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第三話「侵攻! 卑劣怪人!!」へ

 

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  第四話 「魔槍! 紫電一閃!!」

シーン1

ワーズワース:「・・・・・・」

 通信が済んでから、ワーズワースはずっと難しい顔をしている。
 無論理由はその通信の内容だ。かねてから援軍を要請していたダグダだったが、南アフリカに到着するなりマスクドなにがしとかいう正体不明の怪人に迎撃され、クラウ=ソナスに人員を送る余裕がなくなった、というのだ。
 となれば現行の戦力だけでクーロンレンジャーをどうにかせねばならない。しかし…。

ワーズワース:「オスカーは…」
メアリ:「さあ?」

 自分自身も含めた手駒の中で最強であるはずの男は、相変わらずあてにならなかった。

ワーズワース:「メアリ…いや、なんでもない」
メアリ:「言いかけてやめないで下さいよぅ、気になるじゃないですか」

 メアリは忠実だしクラウ=ソナスや真英帝国の理想もよく理解しているが、いかんせん戦力としては問題外だ。

ワーズワース:「…こうも早く切り札を使うことになろうとはな…」

 とはいえ、まだ手はある。クレイジェントリ、マドジェントリ、そしてグランドジェントリの3人が倒れたが、そのおかげでクーロンレンジャーの手の内はかなり明らかになった。そして、その情報を活かすことができる「最強のジェントリ」が、まだクラウ=ソナスには残されていた。

ワーズワース:「ナイトジェントリ…思ったよりかなり早くなったが、貴様の出番だ」
ナイトジェントリ:「はっ」

 ナイトジェントリはクラウ=ソナス最強のジェントリであり、ワーズワースの腹心だ。グランドジェントリのような暴走は間違ってもあり得ないし、ワーズワースが作戦を授けておけばクレイジェントリやマドジェントリと違いオスカーの指揮を必要とすることもない。何より、純粋に、ジェントリ同士で戦ったとすれば彼が一番強い。

ワーズワース:「作戦は…」

 そんなナイトジェントリに作戦を授けようと、ワーズワースが口を開いたそのときだった。

メアリ:「たっ! たたたっ! 大変ですっ! ワーズワースさま!」

 一度退出していたメアリが血相を変えて転がり込んできた。あまりの慌てように、足をフレアスカートにもつれさせ、もんどりうって顔面からひっくり返る。

ワーズワース:「ど…どうした、メアリ…?」

 メアリはどこかとぼけたところもあるが、メイドとしては優秀だ。そんな彼女が仮にも幹部であるワーズワースの前でここまでの失態を見せることなど、よほどのことがなければまずあり得ない。さすがのワーズワースも驚きを隠せなかった。
 しかし、倒れてぶつけた痛みなどどうでもいいと言わんばかりに勢いよく起きあがったメアリが、何がそんなに大変なのかを話したとたん、

ワーズワース:「な…何だとッ!?」

 ワーズワースは椅子を蹴倒して立ち上がった。彼がこれほどの大声を上げることも、そして、これほどまでに狼狽の色をあらわにすることも、また珍しい。

ワーズワース:「ナイトジェントリ!」
ナイトジェントリ:「御意!」

 少ない言葉だったが、腹心たるナイトジェントリはそれだけでワーズワースの意図を読みとった。得物の大槍を手にし、身を翻す。

メアリ:「ど…どうしばしょうどうしばしょうワーズワースさば」

 鼻を打ったらしくヘンな声になっておろおろするばかりのメアリ。
 ワーズワースは、ダグダに援軍を断られたことなどどうでもよくなるほどの大問題に、頭を抱えがっくりとうなだれた。 

シーン2

 クラウ=ソナスの暗躍のほとんどはコレットが感知しているが、一応、情報収集のため、ということで、クーロンレンジャーのひみつきちにも各種情報メディアは用意してある。
 颯天や天藍にはそれぞれの生活があるが、このホンコンを訪れてすぐクーロンレンジャーになることになったチェスターにはそれがない。必然的に、ひみつきちにいる時間は二人よりも長くなっていた。
 それに、チェスターには、クーロンレンジャーとしてクラウ=ソナスと戦うこと以外に、「本来の目的」がある。
 裏切り者、そして、結社の秘宝。
 …そして、それを追う立場であるチェスターは知っている。「秘宝」などと言えば聞こえはいいが、それがこの上なく危険である物であることを。それを守るためにこそ、自分たち「黄昏の炎」は存在するのだと言うことを。
 だから、あまりのんびりもしてはいられない。「秘宝」が世に放たれている今の状況では、いついかなる災厄がもたらされるとも知れないのだから。
 しかし、チェスターはそのとき、もはや手遅れであることに気づいたのだった。
 ひみつきちで見ていたニュース。余人が見てもよくある殺人の一つとしか思われなかったであろう。ましてや、昨今はまた通り魔事件が続発してもいる。
 チェスターだけは知っていた。胴体に風穴を開けられ見るも無惨な姿になったその被害者が、自分の追っていた「裏切り者」であることを。
「チェスターさん」
 そこに、コレットが声をかけてきた。
「…奴らが…また、なにやら動き始めています」
 ただ、いつもと違い、コレットには迷いがあるようだ。
「けれど、何かおかしいんです。いつもと違って、やけに行動がせわしない…わたし達に気取られることなど気にもしていない様子なんです。
 何かを必死で探しているみたいですけれど…」
 チェスターの脳裏に嫌な想像が生まれた。もし、「秘宝」がクラウ=ソナスの手に渡ったりしたら…。
 チェスターは立ち上がった。その顔色を見て、コレットは不安そうに口を閉ざすしかなかった。


