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第一話「誕生! 香港戦隊!!」へ

 

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  第二話 「出陣! 九龍大帝!!」

シーン1

 クレイジェントリを見事打ち破ったクーロンレンジャーたちだったが、状況は未だ理解できないままだった。
 そこで、ウォーロンの「詳しい事情を説明するわ」という言葉のまま、彼女たちについて、ブレスレットを渡されたあの場所まで戻ることになった。
 落ち着いて見てみると、その場所は、神秘的な雰囲気に満ちてはいたが、明らかに人口建造物だった。
 もう一つ気づいたことがある。それは、その場所には自分たちと龍脈の化身の娘たちの他にも、別の誰かがいるということだった。

鳳大人:「お初にお目にかかる、クーロンレンジャー諸君」

 鳳大人、誰からともなくそう呼ぶ声が出た。そしてその名前は、HEAVENに来たばかりのチェスターでも聞いたことだけはあるくらいのものであった。本名はウィリアム鳳。表裏問わず、HEAVENの社会の相当な有力者である。

鳳大人:「大雑把な話はウォーロンくんから聞いているだろうが、まだ充分に状況がわかってはおらぬだろう。
 状況を説明しておくとしよう」

 そう前置きして、鳳大人は静かに語り始めた。

鳳大人:「先程の怪しい連中は、『真英帝国国土奪回軍香港方面隊クラウ=ソナス』と名乗っている。どうやら元を正せばグレートエールの急進的テロ集団だったらしい。
 奴らの目的はまず第一に旧大英帝国領の回復、そして世界征服。英国の名の下に、『災厄』後の世界に確固たる秩序をもたらす、というのが言い分のようだな。
 そんなことをほざいて騒ぐだけならただの取るに足らぬ馬鹿者どもなのだが、ウォーロンくんからも聞いたとおり、奴らは『邪悪な存在』と手を結び、人知を超えた力を身につけおった。
 ただ強いだけではないぞ。お主らも気づいたとは思うが、普通の人間では奴らを見ることもできん。つまり普通の軍隊では奴らに備えることすらできんというわけだ。
 それをいいことに奴らはとうとう、本格的にHEAVENの支配に乗り出しおった。諸君の活躍であの怪人は倒したが、他のメンバーたちのテロ行動でHEAVENの有力者たちはことごとく負傷しておる。まあ、死ななかっただけ連中もさすがではあるがな。いずれにしてもある意味、奴らの第一の作戦は成功してしまったわけだ。
(RL注:グラXの「パーソナリティズ」に載っているHEAVENの人々は、このように負傷しているか、危険な状況に対応するためいったんHEAVENを出ているかであるため、このキャンペーンが終了する頃まで皆行動できない)
 実は、奴らの最初の侵攻で、私の孫娘のコレットも大怪我を負い、龍脈の娘たちの力を借りねば生きてもいられない有様になっている。
 この街にちょっかいを出そうというだけで腹が立つというのに、大切な孫娘まで傷つけられては儂も黙っておれん。が、悔しいことに儂には直接戦う力はもうないし、儂の私兵たちでは奴らにはまったく対抗できん。
 そこでだ、諸君。儂からもお願いする。彼らを叩き潰してはくれまいか。儂にできることであればどんな支援もするし、報酬も出そう。どうかね?」

 そこまで、鳳大人が話したときだった。

コレット:「私からもお願いします」

 奥の方の部屋から声がした。見ると1人の女性が立っている。しかしどことなくその足取りは頼りなく、体調もどうみてもよくは見えなかった。彼女が「大怪我を負った」という、鳳大人の孫娘、コレットだろう。

コレット:「奴らは人間の侵略者とは違います。彼らに征服されれば、私たちは人間として存在し続けられるかどうかも不確かになります。
 そんな奴らと戦えるのは、あなたたちだけなんです」

