんど同じ。人本来の仏心を座禅
によって見出し、仏陀と同じ境地の体得
をめざす。明治9年(1876)に独立する。
般若心経
大悲心陀羅尼
往生浄土神咒

座禅
(看話禅)
釈迦如来 南無
阿弥
陀仏
- 万福寺(京都) 永慶寺(奈良)
崇福寺(長崎)
464 35万




日蓮
日蓮(にちれん)(1222~1282)





法華経を基に、本尊、題目、戒壇の三
大秘法を宗旨とし、即身成仏を期す。
「南無妙法蓮華教」と唱え、善を積めば
必ず救われると説く。
法華経
(妙法蓮華経)
久遠
実成本師
釈迦無尼仏
南無
妙法
蓮華
日蓮宗 身延山久遠寺(静岡) 妙顕寺(京都)
法華経寺(千葉)
誕生寺(千葉)
本圀寺(京都)
本覚寺(鎌倉)
実相寺(静岡)
6905 1,800万
日蓮正宗 大石寺(静岡)
日蓮本宗 要法寺(京都)
法華宗本門流 本能寺(京都)他
法華宗陣門流 本成寺(新潟)
法華宗真門流 本隆寺(京都)
顕本法華宗 妙満寺(京都)
本門法華宗 妙蓮寺(京都)
日蓮宗
不受不施派
妙覚寺(岡山)
不受不施
日蓮講門宗
本覚寺(岡山)
その他
新宗教
霊友会
創価学会
立正佼成会
等多数の分派あり