RL:で、颯天と天藍のOPは、
「最近通り魔事件が頻発してます、物騒ですね」
RL:以上(笑)
天藍:わーい(笑)
颯天:脇役だ(笑)

シーン3

RL:さて、チェスター。そんな具合で、今、龍脈のみんなを除けばひみつきちにコレットと二人だけど、まずどうしようか?
チェスター:さっそく現場に向かうと言う。
コレット:「気を付けて下さいね、何か様子が変ですから…。他の皆さんには私が連絡しておきます」
チェスター:「頼む。みんなには十分に気をつけるように言っておいてくれ」
コレット:「わかりました」


RL:では他の二人、コレットから連絡が行く。
 で、連絡の最後に、コレットが小声で付け加えてくる。
天藍:「?」 聞いてます。
コレット:「チェスターさんの様子も少しだけおかしいんです。いつもよりずっと、恐い顔をしていて…。
 気を付けてあげて下さい」
天藍:「……分かったわ」
颯天:「奴にもいろいろあるんだろうな。わかった、任せておけ」




RL:で、現場。
チェスター:とりあえず状況確認でしょう。
天藍:「う……やだなー」(顔をしかめつつ)
RL:もう天堂警察にある程度片づけられてしまっているな。現場になった路地裏には古典的にチョークで人の形が(笑)
颯天:警察でもないわれわれは立ち入り禁止なのかな、やっぱり。
RL:大体の現場検証は既に終わっているので、立ち入り禁止ではあるけど充分近くまで寄れる。
天藍:どういう風に殺られちゃったか、状況から分かります?^^;
RL:では、天藍は〈知覚〉か〈メレー〉か〈元力〉かで判定して。
天藍:〈元力:電磁(負)〉+〈知覚〉で16〜。
RL:16ならいいかな。雷帝の元力が働いた形跡がある。
天藍:「これ……私と同じ? 元力、使い……」
 ということは、雷帝の元力でちゅどーん! みたいな感じ?
RL:雷帝でちゅどーん、ってわけじゃないな。コレットから聞いた被害者の状況(胴体に風穴)っていうのと考え合わせて、雷帝の元力のある何かで貫通、って感じ。
天藍:とすると……元力を付与した武器で、ってことなのかなぁ? 近くの壁に、派手な弾痕とか無いでしょうか? 手持ち武器か、銃器かくらいは知っておきたい(笑)。〈ファイアアーム〉で、それらしい弾痕を探します。13〜。
RL:弾痕は発見できなかった。
天藍:「少なくとも凶器は、手持ち武器か、素手か、どっちかだと思う」
颯天:「…犯人に心当たりでもあるのか、チェスター」
チェスター:「犯人はともかく、殺されたのは俺の知り合いだ」
颯天:「知り合いか……どういった知り合いだ? 敵か味方か」
チェスター:「かつての味方で現在の敵、だった。組織の秘宝を奪って逃げた裏切り者だ」
颯天:「そのあたりの事情、できれば説明して欲しいんだが……?」
RL:説明するかい、チェスター?
チェスター:します。
RL:OK。



 ここで変わり果てた姿になった裏切り者の名は、クライスという。
 チェスターの所属する秘密結社「黄昏の炎」は、とある「秘宝」を守るために組織された結社なのだが、クライスはそれを奪って逃げたのだ。
 ただ、その状況には不自然な点が多々ある。
 一番は、クライスがさほど有能な人物ではなかったにもかかわらず、組織の構成員達がことごとく出し抜かれたということ。
 それに、「秘宝」は別に武器でも兵器でもなく、クライスもそれに類する物は特別持っていなかったのに、「秘宝」の保管場所から外に向け、ものの見事に破壊されていたということ。
 組織の下した判断は、犯人はクライスではなく、「秘宝」そのものであり、クライスは操られたのではないか…というもの。

天藍:わー(笑)
颯天:なんなんだ、その秘宝ってのは(笑)
チェスター:そんなヤバイものだったのか(笑)
RL:ちなみに、秘宝というのは、淡い紫色の光を絶えず放っているロザリオ。

 そこで、その真偽を確かめるべく、クライスを良く知るチェスターが派遣されることになった。
 チェスターであれば、クライスの変化がわかるであろうから。
 そして、チェスターが強く言われているのは、秘宝に直接関わるということは、命がけだということ、そして、秘宝を見つけたら、結社の全構成員をすぐに呼べ、ということだ。