RL:では、鳳大人とコレットの話を聞き終えた三人。龍脈の娘たちも全員いるが、何か聞いておきたいことは?
颯天:「『邪悪な存在』ってのはいったい何なんだ?」
天藍:「そうね。私も、それは聞きたいわ」
リンチュン:「私たちも、奴らも、基本的にエネルギー体だということでは変わりません。ただ、私たちは基本的に『守る』方向にエネルギーが向いているのに対して、彼らは『壊す』方向に、それが向いています。本来的には、『邪悪』という言葉を冠せられるものでもないんですが…」
天藍:「破壊と創生……。それは表裏一体のもの。どちらが善で、どちらが悪か、は確かに言えない……」
リンチュン:「…その方向性ゆえに、人々のそういった衝動と、とても結びつきやすいんです」
天藍:「ええ」
リンチュン:「結果、彼らはそのエネルギーをもって、人間の邪悪な衝動を極端に増幅させる。だから、『邪悪』という言葉を、冠せられるようになったんです」
チェスター:まあどんな奴らであれ、大英帝国の復活を唱えるような時代錯誤者だ。放ってはおけん。
天藍:「夏帝国だって、随分時代がかってると思うけど……」(くす)
颯天:「小難しいことはよくわからんが、放っておいていい相手ではなさそうなのはわかった」
天藍:「貴方が分かり易い人というのも、よく分かったわ」(微笑)
颯天:敵の規模とか、何体もいっぺんに出てこられたらどうするのかとか、お約束として聞いてはいけないんだろうか?(笑)
天藍:聞いちゃダメ!(笑)
RL:別にいいよ。
天藍:あら(笑)
鳳大人:「奴らの狙いは、香港だけではない。旧英領すべての回復が奴らの目的だからな。
 香港と同時に、確認しているだけで、北米、オーストラリア、インドが攻撃を受けている。グレートエール本国でも、『君側の奸を除く』とかで攻撃しているようだ」
天藍:「……」
チェスター:「太陽の沈まぬ帝国の再現、か」
天藍:「……南アフリカは?」
颯天:インドも大半は氷の下みたいだけどなぁ。
鳳大人:「南アフリカは順番的に後、のようだが、今のインドを制圧するのは造作もあるまい。すぐに、インドを攻めていた連中が向かうだろう。
 ともあれ、そんなわけで連中の勢力はかなり分散している。当然だな、諸君のような者はほかにそういるものではない。この間のような怪人が一体いるだけで、普通ならかなりの戦果があげられる」
颯天:「まさか、世界中を飛び回れって言うんじゃないだろうな?」
天藍:「……あはは」(額に冷や汗マーク(笑))
鳳大人:「しかし逆に、そのせいで、奴らは1都市にはわずかな勢力しか投入しておらんはずだ。何体も同時に出てくることもないだろう。
天藍:「各個撃破ね。分かったわ」
鳳大人:「なお、他の国だが、今のところ、北米は闇雲な反撃でももともとの軍事力が大きいせいで何とかなっているようだ。
 インドは、もうダメだろうな。考えないことにしよう。
 オーストラリアとグレートエールは、君たち同様資質のある者が現れたようだ。
 君たちは、香港のことだけ考えていてくれれば大丈夫だろう」
チェスター:「よかった。タイトル変更かと思った」
天藍:「……何だか、いつか全員集合とかあるのかしら……」(ぼそ)
颯天:そーゆーのは劇場版とか(笑)
天藍:(笑)<劇場版
RL:ちなみにキャンベラAXYZは軌道刑事某なのだが、それはまあ別の話(笑)
天藍:わー(笑)<軌道刑事何某
天藍:グレートエールはマスクレーサーとかかしら(ほわほわ)
颯天:「で、今後どうするのか、何か考えがあるのか?」
コレット:「私は、皆さんとは別の形でですが、龍脈の力を得ています」
天藍:「そうね。……というより、それが無ければ生きているのも、まだ難しいみたいだわ」
コレット:「戦うことはできませんが、奴らの居場所や行動を感知することができるんです。ただ、今は奴らも居場所を隠していて、本拠を見つけ出すにはもう少し時間がかかりそうです。
 けれど、奴らが動き出せば、それは必ず察知できます。私が本拠地を見つけ出すまでは…対処療法になってしまいますけれど…」
颯天:「つまりは、『待ち』ってことか……」
天藍:「こういう状況、何かで見たことがある……」(ぼそ)
颯天:待ちくーろんれんじゃー(笑)。みんなでしゃがもう(爆)
天藍:てゆうか、基本的にヒーローものって、待ちですよね(笑)。
コレット:「すいません、龍脈の力が私の生命維持に向いていなければ、もっと鋭敏な力も使えるはずなのに…」
チェスター:「現状で出来る限りのことをやっているんだ。気にすることはない」
天藍:「ま、そこは仕方が無いわね」(にっこり)
鳳大人:「普段は諸君は自分の生活を送っていてもらってかまわない。有事の時には、そのブレスレットで連絡しよう」
颯天:「通信機能までついているのか、これは……」
天藍:「便利ね。分かったわ」
RL:まあお約束ってことで(笑)
チェスター:「わかった」
RL:では次のシーン行きましょう。 

