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トーキョーN◎VA 2nd Edition

N◎VA補正計画

N◎VAセニット最高評議会第四次中間報告「カタナ狩り」

シーン0 《襲撃》

 災厄の街、トーキョーN◎VA。
 そこに集う技術の草の根。
 木更タタラ街。
 路地裏の一角。とある研究所。
 そこを取り囲む、武装した一団。
 隊長と思われるサイボーグの男が、部下たちに指示を出している。
「A班は正面から突入。B班はバックアップに務めろ。幸い、ここのセキリュティは無いに等しい。目標は速やかに確保しろよ」
 テロリスト? 確かに、彼らの装備は護身用と言い張るには少々充実し過ぎている。いや、テロリストにしても、充実し過ぎている!
 A班はグレネード装備のAR5アサルトライフル。B班はSMGに揃いのクリスタル・ウォール・シールド。彼らの出で立ちは、軍隊の一個中隊と言っても十分通用するだろう。
「手はずはブリーフィング通りだが。何か質問は残っていないか?」
「隊長!」
 A班のメンバーの一人が、小さく声をあげる。
「オンライン・セキリュティの方は……?」
「心配ない。そっち方面のバックアップは、全て雇い主側でフォロー済みだ。他には?」
 沈黙を以て、部下たちが答える。
 おもむろにサイボーグは右手を上げた。突入の合図。それに従って、彼の部下たちが次々と建物内に侵入して行く。
 その玄関先には、
GCI技術研究室・第6研究所」
 と記されていた……。
シーン1 《KAGE》

RL:では始めよう。前回からは一ヵ月くらい経っている。さて、教授。
教授:はいはい。
RL:教授はいつもの様に、研究所でのんびりしているわけだ。澪ちゃんは一緒にいる?
澪:たぶん、いるでしょう。
RL:他の人は?
データ:俺も遊びに行ってよう。
RL:さすがに篠懸とトレアドールは、いないよな?
篠懸:いないだろうなあ。
RL:では、その三人で集まって、……きっと新作のゲームでもやってたんだろう。
トレアドール:それなら、僕もいるぞ(笑)。
RL:ふむ。新作ゲームをやりにトレアドールも来ていると(笑)。
 じゃあ、そうやって皆がゲームしている所に……何だか地響きのごとく轟音が聞こえる。
教授:タイムリーですなあ(笑)。
RL:<聴覚>で判定してくれ。
澪:ちょっともったいないけど、はい。
(おもむろに、ダイヤのAを出す)
RL:おお〜、エース! もったいない。
澪:ダイヤは、あまり使えないんですよ。
RL:じゃあ、澪ちゃんには轟音の後で、だんだん近づいて来る銃声が聞こえる。
澪:近づいて来るんですか? 音の聞こえる方の窓辺に行って、外を見てみます。
教授:外部用モニターがある。ポチッとな。
RL:教授は<GCI社会>持ってたね。それで判定してみて。
教授:16。
RL:なら知ってる。GCI技研の第6研究所に所属している、研究員の柳原恵さんだ。
澪:そのヒトが、どうしてるんです?
RL:銃弾の雨あられの中を、こっちへ走って来るんだ。
教授:誰が撃ってるんですか?
RL:隠れててモニターには映ってない。で、恵さんは研究所の玄関で、
「……開けて下さい!!」
 とか言って、ドアを叩いている。
教授:ポチッとな。
澪:玄関に行きます!
RL:ウィィーンとドアが開く。彼女は転がり込むように中に入って来たね。
澪:「教授、この扉は防弾ですか?」
教授:「もちろんだとも」
澪:「じゃあ、しばらくは大丈夫ですね」
RL:恵さんは、身体のあちこちに流れ弾でのかすり傷を負っている。ついでに、太股を一発撃ち抜かれてる。よくこんな怪我で逃げてこれたな、という状態だ。
教授:《スーパードクター》で……。カードがねえや(笑)。
澪:「どうしたんですか?」
 と、聞いてみます。
RL:彼女は胸元のポケットから、ディスクを取り出す。
「これを、松戸教授に……」
教授:「何だね、それは?」
RL:「このディスクを、本社に届けて下さい」 と言って、ガクッと気絶してしまう。
教授:「ふーむ」
RL:その時、玄関の扉が爆発する!!
データ:爆発!?
RL:で、何者かがバタバタと侵入して来る!
教授:少佐に対処させよう。
澪:刀を抜きます。侵入して来たのは?
RL:ちょっと待ってね。えーと、玄関にいるのは、少佐と恵を含めて三人か。
澪:トレアドールなんか、何も気づかずゲームを続けてそうですね(笑)。
トレアドール:「おや、何の音かな?」(笑)

