2006年現在までに、のべ7070例に対して、カテーテル検査及び治療を行った。虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)が全体の約70% を占め、冠動脈造影検査が行われている。急性心筋梗塞症では、殆どが緊急心臓カテーテル検査を行い、引き続いて、カテーテルによる治療が行われる。当院の上田小県医療県での救急医療の信頼性の増加に伴い、急性心筋梗塞や所謂心肺停止状態患者の搬送が増加している。2005年は、急性心筋梗塞は、100件を超えることが予測される。次いで、不整脈が約15%を占める。治療としてのカテーテルアブレーションやペースメーカー植え込み術は、治療項目で別記する。弁膜症や大動脈疾患では、検査としての主体を超音波検査やCT,MRIに譲っているので、検査目的が冠動脈疾患の合併の有無を見ることとなる。肺動脈血栓塞栓症は、日本人でも増加傾向であり、その緊急性や致死性からもその認識 (まず疑う事)が重要である。心不全は病名ではなく、症候名であるので、例えば弁膜症による心不全は、分類上弁膜症に含めたため、その頻度が少なくなっているが、人口の老齢化に伴い増加傾向になっている。
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