シーン2

RL:香港某所、悪の巣窟。
ワーズワース:「…よもや、あのような者どもがこの香港でも現れようとはな…」
オスカー:「フッ…」
ワーズワース:「オスカー卿。かくなる上は、彼女の『あの手』を使わねばならないかもしれん」
オスカー:「ほう…(ニヤリ)」
ワーズワース:「しかし…できることなら、被征服地の被害は少なくとどめたいのだがな…」
オスカー:「あまいんじゃないのか?ワーズワース殿…」
ワーズワース:「…廃墟に凱旋しても意味はあるまい?
 とはいえ、奴らを倒すのに手段を選んでおれぬのも事実」
オスカー:「まあいい、で、どうする?」
ワーズワース:「マドジェントリ」
マドジェントリ:「はっ」
ワーズワース:「お前なら、被害を少なく食い止めたまま征服活動ができよう。…だが、万一の時は…覚悟はいいな?」
マドジェントリ:「はい。帝国のためでございます」
ワーズワース:「オスカー卿。『彼女』はいつでも出られるようにしておくが…。『最後の手段だ』ということを、忘れないで頂きたい」
オスカー:「わかった、なるべくそうしよう…」
ワーズワース:「頼んだぞ…」

シーン3

RL:チェスターと天藍。
天藍:はーい。
RL:あの説明を聞いてから数日後。別々の場所にいても別にいいけど、同じ光景を目にする。
チェスター:了解
天藍:お買い物タイムかな。何となく(笑)。
RL:街で目にする人々が、なんだか妙に皆無気力になっているな。
チェスター:散策している。
RL:お買い物天藍は、店の人がみんな無愛想でガッカリ(笑)
天藍:「これは……何?」 とか言ってると、唯一元気そうな人物に気づく、と(笑)。
RL:2人で出会うならどうぞ。
天藍:とてててッ、とチェスターに駆け寄ろう。
RL:「ッ」がなんだかかわいいなあ。さすがクーロンレンジャー最年少(笑)
天藍:「チェスターさん? 貴方は、いきなりダルダル〜、になってたり、しないのね?」(見上げ)
チェスター:「そんなことはない」(見下ろし)
天藍:「じゃあ、やっぱりこれって……」(見回し)
チェスター:「奴らだろうな」
コレット:「聞こえますか?」
天藍:「! コレットなの?」
コレット:「はい。奴らが動き出しました。場所は…」
RL:ってところで、あえてシーンを切ります。
チェスター:了解。