RL:事情については、こんな感じ。
颯天:チェスターは秘宝の正体を知らないのかぁ(笑)
天藍:「……じゃあ、その紫のロザリオは、遺留品として回収されちゃったのかな? それとも、このクライスさん、をころした奴に、奪われちゃった?」
颯天:「コレが奴らの仕業だとしたら、持ち去られた可能性の方が高いだろうな」
チェスター:「それともクライスを殺した奴を操っているか、だ」
颯天:確認するにしても、警察にコネはないしな。鳳大人あたりに手を回してもらうしかないかな?
チェスター:被害者の知り合いってことでもいいかな?
天藍:「私も、ジミー大人くらいしか、こういう時に頼れる人って居ないし……」
 銀葉電影社……映画会社に聞いても分からないか(笑)。
RL:ネタ提供するだけだなきっと(笑)
颯天:なんにしろ、外界0の颯天には期待しないでくれ(笑)
RL:では、今後の方針は?
颯天:遺留品の確認は、おそらく無駄だからしなくていいと思う。かといって、秘宝レーダー(笑)があるわけでなし、いつも通り待ちしかないのか?
チェスター:鳳大人に手を回してもらう。無理なら被害者の知り合いってことでどうでしょう?
RL:ふむ。では、とりあえず鳳大人に天堂警察に手を回してもらう、ということでいい?
チェスター:無駄とは思うが、まあ念のため。
RL:OK。
チェスター:ついでに凶器の見解も聞いておきたいですね。
RL:ふむ。それで、他には何かこの場で調べる?
天藍:んー。特に無いかも。後は、もうちょっと聞き込みをして、犯人像を絞っておきたいな。
颯天:警察からの情報は鳳大人に任せる。目撃証言とか聞いてみますかね、その辺の野次馬に(笑)。
RL:〈交渉〉でいいかな? 判定してみて。
颯天:えーと……おお、1レベル持ってる(笑)。15です。
天藍:無いので、カード回したいです(笑)。ハートは、要らないの〜(笑)
颯天:ハートしか要らないの〜(笑)
RL:では証言。
 まず、犯人とおぼしき人物は誰も目撃されてない。
 最後にクライスらしき人が目撃されたとき、彼は1人だった。
 少なくとも、あれほど大きな穴を人の胴体に開けられる武器を持って歩いてるヤツなんて見かけなかった。
 そんなとこかな。
天藍:「うーん……。素手でこういう芸当のできる人って、何人か心当たり、ないこともないけど」
颯天:ま、ドラゴンナックルがあれば多分できるしな、俺(笑)
RL:犯人は貴様か!?(笑)
天藍:「今のHEAVENで、って限定すると……颯天さんと、チェスターさんと」(指折り)
チェスター:そこそこそこ。なにヤバイこと言ってるの(笑)
 手裏剣とかの手投げ武器は?
RL:普通風穴は空くまい。雷帝のことを考えてもね。
颯天:「後は、まだ見ぬ新たなジェントリ、ってところだ」
チェスター:「結局はそこに落ち着くか」
RL:さて、ではこの場はこれくらいでいいかな?
チェスター:イエス・サー。
RL:では君たちの所に通信だ。
天藍:はーい。
鳳大人:「警察と話が付いたぞ。被害者の身元を知っているらしい民間の協力者、ということにしてある」
チェスター:「よし、とりあえず確認に行こう」
鳳大人:「天堂中環にある天堂警察署に行け」
天藍:「……分かったわ」
颯天:「よし、行こう」

シーン4

RL:さて、オスカー。ほとんど回想シーンだけどちょっと出番。
オスカー:やっとか!
RL:さて、君は一般大衆に紛れて、ホンコンの街中を歩いている。
オスカー:うん。
RL:通りにある電光掲示板では、この頃頻発している連続通り魔の話題が流れているな。
オスカー:ほぉー。
RL:その手口を聞いた君は、直感的に気づくな。「あいつ」の仕業だ。
オスカー:なるほど、「やっと来たか、さあ、お楽しみはこれからだ・・・。」(ニヤリ)
RL:「あいつ」と最後に別れたときのことを、なんとなく思い出す。
 以下、回想ね。



???:「やあ…オスカーくんか…面白いね、人間もやるものじゃないか」
RL:君と引き離された「そいつ」と再び会ったとき、既に「そいつ」は力の大部分を封じられていた。
 …もっとも、その代償が、その周囲の屍山血河なのだろうが。
???:「すまないね、こんな有様にされてしまった。
 もうすこし、君と一緒にあそんでいたかったんだが…」
オスカー:「かまわんよ、少し休むがいい・・。お前ならなんとかできるだろうからな。」
???:「ありがとう…。心配はしていないよ。
 私と君とは宿縁で結ばれているのだから…」
オスカー:「ああ・・。」
???:「いずれまた、二人で遊ぼう。
 悪いが、少し眠らせてもらうよ。
 来世にでも、会おう…」
オスカー:「その時が来たらまた・・・。」
???:「ああ、お休み…」



RL:以上、回想終了だ。
 どうやら「その時」が来たようだね。
天藍:うわー。何何何? すっごく気になるなー(笑)
オスカー:「今行く、すぐにな!」
RL:と、言ってオスカーは、また人混みの中に姿を消す…。

