国立長野病院循環器科
当院での治療方法及び診療実績
最終更新日:平成19年11月19日
 
国立長野病院
 
 
年度 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 全体
虚血性心疾患 76 168 169 179 205 198 188 199 184 171 1734
PTCA 28 56 89 101 86 64 58 23 14 17  
カッティングバルーン     1 4 12 12 10 10 8 6  
DCA     2           1 1  
ステント 47 108 76 74 107 123 117 163 157 137  
ロータブレーター   2       2 3 2 6 8  
不整脈 29 73 66 69 80 87 91 89 105 88 777
カテーテルアブレーション 13 42 37 33 45 41 35 31 42 29  
ペースメーカー植え込み 16 31 29 34 33 43 52 55 62 53  
植え込み型除細動器       2 2 3 4 3 1 6  
PTMC 2 1 1       2 1      
両心室ペースメーカー植え込み             1        
下大静脈フィルター留置   1   1 2 4 21 19 7 6  
コイル塞栓術           4          
PTSMA             1        
全体 78 243 236 249 287 293 304 308 296 265 2559
心臓カテーテル検査件数の約30%に毎年治療を行っていることになる。虚血性心疾患に対しては、PTCAと言ってバルーン(小さな風船の様なもの)で、狭くなった或いは詰まった冠動脈を広げる治療法やPTCAに引き続いてステントと言う金属メッシュの支持器具を冠動脈内に留置する治療法や肥厚した冠動脈内膜を鉋の様なもので削り取る(DCA)治療や石灰化した冠動脈に対しては、ダイヤモンドドリルで病変を削り取るロータブレーターを行っている。ステントの再狭窄例に対しては、カッティングバルーンという刃の付いたバルーンで、増殖した血管内膜にメスを入れて、押し広げる操作を行っている。ステントも各種のものが、発売されているが、昨年から、薬物を塗ったステントが、保険償還され、その使用頻度が、増加している。この薬物溶出型ステントは、遠隔期の再狭窄の頻度を著明に減少させている。

不整脈に対しては、不整脈の電気回路を高周波で切除、焼灼するカテーテルアブレーション通常のペースメーカー植え込みや冠静脈洞内に挿入した電極にて左心室刺激を行う両心室ペースメーカー植え込み術や致死性不整脈に対して電気的除細動器を体内に植え込むことを行っている。

その他、僧冒弁狭窄症に対するバルーンによる狭窄弁拡大術(PTMC)、過剰な異常血管をコイルにより閉塞させる方法、肥大型心筋症に対する冠動脈内エタノール注入による肥大心筋縮小術(PTSMA)、下肢静脈血栓が肺に飛び肺動脈血栓塞栓症の発生を予防する下大静脈フィルター留置等を治療として行っている。

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