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第四話「魔槍! 紫電一閃!!」へ |
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シーン1 ウォーロン:「…ここは、いったん退きましょう」 |
シーン2 RL:では、オスカーには状況説明。 先に動いたのはオスカーだった。巨大なライトニングピアスを、まるで無造作に、目にも留まらぬ疾さで振るう。 オスカー:〈メレー〉+〈斬裁剣〉+〈無風剣〉+〈居合い〉+〈修羅〉で、達成値29です。 直撃は避けたはずだった。が、かすっただけで、ウィンダミアの装甲板があっけなく弾け飛ぶ。 ワーズワース:「バケモノとは思っていたがこれほどまでとは…ッ!」 怯むワーズワース。だが、装甲を剥がされたとはいえ、ウィンダミアの攻撃系は健在だ。 RL:ではこちらの番な。〈ファイアアーム〉で、19。武器は左腕のアームバルカン、フルオート。 避けようともしないオスカーの体を、砲弾のいくつかが穿った。が、オスカーは余裕の笑みを崩さない。 オスカー:「面白いじゃないか…」 遊び半分なのだろう、オスカーは、携えたライトニングピアスをそのままに、空いた左手を振るった。 オスカー:〈メレー〉+〈無風剣〉+〈居合い〉+〈修羅〉で、15。 衝撃波が走るが、ウィンダミアはその直撃をうけても身じろぎ一つしなかった。 ワーズワース:「侮るな…!」 ワーズワースの静かな怒声とともに、ウィンダミアの角から破壊光線が放たれた。 オスカー:「侮っているのはどっちだ…」 チェスター:予想に反して長期戦の模様となってきました。はたしてこの頂上決戦を制する制するのはどちらなのでしょうか!! オスカー:「もう貴様と遊ぶのも飽きた…本気でいく!」 初めて、オスカーが構えらしい構えを取った。 オスカー:〈メレー〉+〈無風剣〉+〈居合い〉+〈無明剣〉+〈修羅〉。 回避した…つもりのワーズワースだったが、実際にはコクピット直撃を避けるのがやっとだった。 ワーズワース:「ぐはッ!?」 激しく揺さぶられるコクピット。弾け飛ぶコンソールパネル。打ち付けられ、破片に切り裂かれ、ワーズワースの全身から鮮血があふれた。 |
シーン3 ウィンダミアは全身から火花が散り、今にも爆発しようとしている。 ワーズワース:「力及ばなかったか…。申し訳ございません、エレオノーラ閣下…」 ワーズワースがコンソールパネルの中央にあったガラス板を握り拳でたたき割った瞬間、ウィンダミアの全身にある全ての砲塔が一斉に火を噴いた。すさまじい炎と爆発と爆風が、オスカーとライトニングピアスを襲う。 オスカー:「ぐっ、うおわーーー!」 天藍:あっ、あれは伝説の「ブレス●ファイアー」ッ?! ピアス:「けれど、結局は人の手によるもの…。 しかしその弾のほとんどはライトニングピアスに受け止められ、オスカーの所にはほんのわずかしか届かなかった。 オスカー:「くっ、流石だな。…だが、たりなかったな…」 |
シーン4 RL:ではお待たせしました。クーロンレンジャーひみつきち。一部始終は見てました。 そこでリンチュンは、続きを言いにくそうに少し、口を閉じた。 天藍:「つまり、全力でかかれば勝ち目はある。でも、それができなかった理由がある。というわけね?」 辛そうに、コレットを見るリンチュン。 コレット:「・・・・・!」 少し無理は見えるが…コレットは、軽い口調でそう言って見せた。 颯天:「……よし、悲劇に酔って言ってるわけでもなさそうだな。遠慮なく使わせてもらおう」 その時、基地の奥から、何者かの声が響いた。 ???:「…こんなこともあろうかと…調べはつけておいた…」 ひみつきちの隅から姿を現したのは… ワーズワース:「最期に…貴様らに、伝えておくことがある…クーロンレンジャー!」 吐き出すように言った声とともに喀血するワーズワース。彼に肩を貸しているメアリは、辛そうに、だが目を逸らさずに、そんな彼を見ていた。 ワーズワース:「…奴は…オスカーは…放っておけば、この香港を…そしてすべてを…破壊し尽くすつもりだ…。 ワーズワースが差し出したのは、禍々しい模様の刻まれた一つの指輪だった。 ワーズワース:「本当なら…貴様らに、この呪いをかけるつもりでいたのだがな…」 もう、ワーズワースには話す余力もないようだった。 メアリ:「ワーズワースさまっ…!」 メアリはあふれる涙をぬぐおうともせず、君たちを見る。 メアリ:「もう一つ…わたしから、渡したいものがあります」 メアリが差し出したのは、一発の弾丸。 メアリ:「この中には、私のブレンドから作った、特殊な薬品を入れてあります。 |