シーン5

RL:ではクーロンレンジャー諸君、警察経由でひみつきち。警察で得た情報をざっとまとめると、こんな感じだ。
 クライスが殺された手口は、他の通り魔事件と同一であること。
 現段階で、鑑識では、死因は大きくて鋭利な何かで刺し貫かれた、ということくらいしかわかっていない。例えていうなら、パイルバンカーをもっと鋭く研ぎ澄まして、それをゆっくり胴に押しつけていったら、似たような感じになるかな?
 ただ、それにしては血が出ていないのが妙。感電の形跡もあるし…、という時点で鑑識はお手上げ。もっとも、後半のについては同時に雷帝の元力が使われたからだ、と天藍にはわかってるが。
 あと、チェスターは、個人的に、「これほど苦しそうなクライスの顔は見たことがない」と思った。
 他に何か警察で知りたいことは? それらを済ませて、基地に帰ってきた、ってことにするから。
天藍:無いですー。
颯天:ないな。
チェスター:通り魔事件の他の被害者も同じ状況?
RL:そう。傷の状況も、この上なく苦しそうな表情だ、ってことも一緒。
チェスター:被害者の共通点もなし?
RL:被害者には老若男女各種取りそろえております。
 共通点と言えば、1人でいるところを襲われた、ってくらいかな。通り魔と言っても、ジェノサイドにはいまのところ走ってない。
颯天:我々には調査能力ないからなぁ……。
チェスター:「待つしかないのか……」とかいいながら深夜徘徊の準備でもしておこう
RL:深夜徘徊(笑)
颯天:できそうなのは、〈社会:ストリート〉で聞き込みを続行するくらいか。
鳳大人:「儂の手の者を回してみよう」
チェスター:「おねがいします」
鳳大人:「諸君も気がついたことがあったら、各自調べてみてくれたまえ」
RL:特に他にすることがなければ、とりあえずいつもの生活に戻るけど、他に何かある?
颯天:一応、〈社会:ストリート〉で聞き込み続行ってことで。判定よろしい?
RL:どうぞ。
颯天:11ね。
RL:特別目新しいことは聞けないな。ただ、通り魔への恐怖は確実に一般大衆にも広まってる。夜の繁華街なんかは少しずつ静かになっていっているようだ。
 ただ、今までの事件には「白昼堂々」ってのもあったから、皆、どうしたらいいかわからない、ってのがほんとのところらしいけど。
颯天:「ペドロ、お前も気をつけろよ?」と言っておく、情報源に(笑)
ペドロ:「HAHAHA、心配要りませんヨー」
RL:だそうだ(笑)
颯天:「こんな状況でも能天気なやつめ」(笑)
チェスター:とりあえず自分はおとり捜査をしよう。
天藍:んー。じゃあチェスターさんのお手伝いをしますー。
チェスター:「よろしく頼む」

シーン6

RL:場所的には皆別々の所にいる。天藍もちょっと身支度があって、いったんウチに戻ったと思って。
天藍:はーい。気合いを入れておしゃれをしよう(笑)
RL:では、まず颯天から。いつもよくいる烏仙鎭に戻ってきた。
颯天:ねぐらはダンボールハウスだしー。
RL:そこに通信が来るよ。コレットから。
颯天:「ん? 何かあったのか?」
コレット:「颯天さん、こんなときなんですけど…。『あいつら』です。そのあたりにいます」
颯天:「なんだって!?」といいつつあたりの気配を探るけど。〈知覚〉?
RL:いや、するまでもない。あっちの方から、「Nooooo!!」とゆー誰か(笑)の声が。
天藍:(笑)
颯天:「ペドロォォォォォッ!!!」
 ……なんでこんなに一生懸命になってるんだろう(笑)
RL:駆けつけてみると、ペドロが倒れてる。幸い胴体に風穴、ってことにはなってないようだ。
颯天:「おい、しっかりしろ、何があったんだ」と言いつつ〈気功〉したいんだけど。
RL:何がも何も、その前にはジョンブルの一団と、それを指揮しているとおぼしき、黒い甲冑黒いマント黒い大槍のジェントリが。
颯天:おおう(笑)
天藍:うわーわかりやすーい(笑)
チェスター:ようやく大槍が登場だ。
颯天:「この俺の前で人殺しなんてさせないぜ!」
ナイトジェントリ:「クーロンレンジャーだと!? こんなときに邪魔な奴がっ!?
 …ええい、貴様にかまっているヒマはないのだ!」
RL:と、戦う素振りすら見せず、ナイトジェントリは走り去る。
颯天:あり? とりあえず最後の行動は、「待て!」と言って追いかける、ということで。



RL:で、一方そのころ。時間はほんのちょぉぉっとだけ戻る。チェスターは、たまたま烏仙鎭の近くに来てたんだけど、そんな君に誰かがぶつかってきた。
天藍:私、じゃないよ?(笑)
チェスター:緊張しているので「誰だ!!」と少し大きな声で…
???:「ご、ごめんなさ…」
RL:そこまで言って、その相手は君を見た。年の頃なら13〜14くらいかな。金髪碧眼、どっから見ても純粋欧州系の女の子。そういえば、さっきとっさに言った「ごめんなさ」、ものの見事なクイーンズ(この時代がキングスかどうかは知らない)イングリッシュだったな。
天藍:ちゃき、チェスターにぶつかった相手をとスコープに捉えます(笑)
「ターゲット、捕捉」
 ここで容赦無く引き金を引くといろんな意味でやばそうですねーあ、もちろんやらないですよ?^^;)。
チェスター:やめてくれ(笑)
オスカー:それは残念。
RL:…またぼそっと物騒なことを。さすがオスカー(笑)
 …ともあれ、チェスター君にぶつかってきたその少女は、ぶつかった君の顔を見ると驚きに目を見開いて、酸欠の金魚みたいに口をぱくぱくさせている。
チェスター:「俺の顔がどうかしたのか?」顔見知りってわけでないし。
RL:さて、そうしてその少女がぱくぱくしていると、あっちの方から黒い大槍のジェントリとジョンブルの一団が走ってくる。後ろには颯天。
チェスター:「早く逃げろ」と女の子をかばいながら、身構える。(ペドロはまだうめいてるんだろうなあ)
「その大槍、さては貴様が通り魔か!」
ナイトジェントリ:「・・・・・・おのれッ」



