直滑考T
シュールな人々 | 斜滑考の総括?です | 2007/11/15 |
M下君のお中元その2 | 2007/08/26 | |
M下君のお中元 | DVDの贈り物 | 2007/08/11 |
化粧直し | 24年目のアルピーヌ | 2007/06/12 |
07年度の達人検定 | 達人ってのはやっぱ達人だね(^^) | 2007/03/26 |
FISコンチネンタルカップ | 有言実行ってのは凄いね | 2007/03/12 |
バッジテスト | 久々だったので緊張したね(^^; | 2007/03/11 |
雲上の少年少女達 | シニアは熱いね! | 2007/02/22 |
リーゼングラート一番乗り! | 一番乗りは多分はじめて(^^) | 2007/02/16 |
映画 | 「世界最速のインディアン」を観てきた | 2007/02/06 |
物欲その2(^^; | RICOH GR DIGITAL | 2007/02/05 |
アトミック | 205cmはヤッパ面白い | 2007/01/23 |
斜滑考の宿題 | 柄の無い肥柄杓」・・・・その心は? | 2007/01/22 |
割引 | この悩ましきもの(笑) | 2007/01/17 |
2007年度初滑り | 思いっ切り幸せで ゴッツアンデガス(^^) | 2007/01/11 |
感謝 | 2007/01/07 | |
雪不足 | しっぺ返しか?? | 2006/12/27 |
初滑り | いきなり新雪ゴチです\(^ー^)/ | 2006/12/19 |
補助輪付き自転車 | 信じるに足るものって何 | 2006/12/07 |
今日逝く問題 | スキー界も似てますか? | 2006/11/12 |
新しいシーズン | 脱コンビニスキーヤー | 2006/10/30 |
遭難 | 商業登山について | 2006/10/24 |
ピーキーな人々 | やっぱピーキーな人々(^^) | 2006/09/18 |
トニーザイラー | ピーキーな人々(^^) | 2006/09/14 |
お目出度い話 | 2006/09/08 | |
斜滑考から直滑考へ | 移行の理由とお願い | 2006/08/26 |
シュールな人々 2007/11/15 漸く白馬三山が冠雪したと思ったら、間もなくウスバ付近まで降雪があって、いよいよスキーシーズンが近いことを感じさせる季節になってきました。 カービングスキー登場で始まったと言っても良い、かつて経験したことの無い専門家アマチュア入り乱れてのスキー論議の混沌を、それ故に書かざるをえなかった「斜滑考」をお仕舞いにするにあたり、自分なりに総括しておきたいと思います。 降雪があったとは言え、この時期にしては異様な紋白蝶やトンボの飛翔を見ていると、さなぎやヤゴから成虫になった時点で、既に上手に飛んでいることに驚かされ、トンボに至っては4枚の羽根の巧みな使い方は感動的でさえあります。 親や友達に教えてもらう訳でもないのに、彼らがいきなり上手に飛べるのは単なる本能なのか、或いは寿命の短い昆虫ゆえに、飛べる様になるまでの試行錯誤の時間が瞬時に過ぎて、我々が気付かないだけなのかもしれません。 無垢な子供達が理屈とは無関係に驚異的な速さで上達する様子は、トンボの飛び方が自分の記憶にある限り変わっていないのと同様、小賢しく育った大人達の思惑など付け入る隙が無いスキーの原点を見せられている様な気がします。 私達がスキー理論をどう構築しどう捉えるかは勿論個々の自由ですが、 そうは言ってもスキー界に大きな影響力を持つSAJ教育本部が提唱する理論を受け流す訳にもいかず、それだけに強い違和感を持ち始めた少なくとも7〜8年間に限って言えば、彼らが客観的現実ではなく主観的(心的)現実を重視してきたという意味において、絵画に例えるならば、シュールレアリスム(超現実主義)に傾倒して行った時代だったと言えそうな気がしています。 それは例えば最近の傑作では「ターンが起きる仕組みの原点は重力に方向性を与えていく”向心力”」をはじめとする数々の理解し難い新種の用語等からも既に明らかですが、M下君から贈られたお中元のDVDを精査する限り、彼らはゲーヂツ家、それもシュールレアリスムを志向していたのだと確信するに至りました・・・・と同時に、表現の自由と言う意味からも、彼らに対するこれまでの私の非難や指摘は見当違いなものだったということも理解出来たのです。 そうと知った以上、もう彼らがこの先どんな思想やゲーヂツ的表現の転換をしようと、私には係わりの無いことなのですが、スキーバカの一人として最後に一つだけ言わせて頂くとしたら、主観的現実主義(超現実主義)は客観的現実の前では殆ど無力だということなのです。 「わが国におけるスキー界を統括し代表する団体」たるSAJの教育本部が、いったい何故にシュールな方向へと向かっていったのかは不明ですが、カービングスキーをモチーフとした一部人間による自己表現のひとつだとしたら、そしてそれが単に個人的思惑によるものだったとしたら、スキーヤーはもとより、我々業界にとっても不幸な時代だったのではないかと思うのです。 しかし、残念ながらそれが彼らに何らかのゲインをもたらしてきたと言う点で、これからもSAJ教育本部のシュールレアリスム志向は続くのでしょう。 来るシーズンが全てのスキーヤーにとって真に実りあるものになるといいですね。 幸を与えてくれる自然の恵みに改めて感謝したいです。シーハイル! M下君のお中元その2 07/08/26 S○J中央研修会のDVDは、それがどのように行われているものなのか、内容について全く知りませんでしたから、多少は興味のあるところでした。 興味と言うのは、来るシーズンに向けて優れた技法が考案発表され、それが大勢のスキーヤーにもたらすだろう福音を期待してのことでは勿論無くて、如何なる手口をもってして欺術論が捏造されてきたのか?そしてそれは一体何ゆえに捏造されなければならなかったのか、そこで展開される茶番劇を見ることによって、彼らの側の事情が少なからず理解できるのではないかと思ったからです。 しかし推して知るべしのDVD2枚を一人で見切る程忍耐強くも、またそんな暇もありませんので、幸い飛んで火にいる夏の虫状態のH田(エッチダ)様御夫妻を共犯者(^^)にしての鑑賞会となりました。 私は仕事の合間合間にH田様に解説を求めると言うスタイルでしたが、今までもこういうオカルトもののDVDは常識的なスキーヤーは勿論、常人には到底理解し難い内容でしたので、これも簡単に解説と言うわけにはいかないだろうと思っていました。 ところがH田様はその要旨を把握した上で、問題点を・・・・って殆ど全部問題なのですが^^・・・・的確に指摘しながら解説してくれました。 つまり問題点と言うのは笑えるという意味でもあります。このDVDを笑えるH田(エッチダ)様「タダモンぢゃないな」と思ったら、ただでさえ暑いのに余計にも汗が噴出してしまいました(^^; エッチダさま御夫妻 こういう技術に関する研修会では、当然技術論=方法論について語られる訳で、それは基本と言いますか(^^)原理原則を踏まえていることが最低限の条件なのですが、このS○J中央研修会に限っては、例年そんな事とは無関係に進められていくみたいで、宗教団体にはめずらしく原理原則を無視した柔軟な姿勢には好感が持てます←ぢょーだん。 途中からはMダ様の乱入もあり、ホラカワ/イ○ノの漫才コンビによるホラ(ー)話で、暑苦しい夜は寒々と更けていくのでした。 ここから先は斜滑考へ(^^; M下君のお中元 07/08/11 今年はもう無いだろうと安心していたら、やっぱり送りつけてきました例のDVD。 春以来、スキーに関する話題は取り上げてきませんでした。ネタが無い訳ではありません、それどころかあり過ぎて、例えばインターシーでの日本の発表の結果がどうだったのかだけでも、笑い話には事欠きません。 しかし彼らの諸々にいちいち反応するのは貴重な時間を無駄にするだけなので、もう関わり合うのはやめにしようと思っていました。 そんな時間があるなら他にやるべきことはたくさんあります。それにS○Jの刊行物を含むスキーに関わる書物やDVDに対し、既に多くのスキーヤーがメディアリテラシーを備えつつあると感じたからです。 この直(斜)滑考のページは気がついたらもう7年も経っていました。この間スキーに関して必要なことは既に書き尽くしたと思っていますし、これ以上書いても、もう無駄なだけだろうとも思っています。 それは例えば、最近では○J誌の8月号には「スキーの基本中の基本とは?」という記事があって、漸く○J誌もマットーな路線に戻ったのかと喜んだのですが、その内容は又も意味不明なものでした。 例によって「うまさとは何か?」から始まって、彼ら(○J編集部)は「スキーの基本は人それぞれで考え方が違う(見解が異なる?)」そして、我々の考えるスキーの基本は「ポジションだ」と結論付けていました。 曲がりなりにもスキーの専門誌です。「気は確かか?」と問う気にもなれない脱力感に襲われ続けることが、はたして健康に良いかどうかは推して知るべしです。 こう言う論調で記事を作り、そしてそれを信じるスキーヤーが居るかぎり、もう何を言っても無駄だと悟ったわけです。 