国立長野病院循環器科
これから心臓カテーテル検査やカテーテルによる治療を受ける人のために
最終更新日:平成18年6月4日
 
国立長野病院
 
右冠動脈 左冠動脈
右冠動脈 左冠動脈
長野病院循環器科・心臓血管外科
はじめに
このホームページは、心臓カテーテル検査やカテーテルによる治療を受けられるあなたにその内容を理解して頂き、安心してそれらを受けて頂くために企画しました。まず、あなたが、検査を受けるのか、治療を受けるのかをはっきり聞いて下さい。両者は、要する時間、安全性、費用の面からもかなり異なります。心臓カテーテル検査とは、カテーテルと呼ばれる細い管を体内の目的の場所に持ってゆき、種々のものを測定したり、造影剤を注入して、レントゲン撮影(心臓は、動いているので、シネアンジオグラフィーと言って映画で撮像します)するものです。心臓カテーテル検査の内要は、1. 右心カテーテル検査、2. 冠動脈造影を含めた心血管造影検査、3. 電気生理学的検査、4. 心筋生検に大別されます。以上が、所謂診断(検査)ですが、心臓カテーテル検査の延長線として、治療を行う技術が1977年から発達してきました。これを、難しい言葉でカテーテルインターベンション(カテーテルによる治療)と言います。著者は、1978年よりカテーテルを握り始め、現在までに15000例のカテーテル検査を行って来ました。1997年6月に国立長野病院に移ってからは、ちょうど現在で7070例となります。時代は変わり、TRI,TRAと言って手首の動脈からの検査、治療が今や花盛りです。“行く川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と住みかと、またかくのごとし。”−方丈記(鴨長明)―のように、流行っては、消えて行く器具が殆どであります。現在使用されている冠動脈疾患治療に用いる器具は、バルーン、カッティングバルーン、ステント、DCA, ロタブレーターのみと言ってよい。心臓カテーテル検査、カテーテルインターベンションの説明の度に、同じ様な説明を行ってきたが、面倒臭くなり、患者さんへの説明をまとめようと思いたち、創ったのがこのホームページです。
 
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