RL:さて、で、またまた一方そのころ。天藍はチェスターとの待ち合わせ場所に向かっているところ。通信で緊急事態ってことはもう知ってて、急いでる。
 だけど、そんなに慌ててる君でも、ふと目を引かれる者が向こうから歩いてきた。
 見た目は13〜14くらいかな。黒い服を着た、女の子。ただ、タダモノじゃなさげな雰囲気を放ちまくってるけど。
???:「…おや、君は…」くす。
天藍:「誰?」
RL:当然、面識はない。
???:「急いだ方がいい…この向こうで、すぐに戦いが始まるよ…」
天藍:「……言われなくても、分かっているわ。
 でも……」(じっ)
???:「…楽しみだね…」くすくす。
「私にかまっていると、戦えなくなってしまうよ?
 なに…心配しなくていい。
 私とは、またすぐに会えるからね」
天藍:「……」
RL:そう言って彼女は立ち去ってしまう。
天藍:とりあえず、先を急ぎましょう(笑)。

シーン7

RL:では、状況。
 チェスターがぶつかってきた少女を抱き留めながらジェントリ&ジョンブルと対峙してるところに、ペドロを放置した颯天と、ナゾの黒服少女と別れた天藍が駆けつけてきた、ってところだな。
天藍:放置ペドロさん?
颯天:「ペドロ、お前の犠牲は無駄にしないぞ……(泣)」(笑)
RL:大丈夫、大宇宙の大いなる意志に守られてるから(えー)
大いなる意思:「ペーさああああああんんん!!」
RL:…ほら、ペドロは心配なさそうだ(笑)
 では、解決すべき問題が複数あるチェスターの対応から聞こう。どうする?
チェスター:とりあえず一般人(少女)の安全を確保したいところですが……。
 少女の様子を確認しますが、やはり怯えていますか?
RL:少女の様子も何だかおかしいな。
チェスター:? どんな感じでしょうか?
RL:少女におびえてる様子はほとんどない。で、ナイトジェントリとは全然関係ない方向をしきりに気にしている。
チェスター:??? 少女の気にしている方向を観察できますか?
RL:何があるかはよくわからないけど、天藍が走ってきた方だよ。
天藍:「な、何?」観察されてどぎまぎ(違)
チェスター:違う違う(苦笑)
RL:さて、チェスター。具体的にはどうしよう?
チェスター:交渉(笑)。「この娘は関係ないだろう」とジェントリに。
天藍:話、通じると良いわね^^;
ナイトジェントリ:「関係ないのは貴様らの方だ。引っ込んでいてもらおうか」
天藍:あら^^;
チェスター:「どういう意味だ。おまえ達の魔手から人々を守るのが、俺たちのつとめだ!」
ナイトジェントリ:「関係ないと言っているだろう。貴様らが知る必要はない!」
颯天:「通り魔事件に関係ないとは言わせないぞ。ペドロをお前が襲ったのは間違いないんだ」
天藍:「そうね。それに、今のこの街で、あんな殺し方ができるのは……」
ナイトジェントリ:「通り魔…だと? 侮るな! 私はグランドジェントリとは違う」
颯天:「違うと言うなら、あの状況をどう説明する! あの場にはお前らしかいなかっただろう!」
チェスター:「たとえ通り魔でないとしても、おまえ達の好きにさせるわけにはいかない」
RL:ってところで、天藍。〈元力:電磁(負)〉で判定してみておくれ。
天藍:ええと、17です、達成値。
RL:充分です。ナイトジェントリからは、雷帝の元力を感じない。
天藍:えっ?
「……貴方も、その1人だけど。でも、違う、のね?」
RL:と、話していると。しきりにナイトジェントリとは別の方向を気にしていた少女が、そっちの方へだっ、と駆け出す。
天藍:「あっ」
チェスター:「君だけでは危ない」とかいいながら追いかける
天藍:「ちょ、ちょっとこの状況はっ、どうするのチェスター?!」
颯天:「待つんだ、今はこいつらを何とかするほうが先だろう」
 ジェントリ以外の危険はどうなんだろーなぁ(笑)
ナイトジェントリ:「くっ! ジョンブルたち! ここは任せたぞ!」
RL:ナイトジェントリの号令一下、ジョンブルがきみたちのところへわらわらと。ナイトジェントリは、マントを広げて飛び立つな。
チェスター:「任せた!」とか言ってみよう(笑)
颯天:「ジョンブルならば、俺たちだけでも何とかなるか……行くぞ、天藍」
天藍:「……分かったわ」
RL:では、颯天と天藍でジョンブルの相手、チェスターはジェントリと少女を追う、ってことでいい?
チェスター:問題なし
天藍:ええ。
颯天:いいです。

