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第三話「侵攻! 卑劣怪人!!」へ |
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シーン1 ワーズワース:「・・・・・・」 通信が済んでから、ワーズワースはずっと難しい顔をしている。 ワーズワース:「オスカーは…」 自分自身も含めた手駒の中で最強であるはずの男は、相変わらずあてにならなかった。 ワーズワース:「メアリ…いや、なんでもない」 メアリは忠実だしクラウ=ソナスや真英帝国の理想もよく理解しているが、いかんせん戦力としては問題外だ。 ワーズワース:「…こうも早く切り札を使うことになろうとはな…」 とはいえ、まだ手はある。クレイジェントリ、マドジェントリ、そしてグランドジェントリの3人が倒れたが、そのおかげでクーロンレンジャーの手の内はかなり明らかになった。そして、その情報を活かすことができる「最強のジェントリ」が、まだクラウ=ソナスには残されていた。 ワーズワース:「ナイトジェントリ…思ったよりかなり早くなったが、貴様の出番だ」 ナイトジェントリはクラウ=ソナス最強のジェントリであり、ワーズワースの腹心だ。グランドジェントリのような暴走は間違ってもあり得ないし、ワーズワースが作戦を授けておけばクレイジェントリやマドジェントリと違いオスカーの指揮を必要とすることもない。何より、純粋に、ジェントリ同士で戦ったとすれば彼が一番強い。 ワーズワース:「作戦は…」 そんなナイトジェントリに作戦を授けようと、ワーズワースが口を開いたそのときだった。 メアリ:「たっ! たたたっ! 大変ですっ! ワーズワースさま!」 一度退出していたメアリが血相を変えて転がり込んできた。あまりの慌てように、足をフレアスカートにもつれさせ、もんどりうって顔面からひっくり返る。 ワーズワース:「ど…どうした、メアリ…?」 メアリはどこかとぼけたところもあるが、メイドとしては優秀だ。そんな彼女が仮にも幹部であるワーズワースの前でここまでの失態を見せることなど、よほどのことがなければまずあり得ない。さすがのワーズワースも驚きを隠せなかった。 ワーズワース:「な…何だとッ!?」 ワーズワースは椅子を蹴倒して立ち上がった。彼がこれほどの大声を上げることも、そして、これほどまでに狼狽の色をあらわにすることも、また珍しい。 ワーズワース:「ナイトジェントリ!」 少ない言葉だったが、腹心たるナイトジェントリはそれだけでワーズワースの意図を読みとった。得物の大槍を手にし、身を翻す。 メアリ:「ど…どうしばしょうどうしばしょうワーズワースさば」 鼻を打ったらしくヘンな声になっておろおろするばかりのメアリ。 |
シーン2 クラウ=ソナスの暗躍のほとんどはコレットが感知しているが、一応、情報収集のため、ということで、クーロンレンジャーのひみつきちにも各種情報メディアは用意してある。 RL:で、颯天と天藍のOPは、 |
シーン3 RL:さて、チェスター。そんな具合で、今、龍脈のみんなを除けばひみつきちにコレットと二人だけど、まずどうしようか? RL:では他の二人、コレットから連絡が行く。 RL:で、現場。 チェスター:とりあえず状況確認でしょう。 天藍:「う……やだなー」(顔をしかめつつ) RL:もう天堂警察にある程度片づけられてしまっているな。現場になった路地裏には古典的にチョークで人の形が(笑) 颯天:警察でもないわれわれは立ち入り禁止なのかな、やっぱり。 RL:大体の現場検証は既に終わっているので、立ち入り禁止ではあるけど充分近くまで寄れる。 天藍:どういう風に殺られちゃったか、状況から分かります?^^; RL:では、天藍は〈知覚〉か〈メレー〉か〈元力〉かで判定して。 天藍:〈元力:電磁(負)〉+〈知覚〉で16〜。 RL:16ならいいかな。雷帝の元力が働いた形跡がある。 天藍:「これ……私と同じ? 元力、使い……」 ということは、雷帝の元力でちゅどーん! みたいな感じ? RL:雷帝でちゅどーん、ってわけじゃないな。コレットから聞いた被害者の状況(胴体に風穴)っていうのと考え合わせて、雷帝の元力のある何かで貫通、って感じ。 天藍:とすると……元力を付与した武器で、ってことなのかなぁ? 近くの壁に、派手な弾痕とか無いでしょうか? 手持ち武器か、銃器かくらいは知っておきたい(笑)。〈ファイアアーム〉で、それらしい弾痕を探します。