シーン4

RL:さて、颯天。
颯天:はいな。
RL:烏仙鎭あたりでふらふらしてるかな?
颯天:そんなところでしょうね。それで仕事をさがしてる、と。
RL:すると、向こうを見覚えのある日雇い労働者君が歩いているな。
颯天:「おっ、無事だったのか!?」
RL:外傷はないようだけれど…どうにも様子がおかしい。
天藍:名前は……ペトロ?(笑)
RL:…やっぱり前回の爆発の後、大宇宙の大いなる意志で助かったのかしらん?
…さておき。
颯天:「おい、どうした? やっぱり頭でも打っていたのか?」
日雇い労働者君:「アア…颯天サンデスカ…」
RL:いつもの元気がないなあ。目もどことなくうつろ。
颯天:こいつがこんな状態になっているとは、この上なく異常だ(笑)
日雇い労働者君:「行カナイトイケナイノデス…」
颯天:「どこへ行こうっていうんだ?」
RL:彼はおぼつかない足取りで東の方へと向かっていく。よく見てみると、君も顔見知りの、このあたりの労働者諸君も同じ方向に向かいつつあるな。
颯天:「そちらのほうというと……」わからん、HEAVENの地理は(笑)。いま必死に検索中(笑)
RL:いいや検索しなくても。コレットから通信。
コレット:「聞こえますか?」
颯天:「こちら、颯天だ。異常事態が発生しているぞ」
コレット:「はい。奴らが動き出しました。場所は浄水場です。何か水道水に悪さをしたみたいですね。すぐに向かってください」
RL:あ、この通信は全員宛ね。
颯天:特撮のお約束だ……(笑)
天藍:「許せないわね。分かったわ」(通信)
RL:HEAVENにダムがなかったのが悔やまれてならぬ…(笑)
チェスター:「すぐ向かう」
颯天:すぐ向かいます。
RL:了解。ではシーンを変えよう。
チェスター:次回はバスジャック?(笑)