そんな折のM下君からの贈り物でした(^^; このDVDの感想はお盆開けに述べさせていただきます(^^)。 化粧直し 07/06/12 早いもので、アルピーヌは今年で24年になりました。 この間内装は時々リフォームしていましたが、外装は素人に手が届く範囲の木部にキシラデコールを塗布する程度で、殆どノーメインテナンスでした。 屋根の庇が大きく出っ張っている為に壁の傷みが少なかったことはありますが、何より資金的な面で本格的なリフォームに踏み切れなかったと言うのが本当のところです。 しかし屋根の傷みや錆が目立つようになって、そのまま放置しておく訳にもいかず、又25年の節目を迎えるにあたり、初心に帰ってお客様をお迎えする為にも、思い切って外装全面をリフレッシュすることにしました。勿論プロフェッショナルに依頼。 まず足場を作り(大規模^^;)、屋根と壁面を洗浄するところから始まったのですが、開業当初から変わらず綺麗なままだと思っていた白壁が、実は酷く汚れていたことを目の辺りにして、24年と言う歳月は建物だけでなく、自分の志にも汚れを付着させるには充分な時間だったように思います。 いつの頃からかジメジメと世相をかこつようになって、気付かない間に気持ちには苔様の汚れが繁殖していたみたいで、壁面の汚れがサンドブラストをかけられた様に洗い落とされていく様子を見ていると、それはまるで自分までも浄化されているような錯覚に陥って、暫く呆然と眺めてしまいました。 工事は始まったばかりで完成はまだ先になりますが、これで34歳の頃の夢と希望に満ちた開業当時に、少なくとも気持ちだけはリセット出来そうな気がしてきました。 それにしてもプロフェッショナルの仕事は凄い!!、久々に(初めてか?)本物の職人技を見せてもらっています(^o^)。 07年度の達人検定 07/03/26 今年3度目で最後の達人検定(オリジナルテスト)に行ってきた。 この検定も少しは知られてきたみたいで今年は参加者が多かった。とは言っても、悪条件で比較的長距離を十数回滑るその性格上、1回の参加者を20名以下に抑えなければならないのが難点。 今回名人達人とも該当者は無しだった。 シーズン3回の検定を通しても結局達人認定者は1名だけだったから、オリジナルテストをでっちあげた張本人グループのうちの一人が言うのも変ですが、こういう類とすれば難易度の高さは相当なものだと思う。 検定終了後参加者から認定基準を訊ねられ、疑問はごもっともなので以下のような趣旨のお答えをした。 『SAJの検定が基本技術の習熟度を判定するのに対し、オリジナルテストではその実践的活用状況を拝見させて頂くと言うもので、いきおい悪条件(面白そうな条件とも言う^^)が検定の主なフィールドになります。そしてそこを厭わずに楽しめるだけの基本技術をしっかり会得しているのは当然としても、それを状況に応じてアレンジ出来る柔軟性と、何より安全に配慮した精神面での自己制御が的確に行われているかどうかを判定の基準にします。』 ・・・・などと、まさしくもっともらしい説明をしたのだが、自分も含めて、当の検定員は名人や達人の認定を受けるまでには至っていないと自他共に認めているから(^^)、これはあくまで理想。 と言うことからすると、認定されなかった参加者はその理由に少なからず心当たりがある筈。つまり他人(検定員)の評価以前に、胸に手を当てるまでも無く自分自身が一番知ってるってこと。 このオリジナルテストが深雪や悪雪滑走が主な種目ということに感ずいている参加者は、今流行のファットスキーを使っている人も多かった。 使う道具のレギュレーションは無いとしても、これは反則行為では?と思うし、検定員はスキーヤーの能力を見ているつもりだから、少なくとも達人検定に参加しようと思う位の域に達しているスキーヤーだったら、「道具なんか何でもOKヨッ!」ってな位の余裕カマして欲しいものだし、セコい手なんか使わないこと!バレバレですぜっ(^^)。 マー難しそうでもっともらしいゴタクはいくらでもでっち上げられるが、早い話、スキー好きが和気あいあいと八方尾根の色んなシチュエーションを滑りまくって楽しみ尽くす、その過程で参加者全員が思わず唸ってしまうような上手さ、と言うか全てのシーンにおいてしぶとく破綻しないスキーヤー・・・・漠然としてるね〜^^;・・・・を達人と呼びたい。 もう一つ、検定員自身が受検者と全く同じ場所を同じ様に、それも真っ先に滑り降らなければならないから、受検者(毎回指導員は勿論元レーサーやSAJのA級検定員やクラウンプライズを持っている人も多数居る)の視線に終始晒される訳で、エラソーなゴタクを述べている手前、実はそのプレッシャーはかなりのもの。 その意味で、原価5000円以上もする認定エンブレムは相変わらず魅力だが、この検定に携わる検定員は、名人や達人に認定されていない方が幸せだとつくずく実感した次第。 皆でワイワイと手強い斜面を克服する愉しさは勿論、腕自慢の受検者と検定員のガチンコ勝負と言う側面もあるから、仕事も歳も忘れて真剣に滑ってしまうし、こういう一日はともすれば口で(が)滑りがちになっている自分に喝を入れてもくれる。 やっぱ面白いワ・・・・・・認定されなかった参加者の皆さんも「楽しかった」と仰っておりました。 又来年! FISコンチネンタルカップ 2007/03/12 今日まで八方尾根スキー場で開催されていたFISレース”ファーイーストカップ(コンチネンタルカップ)”のスーパーGで甥の克が優勝した。 昨日のコンバインドではスタート直前にブーツのバックルが破損して不本意な成績に終わったのだが、今日の調子を訊ねると「負ける気がしない」と平然と言い放って出掛けて行くあたりには参る(^^)。 スーパーGは見応えがあるし応援にも行きたかったのだが、諸々の用事で叶わなかった。 帰ってくるなり「どうだった?」と訊くと「勝ちましたよ」と一言。軽く言ってくれるね〜(^^;。 あのおとなし過ぎて少し心配だった克が、4年間のアメリカ留学で肝っ玉の据わったスピード系のレーサーになって帰って来たことはオジサンとしては嬉しかった。 FISファーイーストカップはFISワールドカップの1ランク下のレースなのだが、絶対勝てると思うような草レースであっても、大抵伏兵がいて優勝するのは難しいから、FISのオフィシャルレースで勝ちを宣言し、そして言葉通りに勝ってくるのは驚きでもある。 2位には0.1秒位の僅差だったらしいが本当によくやったと思う。 甥に限らず、レーサーは極限状態で滑走しているから当然カッコなんか気にしてる余裕は無いが、自分のレースが満足いくものだったかどうかを判断する唯一つの基準は「外スキーを踏めていたかいなかったか」だけのようだ。 バックルを修理したドーベルマンは「バッチリ踏めた」(克談)のだろう。メデタシメデタシ(^^) ちなみに板はアトミックSG210cm。私の205cmと5cmしか違わないのに「スンゲー長い!」印象。 バッジテストで評価される技術はアルペンレースにだって直結しているということを忘れてはならないし、それだけにレーサーの言う好ましい状態とは「外スキーを踏めること」という単純なフレーズが、今日逝く本部がでっちあげてきた1000の言葉より説得力を持つのだし、裏を返せば上手く「外スキーを踏む」ことは容易ではないと言うことでもある。 だから、そうするための方法論が、これまでもそしてこれからも我々スキーヤーを悩ませ楽しませてくれるのだと思う。 ちなみに・・・生涯スポーツとしてのスキーという視点で見た場合には、3Dを含む見世物はゼンゼンお話が違うヨーな気がしてます・・・・ヨケーなお世話ですが(^^)。 バッジテスト 2007/03/11 3月8日には久し振り・・・・・・と言うか、かれこれ7〜8年ご無沙汰していた気がするバッジテストの検定員をやるハメになった。もう現役は引退したつもりのヂヂーが今更検定員でもあるまいに(^^)。 本当は今シーズンから発足したテクニカルグループのミーティングに出掛けて行ったのだが、それは検定終了後ということだったので、いくらわがままなヂヂーでも業務命令にはそう逆らえるものではないから、忸怩たる思いはあったものの引き受けたのだった。 photo by Mr.Nishida 正直言って近年のバッジテストの内容には検定種目もさることながら、受検者の動機を含めて失望していたこともあり、殆ど無関心で過ごしてきていたから、最近ハヤリの滑り方については分らなかったのだが、それでも始まってみれば、優劣の傾向も得点も、滑りの評価に関してはベテランの小林君や東君の採点と98パーセント以上の確率で一致していたし、現場を離れて久しい古いタイプの検定員でも、ずっと現場にたずさわっているバリバリのA級検定員の目と比べて、あながちハズレでもないことが分かって、・・・・と言うよりむしろ八方尾根SSの姿勢が全くブレていなかったことが分かって、エキストリーム仕様の道具が出現して以来、すっかり自信を失っていた自分にしてみれば嬉しい発見でもあった。 photo by Mr.Nishida 但し、現場を離れているとは言っても、オリジナルテスト(達人検定)だけには携わっているせいか、個人的な傾向とすれば少しだけ辛めの評価をしてしまったようにも思うが、それはベテランの2人がきちんと補正してくれていた。 