 RL、アクセス・カードを配る。

RL:さて。敵はサイボーグが1体、カブトのトループ6人、カブトワリのトループ12人だ。
教授:一番を引いたぞ(笑)。
 『少佐よ、カブトどもにフルオート連射だ!』 達成値は絵札で20。
RL:20? ダメだ、10しか出ない。少しもったいけど、《難攻不落》を使おう。
 『うおおおおおおおおおおおおおっ?』
篠懸:しょうがないだろうな。
澪:そこにリアクションです。<スラッシュ>でカブトトループに11。
RL:12だ。
澪:あれれ?(苦笑)。
教授:なかなか死なないな。
RL:では、こちらの番だ。カブトトループがAR5を少佐に。12。
 『この、デク人形があっ!』
教授:<アクロバット>で17。
RL:次にサイボーグが21で撃つ。
 『ふん……。避け方がなってないぞ』
教授:こりゃダメだ。《タイムリー》を使えば助かるかな?
RL:それはできるよ。
データ:落とし穴があって(笑)。
教授:パカッ!(笑)
一同:(笑)。
澪:下には何があるんです?
教授:『硬化テクタイトで固めてくれるわ!』
RL:じゃあ、その指令を出そうとした瞬間に、カブトワリトループがバババババと銃を乱射。システムが破壊された。《死の一撃》だね。
 『させぬわっ!』
データ:しょうがないな。突然後ろから現れて、神業で《脱出》します。煙幕でも張って、全員かっさらって、バイクじゃあ無理だから……車あります?
RL:教授がでかい実験器材を持ち込むために用意した、トラックがある事にしよう(笑)。
データ:では、それで逃げる。
 『みんな! こっちだ!』
教授:脱出する直前に、研究所のすべての機能を停止するスイッチを入れていいですか?
RL:いいけど。
篠懸:本研究所は、3分後に自爆します(笑)。
一同:(爆笑)。
教授:そういうアナウンスだけ流れる(笑)。
RL:本当に自爆はしないわけね。
 なら、侵入者たちは外に逃げ出して、
「爆発しませんね……?」
「いや、待て。罠かも知れん」
 しーん……(笑)。
データ:「さて、どこに逃げる?」
教授:「GCIにディスクを届けねばならん」
データ:「じゃあ、GCIアーコロジーに行こうか」
RL:では、GCIアーコロジーだ。
教授:受付に行く。
澪:私たちは、ロビーで待ちぼうけでしょうね。
RL:「……少々お待ち下さい」
 受付嬢は何か連絡をしているね。で、
「開発部第6課の会議室に行って下さい」
 だって。
教授:行きながら、恵ちゃんに何でこんな事になったか聞こう。
RL:OK。恵ちゃんの話によると、
「私の所属しているGCI技研第6研究所では、『
オーバードライヴ』と『フラッシュドライヴ』の改良研究をしてたんです。そして……ついに『ハイパードライヴ』という新型を開発したんです。何とか実用化のメドもつけたんですけど、そこに何者かが襲撃をかけて来て……」
教授:「ほう……」
RL:彼女が持って逃げたディスクには、その『ハイパードライヴ』の開発データが入ってたんだ。
教授:「襲撃者の心当たりは?」
RL/恵:「ニューラルウェアのライバル会社で、千早系列企業のCCC……チハヤ・サイバネティックス・カルティベーション……というところがあります。恐らく、いえ、間違いなくそこでしょう」
教授:「ふむ。では、『ハイパードライヴ』とはどんな物なんだ?」
RL/恵:「実は『フラッシュドライヴ』の効果を、『オーバードライヴ』並みのペナルティーで得られる様にした、すぐれ物なんです!」
篠懸:それはすごいな。
RL:「それだけの効果を、どうやって得たかというと……」
 なんて技術的な話をしているうちに、会議室についたよ。
教授:入ろうか。
RL:では、そこに開発部第6課の課長がいる。「ディスクを渡してくれたまえ」
教授:じゃあ、渡す。
RL:「ご苦労だったな」
 教授には、報酬点を10点あげよう。
「技研の第六研究所は壊滅した様だから、これの開発は少し遅れるだろう。もしかしたら、君にも手伝ってもらうかも知れん。その時はよろしく頼むぞ」
教授:ふむ。
RL:ちなみに、恵ちゃんはGCIアーコロジーの病院に入院だね。
シーン2 《LEGGER》