シーン8

RL:オスカー、出番。
オスカー:おう!
「くっくっく、近いな…」
RL:その通り。君が感じたとおりの場所に来ると、向こうから「彼女」が歩いてきた。
???:「ようやく…会えたね…。嬉しいよ、オスカー君…」
オスカー:「ああ、俺もだ…」
???:「さあ…また、一緒に遊ぼうじゃないか…。おあつらえ向きのオモチャも…来ているよ…」
オスカー:「そうだな、ようやくこの時がきた…、楽しもうじゃないか…」
RL:黒服の少女が振り向くと、そこには駆けてきた少女と、それを追ってきたナイトジェントリ、そして、それを追ってきたチェスターの姿。
RL:ってなわけでチェスターもこの場に登場して。
チェスター:「ジェントリに加えてオスカーまで!?なんて間の悪い……」
天藍:はーい。
RL:すると、チェスターの斜め前あたりにいたナイトジェントリが、必死の形相で叫ぶ。
ナイトジェントリ:「エレオノーラ閣下危険です! その者、何をしでかすか…。
 オスカー卿! これはどういうことなのだ!」と、黒服の少女をにらんで。

 チェスターは一瞬混乱したが、すぐに状況を把握した。
 ナイトジェントリが「エレオノーラ閣下」と呼んだのは、チェスターにぶつかってきたあの少女のようだ。その少女に対し、ナイトジェントリは明らかにへりくだった態度を取っている。

天藍:うわ、ぶつかり娘偉いヒトだ!(笑)
RL:あと、黒服少女とオスカーは、確実に同類だな。
チェスター:つまりチェスター一人が部外者ってわけだな。このまま帰ろうかな(笑)
エレオノーラ:「やめなさいオスカー! 私たちの目的は破壊や殺戮ではないと言ったはずよ!」
ナイトジェントリ:「オスカー卿は確かに不可解ですが、閣下ご自身が直々に説得になど出向かずとも…」
エレオノーラ:「でも、もう、これ以上ワーズワースに負担をかけるわけにはいかないわ!」
チェスター:………ぶつかり娘、実は首領?

 必死に叫ぶエレオノーラ。それを守らんとするナイトジェントリもまた必死だった。ただ、その叫びを聞くオスカーと謎の黒服少女だけは、満面に嘲笑を浮かべていた。

オスカー:「やめろ?なぜやめなければならない、お前らも俺らの楽しみの一つだというのに…」
天藍:わ、オスカー台詞かっこいいし!
エレオノーラ:「オスカー…貴方…!」
チェスター:「楽しみだと。どういう事だオスカー!!」
オスカー:「クーロンレンジャー、貴様らも同じだ…」
???:「…ふふふ…面白いことを思いついたよ、オスカー君…」
オスカー:「? 何だ…」
???:「私たちの力を、簡単に披露したら…つまらないじゃないか…」
オスカー:「うむ…」
???:「せっかく役者が揃っているんだ…。
 さっきの三人、どうやらそこのジェントリと戦いたがっているようだったし…。
 まずは、ジェントリと彼らが戦うのを、見物といかないか?
オスカー:「そうだな、それは楽しそうだな・・・。」
???:
「幸い…事情を知らない二人が追いついてきたようだよ…?」
RL:颯天と天藍、出てきていいよ(笑)
???:「そこのジェントリ…君ならわかるだろう…?
 そこの閣下は、もう、私やオスカー君の間合いの中だ…。
 意味は、わかるね?」
ナイトジェントリ:「く…!」
RL:で、ナイトジェントリがチェスターの方を向き直った時に、二人が追いついてくる、と。
天藍:「……はぁ、はぁっ、や、やっと追いついた、けど」
颯天:「チェスター、何がどうなっているんだ?」
天藍:ジャカコッ、とMP10のマガジンを交換しよう(笑)。MP10でジョンブルを薙ぎ倒す女、天藍(笑)。
チェスター:「正直言ってよく分からんが、クラウ・ソナスにも内輪もめがあるらしい」
RL:颯天と天藍には、今からチェスターとナイトジェントリの戦いが始まるように見えるね。
颯天:ならためらうことない。「行くぞ、二人とも!」
チェスター:「言うなりになって戦うのか、ジェントリ」
天藍:「?」
ナイトジェントリ:「可能性があるのなら…私は、閣下のために戦おう!」
チェスター:「一撃なら護れるが、賭けるか」
ナイトジェントリ:「ふざけるな。敵の賭になど誰が乗れるか」
オスカー:「やめておけクーロンレンジャー、貴様らも戦う理由がほしいのか…?」
RL:では、辛そうな形相のままだけど、ナイトジェントリが襲いかかってくるよ。
チェスター:クーロンチェンジしてたっけ?
天藍:私は、してないつもりだけど(笑)
颯天:ジョンブル相手にしてたなら変身しててもよさげだけど(笑)。してなくてもいいや。
RL:ラスト近いから戦闘員くらい変身前でも倒せるんだよ(笑)
チェスター:「こんな不本意な戦いをすることになるとは…クーロンチェンジ」
天藍:「ジェントリだけけしかけて来るなんて……。遊んでいるつもりなら、痛い目に、会うわ?
 クーロン・チェンジ!」
颯天:「どの道、いつかは倒さなけらばばならない相手だ。クーロンチェンジ!」

シーン9

 マントを翻し、地を蹴るナイトジェントリ。
 ジャンプしたのかと思った。が、黒い翼のごとく広がったそのマントが、空中でナイトジェントリの体をしっかりと支えていた。

天藍:「と、飛んだのっ?」
チェスター:ふむ、俺はあきらめ悪くオスカーとエレオノーラの間合いを計ろう。知覚でよろしいでしょうか?
天藍:頑張れ、チェスター!
RL:オスカーだけならともかく、黒服少女の危険性が未知数なのでそのへん読めませーん。
チェスター:ここで博打はうてんなあ。〈メレー〉〈居合い〉〈アスレチック〉〈修羅〉で攻撃。達成値14。