シーン5

RL:では、浄水場。肉体労働者中心に人だかりができている。
マドジェントリ:「オスカー様、この街の住民どもが意のままになるのも間もなくですぞ」
RL:と、水源になにかアヤシイものを注入しながら(笑)
オスカー:「そうか、邪魔者が来る前に済ませてしまえ…」
RL:じゃあ邪魔者どうぞ(笑)
チェスター:「おまえ達の悪行もそこまでだ」と崖の上かれでも叫ぼうか。
天藍:「そ、そこまでよ、悪い奴!」(やっぱりまだちょっと恥ずかしい(笑))
RL:が、崖!? …うん、あるな、なぜか(笑)
マドジェントリ:「もうかぎつけましたか。しかし既に手遅れ」
オスカー:「その通りだ」
マドジェントリ:「貴公らに、街の住民たちを攻撃できますかな?」
天藍:「……えッ?」
颯天:「卑怯な!」
オスカー:「フッフッフッ…」
人々:「うー」
人々:「うー」
RL:怪人が言うと、集まっていた人々が君たちににじり寄ってくるな。
チェスター:「街の人々を巻き込むわけには…」
RL:生物危機っぽく、TだGだってな風情で(笑)
天藍:わーん(笑)
颯天:やつらのように、変身したら一般人には見えないとかならんのかなぁ。
RL:特に颯天は、見知った顔が多いぞ。
天藍:「コレット、クーロンガンには、スタンモードとか何か無いの?」(通信)
マドジェントリ:「肉体的に屈強な者は水分補給が比較的多いですからな。まず我々のコントロールに入るのですよ。ふふふ…」
オスカー:「さあ、どうする? クーロンレンジャー!」
コレット:「手加減は自由自在です。でも、私の考えが正しければ…。
 とにかく、変身してみてください」
天藍:「……結局、そうなるのね」(汗)
リンチュン:「テレてはっ! いけませんっっ!!」
チェスター:「……クーロンチェンジ!!」
颯天:「ここは、信じるしかないな。『クーロンチェンジ』! とうっ!」と崖の上からジャンプ(笑)
リンチュン:「さあっ!!」
チェスター:あ、ジャンプ忘れてた(笑)
天藍:「くっ、クーロン、ちぇんじ!」 とぅ、とジャンプはする(笑)。
チェスター:で、背後で崖に色つき爆発が(笑)
天藍:ちゅどーん!(笑)
RL:すると、変身の閃光を浴びた人々は、次々にばたばたと(笑)
チェスター:ま、抹殺(笑)
天藍:「分かったわ。正しい龍脈の力が、悪しき破壊の力を遮り、癒すことができるのね……」(説明セリフ)
コレット:「その通りです。みなさんは気を失っているだけですから、巻き込まないようにだけ気を付けてください」
颯天:「理由はわからんが、とにかく助かった。これで遠慮なく殴れるってもんだ」
チェスター:「覚悟しろ、マドジェントリ!!」なぜか名前は知っている(笑)
天藍:「貴方の野望も、ここまでよ!」(びし)
マドジェントリ:「馬鹿な…。ええい、こうなれば是非もありません! やりなさいジョンブルたち!」
ジョンブル(戦闘員):「イ゛ー!」
颯天:戦闘に入ってよろしいので?
RL:どうぞ。今回は、知り合いを大勢操られた颯天からね。ジェントリは、ジョンブルを全滅させたら攻撃可能です。
チェスター:「よーし、来い」
RL:なお、ジョンブルを全滅させたらジェントリの番になるのでよろしく。
颯天:「『ドラゴンナックル』装着っ! ……ペドロ、お前の仇は取ってやるぜ!」(←死んでません)
RL:…ペドロになってるし(笑)
オスカー:「フンッ!」とかいってジャンプ! 崖の上から見物する。
颯天:組み合わせは書くのが面倒なので例の通りだ。有利は通ります?
RL:どうぞ。
颯天:「必殺! 《真・黄龍輝煌閃》ッッ!!」 達成値31なり。
RL:あー(笑)素のクグツトループにどうしろと(笑)。オーバーキルもいいとこだ(笑)
チェスター:黄色い閃光とともに、ジョンブルが星になるってとこですか(笑)
ジョンブル:「イ゛ー!!」跡形もなく(笑)
天藍:「すごいわ、クーロンイエロー」
RL:と、ジェントリを吹っ飛ばしている隙に、マドジェントリの姿がない。
チェスター:「は、マドジェントリはいったいどこに」
RL:そのとき背後から攻撃が。
マドジェントリ:「隙だらけですぞ! マドテンタクル!!」
RL:標的は超必後の硬直(笑)な颯天ね。
チェスター:お、リアクションできるのかな?
RL:溶けて移動した後、っていう特殊な状況だから、リアクションには〈霊感〉を組んでくれ。
天藍:溶けたんですか!(嫌〜^^;)
颯天:霊感なんて持っていないやい。
チェスター:反射防御OKですか?
RL:いいよ。
RL:じゃあとりあえず判定。〈メレー〉+〈隠密〉+〈完全奇襲〉+〈Fウィークネス〉+〈核酸毒〉+〈触手〉で、17ね。
チェスター:鉄壁、反射防御、メレー、アスレチックで反応。スケイルシールド使用します。20。
マドジェントリ:「馬鹿な、見切ったというのですか!?」
颯天:「すまん、レッド」
チェスター:「この程度の攻撃、なんということはない。気にするなイエロー」
RL:ではそちらの行動どうぞ。どっちからでもいいよ。
天藍:では、参ります。
RL:…またブルーかあ…(笑)
天藍:えへへ(笑)。
チェスター:たのんだブルー。残りの札は良くない(笑)
天藍:「雷龍の牙は貴方を許さない……。土は土に、水は水に還りなさい! 青龍疾牙!!」
マドジェントリ:34ダメージ。《耐久》の影響下に入りました。
天藍:よしっ!
マドジェントリ:「ぬおおお…」(よろよろ)
天藍:「マドジェントリの動きは封じたわ……。レッド、イエロー、今のうちに!」
チェスター:「いでよ、クーロン・ドライヴァー!!」
天藍:「クーロン・ドライヴァー!」(←こっちは、何故か恥ずかしくないらしい)
颯天:「クーロン・ドライヴァー!」
RL:呼びかけに応じて、巨大な龍を象った砲塔が。
天藍:キュピピピピピ、とハイテンションな機械音っ(笑)。
天藍:「マドジェントリに、照準……良し!」
チェスター:「エネルギー充填完了」
颯天:「クーロン・ドライヴァー……発射ッ!!」
マドジェントリ:「ぐあっはあぁッ!!」