RL:では、それから2週間が経った。教授の所に来客があるが……他の三人はどうしてる?
澪:私は、ほとんど教授の研究所で居候みたいになってますからね。居ると思います。
トレアドール&データ:今回は居ません。
RL:来客というのは、GCIからの派遣社員なんだけど、
「お久しぶりです、松戸教授」
 とか言って、応接室で相対していると思ってくれ。
「今日はお願いがあって参ったんですが……」
教授:「何かね?」
RL/派遣社員:「実は、2週間前の『ハイパードライヴ』の件なんですが、あれが完成しましてね。教授の知り合いに、腕のいいカタナかカブトはいませんかねえ?」
教授:「ふむ。一人いるが」
RL/派遣社員:「完成はさせたのですが、念のために、商品化の前段階でモニターをしてもらってるんですよ」
教授:「ああ、人体実験ね」
澪:いや〜っ!(笑)
教授:一応、応接室は防音という事で(笑)。「……よし、その話乗った!」
RL:「では、こういう物なんですけど」
 と言って、彼は小さな箱を出す。中には薬指程の長さの、黒いバイオチップらしい物が入っている。で、これを従来の『オーバードライヴ』に組み込めばいい。
教授:よろしいよろしい。
RL/派遣社員:「では、早速始めましょうか。被験者、どなたなんです?」
教授:「ああ、私の助手でねえ」(ニヤリ)
RL/派遣社員:「さすが教授ですな」(ニヤリ)
澪:何か、悪寒がしますが(笑)
RL:というわけで、澪ちゃん。君は教授に呼ばれたよん。
澪:「何ですか、教授。また何かとんでもない事しようってんじゃないでしょうね?」
教授:「君、ちょっと私の実験の被験者に……」
澪:「いやです!」
RL/派遣社員:「教授、ここは眠り薬でも飲ませて……」
一同:(笑)。
教授:「おお、ちょうどお昼時だ。食事にでも行こうか」(ニヤリ)
澪:「それならまあ……」(汗)
RL:では、行きつけの食堂だ。
教授:店主に、
「これこれこういうわけなんで……」
RL/食堂店主:「教授、ちょっと高くつきますぜ?」
篠懸:教授の周りにいるの、悪者ばっかりなんかい(苦笑)。
RL:タタラ街だもの、このくらい居るでしょ。では、澪ちゃん、生命の制御判定だ(笑)。
澪:失敗ですぅ(泣)。
RL:なら、澪ちゃんはカクッと寝てしまった。
教授:というわけで、セットしよう。
澪:人の身体を勝手にいじらないで〜(泣)。
RL:「それでですね、教授。『ハイパードライヴ』の威力を試すために、いいブツを持ってきたんですよ」
 とか言って、『
超衆力』が三台出る(笑)。
一同:(爆笑)。
RL/派遣社員:「ぜひ教授の実験室で、彼女とコレとを戦わせてみたいんですがねえ?」
教授:「うむ。好きにしてくれ」
RL:では、場面を移そうか(ニヤリ)。
シーン3 《KAZE》

RL:次は、データ君だ。君は今夜もエンタープライズ−Dとハイウェイを爆走している。
データ:はい。
RL:で、そんな風に走ってると、
「何だ、コイツは!?」
 と先頭の方から声が聞こえる。次に、
「うわーっ?!」
 と悲鳴が聞こえて、ドゴーンと爆発が起こる。
データ:!?
RL:「何が起こったんだっ?」
 と、みんなパニクってるね。
データ:「一体どうしたんだっ!?」と叫ぶ。
RL:その時、現リーダーのホワイトが、
「囲めー!」と指示を出す。
 先頭のバイクが吹っ飛んだ炎の中に、一人の男が立ってるんだけど、そいつをドドドドドッとバイクが取り囲む!
 ちなみにそいつは、両手に降魔刀を構えているんだけど、その目はあまりにも冷たい。
データ:知らない奴?
RL:<N◎VA社会>で判定して。
データ:16。
RL:なら知ってるな。GCI特戦部隊/第四独立小隊に属している、バーグ・ディンジェルというカタナだ。
 そいつは、周りの暴走族を無視するように、ゆっくりと歩き始め……いきなりバッと動く。次の瞬間、10台以上のバイクが爆発炎上する!
データ:そんな強いのか〜(汗)。
RL:アクセスカードは……こっちが先だな。ではさらに、ドカーンと10人吹っ飛んだ。
データ:とりあえず攻撃する。<ガナリー>、《必殺の矢》で17。FL30を撃つ。
 『止まれよぉっ!』
RL:18、全部避けた。さらにリアクションで9人吹っ飛ぶ。
「こ、こらヤベえ。みんなズラかるぞ!」
 などと、ホワイトは言ってるが?
データ:それはもう、リーダーの意見に従って《脱出》します。
RL:では、生き残ったエンタープライズ−Dのメンバーも《脱出》で逃げ出した。
 ところで、《脱出》してから後ろを振り向くと、ハイウェイを走っている車がボコボコ吹っ飛んでくのが見えるよ(笑)。
篠懸:何やってんだろ、こいつ(笑)。
データ:追跡してみよう。
RL:OK。とりあえず、次に行こう。
シーン4 《KUGUTSU》