もう一つ嬉しかったのはトライアルの滑りが、数年前に自信を失う原因となった怪しげな雰囲気のものとはうって変わって、違和感の無い技法だったことと、お手本としては受検者のこれまでの疑問を一掃してくれるのではないか?と感じさせてくれた点でも、オーセンティックというに留まらない理想的且つ洗練されたものだったことだ。 前走を担当した丸山智彦君や横山秀和君の滑りは、トライアルの仕事とは「かくあるべき」の節度をわきまえた典型だったのは勿論だが、充分抑制の効いた中にも、単に受検者としてだけでなく、スキーヤーだからこそ享受出来る”価値あるもの”への可能性や、信じるに足る方向性(検定類に留まらない)を明確に示していたという点で、そのスキーセンスは熱心なスキーヤーを技術論の混沌から救ってくれるものと確信したし、何より清々しいスキーシーンの再来が近いことを予感させるものだった。 残念だった・・・と言うよりむしろ不憫だったのは、奇妙な滑り方を信じさせられた受検者が多かったことで、イチ部のクズによってでっちあげられた理論(・・・・とよぶのもおぞましい)は、真面目にスキーに取り組もうとしている人々にこそ、精神の深部にまで到達しているのではないか?と思いたくなる程深刻なダメージを与えていたように感じたからだ。 具体的にそれが顕著に現れていたのが不整地の小回り種目で、確かに滑り降りてはくるものの、それがスキーに掛けた時間に見合うだけの技量となって正当に還元されているとはとても思えなかったからで、その現実を目の辺りにすると、改めて罪作りな今日逝く本部やスキー雑誌に憤りを覚えたのだった。 それは例えば1級25名、2級38名の受検者のうち、1級がたったの2名、2級5名の合格者となって現れていることからも明らかで、奇妙な理論によって多くのマジメで熱意あるスキーヤーの上達にブレーキが掛けられていたことは本当に残念でならなかった。それだけにトライアルが発信する真っ当なメッセージを、受検者(スキーヤー)が正しく認識出来るようになるまでには、まだ当分の間地道な努力と時間を必要とするのだろう。 続いて本題であるテクニカルグループのミーティングでは、その内容については差し控えるが、あのホラカワが今までの 一応マジメに仕事もするワケで・・・主任の小林君と photo by Mr.Higashi ミーティングでは八方尾根スキースクールの凛とした姿勢が確認できて、本来すっこんでいるべきヂヂーとしては大いに安心したし、改めて自分の所属するスクールを誇りに思ったのだった。 今回の様子は月間スキージャーナル誌の記事とビデオに掲載されるらしいので、興味のある向きは参考のためにご覧になっては如何でしょうか(^^) 雲上の少年少女達’07 2007/02/22 昨年に引き続き、快晴の空の下を短時間ではありましたがスノウプラウの皆様とご一緒し、楽しい時間を過ごさせて頂きました。 いつもの私服だとついいい加減な滑り方になってしまうので、今日は珍しく某スキースクールのユニフォームを着て出掛けました。たったそれだけのことで不思議と滑り方に神経を遣うようになりますから、日頃ひったるんでいるジジーには良い薬です。 名木山リフト乗り場ではマットーな指導員に遭遇してしまいました。 左:八方尾根SSの正統派指導員の見本。 右:八方○根SSの恥、不良インチキラクタの見本。だらしないカッコを見よ(^^) 例によってグラート上部にて。 スノウプラウ代表村上氏(左)とK田I県連技術員(中) 天気良し、雪良し、空気良し 背後に見えるグラートのテッペンから北尾根まで滑ってきました。 こうして見ると八方尾根スキー場がとんでもなく大きなスケールということが分ります。 皆さんは全員”滑る向上心”と形容してよい程若々しく、ミーティングの雰囲気も熱いものがありました。それだけになかなか上達しないことをかこっていましたが焦ることはありません、上達には時間が掛かるものです(^^)。 それより、ここまで歩いて降りてくることを考えれば、まがりなりにもスキーという道具を操って短時間で移動出来たことだけでも素晴らしいことなのに、それにわをかけてスキーをしない人には絶対に味わえない空気の中で、北アルプスの絶景を目にすることが出来ました。これ以上いったい他に何を望むと言うのですか?(^^)・・・・・ん?・・・・ベーレンテヒニーク?・・・それは次回の楽しみにとっておきましょう。 注)コーチはK田I県連技術員、私は随行でした。念の為(^^) リーゼングラート一番乗り! 2007/02/16 出掛けるのが遅かったから、グラートに到着したのは11:30だった。 もう散々荒らされていると思ったら、ナント!リフトが止まっていて斜面は無疵。 ガスがまいているものの風は治まっているから、ひょっとしたらリフトは動くかも?との淡い期待と、ハイクアップを覚悟してリフト乗り場に向かうと、ナント!ゲートのシャッターが開き、運行を開始したではないか!!。 グラート下部と待っていた人(^^ゞ 多分かなり待っていただろう先着の数名が道具を装着している間にリフト一番乗り。そしてトーゼンのことながら風に曝されたグラートのシュカブラも一番乗り!!。 こんな気持ちEことってどっかに落っこちていたらオセーて欲しいくらいな 無人のグラート上部 斜面の上部は新雪が飛んでアイスバーンが出ていてガッカリ。面白くもなんとも無いから、吹き溜まりになっている部分を選んで滑りました。サスガに手応えがあって満足満足(^−^) 二回目は当然好き者にあちこち荒らされていたり、再びガスがまいてきて視界不良だったり、そうそう美味しい思いはさせてもらえません。座っているのは女性。 「こっちに来るな!」と、思いっきり念力浴びせたら転んでくれました(^^)。ンガ・・・・今時珍しく気合の入った女性スキーヤーを見て嬉しくなりました。それは彼女の技法が実にオーソドックスなものだったこともありますが、座っている姿でさえ外向外傾の理想的くの字姿勢(^^)ですからね。 今年のSAJ研修会テーマに毒されちゃった回し蹴りスタイル(ゴキブリから更に退化したか?^^)のスキーヤーは、こんなトコ金輪際入ら(れ)ないでしょうけど、転倒したとは言え彼女は手強いシュカブラをよくこなしたものだと感心しました 長居は無用ってんで引揚げてくる途中もご馳走にありつきました(^^) 同じくゴチ。 春っぽい気候が続いていたのに、昨日は一転して真冬に変わったと思ったら、下部は再び水分を含んだ春の雪に変わっていました。 一瞬で過ぎ去った真冬は、ウトウトとした陽だまりでの夢だったような不思議な気分ですが、ブレーカブルクラストの手強い感触が生々しく残っていることからも、夢なんかではなかったと理解します。 マテリアルはもう一度ロシの9XWC181cm。 シュカブラには相性がよさそうでした。 映画 2007/02/06 昨日長野市内に出来たシネマコンプレックスで、アンソニー・ホプキンス主演の映画「世界最速のインディアン」を観てきた。 劇場で観るのは生まれてこの方数回(10回に満たない)だけだから、映画好きという訳では無いが、テレビのコマーシャルで知って、これだけは絶対に観にいかなくてはと、早速家内と二人で行って来た。 ナント!夫婦だとその片方が50歳を過ぎていれば、一人1600円の入場料が二人で2000円になると言うではないか!ラッキー(^−^)・・・・って喜んでいいのやら(汗)。 物語は60歳を超えた老人(バート)が、40年前に購入したモーターサイクル”インディアン(1901年にエンジン付自転車の発売を始め、ハーレーダビッドソンに先行して「インディアン・スカウト」「インディアン・チーフ」等の傑作を世に出したアメリカの名門モーターサイクルメーカー)”の1920年製「インディアン・スカウト」に改良を加え、ボンネビルのソルトフラッツで行われるスピード記録会で世界記録の更新を目指すというお話。 大抵の物語には多かれ少なかれ悪人や敵役や詐欺師や屈折した心理の持ち主等々、いわゆる”悪意”に代表される負の部分を受け持つキャラクターが居ると思うのだが、この映画にはそれが無い。勿論大抵は主人公にだって負の部分があると思うのに、誰もが愛すべきキャラクターのバートに協力し応援する善意と人情味に溢れた物語だった。 それを胡散臭いと感じる人が居るかもしれないが、物語の実直さに心底微笑ましい感情を抱けたのは本当に久しぶりだったし、あまりモーターサイクルに興味の無い家内でさえ涙腺が弛んでいたから、私はと言えばもうウルウルを通り越して・・・・(lll_lll)・・・・(^^;。 月並みな言い方だけど、カサカサに渇いていた心に潤いを与えられた感じがした。 この話題は本当は「モーターサイクルときどきにっき」の方に書くべきとは思いましたが、何故かスキーにも通じるものを感じてここにしました。 時代背景がいつ頃だったかも想いださせてくれる演出も秀逸ですから、ぜひ大勢の方に観てほしいものです。世界最速のインディアン 物欲その2(^^; 2007/02/05 2006/06/15にはパナソニックのデジタルカメラLUMIX DMC−LX1を購入したことについて書きました。 購入理由はそこに書いてある通りなのですが、私のような素人が使うには完全にオーバークオリティーであり、”「実に素晴らしい!」(^^)”なんて感想も、持っている性能を使い切れない素人にはおこがましい位良いカメラだと思います。 