東大門 四天王を見たくて訪れた當麻寺。その四天王は期待に違わず素晴らしい姿で迎えてくれた。 あごひげを生やし、おおらかな顔で迎える四天王には、仏敵から力で仏を守る勇者の姿よりも、 やさしい姿で心を包み、愛の形で仏を護る奥の深さを感ずる。 |
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西塔(三重塔) |
東塔(三重塔) |
桜の散った東大門を抜け境内に一歩足を踏み込むと、左手高台の木々の上に九厘がのぞく。 国宝三重塔の東塔だ。奥に聳える西塔と並び、創建時代の塔が東西揃って現存するのは、 この當麻寺だけとか。 |
宗派 | 三論宗から現在は高野山真言宗 ・浄土宗の両宗派 | 正式名/別名 | 禅林寺 |
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開基 | 用明天皇の皇子で聖徳太子の弟、麻呂子親王 中興 :役行者 |
創建年代 | 麻呂子親王が612年に河内の国に作ったといわれる禅 林寺を681年役行者が現在の地に移したといわれる。 |
本尊 | 當麻曼荼羅 | 所在地 | 奈良県葛城市當麻1263 |
拝観時間 | 8:00 ~ 17:00 | 訪問日 | 2002(H14)年4月4日(木) |
休日/拝観料 | 無休 /500円 :中之坊 500円 :奥院 300円 | 問合せ先 | TEL :0745-48-2001 /公式ホームページ |
その他 | 関西花の寺二十五霊場21番 ・新西国三十三箇所11番 |
建築物 | |||||||||
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名称 | 形式 | 制作年 | 素材 | サイズ | メモ | 指定 | |||
本堂 | 寄棟造/改修 | 平安 | 1161年 | 木造・本瓦葺 | 桁行七間 梁間六間 | 別名 曼荼羅堂 | 国宝 | ||
金堂 | 入母屋造・内部土間/再建 | 鎌倉 | 前期 | 木造・本瓦葺 | 桁行五間 梁間四間 | 寺宝、仏像が安置されている | 重文 | ||
講堂 | 寄棟造/再建 | 鎌倉 | 1303年 | 木造・本瓦葺 | 桁行五間 梁間四間 | 内部が漆喰叩きの土間 | 重文 | ||
東塔 | 初重3間・二重三重は2間 | 奈良 | 8c末期 | 木造・本瓦葺 | 三重塔 22.21m | 創建時の塔 | 国宝 | ||
西塔 | 初重二重三重共全て3間 | 奈良-平安 | 8~9c | 木造・本瓦葺 | 三重塔 25.15m | 創建当時の両塔が現存する唯一の寺 | 国宝 | ||
文化財 | |||||||||
名称 | 場所 | 作者 | 制作年 | 素材 | サイズ(cm) | メモ | 指定 | ||
弥勒仏坐像 | 金堂 | - | 飛鳥 | 7c後半 白鳳 | 塑像・漆箔 | 219.7cm | 丈六仏では日本最古の塑像 | 国宝 | |
阿弥陀如来座像 | 講堂 | - | 平安 | 末期-鎌倉 | 木造・漆箔 | 220.5cm | 定朝様式の阿弥陀如来 | 重文 | |
地蔵菩薩立像 | 講堂 | - | 平安 | 後期-鎌倉 | 木造・彩色 | 259.0cm | 近年は鎌倉時代作説が有力 | 重文 | |
妙幢菩薩立像 | 講堂 | - | 平安 | 820年頃 | 欅一木造・彩色 | 147.2cm | 寺伝では妙幢菩薩 | 重文 | |
四天王 | 持国天立像 増長天立像 広目天立像 多聞天立像 |
金堂 | - | 飛鳥 飛鳥 飛鳥 鎌倉 |
7c後半 7c後半 7c後半 - |
脱活乾漆造・彩色 脱活乾漆造・彩色 脱活乾漆造・彩色 木造・彩色 |
219.1cm 217.6cm 221.2cm 217.6cm |
法隆寺四天王に次いで古い あごひげが珍しく穏やかな表情の 異国風容貌で、百済からの渡来仏 多聞天は、鎌倉時代の補作 |
重文 |
梵鐘 | - | - | 飛鳥 | 8c 白鳳 | 青銅 | 高さ151cm 口径82.1-86.7cm |
最古の梵鐘のひとつ | 国宝 | |
當麻曼荼羅厨子 | 本堂 | - | 奈良-平安 | 8c-9c前期 | 木像 | 総高 501cm | 最古最大の六角厨子 | 国宝 | |
須弥檀の螺鈿細工 | 本堂 | - | 鎌倉 | 1243年 | 木像 | - | 木造の黒漆塗りの螺鈿細工 源頼朝の寄贈とされる |
国宝 |