RL:では、篠懸くん。
篠懸:やっと出番だ。
RL:君はいま、デスクワークをしている。
篠懸:はあ。
RL:平和にオフィスワークをしてるんだけど、ふと、窓の外に人影が現れる。
篠懸:ギク(笑)。
RL:ピシィ、と窓に亀裂が入って、そいつが飛び込んで来るんだ。窓際にいた人たちは、
「きゃーっ?」「うわーっ!」
 と悲鳴をあげる。
篠懸:一緒になって悲鳴をあげてよう。
「きゃーっ」(笑)
RL:君がそうしている間に、四人が血しぶきを上げて倒れる。なお、君は飛び込んできた人を知っているね。
篠懸:誰?
RL:君の裏での同僚で、紫麗というカタナの女性だ。
篠懸:「どうしたんだ、一体?」
RL:とりあえず、アクセスカードね。
篠懸:こちらが早いな。まず、<スラスト>、<隠密>、《陽炎》、《完全奇襲》、ついでに《ファインド・ウィークネス》の組み合わせ。16。
 『紫麗、血迷ったのか……?』
RL:16か……。なら、<霊感>、<ラン>、<スラッシュ>、《冬天使》で21。
 『殺ス殺ス殺ス殺ス……』
篠懸:ダメだ〜、避けられない(泣)。
RL:その時、ガキッと音がして、紫麗の刀を受けた人物がいる。レミーちゃんだ(笑)。
篠懸:ああ、助かった(笑)。
RL/レミー:「大丈夫、篠懸くん!?」
篠懸:ガックン、ガックン(g首ねっこを揺すぶられているらしい……笑)。
「僕は大丈夫だけど、これは一体、どういう事なんだろう?」
RL/レミー:「私にも分からないわ……」
篠懸:「ところで、何で君、僕のデスクにいるのさ?」(笑)
RL:うっ(笑)。まあいいじゃん。ルテチアへの再就職に、口利いてもらった事だし。
篠懸:とにかく礼を言おう。でも、目前の危険は去ってないんだけど(笑)。
RL:じゃあ、戦闘を続けるよ。紫麗が13で周りの人たちに攻撃して、13人死んだ。
篠懸:うぎゃ〜、単なるエキストラの皆さんがあっ(笑)。
RL:もう篠懸くんの居る企画第7課は、ほぼ壊滅状態なんですけど(笑)。
 紫麗の攻撃、もう一回あるんだ。今度は篠懸くんに向かって、17。
篠懸:もう、アクションランクが残ってない。
RL:レミーちゃんが止めよう。<アームズ>、《自動防御》で18。
 『貴女の好きには、させないわよっ!?』
篠懸:おお、頼もしい(笑)。
RL:じゃあ、次。こっちの方が早いな。紫麗は16で篠懸くんに攻撃。
篠懸:それじゃ、さっきのに<アクロバット>も組み合わせて、エース、21!。
RL:21か。絵札の24で避け。
篠懸:何なんだよ〜(笑)。
RL:では、もう一度こちらだ……9の攻撃を、レミーが14で止めるんだな。
 『好きにさせないって言ってるでしょ!』
篠懸:カードが回る回る(笑)。
RL:さらに続く紫麗の攻撃。7だけどレミーが10で避ける、と。
 さて、このカットの最後で、後ろから
「伏せてーっ!!」
 って声がする。
篠懸:伏せまーす(笑)。
RL:後ろから、AR5ライフルをバババババと撃ちまくる音が聞こえる。また出てきたよん(笑)。
篠懸:またか(笑)。
RL:撃ったはいいけど、効いてねえや。
篠懸:あーあ。
RL:というわけで、雛姫の登場です。
篠懸:そんなに僕は利用しやすいのか?(笑)
RL:いや、今回は暴走してる紫麗を追いかけてきたんだ。ルテチアをいぢめるネタになると思ってね(笑)。
トレアドール:なるほど。
澪:しょっちゅういぢめてるんですか?
RL:そんな事はないよん。ちなみに今のは、雛姫の《止めの一撃》を、紫麗が《死の舞踏》で止めたんだ。
教授:いや〜ん、な感じ(笑)。
RL:では、次のカット。
篠懸:こっちの番だ。どうしようかな……とりあえず、同じ攻撃で16。
 『止まれよ……』
RL:カードがないので、6しか出ない。
篠懸:当たった? わーい、うれしいな(笑)。では、《ファインド・ウイークネス》の効果で、理性の制御値に直接7ダメージ!
RL:じゃあ、ぶっ倒れた。
篠懸:「ふう……」
RL:では、ようやっと落ち着いてから、
「大丈夫でしたか?」「こ、これはヒドい」
 と、我らが防衛隊
SSSがやって来る。
「あんたたち、遅いじゃないのよ!」
 とは雛姫ちゃんのセリフ。
「大丈夫だった、篠懸くん?」
 とはレミーちゃんの弁。ああ、忙しい(笑)。
篠懸:無感情な目で、辺りを見回す。そうだ、これからの事を上司に相談に行きます。
RL:OK。では、少し待っててね。
シーン5 《KABUTO−WARI》

