コム・オンボ神殿
訪問日 :2009年11月13日 8:40-9:40
入場料 :30LE(540円)
建造年 :BC330−BC30頃
所在地 :コム・オンボ(アスワンとエドフの中間地)
祀神    :右−鰐の神ソベク
          :左−隼の神ハロエリス

  エジプトで唯一、二つの神殿が一体となった珍しい構造の神殿。中央の柱を中心に左右対称に作られており、当然ながら至聖所
も左右に2か所ある。正面に向かって右は、コム・オンボ本来の神である鰐の神ソベク。左はエジプトの神である隼のハロエリス
を祀ってある。
  コム・オンボは、古代都市パ・セベクと呼ばれ、先王朝時代から崇拝されていた鰐の神ソベクの領域で有ったが、同時に、隼の神
ホルスの領域でもあったため、この様な珍しい構造の神殿となった。
  神殿に向かって右側に、「ハトホルの祠堂」があり、この中に鰐のミイラがあるとのことだったが、見損なった。事前知識無しで
訪問した欠点ではあるが、その分他が余計に見られて良かったと解釈する。(負惜しみです 笑)

コム・オンボ神殿の入口です。片側だけ残った塔門(プトレマイオス12世門)

素晴らしいレリーフ群が迎えてくれます。

前庭

前庭左手前柱列

前庭右手前柱列

前庭右端柱列の外側面(左)と内側面(右)
 

入口が2つに分かれています。

左がハロエリス神殿、右がソベク神殿
でも、同じ模様でした。が、色が残っています。
 

柱の模様が複雑ですね。
   

ハロエリス神殿側の入口を入った内側のレリーフです。一番上は、コブラの彫り物です。

レリーフの拡大。
プトレマイオス王? / ハロエリス神  /  ソベク神 / イシス神

世界最古のカレンダー。右はその拡大写真。
 
この神殿のレリーフは美しいものが多いですね。

ところで、このレリーフの様に、女性の
胸は何故片側しか表現しないのでしょうか?
刻印する際の技術的な問題なのでしょうか?
それとも何か宗教的な理由があるのでしょうか?
不思議に思うのは、私だけ?

右手の壷から注がれているのは、聖水ですか?

有名な、医療用具(右)と出産のレリーフ
この他に分娩のレリーフが有るようだが、見逃した。残念!

捕虜たちの整列。
戦勝の記念でしょうか?
天井絵はウワジェト女神とネクベト女神。
奇麗に色彩が残っています。


歴代の王は、上下のエジプトの統一支配者である事を象徴で
表現した。天井絵の赤い王冠は下エジプトの象徴で、ウアジ
ェト女神(コブラ)が守護し、白い王冠は上エジプトの象徴
で、ネクベト女神(ハゲワシ)が守護した。
ウワジェト女神


ネクベト女神
それにしても、良く色が残っていますよネ。
2000年以上も前に造られたのですよ!

ローマ人が造った彫刻とか。だが首がない!
その彫刻の横に、石棺でしょうね?

帰り道からのコム・オンボ神殿の全景

ナイロメーターとその中
洪水にそなえ、ナイル川水位を量る為のナイロメーターが、
エジプトのいたる所にある。勿論、ダムが出来た現在は使われることはないが。
 

神殿の逆サイドには、ナイル川が。
川に浮かぶ船は、クルーズ船。

その川の前にドームが。
多分食事処か、お土産売り場?