念願だった35mmフィルム換算で28mm相当の広角側を持つDMC−LX1があるのに、しかも買ってから8ヶ月しか経っていないと言うのに、マタマタ買ってしまいましたRICOH GR DIGITAL。 ぢゃ、どうして単焦点28mmのGR DIGITALを買ってしまったのか?、そしてその理由と感想は?(^−^) デジカメの用途は以前書いた通り、ゲージツ的な写真を撮る訳では無く(・・・って撮れません^^)、記録とHPに使うのが主な目的なので、本当は画素数も200万画素位で充分なのですが、DMC−LX1は28mmの広角に加え、そのカメラっぽいカタチに惹かれて購入しました。 各種セッティングの違いなのか個性なのか、または840万画素の効能なのか、こと画像のクオリティーに限れば、直前まで使っていた(る)ソニーのDSC−T1の500万画素より上質な写り具合に感じ、これだけでも投資した甲斐があったと納得していました。 しかし、購入してから分かったのですが、28mmの広角が使えるのは16:9のアスペクトレシオのみで、しかも2メガピクセル(1920×1080ピクセルが最低画質なので、そのままのサイズでHPに使う訳にはいかず、どうしても加工が必要でその手間が面倒でした。 それぞれの仕上がり具合は下のようになります。 DMC−LX1: オリジナルの433KBをそのままホームページビルダでサイズダウン。これがホームページビルダで出来る限界のサイズ49KB。(ノートリミング縮小) サイズが大きいのに、画質がデフォルメ状態にまで悪化する理由が素人にはわかりません(^^)。 DMC−LX1: MSフォトエディタで80KBまでサイズダウンした後、ホームページビルダでさらに30KBにサイズダウンしたもの(ノートリミング縮小) GR: オリジナル82KBをそのままホームページビルダで30KBまでサイズダウンしたもの(ノートリミング縮小) どちらも公称28mm相当の筈なのに、GRは左右の画角がDMC−LX1より狭いです。但し上下の広さがそれを補って余りある使いよさを提供してくれそうですし、もっと広角が必要な場合は21mm相当になるワイドコンバージョンレンズがあります。 撮影条件は両方とも全てカメラ任せのフルオートですが、露出に関しては随分違います。GRの方が肉眼に近い明るさに写っていて違和感がありません。そしてそのままホームページビルダで使えるのでとても便利です。画質も許容範囲(私としては^^)だし、殆どの場合トリミングして使うので実際はもっと良好になると思います。 取り扱い説明書は200ページになろうかという厚いもので、とても読み切れるものではありませんが(せっかちなヂヂーにはとても無理?^^)、殆ど直感的に使ってみた限りでは「このデジカメはスゴイ!」と言う一言に尽きます。 スゴイ部分(^^)は1秒間8コマの連写とか、樽型収差の少なさとか、512MBのカードで5000枚以上撮れるとか、イロイロありますが、ナント言ってもコンパクトデジカメなのに「抜群の質感である」ということです。 リコー製のカメラは銀塩を含めて初めて購入したのですが、「リコーってこんなクソ真面目にカメラ作る会社だったんだ!?」と全くおみそれしちゃって(^^;自分の無知を深く恥じてしまいました。 派手で??なデザインのデジカメ群の中にあって、これは地味で目立たない部類に入ると思いますが、ドッコイその本気度と質感たるや、ワイドコンバージョンレンズを使う時のバヨネットマウント一つからもヒシヒシと伝わってきます。 外装は前後カバーと軍艦部が黒シボ塗装されたマグネシュームダイキャスト製の3ピース構造になっていて、カメラを持った瞬間に伝わってくる”ちゃんとした道具”特有の雰囲気は、ニコンF/F2に通じるものがあります。 久々に触ったF/F2。もう出番は無いような気がする(;−;)。 2007/02/04リーゼンコース(オート/ノートリミング) 2007/02/04パノラマコース(オート/ノートリミング) 早速GRを持って滑りに行ってきました。 カタログの謳い文句のように「空気感さえ捉える」と豪語する描写力は、最低画質の640×480ピクセルでも何となく分かるような気がしますし、少なくともこれまで使ってきたデジカメとは生々しさが違います。 日曜の八方は何年振りか忘れましたが、パノラマコースにコブが出来る位賑わっていたので、嬉しくてなんだかジーンとしてしまいました。 いつ滑りに来てもガラガラだったゲレンデも、今日はスクールの講習風景もアチコチで見られ、それも7〜8人位のグループが多かったので、かつて好調だった頃の八方尾根スキー場を見ているみたいでとても気分が明るくなりました。 ただ残念だったのはターン切り替え時に「外スキーを前に出していくんだ」 というヨーなことを身振りで怪説していた上意下達○カがいたことです。 板は試乗を頼まれた友人のロシ9X WC 181cmでしたが、感想は近年ロシがWCレースであまり目立たない理由が理解できました。かつての名機7XKに代表されるロシの栄光は何処に逝ってしまったのでしょう。 このロシニョール9X(通常価格15万円前後?)に関する詳細なインプレは、微妙な問題を含んでいるので、いくら個人のHPと言えども公開するのは遠慮しておきます(^−^;。 アトミック 2007/01/23 1月も後半だというのに相変わらず雪は少ないのですが、少ないなりにゲレンデのコンディションは最高でした。さすが八方尾根スキー場です。 先日のオリジナルテスト(達人検定)では予想していたより積雪量があり、一番嫌いな石を踏む恐れがなかったので、今日は一年ぶりに205cmを楽しんできました。 空いていてバッチリ整備されたパノラマコースとリーゼンコースは、普通に滑っているだけだと物足りないのですが、流石にスーパーGでそれなりに滑ると、悪雪や深雪を一全力を出して滑る時の充実感とはまた一味違う愉しさがありました。 殆どチョッカリでもウエアーがダブダブなので頭打ちは直ぐにやってきてたいした速度にはなりませんが、一応曲がったストックも手に入れたのでそれなりの雰囲気は味わえました(^^)。 もしこれがワンピースだったりしたら楽しいどころの話では済まないでしょうし、速度の乗りの怖さはもとより、なによりも「タプタプ」と出っ張った腹や脇腹のルックスを想像しただけで蒼褪めます(笑)。 しかし笑ってばかりもいられません、こんなことが出来るのもコースがガラガラだからです(泣) 斜滑考の宿題 2007/01/22 斜滑考]W2006/01/31 に書いた「柄の無い肥柄杓」・・・・その心は?(^^)について説明をしないまま1年が過ぎてしまいました。わざわざ解説するまでも無く、既にご想像の通りなのですが、念の為に確認をしておきます。 昔は糞尿を肥料として利用していましたが、それを汲み上げ、肥桶に入れたり堆肥に撒いたりする時に使用する長柄の柄杓を「肥柄杓」と呼んでいました。その柄杓の柄が取れて汲む部分が肥溜めに落ちてしまった様子を「柄の無い肥柄杓」と言います。 変質(変態)者は別にして、ちょっと想像力を働かせるだけで一般的にはこの状況を、箸にも棒にも引っ掛からない・・・・つまり掬い様が無い(救い様が無い=救い難い)事態と理解します。勿論「救い様の無いアフォ」という意味では今日逝く本部やジャーナリズムを放棄したメディアのことでもあります。 毒者からは・・・ 『○J誌では相変わらず「ターンが起きる仕組みの原点を、”向心力”からとらえていることを理解してお いてもらいたいと思います。 ・・・スキーと雪面が作る”雪面抵抗”から考えるものと、移動の原動力となる重力に方向性を与えていく”向心力”と・・・」 もう、ダメぽ・・・○川もキチガイでした。 って言うか、マジDE○○。』 ・・・という内容のメールが届きました。もしこれが事実なら著者はスキーを語る前に、小学校の理科から勉強し直してほしいものです。 注:念の為に解説しておきますと、重力に方向性なんか与えられません。重力は重力でゴワス(泣) 2000年1月にホームページを開設以来、なんとかこの柄杓を肥溜めから引き上げる方法はないものかと腐心してきましたが、終にS○Jもメディア(笑)も、寄って集って柄を失った柄杓を肥溜めの底深く押し込んでしまったと言う訳です。 その総集編が以前にも触れたインターシーで発表するらしい「新しい日本のスキーメソッドとは、なんば歩きの古武術云々・・・・」と言うことなんでしょう。 スキー技法から回旋動作(ヒネリ)を排除したいとしか思えないこれまでの数々の捏造奇行愚考堕論の行き詰った先に、ようやく「なんば歩きの古武術云々」が正当性を与えてくれたような気がして舞い上がっているのでしょうね。 回旋動作(ヒネリ)が排除された技法がオーセンティックな技法に対し、どんな優位性を持つのかは検証されていないので知りませんが、そんなものがインターシーで評価される筈もなく、むしろ世界中のスキー関係者達から憐れみの情をもって嘲笑されるのは目に見えています。 この恥晒しは「日本のスキー界を統括し代表する唯一の団体」なのだそうです。 検証とは「命題を現実に適用してみる行為」ということからすると、それがある命題、例えば○J誌に書かれているという「移動の原動力となる重力に方向性を与えていく”向心力”」等・・・・・・あ〜馬鹿ばかし〜・・・・・が、現実的に有効な意味を持つためには検証可能でなくてはならない、つまり「命題の意味を表現できる」ことが必要になるのです。 