RL:次は、澪ちゃん。
澪:はい(ドキドキ)。
RL:君の前に、三台の超衆力がいる(笑)。
澪:う……(笑)。
「教授、これは一体何なんですか〜!?」
教授:「大変だ、敵が攻めてきた〜」
澪:「ふざけるのもいい加減にして下さい!」
教授:「助けてくれ〜。私は拉致された〜」
一同:(爆笑)。
RL:じゃあ、さっきの派遣社員が、
「教授を救いたければ戦うのだあ。全力を出してなあ!」
篠懸:そんな事を言いつつ、入り口が閉まっちゃうのでは?(笑)
RL:アクセスカードを配って、と。こっちが先か。超衆力の一号が、FL30をフルオートで13。
澪:じゃあ……。
RL:あ、ドライヴは入れてね。
澪:まあ、入れますよ。それで<スラッシュ>3つと、<ラン>。《斬裁剣》に、《修羅》、《障壁》、《雷帝》で14、15、16です。 『行くわよ! 雷刃三連斬!!』
RL:全部当たった。でも、能力判定で達成値10とは言おう。
澪:斬りのダメージが12、13、14点と、電撃ダメージが4点です。三連殺〜(笑)。
RL:あんまり効いてないよ。
澪:う〜(笑)。
RL:では、超衆力二号の攻撃、山引きだ! スペード来たぞ〜! 10!
澪:手札が良くないんですよ〜。しょうがないですね、<スラッシュ>が2つになるけど、これで同じ攻撃です。一号に17、18。
RL:一応、能力判定で10と言う。
澪:なら、斬の15と16、それに電撃が7!
RL:ああ、壊れた。
 ……(何らかの計算を終える)さて、一号を斬り捨てた瞬間、澪ちゃんの頭の中が真っ白になる。君には、謹んでこのカードを送ろう。
澪:ええっ!? そんな……!
You are Now NPCのカードを受け取る)。
RL:さて、教授。澪ちゃんの様子がヘンだ。いきなり目が機械のように冷たくなり、的確な動きで残る二台の超衆力を斬り捨てた。
教授:「おお、すばらしい性能だ!」
RL:(ここで喜ぶかあ……笑)。
「いや〜、実にすばらしいですなあ。これこそ『ハイパードライヴ』の威力ですよ!」
篠懸:そんで、そのまま入り口もぶった斬って襲いかかって来るのか?(笑)
RL:そうだよ(笑)。「教授〜っ?」
教授:「慌てるな」。ポチッ。
篠懸:自爆装置か?(笑)
一同:(爆笑)。
澪:死にたくないです〜(笑)。
教授:いや、《タイムリー》で、緊急停止装置をつけていた事にする。
RL:なら……。彼女の身体にバリバリと電撃が走って、緊急停止装置は作動しなかった!
(ここで彼女を止める訳にはいかないからね)
澪:勝手に神業使われてる〜(泣)。
RL:三バカを一撃で殺された恨みじゃあ〜! ってのは冗談だけどね。
 で、教授。さらに向かって来るんだが?
教授:カゲトループの、月光隊を召集する。
トレアドール:げ、月光隊?(笑)
RL:達成値は?
教授:17。
RL:では、カゲトループの月光隊、17人がササッと現れて、
「お呼びでしょうか、教授」(笑)
一同:(爆笑)。
教授:「うむ。行け〜!」
篠懸:行け〜!って、全滅したらもう呼べなくなるぞ?(笑)
教授:「ううむ。なら、半数は私たちを守れ。半数は行け〜!」
RL:行った半数は、能力判定だけで、一瞬で斬り捨てられちゃった(笑)。
教授:その間に脱出だ。
RL:いいよ(笑)。澪ちゃんは斬裁剣で壁を破って、そのまま行方不明になってしまった。
澪:あう〜(泣)。
RL:という訳で、澪ちゃんは代わりにレミーをやっててね。
澪(以後レミー):はあ……(泣)。
RL:では、シーンを変えよう。
シーン6 《TALKIE》