シーン6

RL:クーロン・ドライヴァーの重力衝撃波の直撃。起こる大爆発。
 爆発が収まった後、それでも形は残っていたが、それだけだった。
 …かに、思えたのだが。
天藍:「やった……の?!」
オスカー:「メアリー!」
メアリ:「はあぁーいっ!」
RL:突如現れる、場違いな少女。
天藍:「?!」
チェスター:「新手か?」
颯天:「なんだ?」
RL:彼女は手にバスケットとポットを持って、一直線にとててててっ、とマドジェントリに駆け寄っていった。
メアリ:「お疲れ様です! 午後の紅茶はいかかですか? スコーンもありますー」
天藍:「ま、まさか……」
RL:そして突然始まる場違いもいいところなお茶会のセッティング。
 彼女は倒れたジェントリの口まで、カップを持っていく。
メアリ:「はいっ、どうぞー」
RL:その瞬間、ぶわっ、と噴出する禍々しいエネルギー。
 そして、目の前にいたのは、10倍サイズになったマドジェントリであった。
メアリ:「がんばってくださいねっ!」
天藍:「そ、そんな……!」

ワーズワース:「…ジェントリは選ばれたもの…あの程度で終わりと思うな…」

オスカー:「クーロンレンジャーを抹殺せよ!」
マドジェントリ:「ひねりつぶして差し上げましょう!」ずずーん!
颯天:「さすがにこれに立ち向かって勝てる気はしないぞ、おい」
チェスター:「あんな巨体が相手ではなにもできん」
テンロン:「方法は、まだある!」
天藍:「?! 誰?」
シェン:「ボクたちにだって、まだ力はあるんだよ。ただ…」
フェイ:「あんたたちにも、相当負担がかかるれけど。…覚悟してもらうしかないけどね」
RL:あ、こいつらも九龍の三人ね。テンロンはチェスターと、シェンは颯天と、フェイは天藍と一緒にいる。耳元から声が聞こえる感じね。
チェスター:「その方法とは?」
颯天:「こうなったら、何でもやってやるぜ」
龍脈の娘たち:「龍神招来!!」
RL:龍脈たちの声と共に、三人は全身に強い喪失感を感じた。スーツごと体が溶ける、そんな感覚だった。
 それがおさまったとき、三人は、視点が変わっていることに気づいた。
 …体が、龍になっている。
天藍:「……ん」
テンロン:「このままでも、戦うことはできるけど」
シェン:「あんまり時間をかけちゃうと、周りがどんどん壊されちゃうよ!」
フェイ:「一気に片を付けた方がいいと思うわよ」
チェスター:「こいつは一体………いや、今はやつを倒すのが先だ!!」
颯天:「どうすればいい?」
天藍:「もしかして……」
テンロン:「さあ、合体だッ!」
天藍:「あーん、やっぱりっ?!」
フェイ:「心を一つにして」
シェン:「『龍神合体』って、叫ぶんだよ!!」
チェスター:「『龍神合体』!」
颯天:「『龍神合体』!」
天藍:「りゅ、りゅりゅりゅ、『龍神合体』!」←半分ヤケ(笑)
RL:三人の声に応じて、三体の龍はその姿を変えた。
オスカー:「なにっ!」驚愕している。
RL:颯天の龍(西洋ドラゴンっぽい)が下半身、天藍の龍(ワイバーンっぽい)が両腕と背中、チェスターの龍(東洋の「辰」っぽい)が胸と頭になる。
シェン:「これが」
フェイ:「龍脈の、もう一つの力」
テンロン:「九龍大帝だ!!」
天藍:「かっこいいかも……」(ポ)
マドジェントリ:「そんな…馬鹿な…。ええい、虚仮威しを!」
〈メレー〉+〈Fウィークネス〉+〈触手〉で、24。
RL:ちなみにダメージの受け方は、人間用のダメージチャートを参照ね。
チェスター:反応してよろしいか?
RL:どうぞ。
颯天:素で21こえてくるか。達成値上昇技能ないと太刀打ちできんな。
天藍:受けとかできません(笑)
チェスター:〈メレー〉+〈鉄壁〉で、16です。
颯天:拳じゃ受けられんではないかい? 刀はまだ使えないし。
チェスター:〈見切り〉、いいですよね。
RL:いいよ。ダメージは、刺の6(笑)
チェスター:ダイヤのK。
マドジェントリ:「かわしたですと!? あの巨体で!?」
颯天:攻撃は……龍神拳は素手なんでしょうか?(笑)
RL:そうだよ。
チェスター:パンチだ、ロボ(笑)
RL:ま゛(違)
颯天:〈メレー〉〈鉄拳〉〈徹し〉〈乱舞〉〈乾坤一擲〉くらいでいいかね。21。
マドジェントリ:〈回避〉で12。差分値9か。
颯天:まず一回目が4+9+8で21。さらに防御点9点無視。乾坤一擲分でさらに+5。
 二回目、29点。
 三回目、27点。
 ……〈乱舞〉ってひどい(笑)。
天藍:3連ぱんち!
マドジェントリ:あー(笑)再び《耐久》の影響下に。
RL:じゃあ、武器どうぞ。
チェスター:りょーかい(笑)「大帝龍神刀!」
RL:「気」が高まると、それがさらにもう一頭の龍の姿になる。そしてそれは九龍大帝の手に収まり、長大な武器となった。
(ちなみに、形は青龍エン月刀みたいな形なのだ)
テンロン:「これが! 『大帝龍神刀』だ!」
チェスター:「くらえ、大帝龍神刀!!」と叫んで、しっかり振り回してから斬りつける(笑)
マドジェントリ:「ぐああぁぁぁ!!」
RL:真っ二つになり、大爆発を起こすジェントリ。
天藍:「やったわ!」
オスカー:「なかなかやるな! だが、これで終わりではないぞ…。クーロンレンジャー!」