まる一年経って、肥溜めに落ちた柄杓の状況は益々悪化してしまいました。 割引・・・・この悩ましきもの 2007/01/17 胡散臭いものの中のひとつに”割引”っていうのがあって、およそ考えられる全ての物が割引の対象になっているみたいで、中には割引の理由が曖昧なものも多いですから、それなら端っから割引後の料金を提示すればよいのにと思ったりするのですが、お得感を演出するための手口としては陳腐でありながら効果的だからそうもいかないのでしょう。 つまり、さばを読んだ定価を設定しておいて値引くという手法にひっかかる人がけっこう多いということなんだと思います。 例えば身近な業種では宿屋なんかが使う「○○プラン」と称する類のものはよく知られているし、一流と云われている大規模都市ホテルでさえ、さしたる理由も無いのに安定的に(笑)通常料金の半額なんてのは珍しくないですから、同じサービス内容なのに隣で支払いしている人の倍額だったりしたら、もう何を信じてよいのか分からなくなって疑心暗鬼になるのも無理からぬことです(^^)。 本のように定価販売が浸透している商品については、僅かな割り引(値引き)でもお得感があるので、誰もがそれを実感出来るのですが、”割引”が消費者にとって正味お得なのは、本当に価値あるものが例えば在庫品を処分したい等、某かの納得できる理由がある時であって、その価値が価格に見合わない粗末あるいは粗悪なものであれば、いくら安かったり割引率が高くても消費者にとって有益だとは云えないでしょう。 そういう視点で見た時、リフト3基標高差220mのスキー場が1日券4000円のところ半額の2000円、リフト30基標高差1071mのそれが4600円のところ500円引きの4100円だったりすると、果たしてどちらで遊ぶかは、そのエリアまで往復10時間と14000円の交通費、宿泊費13650円をかけてまで滑りに行きたいスキーヤーにしてみたら、やはり悩ましいところなんでしょうか???(汗^^)・・・・と不思議に思ってしまうのは、必ずしも後者が選択されるとは限らないからです。 スキーはアクティブレジャーの範疇に含まれるスポーツであり、単なるレクリエーションに止まらない(精神性に於いて似て非なるもの)と信じて疑わない家主は、僅かであってもそのことに気づいた(知っている)人々にとって、はじめてスキーは生涯スポーツになり得るだけの価値を持つのだろうと思っています。 スカイラインコース: 今年1月15日(フォルクルP60GS185cm) 昨年6月3日(ヤマハSRX600) 2007年度初滑り! 2007/01/11 今シーズンアルピーヌをお手伝いしてくれている萩原兄妹と滑りに行って来た。 12月の初滑り以来ナント3週間ぶり。 行き先は言うまでも無くリーゼングラート。 スキーヤーもボーダーも少なく、想像していたよりは新雪部分が残っていたから嬉しかったが、黒菱もスカイラインも兎平もリーゼンも、これがシーズン真っ只中の八方尾根スキー場だと、にわかには信じ難い閑散とした光景を目の当たりにすると、空いているからと喜んでばかりはいられない。現にアルピーヌだって開店休業じゃないか(^^;。 でも気楽に滑りに出掛けられるからヤッパヨシとしよう、その為に宿屋やってるってこともあるしね。 今時珍しい仲良しの兄妹(左妹今年から警察官、右兄今年からホンダマン) 負けず嫌いの妹は根性で(^^)警察官の試験に合格しただけあって、滑りもアグレッシブ 妹思いのお兄ちゃんは深雪に少々てこずっていましたが、スキーの印象は「滑る気は優しくて力持ち!!」と言ったところでしょうか(^^)。ワンポイントアドバイスの”外向”を守っているところは「エライ!」し、この真面目さがきっと3月には大きな成果となって現れることでしょう。 こんな深雪 こんなフェイスショット 「笑うなっ」ってホーが無理と言うものでしょう イッヤッホ〜〜〜〜イッ・・・・・ウワッハッハ〜ッ おまけ ・・・・我ながら、深雪ではいつもこんなヴァカヅラして滑っているのかと思うと、写真撮られる時はやはり調光式の眼鏡が必要ですね。 ものすごーくヨケーなお世話ですが(^^;・・・・・・こんな面白いウインタースポーツやらない(知らない)人って、折角の天からの贈り物なのに、季節の1/4は損しているみたいでなんだか可哀そうになります・・・・・いやホント ヨケーなお世話でした(^ー^)。 感謝 2007/01/07 今日は久し振りの本格的な降雪に恵まれ、アルピーヌの駐車場付近でも積雪は40cm程になりました。 充分とは言えないまでも、石やブッシュで板が損傷する確率も減り、これで暫くはスキー場らしさが保たれることと思います。 昨年の大雪で不平をかこっていたバチがあたったのかもしれませんが、今年の雪不足はいろんなことを考えさせてくれました。 早い話が・・・・雪に感謝!・・・・・です。 本年も宜しくお願い致します。そして皆様のスキーライフが愉快で充実したものになるよう願っております。 雪不足 2006/12/27 昨年12月25日クリスマスの様子。 MC用ガレージが埋まり畑には2m、庭には除雪で出来た6mを超える雪山があった。 除雪回数は一日に4回なんてこともあって、ここまでで既に数十回を数えていたから、テニスエルボー(医者談)になった右腕は未だに完治していない。 今年12月25日の様子。 昨年の大雪が嘘のようなスキー宿としては悲惨な状況。 昨年は12月に入ってから連日最高気温が氷点下を記録していたが、今年は暖かくて除雪機は一度も稼動していない。 スキー宿なんて全く天候に左右される業種で、気象状況によっては降雪量だって安定している訳ではないし、冬だからと言って必ず雪が降るとも限らないのだから、いつでも最悪の事態に対処し得る覚悟や、それを担保する物質的な準備は当然あって然るべきだろう。 根拠は無いが、直感的(^^)には最低2シーズン降雪が無くても生き延びれるだけの用意は必要だろうと思うし、これまでだって自然が我々に与えてくれた恵みは、節度さえ弁えていれば3シーズン・・・いやもっと長期間に亘って生きていけるだけのものだったに違いない。 人は自然の災に直面して何も為さない訳にはいかないし、人類と自然との係わりの中では何らかのアクションを起こさなければならない事態だって起こりうるとは思うが、かと言って雪不足は災害では無いし、克雪の観点からすれば豪雪地帯ではむしろ歓迎されて然るべき現象なのだ。 にもかかわらず、克雪から利雪に転換したことによってもたらされる利益を知ってしまった我々は、雪不足を災いと捉え、その損失を減らすべく、例えば人工降雪等を思い付いたりしたのだろうが、その時点で自然の恵によって生かされているという感謝の気持ちや、敬い畏れるという謙虚な態度も、それ故に不安定な業種なのだということさえ忘れてしまったかのようだ。 勿論自分も含め、いずれ降るだろうとの淡い期待を抱くのは自由だが、それは自然に対する節操ある態度があっての話であって、人類がしてきた傲慢な行為は、残念ながらすでに自然界が持つエントロピの増大を抑制する力を超えていると思われる。 雪不足←(克雪の観点からすれば変な言い方^^)だって、例えばうんちの一部は微生物の働きで無機物に還元されたり、地表の熱を吸収した水が水蒸気になって上昇し、宇宙空間に熱を捨ててから再び水になって地上に戻って来ると言った様な、本当はモノスゴイ自然界のシステムを、当たり前過ぎて気にも掛けなかった我々へのしっぺ返しなんだろうと思う。 地球的規模で進んでいるエントロピの増大(使用不可能なエネルギーの増大?)は何も熱に限らず、地域の特徴が希薄になって、日本全国何処に行っても同じ風景になりつつあるのだって、エントロピの増大と言えなくも無い。 元来雪の降らない場所にスキー場を作ったり、雪の降る地域もそうでなかった地域も、降る時は一様に降るようになったり、海中も陸上も生態系が変ってきたり、人里にクマが頻繁に出没したり、たぬきやむじなが民家の周りを徘徊したり、真冬でもタンポポがダラダラと咲くようになったり、不法投棄のゴミが方々に見受けられたり、身の回りでもエントロピの増大を裏付ける事例はシコタマ起きている。 いつまでもスキーはしたいから、エントロピの増大を防ぐことは出来ないにしても、抑えることが出来るような節操ある生き方をしたいものです(^^)。 ・・・・・モーターサイクルはドーなんだ?・・・・ん〜・・・・(〜〜;・・・・ん〜・・・。 取り合えず明日から(12/28)は降るそうですので大いに期待しているところです。 稚拙なホームページにもかかわらず、今年もたくさんの方に訪れて頂きましたことを心から感謝申し上げます 来年も宜しくお願い致します 皆様良いお年をお迎え下さい シーハイル!!! 初滑り 2006/12/19 一昨日の降雪量では未だ充分ではなく、下までの滑走は困難(板が傷んでもよければOK^^)なのだが、我慢出来ずに滑りに行った。 コンディションが不明な為、初滑りはフォルクル178cm。 ”サンマルコ”は既に10年物になって、いつ破壊してもおかしくはないのだが、履いた限りでは取りあえず大丈夫そうだった。 