RL:さて、トレアドール。
トレアドール:はいはい。
RL:ブラックハウンド基地は、いま大わらわなんだ。何故かというと、あちこちでカタナが暴走して、街中暴れ回っているからだ(笑)。
トレアドール:大わらわ? なら、男子トイレに立てこもろう(笑)。
レミー:ひどいですね(笑)。
RL:そうもいかないよ。ゼロだろうとレンズだろうとビショップだろうと、署員が総動員されてるから。
トレアドール:しょうがない、行きますか。
RL:では、隊長室だ。オメガ曰く、
「こういう事態なので、総動員体制をかける事にした。君も出動してくれたまえ」
 だと。それで各々が割り当てをもらう。君の割り当ては、ルテチアで一人暴れてるからそこに行け、だってさ。
トレアドール:この時点で、他に分かってる事は?
RL:全部で十件ほど、同様の事件が起こっていると分かる。
トレアドール:ちなみに、凶悪犯の所属とかの共通点、何かある?
RL:特にないけど……。GCI系列の人物が多いかな。
トレアドール:みんなカタナ?
RL:大体ね。
トレアドール:では、ルテチアに行こう。
RL:OK。では、舞台はルテチア企画第7課のボロボロのオフィスに戻る。SSSの後に、トレアドールがやって来たよ。
篠懸:「やあ」(笑)
トレアドール:「いやあ、殺ってますね」
篠懸:「僕が殺ったんじゃない」
トレアドール:「とりあえず、状況を詳しく聞かせてもらえますかね?」
篠懸:かくかくしかじかと話す。
トレアドール:「ルテチアの紫麗ねえ。なら、彼女の上司にでも、聞き込みに行こうか?」
篠懸:トレアドールが一緒なら、表の上司の所へ行こう。
RL:ちょっと待って。そうしてトレアドールが移動しようとすると、
「じゃ、現場検証終わりましたから」
 と言って、SSSの人が帰っていく。死体も担架に乗せて持っていく。
(一応、伏線ね……やっぱり気づかないか)
教授:ああ、もったいない(笑)。
RL:じゃあ、表の上司の所へ来たよ。
「これはどうも。目下のところ、大変困った事になっていましてな」
トレアドール:「ほう」
篠懸:部署の生き残りは僕だけ(笑)。
RL:「というわけで篠懸君、君は一応、課長代理ということで頼むよ」(笑)
篠懸:そうか、部署が無くなったから、僕より偉い人いないんだ。下に誰もいない課長なんてなってもねえ(笑)。
レミー:上にも下にも、誰もいないんですね。
RL:レミーは秘書課だし(笑)。
トレアドール:「……まず、紫麗さんの所属について、聞かせてもらいたいんですが?」
RL:「彼女は、我が社のエージェントのはずなのだが……。いきなり暴走してしまってね」
トレアドール:「エージェントのまとめ役にも、お話を伺いたいんですがね」
RL:篠懸の上司だけど……緊急事態だしな。居所は教えてもらえるだろう。
トレアドール:聞きに行きますよ。
RL:では、そっちの人の部屋だ。ミラーシェイドをしていて、表情はよく分からない。
トレアドール:「おたくの紫麗さんがどうしてああなったか。心当たり、ありますか?」
RL:「彼女は、新型の『ハイパードライヴ』のテストをしていたのだが、どうもそれに欠陥があったらしいな……」
トレアドール:「それは、ここで開発したものですかね?」
RL:GCIだけど、ルテチアも技術協力しているよ。
トレアドール:ほう。ミドリちゃんからデータを送ってもらって、他の奴らもそれを使ってること分かる?
RL:分かるよ。
「それともう一つ、不思議な事がありましてね。現場には必ずSSSが来て、しかも必ず死体を持ち帰ってるんですよ」
トレアドール:「ほお」
RL:例えばここの場合。ルテチアにもLSIという警備組織があるんだが、それよりも早く来たそうだ。
トレアドール:そういう時は差し止めちゃっていいのに。
RL:なお、ミドリちゃんからの情報によると、現在制圧されてるのは12人だそうだ。
レミー:確認されてるだけで、全部で何人暴走してるんです?
RL:全部で13人。
篠懸:あと一人(笑)。
RL:さて、篠懸くん。君のIANUSに電話がかかって来るんだが?
篠懸:「はい?」
RL:君の裏の上司が、トレアドールと会話をしつつかけている。
「あと一人、『ハイパードライヴ』を埋め込んだカタナの生き残りがいるのは分かっているな。そいつを、死体でもいいから、SSSに渡さず回収してくれ」
篠懸:「了解しました」
レミー:死体でもいいからって……(泣)。
RL:紫麗を倒した篠懸くんの腕、高く買われてるみたいだねえ。
 ところで、教授にも電話がかかって来る。
教授:「もしもし」
RL:GCIの上の方の人なんだけど、
「これこれこういう訳で、非常にまずい事態になっている」
教授:「まずいですなあ」
RL:「特に、SSSに死体を持って行かれると、大変困った事になる。あと一体残っているのだが、君の所の実験体だったな?」
教授:「あれは、私のですからねえ」
澪(魂):冗談言わないで下さい(怒)!
RL:「SSSに渡さない様に、回収してくれたまえ。よろしく頼むぞ」
 あとは、データ君。君は確か、例のカタナを追いかけるって言ってたよね?
データ:はい。
RL:そいつは結局、路上で銃殺、制圧されたんだ。ところが今度は別方面で、別な奴が別の方に向かって行くのが分かる。どうする?
データ:どんどん行きましょう(笑)。
RL:別に暴走している奴は、VIVAはらいその方に行ってるらしい。
レミー:遊園地でしたよね?
篠懸:そうだね。その人は澪とおぼしき人?
RL:多分ね。現在稼働中なのは澪だけだし。それで、データ君はそれを追うと。教授も追いかけて来る、と。
トレアドール:GCIといえば、オイシイ人がいるんで、彼に電話をかけよう(笑)。
教授:「もしもし」(笑)
トレアドール:「こういう事件が起こってるんですが、何か心当たりは?」
教授:「おお、ちょうどいい所にコールしてくれた。実はこれこれこういうわけでね」
トレアドール:「ほお」(笑)
教授:「という訳で、手伝ってもらえないかな」
トレアドール:「ええ、もちろん」
RL:何だかなあ(笑)。そうそう篠懸くん。君にも澪がVIVAはらいそに行ってるという連絡が入る。
篠懸:はい。
RL:それから、トレアドールにも連絡がある。
トレアドール:ふむ?
RL:「今まで制圧した12体のカタナのせいで、ブラック・ハウンド隊員のほとんどが病院送りになったしまったんです!」
トレアドール:「ええっ?」(笑)
教授:「つまり、ブラックハウンドの手助けは期待できないわけだな」
RL:まあ、そういう事。
トレアドール:しょうがないな。だが、まずははらいそに行こうか。
RL:では、五人はVIVAはらいそに向かう途中で何故か合流する、と(笑)。
シーン7 《KATANA》

RL:さて、N◎VAの夢の遊園地、VIVAはらいその中は阿鼻叫喚の地獄絵図だ(笑)。 まあ、みんな早めに避難したので死人は余りいないけど、ケガ人は山のようにいる。
レミー:澪、死ななくても逮捕されそう(泣)。
RL:暴走しているカタナは、観覧車の上の方で、カゴの一つを切り落としたところだ。カゴは落下して、中身ごとグチャっと……。
 切ったのは当然、澪ちゃんだよ。
データ:「アイツ、何であんなところで暴れてるんだ?」
 と聞こう。俺は知らないんだよね。
トレアドール:「こういう訳で……」(笑)
データ:「えっ、そんな事が? それで、これからどうするんだ?」
教授:「とりあえず、脳味噌だけ残して……」
レミー:やめて〜(泣)。
データ:「他のカタナの戦闘を見たんだけど、ものすごく強かったぞ?」
トレアドール:「なんとかなるさ」(笑)
RL:では、澪は君たちの方を冷たく見下ろすと、観覧車の上から飛び降りて、すたっと降り立つ。
 君たちの方に近づいてくるね。じゃあ、戦闘開始といこうか?
レミー:殺さないで〜(泣)。
篠懸:「しかし、こいつが敵に回るとはな」
トレアドール:「クク。楽しいじゃないか」
篠懸:一人を除いてね(笑)。
レミー:……(泣)。