 チェスターの攻撃はナイトジェントリを捉えた…かに見えた。
 しかし、宙を舞うナイトジェントリはふわりと受け流すようにその刃を受け流す。
 切っ先はかすかにかすっただけだった。
 だが、状況が状況であるためか、ナイトジェントリに余裕の様子は見えない。
 苦しげに、何かをつぶやくナイトジェントリ。気づいたものの、チェスターにはその内容まではわからなかった。

RL:次どうぞ。
颯天:殴の防御値が14以上は確実だから……ダメージ増加最優先だ。
〈メレー〉〈鉄拳〉〈手刀〉〈徹し〉〈縮地〉〈点穴〉〈乱舞〉〈練気〉〈乾坤一擲〉。A。
RL:痛ーい(笑)
天藍:ごつーん!
颯天:達成値21ですな。
チェスター:すごい。チェスターとはワケが違う(笑)

 ナイトジェントリは一瞬、何かに気を取られているようだった。
 その隙を逃さぬ颯天。ナイトジェントリは巧みに身をかわしたものの、それでも致命傷となる傷を負った…はずだったが。

RL:〈バンザイ〉。達成値23。そうなるのは3カット後、と(笑)
天藍:ああ、なんてタフな奴(笑)。
RL:颯天どーぞー。
天藍:あ、ねえねえ。今、ナイトジェントリって喋れるんですよね?
RL:うん。
天藍:おお、しかし私には<交渉>の技能が無い(笑)。
チェスター:交渉のできない客商売(笑)
天藍:仕方ないなぁ……普通に、攻撃しちゃお(爆)。〈ファイアアーム〉+〈元力:電磁(負)〉+〈必殺の矢〉+〈Q・T〉+〈エイミング〉+〈早撃ち〉、三点バーストで。達成値28。
RL:こっちの制御値は17です。差分値11かな?

 チェスターの攻撃を凌ぎ、颯天の攻撃を耐えたナイトジェントリではあったが、二人の攻撃で体勢を崩し、傷を負った状態で、天藍の矢を捌ききることは不可能だった。貫かれ、地に落ちる。

RL:ってなわけでこんどこそ《耐久》の影響下ですー。
颯天:さすがに達成値上昇技能と差分値が重なると強い(笑)
天藍:ふふふ、そういうふうに造りました。おかげで、殴られるとすんごく脆い女の子なんです(笑)。
颯天:まあ颯天もあまり防御考えてないのは同じ。三回生き返るけど(笑)
天藍:それでは。「出でよ、クーロン・ドライヴァー!」 ほわほわほわ〜。
颯天:そんな効果音なのか(笑) 気が抜けるなぁ。
RL:そのSEなんとかなんない?
天藍:「颯天、チェスター! 一気に、勝負をつけましょう!」
颯天:「よし!」
チェスター:「おう」
天藍:今回は、私が撃ってもいい?(笑)
颯天:どうぞー。
チェスター:「照準よし」どうぞー
颯天:「エネルギー・チャージ完了!」
天藍:「貴方のコト、嫌いじゃなかった、わ。でも…。
 クーロン・ドライヴァー!」

シーン10

 ナイトジェントリにとどめを刺すべく襲いかかる、クーロン・ドライヴァーの衝撃波。
 しかし、満身創痍となってなお、ナイトジェントリは諦めてはいなかった。

ナイトジェントリ:「私は…クラウ=ソナス最後のジェントリ…。ここでただ、死ぬわけにはいかんのだ!
 貴様らを倒す力はもうなくとも、代価くらいは頂こう!」

 叫んだナイトジェントリは、マントを広げ、空高く飛んで、クーロン・ドライヴァーをかわす!

天藍:「そんなッ?」

 そしてそのまま空中で、ナイトジェントリはそのマントで全身を包み、巨大なドリルとなって、真っ直ぐクーロンレンジャーに向かって襲いかかってきた!

オスカー:「ほう…」
チェスター:…これって照準したチェスターの責任?(笑)
天藍:私が照準してれば(笑)。
颯天:ホーミング性能の追加が今後の課題だ(笑)
ナイトジェントリ:「ナイト・ギムレットおッ!!」
RL:ナイトジェントリの特殊能力は「イベント必殺技がある」でした(笑)
チェスター:いいなあ。で、効果は?
RL:クーロン・ドライヴァー直撃。大破(笑)
颯天:「うおっ!」
天藍:「きゃあああああッ?!」