現役時代サンマルコは自分の選択肢に入っていなかった(ヤマハかラング)から、これを頂いた時は冗談のつもりで履き始めたのだが、なんとなく具合が良くて気がついたら10年目に突入していたと言う訳。 交通機関は往復ゴンドラリフト”アダム”。 ゴンドラまでは当然徒歩。ウオームアップにしては少し短過ぎて、軽く汗ばむ位の速さで歩いても7分しか掛からなかった。 スキーはハードな部類のスポーツだから、本当はもう少し時間を掛けたいところ。その意味では徒歩で15分程度の距離を送迎車に頼るのは考えもの。 ゴンドラから見る限り、セントラルコースは積雪20cm程度でとても滑られる状態では無い。 パノラマゲレンデは全く問題無さそうに見えたし、実際想像した以上の良好なコンディションだった。いつものように軽く数本滑って足慣らししていたら、同年代の同僚に逢った。 他にもスクールの教師達が研修会をしていたり、好きもののオヤヂ達が密かに?^^楽しんでいた。 初滑りの感触は先シーズンの最終滑走の感覚が何の違和感も無く継続していて実にグッド。 足慣らしも済んでアルペンリフトに移動すると、眼前にはリーゼングラートの新雪が手招きしているではないか!。 積雪が不十分な為グラードクワッドは運転していないが、この美味しそうな斜面をゴチにならない手はないから歩いて登ることにした。 同僚を誘ったのだが遠慮されてしまった^^; 幸いピステンの通った跡があったのでそこを歩いた。 早くしないと他のボーダーに荒らされてしまうと思うとヤケに焦る。 たいした距離でもないのに息があがって肝心の脚にも乳酸が繁殖したりして、結局落ち着くまでの間に4〜5人に滑られてしまった(^^;・・・・・ダメジャン。 それでも一番被害の少ない部分を選んで滑ることができた。初滑りから新雪を滑られるなんてラッキー!! リーゼングラードはこんな感じで、私のシュプールを除き他は全てスノーボーダーのトラック(淋)。 もう一度登ろうかとも思ったのだが、昼までに帰らなければならないので断念した。 兎平ゲレンデは程よくコブが出来ていて、リフト沿いではモーグラーがピョンピョン遊んでいた。若いってEね〜。 積雪は此処も少なく、用心していないとコブの谷間では石に乗ってしまう。 体力も歳相応に衰えているのは確かだとは思うが、スキーイングを楽しむ上で何ら問題は無いし、むしろ力が無い分技が冴えるよーな気がするから←勝手にホザイてろや(^ー^)・・・・・・気分はゼッコーチョー・・・・・ん?。 但し、昨年205cmを使う機会が多かったとはいえ178cmはいくらなんでも短過ぎる。最低でも185cm以上ないと楽しさが半減するような気がする。 帰りもゴンドラだからなんとなくスッキリしなかったが、それでもすっかりモーターサイクリストになり切っていると思ったら、やっぱ自分の身体はとことんスキーヤーだったワ。 あ゙〜面白かったっ!!!!!! 補助輪付き自転車 2006/11/27(12/07修正) 娘が借りてきた「ホテル ルワンダ」のDVDを観た。 あまりにもストレートにメッセージが突き刺さってくると、身動き出来ないどころか思考まで停止してしまうのだということを、恥ずかしながらこの歳になって始めて知った。 あっちこっちの県の贈収賄事件や官製談合の様子をテレビのニュースでやっていた。談合やそれに伴うモロモロは恐らく100%行われているのだろうが、その生々しい現場を見せられると、判っているつもりでも彼ら関係者は腐り切っていて、もはやクズと呼ぶのもおぞましい生き物達に見えた。 地球上に生きる無数の生物の中で、ヒトだけがどうしてクズ以下になれるのかと思うと不思議でもある。 話が事実だとすればトーキョー目○区の議員達だって例外じゃない。 ルールやマナーを守らない(知らない/守れない/節操の無い/)モラルってナニ?な人達によって、身の回りに張り巡らされている規制の柵や網は益々微に入り細に入ったものになって、従来は自由だった筈の環境が加速度的に不自由になっていく。 誰かがルールを破る度、誰かがドジを踏む度に、誰かがニヤリと舌を出している。 ルールやマナーを破ることは決して得策じゃないということを、自律出来ないオトナ達は未だに理解できないらしい。ましてやそのコドモなら推して知るべしだ。 取るに足らない自己主張のためなのか、或いは度を越した欲ボケが成せる業なのかドーかは知らないが、そのことによって自由が失われ、生活のコストが嵩み、自然に強いてきた負荷へのしっぺ返しが始まっていることに、そろそろ気付いても良さそうなものなのだが。 スキーの技術論が喧しいのは、とりもなおさずそれは難しい部類のスポーツだからであって、簡単にマスター出来るタグイであれば、怪しげな詐欺術論がボーフラのように湧いてくることも、もはや残り少ない(^^;愛好家同士が議論の末、罵り合いの喧嘩にまで発展することも無いだろう。 難しいだけに上達には時間が掛かるのだが、だからこそやり甲斐もあれば熱くもなれる。人生を懸けたって惜しいとは思わないくらいだ・・・・もっとももう懸け切りそうですが(笑)。 スキーがスキーである為の基本的な(^^)仕組みは一つしか無いのに、何をトチ狂ったのか知らないが、S○J今日逝く本部は言うに事欠いて 「今までのスキーは物体があって重心があって、下に落ちていく重力軸を問題にしていたが、これからは運動軸を問題にすることになり、ニュートンの古典力学からアインシュタインの世界(と言われれば大抵一般相対性理論か特殊相対性理論のことと理解しますが?・・・・ヴォケッ^^)へ近づいていこうということになります」 などと言い出す始末。 その卑劣な手口に於いて、判断力の低下した老人をターゲットに、次から次へと詐欺商品を売りつける人間のクズ達と大した違いは感じられないし、最近では例によって受け売りで口走ってしまったアインシュタインの世界がなんだかサッパリ分からなかったらしく、ニュートン力学を蔑んだ発言をしていた舌の根も乾かないうちに、今度は『スキーと健康 -日本の古武術に学ぶ身体運動の解放-』と、これまた一転して訳の分からない シャレにもならない理屈をこねているうちはよかったが、こうなったらもう狂気の沙汰だし哀れと言うほかはない。あまつさえ「健康」と言うフレーズはまさしく詐欺師達の常套句でもあるのだ。 深刻な傷害を助長してきた張本人の口から、このようなセリフを聞くとは思っていなかっただけに、まさに笑止千万とはこのことだろう。 カービングスキーが現れてからというもの、それにまつわる奇妙な欺術論が垂れ流されてきて、このページでもアフォらしいとは思いつつも気が向けばコメントしていた訳ですが、今日逝く本部のここ数年にわたるもっともらしいゴタクは、なかなか上手く自転車に乗れないものだから話を補助輪付き自転車の乗り方にすり替えてしまったよヨーなものなのだ。 TOKさんのフィーリングスキーは、イメージ構築の為に ”オレンジターン”や”キャスターターン”、 その他しこたま←(よくもマー思い付くもんだね〜^^;)の ”○○ターン” と名付けた主観的表現を用いた指導で人気があるのだが、S○J教育本部の ”トップコントロール” や ”2軸云々ゴタク” も、その意味では同質でありボーフラの一匹でしかないのは明白。注TOKさんのがボーフラと言っている訳ではありません、念の為(^^) 厄介なのは今日逝く本部のボーフラが客観風を装っているだけにとてもタチが悪いのと、成虫になった蚊が 補助輪に頼った自転車の乗り方をどんなに練習しても、普通の自転車に上手に乗れるとは思えない。 今度の冬は是非補助輪無しのスキーを楽しんでほしいものです(^^)。 現在パノラマコースで一部滑走可能ではありますが、まだ「お出掛け下さい」とは言えません。本格的な降雪を期待しているところです。もう暫くお待ち下さい。 今日逝く問題 2006/11/12 高校での履修問題が喧しい、関係者は言い訳に余念が無い。 高校は義務教育じゃないから行かなくたって一向に構わないのだが、高校に進学するからにはタテマエであってもその目的は学問をする為なのは明白、付録として友達関係やその他モロモロがついてくるということだろう。 高校では中学で学ばなかった色んなことを教えてくれるから、事情が許せば進学した方が良いと思うし大学ならなお更だ。 ところが、高校に入ったからには学んでおいた方が良い科目も、大学進学の為に省かれると言う妙な現象が起きていて、更に妙なことに履修していた生徒達からは、履修しないで大学進学用の勉強だけさせていた高校はズルイという声も聞こえる。 確かにその通りで、虚偽の報告をしていた今日逝く関係者達は聖職者(笑)にあるまじき行為を責められて然るべきだろう。 しかしはっきり言って、そんなことは大した問題じゃない。 問題なのは履修した生徒達がしない生徒達に比べ、それ(履修に費やした時間)をハンディキャップと感じることであり、そして履修しなかった生徒達が未履修の科目の単位取得を負担に感じることだ。 国会議員や今日逝く官僚達でさえ、今度の問題では生徒達の不公平感を払拭することや、単位取得の善後策程度のレベルでうろたえている。 現実的にはそういうことだろうが、しかしたとえ少数であれ、学びたくても進学出来ない子供たちだっているのに、なんて罰当たりで見当違いな検討をしているのかと、ホトホト呆れる。 