 RL、アクセス・カードを配る。

RL:おや、一番か……。ではトレアドールに、<スラッシュ>で15。
 『殺ス殺ス殺ス殺ス……』
トレアドール:15? マヤカシの《守護神》を使って、斬られたらその身体は塵のように崩れて、本体は別の所に現れる。
レミー:ああっ。どうしても避けられない時は言って下さいね。《自動防御》で間に入りますから。
トレアドール:次は僕か。《伝命》でタップ。14。
 『おっと……。危ないじゃないか』
RL:<アイデンティティ>で、15と言って抵抗。
トレアドール:そうか……。それから、マイナーアクション。意志がありそうか見ます。
RL:意志はある。だが、ある特定の目的を残して、他が全て切り捨てられている状態だ。
レミー:何でこんな事になるの〜(泣)。
篠懸:僕の番か。神業の《不可知》を使って、<スラスト>と《ファインド・ウィークネス》を組み合わせて、10で攻撃!
 『動きが速すぎるから、隙もデカい!』
RL:どうしようかな。キー効果で避けよう。ブンッ、と残像を残して避けてみたり(笑)。
篠懸:よ−し、キー効果はこれで削った。神業でキー効果を削れれば、安いもんだ。
教授:少佐がフルオート射撃。<必殺の矢>と組み合わせて、18。
 『目標補足。トリガーON!』
RL:しょうがない、山引きで……お、ダイヤで来た。ちょうど18。全弾回避。
データ:<ガナリー>と《必殺の矢》で17!
 『まずは、足を止めないとなっ!』
レミー:やめて、殺さないで(泣)。
篠懸:僕は、殺さないようにしてるけどね。
レミー:他の人が容赦ないんですよ〜(泣)。
RL:う〜ん。受けられないな。回避が15。
データ:じゃあ、殴りで16ダメージが2つ。
篠懸:ありゃりゃ。
トレアドール:死なないかも知れないな。
篠懸:「かも」って所がなんかヤだな(笑)。まがりなりにも、相手はキャストなんだから。もうちょっと思いやれよ、みんな。
トレアドール:僕は考えてはいるけどね。
RL:……何とか生きてるけど、かなりの痛手だな、今のは。
レミー:う〜。《自動防御》の宣言をしておきます。
RL:アクションランクは残ってるな。では、<スラッシュ>2つに、《雷帝》、《修羅》で22を篠懸くんに。
 『殺ス殺ス殺ス殺ス……』
レミー:《自動防御》で間に入ります! え〜と、<アームズ>と《鉄壁》でエース。21!
 『させないってば!』
RL:なら、斬りのダメージが8と9に、電撃が1点だから……全部止まるな(笑)。
レミー:はい。
RL:じゃあ、次のカットだ。

 RL、アクセス・カードを配り直す。

教授:私からだ。ナノロボットで……カードがないな。では、少佐がBOMBピストルで17。
 『トリガーON!』
RL:当たったけど、効いてない。次はこちらか。カード交換して、それにリアクションしてと。さっきと同じで、《斬裁剣》も入れて教授に19!。
 『殺ス殺ス殺ス殺ス……』
教授:避けられないぞ?
レミー:《自動防御》で間に入ります。えーと、18。
 『いい加減にしてよね!』
RL:ダメージは通らないけど、《斬裁剣》が入ってるからね。クリスタル・ウォール・シールドは壊したぞ。
レミー:次から、全部受けられるとは限らなくなりましたね。
篠懸:ここは……もう一回《不可知》で消えて、さっきと同じ事する。
 『この隙に……墜とせるか!?』
RL:《死の舞踏》で受ける。リアクションで、23で篠懸くんに攻撃。
篠懸:避けられるかそんなの(笑)! 報酬点でブーストして、23だ。
RL:避けてるじゃないか(笑)。
データ:<ガナリー>と、《必殺の矢》で15。
 『止まれえぇぇぇぇぇぇ!』
レミー:やめて〜(泣)。
RL:でも、15で回避。
トレアドール:僕の番だ。何もしないでカード交換のみ。
 『ちっ。速すぎて手が出しづらいな』
RL:なら、残りのアクションランクで攻撃。<スラッシュ>で12を、少佐に。
教授:<アクロバット>で14だ。
RL:じゃあ、3カット目だ。