 よろよろと立ち上がるナイトジェントリ。

ナイトジェントリ:「ぐ…くっ…。この、ナイトジェントリ…ただでは死なぬ…」

 だが…、

???:「そこまでだよ…。勝負はついた。君にはもう、用も価値もない…」

 それまで黙って見ていた黒服少女が、いつのまにかナイトジェントリの傍らにいた。

天藍:「な、何なの?」

 そしてその姿が突如巨大な槍に変じると、一気にナイトジェントリの胴を刺し貫く。
 その穂先からは、紫色の電光が…。

チェスター:「通り魔!!」
???:「光栄だろう…? 最期にこの私、ライトニングピアスの手にかかれるのだから…」
颯天:「……っ!?」

 だがしかし、傷と雷撃で全身を痙攣させながらも、ナイトジェントリはなお笑っていた。

ナイトジェントリ:「わかっていたさ…こうなることなど…。
 だが…私は…最低限の役目は、果たせた…」

 ナイトジェントリの言葉が終わると同時に、呆然と見ていたエレオノーラと、オスカーの間に巨大なウォーカーが降り立つ。

ワーズワース:「ナイトジェントリ…間に合わなかったか…」

 その中から聞こえてきた、ワーズワースの声。

ワーズワース:「しかし、お前の働き、無駄にはしない。閣下は、もう安全だ」

 そして、ワーズワースはそのウォーカーにエレオノーラを乗せ、オスカーをにらむ。

ワーズワース:「貴様…。信用ならないとは思っていたが、よくも…」
天藍:「く、くーろんろぼを……」(呆)
RL:九龍大帝だってば(笑)
オスカー:「くっくっく、ワーズワース卿、何を怒ってるんだ?
 君たちは俺たちの楽しみなのだよ、始めから、そう、始めからな」
ワーズワース:「おのれ、オスカー!!」
ナイトジェントリ:「ワーズワース様…。ワーズワース様は、閣下を安全なところへ…。
 …私が…最後の力で時間を稼ぎます…。メアリ様を…」
チェスター:ナイトジェントリしぶとい(笑)
ワーズワース:「くっ…。ナイトジェントリ…すまん…。メアリ!」

シーン11

 ワーズワースの機体が飛び立つ。
 その衝撃で巻き上がった土煙の中に、髪とスカートをはためかせたメアリの姿。
 その表情は以前と違い、硬く、暗い。

メアリ:「ナイトジェントリ…。ごめんね、貴方を眠らせてあげられなくて」

 そして、巨大化するナイトジェントリ。

ナイトジェントリ:「クーロンレンジャー! そしてオスカー!私の最後の力、見るがいい!」

 対するクーロンレンジャーも、九龍大帝で出撃する。が、オスカーは2体の巨人を前にしても余裕の笑みを浮かべたまま、ただ静かに、ライトニングピアスを手にしただけだった。

颯天:オスカーとライトニングピアスはどうしてる?
RL:オスカーの手に、とてつもなく巨大な槍が握られてる。
 そしてその柄に、チェスターには見覚えのある紫のロザリオが、飾りみたいにかかってるね。
チェスター:アレは…秘宝!
ピアス:「そうそう…君には特に念入りに、お礼をしてあげないといけないね…。
 おかげでよく眠れたよ…魔力があふれそうだ…ふふふ…」
チェスター:君って俺のことか(嘆息)
颯天:……踏み潰して終わりにしてぇ(笑)
RL:踏みつぶすかい? いいよ、やっても。
チェスター:じゃ踏みつぶしましょう。
RL:けれど、この前合体したときのような、龍脈の力が、ほとんど感じられない。
チェスター:な、なにごと!?
天藍:えー(笑)。
リンチュン:「ま…魔力が強すぎます…。私たちの力が…封じられてる…ッ!?」
チェスター:組織の仲間に連絡はとれないんでしょうか。
RL:…とってみたけど、なぜか応答がない。
ピアス:「ああ…呪いが効いてきたんだろうね、あそこから出るときにかけた…。
 君は、すぐにあそこを離れたから、無事だったようだけれど…」
チェスター:ま、まさか…。
ピアス:「今頃は…ふふふふふ…」
チェスター:「貴様そこを動くな。へし折ってやる」と言いながら突進します。
RL:オスカー、何か攻撃判定して。君有利。
オスカー:〈メレー〉+〈無風剣〉+〈居合い〉+〈修羅〉普通にいってみよう。
RL:では回避の達成値出して。
チェスター:責任はとろう。受けて良いかな。達成値21。鉄壁も組み合わせておきます。

 オスカーの携える、槍の姿となったライトニングピアスは、確かに長大な槍だ。しかし、オスカーは九龍大帝に比べればネズミに等しい大きさである。踏みつぶされればひとたまりもない…かに思えた。
 しかし。
 無造作に、片手で、だった。軽く振ったライトニングピアスは、軽々と九龍大帝の一撃を受け止めていた。そのまま易々と押し返すと、オスカーは取り立てて力も入れず、ライトニングピアスで九龍大帝を一突きした。
 とてつもない衝撃が走る。一撃。ただその一撃だけで、九龍大帝は合体前の三体の龍に分解させられてしまった。のみならず、そのまま龍の姿そのものが失われ、クーロンレンジャー達は地に転がる。

天藍:「ああっ、ろぼが……」

 そしてそんなクーロンレンジャー達が見たものは…。
 やはり一撃で屠られている、巨大ナイトジェントリの姿だった。

オスカー:「ふっふっふ、はーはっはっはー!」

【つづく】

コレット:「使って下さい…わたしの、命を…!」
ワーズワース:「まさか…貴様らになど…後を託すことに…なろうとは…」
メアリ:「わたし…この身に代えても…閣下だけはお守りして見せますから!」
エレオノーラ:「もうやめてーーーッッ!!」

最終回「決戦! 香港激震!!」お楽しみにっ!

ライトニングピアス:「最後には…全てが焼き尽くされるんだよ…ふふふ…。
 ああ…なんて素敵なんだろうね…ねえ…オスカー君…。
 私は…幸せだよ…」

   

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