ホルス神殿
訪問日 :2009年11月13日 10:50-12:00
入場料 :50LE(900円)
建造年 :BC237−BC57年
建造主 :プトレマイオス3世−12世(アウレテス)
所在地 :エドフ(アスワンとルクソールの中間)
祀神     :主神殿    −ホルス神
           :小礼拝堂−様々な神

  古代のジェバ(アラビア語でエドフ)の地は、ホルス神とセト神との間で戦いが行われた伝説の場所。セト神は、ホルス神がエジプ
トの正当な王位継承である事に異を唱え戦ったが、敗れてホルス神の勝利となった。プトレマイオス王朝の時代に造営されたエドフの
神殿は、この勝者ホルス神に捧げられた。
建物の構造は、神殿建築の基本に忠実に造られており、歴代のファラオが増改築を繰り返した複雑構造のカルナック神殿とは対照的で
ある。現存するエジプトの全ての神殿の中で、最も完全にかつ良好に保存された神殿と言える。

こんな所にホルス神が!
ホルスの町のローターリーで見つけました。

お土産屋さんの列の向こうに、ホルス神殿があります。
売り子は、最初は、何でも1ドルと言います!
それから交渉が始まりますね。



先方に塔門が見えてきました。

高さ36m、幅137mのビッグな塔門。

同じみの太陽とコブラのマーク。塔門の正面上に見えます。

ほぼ、左右対称な塔門のレリーフ
 

塔門のゲートキーパーホルス君

塔門を入ると中庭の向こう正面に第一列柱室が見えます。
その入口の左右にも、ホルス神の像が立っていました。

第一列柱室のゲートキーパーホルス君
(向かって左)
エジプトで最も美しいホルス像と言われている。
(向かって右)
でも、大きな負傷を負って再起不能かも?
うなだれています。

第一列柱室から振り返ると、今通ってきた塔門と中庭が広がる。
その中庭の周りにはぐるりと列柱が32本。

列柱の様々

   

何故か第2列柱室の天井は、真っ黒。後年キリスト教徒が占拠し、煮炊きをした為とか。
でも、イマイチ納得疑問?煮炊きも勿論一因でしょうが、宗教的理由から、
故意に消したのではないかと思いましたが。
   

ヒエログリフとレリーフ
ヒエログリフにスカラベの絵。分かりますか?
スカラベの下の絵は、鍋を火にかけている所でしょうかね。
右の鳥はホルス神?それとも?ヒエログリフは、奥が深い。
右は、アンク。左は壷?。それでは真中は?
古代エジプトの魂「カー」の腕みたいですが。
その中にいる人は?誰?ホルス神?
左のは、メタボのワニ!と思って調べてみたらタウレトと言
って、カバの頭、ワニの尾、ライオンの足をした妊婦さんと
判りました。妊婦と出産の守護神です。右側にアンクが見
えますが他の模様は何ですかね?

左はライオンの姿をしたホルス神。ホルス神は色々姿を
かえますね。日本の観音菩薩と変化と同じ思想ですか。
真中はネクベト女神(ハゲワシ)とすると、
右はウワジェト女神(コブラ)ですか。
船のレリーフ。想像上の船?

こちらは帆船でしょうか。

天井のネクベト女神の像には色彩が残っていました。(右は拡大図)

至聖所
至聖所に復元された船の形をした神輿が置かれていました。
後ろは、ネクタネボ2世の名が刻まれた、花崗岩製の祠。

至聖所の外回りの壁には、ビッシリと黄金色のレリーフが。と言いたいところですが、
これは、カメラの悪戯。オートで撮影したのですが、光源の関係で、こんな仕上がりに。
豪華絢爛で面白いので、このまま修正(正しい色に)せずに、アップします。
これから現地へ行かれる方は、気をつけて下さい!
ホルス神とイシス神でしょうか。
 

毎日々々暑いですね。
ホルス神殿の熱心なお土産売り場のおじさん達と、サヨウナラで〜す。