 RL、3度アクセス・カードを配り直す。

データ:《とどめの一撃》で撃ちます!
RL:《死の舞踏》で弾を切り裂く! こちらがリアクションだ。<スラッシュ>の11で、レミーに。
 『殺ス殺ス殺ス殺ス……』
レミー:じゃあ、<アームズ>と《鉄壁》。7ですけど、通りませんね。
トレアドール:《幻覚》で17。ブラック・ハウンドの一隊の幻覚を見せる。
 『まずは、殺気を逸らしてみるかな』
RL:(巧いなあ)じゃあ、それに思わず反応した。その幻影に斬りつけて、アクション・ランクを一つ減らそう。
レミー:まずカード交換して、リアクションで《自動防御》の宣言をします。
教授:少佐のフルオートだと死ぬかな? FL30の三点バーストで21、22、23。
 『目標ロックオン。これで停止させます』
RL:甘い! <ラン>と<スラッシュ>2つと、《斬裁剣》、《修羅》、《雷帝》で23、24だ!
レミー:《自動防御》で間に入ります。もう一枚エ−スで、21!
RL:なら、ダメージが10と11に2点だな。ついでにMAX10アーマーも破壊だ。
レミー:少し喰らいました。
教授:わざわざドロイドをかばうなんて(笑)。
レミー:壊しちゃう訳にはいかないでしょう?
篠懸:僕の番。<ガン>、《影化》、《隠密》、《ファインド・ウィークネス》、《完全奇襲》で理性にダメージを与える。15。
 『これで……止まってもらう』
RL:だめだ。手札がない。能力判定で14としか言えない。
篠懸:理性の制御値に、7点ダメージを直接。
RL:スタン判定!
篠懸:クラブ(気絶)です。
RL:では、澪ちゃんは、意識を失って活動を停止する。
レミー:死なないで良かった〜(嬉)。
トレアドール:(篠懸に)何か上司に命令されてたんじゃないのか?
篠懸:SSSに渡さなければ良いんだ。
教授:なら、GCIに持って行こうか。
篠懸:念のため、澪ちゃんの手をワイアガロットで縛っておこう。
RL:その時。近づいて来る一団がある。
教授:少佐に弾装交換させよう。
RL:誰かと言えば、メルトダウンとその部下の皆さんだ。
篠懸:SSSに渡すなとは言われたが、千早に渡すなとは言われてないな(笑)。
RL:(あ〜、やっぱりSSSとCCCの関係には気づかなかったか)
 SSSって、千早系列の企業だよ。
篠懸:そうだったのか。知らなかった(笑)。
RL:メルトダウンは冷たく、
「死体の検証はSSSで行なっておりますので、彼女を我々に引き渡して下さい」
 と言ってくるが?
レミー:まだ死んでません〜(泣)。
トレアドール:「いや、この件はやはり、我々ブラック・ハウンドの管轄でしょう」
RL:「ブラック・ハウンドの方には、我々からデータをすべて転送しておりますので」
教授:<談判>で説得する。エース(笑)。
RL:えっ? エースか……16で抵抗に失敗してるわ(笑)。では、メルトダウン氏は教授の熱弁を聞いて、ちょっと感心したような様子を見せる。
「……まあ、いいでしょう。この場は、我々が引き下がりますかね」
 部下を引き連れて帰って行くよ。
篠懸:ありがたい(笑)。
RL:さて、結局どうするの、これ?
澪:(レミーから戻って)「これ」って……。
教授:とりあえず、私の研究所に持ち帰って、『ハイパードライヴ』を取り外す。
RL:OK。では、シーンを変えよう。
シーン8 《EXEK》

RL:舞台は教授の研究所に戻る。一応無事に『ハイパードライヴ』の取り外しは終わったよ。
澪:ああ、良かった。
教授:記憶は消せますかね?
RL:手術でやるなら、神業かなあ。
教授:では《タイムリー》で、取りつけていた間の記憶も、丸ごと外しておこう。
RL:なるほど。多分、澪ちゃんは今までの事は夢だったとでも思うんだろうな。現実はそうじゃないけど。
篠懸:神業の《完全偽装》で、暴れていたのは完全に別人だった事にします。
RL:おお、それなら何の問題もない(笑)。
澪:よかった〜(嬉)。
RL:さて、教授。コールが入るよ。
教授:「もしもし」
RL:<GCI社会>で判定してくれ。
教授:12。
RL:社長だ。
教授:えーっ(笑)?!
RL:用件は一言。
「モニターの身柄を『ハイパードライヴ』ごと、CCCに引き渡したまえ」
澪:まだ何かあるんですか〜(泣)。
教授:「鈴奈くんも一緒じゃないとダメなんですかね?」
RL:「うむ。上の方でも色々と取引があってな……」
教授:「命の保証は? 彼女は私の貴重な実験材料ですよ?」
RL:「それは大丈夫だ。保証しよう」
教授:「まあ、社長を信じておりますよ。それから、彼女の事は公にならないように……」
RL:「そのためにも、彼女と『ハイパードライヴ』が必要なのだよ」
教授:「なるほど。了解いたしました」
RL:「では、担当者をよこすからな」
澪:私は、何が何だか分からないうちに連れ去られてしまうんですね(笑)。
RL:じゃあ、両側から、こう、ガシッと捕まえられて、連れられて行く(笑)。
篠懸:ドナドナド〜ナ〜(笑)。
澪:「教授ーっ!?」
教授:「何、単なる健康診断だよ」
澪:「こんな健康診断がありますか〜っ!」
RL:まあ、3日もすれば帰って来るよ。
澪:はあ。結局、何されたんです?
RL:眠らされてたんで、覚えてない。色々とデータ収集されたんだろうけど。
澪:何か身体で不調な所とかあります?
RL:いや、ないよ。
澪:それならいいですけど……。
「寝てただけなのに、身体がだるいですね」
教授:「なあに。気のせいだよ」(笑)
RL:まあ、そんな訳で、今回はここまでだ。


<第参話:「カタナ狩り」 了>

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