仏頭山 橘寺

東門から見た本堂
 
聖徳太子生誕の地。

比叡山延暦寺の直末寺。
当時ここに、欽明天皇の別宮橘の宮があった。
その欽明天皇の第四王子橘豊日命
(たちばなのとよひのみこと)と、
穴穂部間人皇女
(あなほべのはしひとのひめみこ)とを父母とし、
572年に生まれたのが幼名厩戸王子
(うまやどのみこ)
後の聖徳太子です。



 石舞台古墳を後に、自転車で坂道を下る快適サイクリング。
その道路に面した「川原寺」跡を見学し、道路を挟んだ向か
い側「橘寺」に登る。やや高台にある橘寺が、あの旧一万円
札のモデル、聖徳太子の生地とは。

まさに歴史のミラクル。

今、私と聖徳太子の間にあるのは、時間という名の壁のみ。
それ以外は、変わり行く飛鳥の人工物を除けばすべて同じ
物 を見て、感じて、考える。このまま永遠の時間のなかに埋
も れ、時代を超えた話がしたい。
本堂

宗派 天台宗 別名 正式名:仏頭山上宮皇院菩提寺  ・橘樹寺・橘尼寺 (聖徳太子建立七寺の一つ)
開基 聖徳太子 創建時代 不明も、天武9年(680年)文献(日本書紀)に初めて登場する。
現在の本堂、太子堂等は、江戸時代(1864年)の再建。
本尊 聖徳太子像  如意輪観音菩薩 訪問日 1999年4月3日(土)
時間 9:00 〜 17:30 休日 なし
拝観料 1999年4月 300円
2010年5月 350円
所在地 奈良県高市郡明日香村橘532
問合せ先 0744-54-2026
その他 往生院
  平成九年の再建だが、二百余点の天井画が 華の浄土を表し美しく一見の価値あり。
二面石
  観光太子殿の左にある二面石は、人の心の善悪 二相を表した飛鳥時代の石造物で、なかな か興味深い。

名称 場所 作者 制作年代 素材 サイズ メモ 指定
聖徳太子坐像 太子堂(本堂) - 室町 1515年 木造・彩色玉眼 55,1cm 本寺院の本尊。 重文
如意輪観世音菩薩坐像 観音堂 - 平安 11c 木造・漆箔 170.0cm  - 重文
地蔵菩薩立像 聖倉殿 - 平安 藤原 木造・彩色 152,4cm  - 重文
伝 ・日羅立像 奈良国立博物館寄託 - 平安 9c 木造・彩色 145.7cm 日羅(飛鳥時代の僧侶)でなく、地蔵菩薩説が有力。
年2回(春、秋)の聖倉殿特別公開時のみ拝観可。
重文
聖徳太子絵伝 奈良国立博物館寄託 - 室町 - 絹本着色 掛幅装 全部で8幅。一回に2幅づつ公開されるので、
全部見ようとすると、2年かかる。
重文