13〜。 RL:弾痕は発見できなかった。 天藍:「少なくとも凶器は、手持ち武器か、素手か、どっちかだと思う」 颯天:「…犯人に心当たりでもあるのか、チェスター」 チェスター:「犯人はともかく、殺されたのは俺の知り合いだ」 颯天:「知り合いか……どういった知り合いだ? 敵か味方か」 チェスター:「かつての味方で現在の敵、だった。組織の秘宝を奪って逃げた裏切り者だ」 颯天:「そのあたりの事情、できれば説明して欲しいんだが……?」 RL:説明するかい、チェスター? チェスター:します。 RL:OK。 ここで変わり果てた姿になった裏切り者の名は、クライスという。 チェスターの所属する秘密結社「黄昏の炎」は、とある「秘宝」を守るために組織された結社なのだが、クライスはそれを奪って逃げたのだ。 ただ、その状況には不自然な点が多々ある。 一番は、クライスがさほど有能な人物ではなかったにもかかわらず、組織の構成員達がことごとく出し抜かれたということ。 それに、「秘宝」は別に武器でも兵器でもなく、クライスもそれに類する物は特別持っていなかったのに、「秘宝」の保管場所から外に向け、ものの見事に破壊されていたということ。 組織の下した判断は、犯人はクライスではなく、「秘宝」そのものであり、クライスは操られたのではないか…というもの。 天藍:わー(笑) そこで、その真偽を確かめるべく、クライスを良く知るチェスターが派遣されることになった。 RL:事情については、こんな感じ。 颯天:チェスターは秘宝の正体を知らないのかぁ(笑) 天藍:「……じゃあ、その紫のロザリオは、遺留品として回収されちゃったのかな? それとも、このクライスさん、をころした奴に、奪われちゃった?」 颯天:「コレが奴らの仕業だとしたら、持ち去られた可能性の方が高いだろうな」 チェスター:「それともクライスを殺した奴を操っているか、だ」 颯天:確認するにしても、警察にコネはないしな。鳳大人あたりに手を回してもらうしかないかな? チェスター:被害者の知り合いってことでもいいかな? 天藍:「私も、ジミー大人くらいしか、こういう時に頼れる人って居ないし……」 銀葉電影社……映画会社に聞いても分からないか(笑)。 RL:ネタ提供するだけだなきっと(笑) 颯天:なんにしろ、外界0の颯天には期待しないでくれ(笑) RL:では、今後の方針は? 颯天:遺留品の確認は、おそらく無駄だからしなくていいと思う。かといって、秘宝レーダー(笑)があるわけでなし、いつも通り待ちしかないのか? チェスター:鳳大人に手を回してもらう。無理なら被害者の知り合いってことでどうでしょう? RL:ふむ。では、とりあえず鳳大人に天堂警察に手を回してもらう、ということでいい? チェスター:無駄とは思うが、まあ念のため。 RL:OK。 チェスター:ついでに凶器の見解も聞いておきたいですね。 RL:ふむ。それで、他には何かこの場で調べる? 天藍:んー。特に無いかも。後は、もうちょっと聞き込みをして、犯人像を絞っておきたいな。 颯天:警察からの情報は鳳大人に任せる。目撃証言とか聞いてみますかね、その辺の野次馬に(笑)。 RL:〈交渉〉でいいかな? 判定してみて。 颯天:えーと……おお、1レベル持ってる(笑)。15です。 天藍:無いので、カード回したいです(笑)。ハートは、要らないの〜(笑) 颯天:ハートしか要らないの〜(笑) RL:では証言。 まず、犯人とおぼしき人物は誰も目撃されてない。 最後にクライスらしき人が目撃されたとき、彼は1人だった。 少なくとも、あれほど大きな穴を人の胴体に開けられる武器を持って歩いてるヤツなんて見かけなかった。 そんなとこかな。 天藍:「うーん……。素手でこういう芸当のできる人って、何人か心当たり、ないこともないけど」 颯天:ま、ドラゴンナックルがあれば多分できるしな、俺(笑) RL:犯人は貴様か!?(笑) 天藍:「今のHEAVENで、って限定すると……颯天さんと、チェスターさんと」(指折り) チェスター:そこそこそこ。なにヤバイこと言ってるの(笑) 手裏剣とかの手投げ武器は? RL:普通風穴は空くまい。雷帝のことを考えてもね。 颯天:「後は、まだ見ぬ新たなジェントリ、ってところだ」 チェスター:「結局はそこに落ち着くか」 RL:さて、ではこの場はこれくらいでいいかな? チェスター:イエス・サー。 RL:では君たちの所に通信だ。 天藍:はーい。 鳳大人:「警察と話が付いたぞ。被害者の身元を知っているらしい民間の協力者、ということにしてある」 チェスター:「よし、とりあえず確認に行こう」 鳳大人:「天堂中環にある天堂警察署に行け」 天藍:「……分かったわ」 颯天:「よし、行こう」 |