未履修の科目が生徒達に負担と感じるほどの内容であれば、それは明らかに知的レベルを向上させる(た)筈だし、決して無駄では無いと思うのだが、病んでしまった社会は(お上の組織から漂ってくる腐敗臭でも明らか)何のために学ぶのかを考える余裕がある位なら、それは1点でも多く得点し、ライバルより優位に立つことの方に振り向けるのが得策だと教えている。お陰で教育関連産業はホクホクなのでは?。 未履修の問題は、例のM下君がマタ股(^^)送りつけて来た’07シーズンの研修会テーマと検定に関するDVD同様、まるで目的を見失った(本当はハッキリしているのに)S○J今日逝く本部の欺術論や執行部の様子にとても似ていると思った。 その内容についてはアフォらしくてコメントする気も起きないのだが、のっけから「高所から見下ろして悦に入る」という彼ら特有のスタイルについて、いみじくも本音をゲロしちゃっているところがとても可笑しかった。 つまり我々善良なスキーヤーのことを大衆とホザかれていたのはいつものご愛嬌でしたが、今年はデモの方々が我々大衆の前に降臨され、迷えるスキーヤーを正しい2軸方向にお導きになられると、なかなか僭越なお話をされておられました・・・・・・・・・。 何様か知りませんが、少しスキーが上手い位で勘違いされるとマヂで笑ってしまいます。 新しいシーズン 2006/10/30 シーズンのグッドコンディションを予感させる早々の初冠雪と共にやってきた、4人の命が失われるという悲惨な遭難事故のニュースは、待ち遠しいウインタースポーツの始まりに少なからず水を差す出来事だった。 今年もS○J今日逝く本部はシドーイン研修会に於いて、変わらず意味不明な理論風欺術論をカマスのだろうが、それらは今までと同様、あくまでニュアンスの部分でしかなかったことに賢明な指導者達は気付き始めているに違いないし、あるいは昨年からの方向を修正し、今までのゴミの様なトップコントロール(カービング?^^)や2軸云々等々について「多様な技術の内の一つである」と言うような言動が認められるとするならば、いよいよ詐欺師達が保身の為の逃げに入ったことを理解するべきだろう。 何故ならバインシュピールは古い技術、テールコントロール・・・・・・好意的に解釈してやるとすれば、僕らスキーヤーにとってこの方法なくしてスキー操作は成立し得ない、全てはここから始まると言っても過言ではない原理 ”フェルゼンドレシュープ(踵のひねり押し出し^^)” のことを指しているのだろう・・・・・・はトップコントロールより下位の技術と蔑んで憚らなかったからだ。 道具が進化し、スキー場ものっぺりと整備され(^^)、お手軽にスキーと称する板に乗れるようになったとしても、ここ10年以上もご無沙汰しているゴルフに例えるならば、全てのホールが樋状で打ち下ろし、フェアウエイは短くカットされ、ラフもバンカーもウオーターハザードもましてやクリークなんか金輪際無くて、カップは漏斗状になったグリーンの一番凹んだ部分に切ってあるゴルフ場でプレーするようなものだろう。 そんな環境に慣れたゴルファーは、ツークラブレングス以内にリプレースなんか当たり前だろうし 一寸したラフに入っても憚ることなく ”アンプレアブル” を宣言するのかもしれない。 例え健康維持が理由だったとしても、当たりさえすれば好スコアが出るこんなコースで、道具のうんちくを語り「私はシングルだがね」と威張ってみたところで、セントアンドリュースで同じスコアを出せるとは思えないし、ましてや楽しいとも思えない。 一時期の勢いは失ったとは言え、ゴルフが安定した人気を保っているのは、単にスコアの良し悪しだけでは無いこと位改めて書くまでも無い。 困難な状況にあっても、それに臨もうとする冒険心や挑戦する勇気の裏付けは、きっと技術の練磨によってしか得られないのだろうし、だとするならば、スキーとは言い訳も誤魔化しも下心も^^通用しない素の自分と対峙する行為ということができる。 そこには他人の評価や思惑をはじめとした下世話な価値観など、金輪際付け入る隙が無いのは当然として、自然や環境や勿論社会に対しても、あらゆる意味で自律を求められるのと引き換えに、圧倒的な自由が魂の開放をもたらし、その愉しさを享受できる数少ないスポーツなのだ。 自殺した子供が書いた遺書を「手紙」だと言い張り、文面から「いじめ」の事実があったことを理解出来るまでに1年以上も費やした恐ろしく読解力の低い人間達のカタガキが教育者と称するたぐいだったり、正義とかマットーに生きる道を教えるべき先生達が、他人を出し抜き、抜け駆けする破廉恥な行為に走り、予備校並みの拝点主義に堕落した精神構造がバレちゃったら、これまた我が身可愛さのあまり、生徒の為だとか他でもやっているとうそぶいたり開き直ったり、親もそれに加担しているのをよいことに、例えば修学旅行で業者から提供される特殊な接待に慣れきっているアタマでは、それが万引きした理由を問い質されて「バイトして買おうにも、小遣い稼いでいると遊ぶ時間が無くなるから」とUヨーな、コドモの言い訳と同質なんだということも理解出来ないのは、性的金銭的変質者が○銀の総裁だったり大学の教授だったり何処かの県恥児だったり、あまつさえプロレスラーやスケーターやスキージャンパーやその他モロモロの????な国会議員の先生方が法案を通す世の中だから、今の日本では仕方ないのカモ。 自由の名の下に61年前に外されたタガは、コドモのままのオトナ達を大量生産する為だったと、コンビニは辛抱というコトバの精神性をコドモレベルに引き下げたと、忌まわしいニュースにふれる度にそれらは確信に変っていく。 何故ならコドモは眼前にある損得にとても敏感な生き物だからだ。 エキセントリックなタテマエの社会に封じ込められた暴力は、押し縮められたバネがエネルギーを蓄えるのに似ていて、ある日突然弾けて凄惨なニュースソースになったり、それより数倍も悪質な、コトバに依る暴力が醸成する理不尽な死さえも、関係者が保身のためにトボケていることを差し引いたとしても、もはや日常なのだと錯覚しそうになり、そして恐ろしく鈍感になっている自分に気付いてハッとしたりするのだ。 愛すべきスキー界にここ数年続いているモロモロの珍事も、全て・・・とは言わないが、拝金主義を下支えする拝点主義の成せる業だったということを、スケート連盟はいみじくも証明してくれたから、技術の綻びを言い訳やカタガキで繕うことは出来ないのだと、今年は荒れたオフピステに入ってしみじみ納得して欲しいし、脱コンビニスキーヤーを目指して欲しいものです(^^)。 シーハイル! 遭難 2006/10/24 白馬三山は10月上旬に初冠雪した雪が冬の始まりを告げているものの、色づき始めたばかりの里の景色は、晩秋と呼ぶには少し早い気がする。 丁度その初雪の日、白馬山頂近くでは7人パーティーの遭難事故があり、内4名が還らぬ人となった。 心からご冥福をお祈りする。 数日前からの台風を含む気圧やその配置の変化は、気象予報士でなくても数日後には大荒れの天候になるだろうことを予感させるものだった。 自然界に立ち入る以上気象の変化やその他某かの危険な状況に遭遇するのは珍しくないから、不測の事態は当然覚悟して然るべきだし、大抵の登山者は天候の急変は折込済みで行動しているものと思う。 直接的な原因の一つ目は前泊した山小屋のご主人の荒天に関する警告を、限られた日程であることを理由に無視したこと、二つ目が荒天が始まった時、ルート上に清水(ショウズ)の避難小屋があったにもかかわらず、そこに避難しなかったリーダー(ガイド)の判断ミスなのだが、それより問題なのはかつて遭難と言えば学校や企業等の、一般的に高度なスキルを持っていると思われる山岳部や、それに類するグループが殆どだったのに、春先に発生した登山やオフピステスキーでの遭難も、所謂素人が参加する商業的ツアーであることだ。今回の事故?もその例に漏れなかった。 旅行を計画する時の選択肢の一つとして、ツアー会社が用意してくれる魅力的なプランから選ぶという方法は、いろんな意味でとても効率が良いから「○○に旅行してきた」と聞けば、大抵は旅行会社が主催する団体のツアーであることが多い。 企画旅行の良い所は、名所旧跡や旨いものを食べさせるお店を効率良く連れ回してくれる(^^)のと、某かの問題が発生した場合でも、その殆どを旅行会社に押し付けることが出来ると言うのが最大の長所だろう。つまり旅行に於けるモロモロの責任の所在は自分以外にあるということが最初からハッキリしているから何となく安心出来る。 但し客が守らなければならない最低限のルールもあって、それは集合時間の厳守であったり、個人的な慣習やそれに伴う特殊な行動に制限が加えられたりするのだが、ほんの数日間のツアーであっても、団体行動とは如何なるものかを知らない少数の人間によって、楽しい筈の旅行が後味の悪いものになることだって珍しくは無い。 したがって、それなりのスキルや体力や精神力を要求される、言ってみれば責任の所在も含めて ”個人技” であるスキーや登山に、本来こうした感覚は馴染まない筈なのだが、この種のツアーも旅行会社の商品として既に定着してしまったようだ。特にシニアの年代に於いて。 勿論多くの団体登山は参加者達に感動や満足を提供しているのだろうから、とやかく云々する筋合いは無いのだが・・・・・。 