シーン7

ワーズワース:「馬鹿な…巨大ジェントリまでが…」
RL:オスカーが戻ってくると、ワーズワースはいつもの通り、モニタで一部始終を見ていたらしかった。
しかしやはり、衝撃は大きかったようだ。
巨大ジェントリは、「切り札」だったのだから。
オスカー:「なかなか、あなどれんなクーロンレンジャー」
ワーズワース:「しかし…大儀のため、怯んではおれん」
オスカー:「くくっ…、では、どうするのかな?」
ワーズワース:「屈辱だが…やむを得まい。他の方面軍に増員を要請する。インド方面軍ダグダが、インド攻略を終えたところのはずだ」
オスカー:「なるほど、だがこれでもう失敗はできないな」
ワーズワース:「わかっている!
…これ以上、作戦を遅らせる訳にはいかんのだ…。
…殿下に、これ以上の負担を負わせるわけにもな…」
オスカー:「では、次回の作戦はワーズワース卿におまかせしよう」
RL:そうとだけ言って、オスカーはワーズワースに背を向けた。
「九龍大帝」とやらは、かなり遊び甲斐のある玩具のようだ。
「あれ」を使ってもいいだろう。
 自然と笑みが漏れた。が、
 ワーズワースは、そのことには気づかなかった。

【つづく】

ジェントリ:「何とでも言うがいい。どのみち貴様らはここで死ぬのだからな」
子供たち:「助けて! 助けてえ!」
ワーズワース:「貴様も誇り高き真英帝国のジェントリであるなら、自分の力で勝利を勝ち取ることだ」
メアリ:「…あなたなんかに、わたし、お茶を淹れてあげたくありません」

次回「侵攻! 卑劣怪人!!」お楽しみにっ!

 
 
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