シーン4 RL:さて、オスカー。ほとんど回想シーンだけどちょっと出番。 |
シーン5 RL:ではクーロンレンジャー諸君、警察経由でひみつきち。警察で得た情報をざっとまとめると、こんな感じだ。 |
シーン6 RL:場所的には皆別々の所にいる。天藍もちょっと身支度があって、いったんウチに戻ったと思って。 |
シーン7 RL:では、状況。 |
シーン8 RL:オスカー、出番。 チェスターは一瞬混乱したが、すぐに状況を把握した。 天藍:うわ、ぶつかり娘偉いヒトだ!(笑) 必死に叫ぶエレオノーラ。それを守らんとするナイトジェントリもまた必死だった。ただ、その叫びを聞くオスカーと謎の黒服少女だけは、満面に嘲笑を浮かべていた。 オスカー:「やめろ?なぜやめなければならない、お前らも俺らの楽しみの一つだというのに…」 |
シーン9 マントを翻し、地を蹴るナイトジェントリ。 天藍:「と、飛んだのっ?」 チェスターの攻撃はナイトジェントリを捉えた…かに見えた。 RL:次どうぞ。 ナイトジェントリは一瞬、何かに気を取られているようだった。 RL:〈バンザイ〉。達成値23。そうなるのは3カット後、と(笑) チェスターの攻撃を凌ぎ、颯天の攻撃を耐えたナイトジェントリではあったが、二人の攻撃で体勢を崩し、傷を負った状態で、天藍の矢を捌ききることは不可能だった。貫かれ、地に落ちる。 RL:ってなわけでこんどこそ《耐久》の影響下ですー。 |
シーン10 ナイトジェントリにとどめを刺すべく襲いかかる、クーロン・ドライヴァーの衝撃波。 ナイトジェントリ:「私は…クラウ=ソナス最後のジェントリ…。ここでただ、死ぬわけにはいかんのだ! 叫んだナイトジェントリは、マントを広げ、空高く飛んで、クーロン・ドライヴァーをかわす! 天藍:「そんなッ?」 そしてそのまま空中で、ナイトジェントリはそのマントで全身を包み、巨大なドリルとなって、真っ直ぐクーロンレンジャーに向かって襲いかかってきた! オスカー:「ほう…」 よろよろと立ち上がるナイトジェントリ。 ナイトジェントリ:「ぐ…くっ…。この、ナイトジェントリ…ただでは死なぬ…」 だが…、 ???:「そこまでだよ…。勝負はついた。君にはもう、用も価値もない…」 それまで黙って見ていた黒服少女が、いつのまにかナイトジェントリの傍らにいた。 天藍:「な、何なの?」 そしてその姿が突如巨大な槍に変じると、一気にナイトジェントリの胴を刺し貫く。 チェスター:「通り魔!!」 だがしかし、傷と雷撃で全身を痙攣させながらも、ナイトジェントリはなお笑っていた。 ナイトジェントリ:「わかっていたさ…こうなることなど…。 ナイトジェントリの言葉が終わると同時に、呆然と見ていたエレオノーラと、オスカーの間に巨大なウォーカーが降り立つ。 ワーズワース:「ナイトジェントリ…間に合わなかったか…」 その中から聞こえてきた、ワーズワースの声。 ワーズワース:「しかし、お前の働き、無駄にはしない。閣下は、もう安全だ」 そして、ワーズワースはそのウォーカーにエレオノーラを乗せ、オスカーをにらむ。 ワーズワース:「貴様…。信用ならないとは思っていたが、よくも…」 |
シーン11 ワーズワースの機体が飛び立つ。 メアリ:「ナイトジェントリ…。ごめんね、貴方を眠らせてあげられなくて」 そして、巨大化するナイトジェントリ。 ナイトジェントリ:「クーロンレンジャー! そしてオスカー!私の最後の力、見るがいい!」 対するクーロンレンジャーも、九龍大帝で出撃する。が、オスカーは2体の巨人を前にしても余裕の笑みを浮かべたまま、ただ静かに、ライトニングピアスを手にしただけだった。 颯天:オスカーとライトニングピアスはどうしてる? オスカーの携える、槍の姿となったライトニングピアスは、確かに長大な槍だ。しかし、オスカーは九龍大帝に比べればネズミに等しい大きさである。踏みつぶされればひとたまりもない…かに思えた。 天藍:「ああっ、ろぼが……」 そしてそんなクーロンレンジャー達が見たものは…。 オスカー:「ふっふっふ、はーはっはっはー!」 【つづく】 |
コレット:「使って下さい…わたしの、命を…!」 最終回「決戦! 香港激震!!」お楽しみにっ! ライトニングピアス:「最後には…全てが焼き尽くされるんだよ…ふふふ…。 |