シーン5 RL:オスカー君、君たちの前に三人が出てくるよ。 チェスター:「オスカー、犠牲となった多くの人に代わって貴様を討つ。クーロンチェンジ!!」 チェスターの刺突がオスカーを狙う。他愛もなくさばける、と思ったオスカーだったが、予測をはるかに超えた一撃が、次の瞬間オスカーを捉えていた。 天藍:やた、当たった! 刹那の見切り。致命傷だけは避けたものの、チェスターの刃はオスカーの片腕を貫き通していた。 天藍:チェスターすごーい(感嘆) そして、その隙に氣を練り上げていた颯天の拳が、片手でそんな威力のある一撃を放ち態勢を崩したオスカーを襲う。 颯天:「《絶・黄龍輝煌閃》ッッ!!!!」 必殺の隙を捉えた…はずだった。だが、オスカーはライトニングピアスの巨体を有り得べからざる速度で引き戻し、それを受け止めた。 天藍:防がれたッ! 二度。倒されていて不思議のない一撃を凌いだオスカーだったが、それだけに三度目の隙は致命的だった。 天藍:「青龍疾牙! お願い……当たって!」(セイラさん風味) 颯天の痛烈な一撃を防ぐため、地に突き立てたライトニングピアス。天藍の矢は、オスカーがそれを引き抜くよりもはるかに疾かった。 天藍:「この街は……私たちが護るッ!!」 オスカーの胸を貫く矢。それとともに、大きな衝撃が全身に襲いかかっていた。ライトニングピアスを握りしめ、弾き飛ばされこそしなかったものの、衝撃で全身が大きく跳ねる。 オスカー:「クーロンレンジャー!まだ負けたわけではない! 真の姿をみせてやるっっ! オスカーの姿が異形に変ずる。 天藍:「……いけない。禍々しいちからが、彼に集まって、いくわ?!」 全身が黒く巨大な人影、無数の黒き突起がうごめく…。そのなかにただ一つだけ血の色をした瞳がクーロンレンジャーを睨みつけていたっ! 天藍:こ、これはあの弾丸の出番かしら?^^; 天藍は素早く、メアリに渡された銃弾を装填し、不気味な姿に変ずるオスカーに向け放った。 オスカー:「ぐぉっ! なんだ、これは…、くっ、メアリの力かっ!!!」 声と共に、三人の周囲に出現する九つの龍の姿。 リンチュン:「真龍神合体と、叫んで下さい!」 叫びと共に、まず九龍大帝が完成する。そして残りの三体が、鎧と巨大兵器となって九龍大帝を覆う。 リンチュン:「これが、私達の真の力」 自分が思うように力を振るえないのに対し、九龍達は今初めて全員が揃い、その力は頂点に達していることが、オスカーには見て取れた。 天藍:うしっ。 その後に、一本の槍が残る。 ピアス:「ふふふ…楽しかったよ、クーロンレンジャー諸君…。 槍の姿のままであるにもかかわらず、ピアスがそこで、黒いわだかまりでしかなくなったオスカーの方を見たのがわかった。 ピアス:「ああ…なんて素敵なんだろうね、オスカー君…。 そう言い残して、残った一本の槍も、がらがらと崩れ落ちた。 チェスター:「終わった、のか」 そして、遠くから手を振るコレットの姿。 |
シーン6 ライトニングピアスが滅び、オスカーは倒れた。 メアリ:「…エレオノーラ閣下…」 心配そうに声をかけてきたメアリに答え、ようやく口を開くエレオノーラ。 エリー:「わたしたち…なんてことしちゃったんだろう…」 メアリは一旦言葉を切りそして、厳しい顔で口を開いた。 メアリ:「はい。率直に言って、エリーさまは…良くも悪くも、何の役にも立ちませんでしたね」 自嘲気味な表情で何か言いかけるエリーを、しかしメアリは遮る。 メアリ:「ワーズワースさまは、貴女が、強い意志と、それを成し遂げるだけの力を、いずれ身につけるであろうことも、わかっていました。 メアリの言葉通り、エリーは、すぐには歩き出すこともできなかった。 メアリ:「さあ、お茶にしませんか?」 |
シーン7 真英帝国国土奪回軍香港方面隊クラウ=ソナスの、そして、「邪悪な存在」の化身であったライトニングピアスとオスカーの、脅威は去った。 颯天は。 颯天:九龍の力を借りなくても、変身後くらいの技を身につけるのを目標として、修行の日々に戻る。 天藍は。 天藍:えーと、やっぱりHEAVENで占い師を続けます。 チェスターは。 チェスター:んー、ヴィル・ヌーヴに戻って組織の再編ですね。本当に全滅してるかどうかも確認してないし。 そして、そんなみんなの脳裏に響く声。 みなさん、本当にありがとう。 |
「香港戦隊クーロンレンジャー」終劇
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