遭難したパーティーのメンバーは、九州では著名な(らしい)登山家がガイドする白馬登山に、団体旅行の延長線の感覚で申し込んだのか、あるいは山好きの友人グループがガイドを雇ったのかどうかは知る由もないが、少なくともこの時期に本気で3000m級の山を目指すのであれば、常識的には厳冬期と同レベルの装備が必要になるから、アイゼンもピッケルも持たず、ましてやウエアーがウインドブレーカ程度では話にならないこと位、著名なガイドであれば知っておくべきだったと思う。 合掌 ピーキーな人々 2006/09/18 ピーキーとは、主にエンジンの特性を表現する時に使われていて、特定のごく狭い回転域でないとパワーが出ずに扱いづらいエンジンのこと指しています。 これは山の頂上やグラフの頂点をピークという所から「とんがっている状態」という意味で使われ始めたのだと思いますが、なかなか言い得て妙です。 で、先日中央道の阿智村付近で起きた多重衝突事故ですが、某テレビ局のワイドショーで、その悲惨な多重衝突事故のことを取り上げていました。 事故の原因は物理的なものだけで無く、社会的な背景も含めて多角的に検証しないと本当のところは分からないのかもしれませんが、女性コメンテータは一も二も無く「原因は道路の設計ミスであり欠陥だ」と、そしてそれを放置していたのは「道路公団の怠慢であり責任だ」と決め付けていました。 高速道路なのに300Rのカーブはきつ過ぎると言うのです。男性のコメンテータもそこまで極端では無いにしても、同じ様なニュアンスでした。 事故現場は過去に数十回の事故が発生していて、危険箇所としてドライバーの間では良く知られていたようですが、実際私も中央道は何度も走っていて、事故現場は緊張感が少々高まる所なので知っていました。 勿論危険を感じる場所はそこだけでは無くて、もっと怖い場所も他に沢山あるのですが、その付近に限れば、例えば恵那山トンネルを抜けて暫くの部分も同様でしょう。 そのことからすると、はたして今回の事故はコメンテータ氏の仰るように「道路の設計ミスだった」として一方的に道路管理者の責任を問うだけで片付けられるものでしょうか?私はそうは思いません。 もし女性コメンテータが主張する設計ミスや欠陥(300Rは危険だからか?)が原因だとしたら、其処では片っ端からスリップ事故が起きて然るべきでしょうし、日本全国の自動車専用道路はジャンクションやICも含め、少なくとも300R<の半径で繋がなくてはならないことになります。 事故が複合的な要因で構成されたものであったとしても、酷なようですがその原因の99%以上は運転手をおいて他に無いと思います。勿論後から突っ込んで行った車のドライバも同様です。 ですから22台目の当事者にならずに、事故現場の手前で停止したドライバは称えられて然るべきですし、その後続車も。 何故そう思うかは、レンガを並べたようなトラックの目地に入り込んで、時速120〜130Kmで移動する深夜の高速道路を走ってみれば簡単に理解出来ます。 つまり現実は事故が起きないのが不思議、でも一旦誰かがドジると多重衝突事故必至という極めてリスキーな状態が保たれていて、それはドライバ達の腕と、他のドライバに対する信頼感(^^;で構成された、ある種の秩序に依って辛うじて成り立っているのだろうと思います。 勿論プロのドライバたるもの、状況によっては速度調整にもメリハリをつけている筈ですから、今回の事故はたまたま悪条件が重なった部分で、秩序を乱すドライバが現れたということでしょう。 時速80Kmが「猛スピード」と言って憚らない建て前論者のキャスタやコメンテータの皆さんのご意見をお伺いしていると、「彼の国では一般道路でも100Km/h、高速道路では速度無制限にもかかわらず交通が保たれているのは?」と言うような、ありきたりの反論さえする気も失せますが、同じ番組で取り上げていた小学生の暴力行為も、元を糺せばそれを嘆いているご本人達進歩的文化人?の先生方が、自由と平等、あるいは人権をはきちがえて、子供を大人と同じ目線に持ち上げてしまった結果なのではないかと思ったりもします。 暴力は悪と言う理由だけで、実は身の回りには小さなものから大きなものまで暴力に満ちているのに、その質も怖さも痛みも障害もその他モロモロも教えない(知らない)で、臭い物には蓋をしたまま(無いものとして)育つことの社会的損失に、そろそろヒューマニスト達は気付くべきではないかと思いました。 このHPで何度も書いたことのあるバイクの3ナイ運動だって、身の回りにある便利だけれど扱い方を知らないと危険な道具について、何がどう危険なのか、どうすれば安全に使える(危険が低下する)のかをバイクを教材にして、例えば他人への思いやりさえも学べる絶好の機会を奪う愚かな行為だと思うのです。 ピーキーな人々に依って作られたピーキーな世の中は、ピーキーな子供達にうろたえるだけでなく、狭いパワーバンドを外れた人々にとっては実に生活し難くなった気がします。 そしてそれを作った当事者のうちの一人は、国民の負託なんか何処吹く風でもうすっかり厭きたらしく、近々参議院議員を辞めるそうですね。 代わりは女子プロレスラーですか?昨今の気象やワイドショーのコメンテータ同様、一億円の血税で養うにはあまりにもピーキーな感じがします。 トニーザイラー 2006/09/14 トニーザイラーというスキーヤーは、今から50年前、1956年のコルチナダンペッツォ冬季オリンピックでアルペン種目(回転、大回転、滑降)の三冠に輝いた人物です。これは勿論初の偉業で、後の1968年グルノーブル冬季オリンピックで、ジャンクロードキリー選手が成し得て以来、三冠王は誕生していません。 競技人口が増えるに伴って、キリー選手の快挙を境に所謂「スキーの上手い」人がオールラウンダーとして活躍出来た時代は終わり、種目のスペシャリスト化が進んだように思います。 ワールドカップで大活躍し、人々(スキーヤーだけか?^^)の記憶に今なお鮮明に残っている名手”インゲマル ステンマルク”でさえ、オリンピックでの三冠は叶わないものでした。 ステンマルクの強さはワールドカップの通算86勝、世界選手権の優勝3回、そして1980年のレークプラシッド冬季オリンピックで、金メダル2個(回転、大回転)の記録を残していることからも明らかですが、単に勝敗の結果だけではなく、その内容を知ると如何に驚くべきものだったかが理解できます。 アルペンスキーは大抵1/100秒差で勝敗が決まることがあるレースですから、1秒の中に1位から10数位までの選手が入ってしまうのはそう珍しいことではありません。しかし当時のステンマルクは2位との間に、例えば大回転で4秒、回転では3秒以上もの大差をつけて勝ったこともある位ですから(アルペンレースの最高峰ワールドカップに於いて)、同時代の選手たちをして「ステンマルクに次ぐ2位は1位と同じ」と言わしめたのも無理も無いことだと思います。 回転も大回転も通常は2回滑って合計タイムの少なさを競いますから、一回目で2位の選手に1秒以上の差をつけることが出来れば、大抵の場合逆転される可能性は考え難いのですが、ステンマルクはこれを易々と覆すような逆転を演じてみせることも珍しくなく、勘ぐればレースを演出していたのでは?(そんなことは断じて無い筈ですが^^)と思ってしまうほどでした。 それだけステンマルクの勝ち方は圧倒的で、幸い私は当時ワールドカップジャパンシリーズの仕事にも係わっていて、選手達の様子も間近で観察することが出来ましたから、彼の存在はワールドカップレーサー達に絶望に近い感情を抱かせ、同時代に生まれたことを悔やませたのではないかと思った程です。 しかし、まさしくアルペンの王者と呼ぶに相応しいそのステンマルクでさえ、残念ながら今で言うところの所謂技術系(回転大回転)のスペシャリストの地位に甘んじていました。 つまり3種目あるアルペンレースの内、スピード系と呼ばれる滑降は、彼の技術や身体能力を持ってしても、既にどうしようも出来ない程の高速で競われるようになっていたのです。 キリーやカールシュランツ、あるいはベルンハルトルッシ達を代表とする、どちらかと言えばそれまでの滑降レースが「スキーが上手い」と云われる選手達の活躍できた時代がもう少しだけ続けば、ステンマルクにも勝ち目はあったとは思いますが、1975年の1月に行なわれた3大クラシックダウンヒルレースの内の一つ、ウェンゲンの”ラバーホーン”の滑降で、フランツクラマーはそれまでのシュランツの持つ記録をナント!26秒以上も短縮した2分35秒19のコースレコードで優勝してしまいました。 この時を境に滑降レースは高速域に特殊な能力を持つ職人達によって競われるようになり、それを持たない選手にとっては、危険過ぎてほとんど冒険に等しい世界へと突入してしまったのです。 スキーのレースにコースレコードがあるなんて信じられないかもしれませんが、特に3大クラシックレース(カンダハー、ラバーホーン、ハーネンカム)ではスタート/ゴール位置は当然としても、旗門のセットは殆ど固定化されているので、正確さは欠くにしてもそういう表現が出来るのだと思います。 但し1975年のポールセットが、1969年にシュランツが3分01秒60を記録した当時のレイアウトそのままだったのかどうかは私には分かりませんが、ウェンゲン(ラバーホーン)の滑降コースがFIS公認としては世界一長い全長4260m(標高差1012m)だとしても、そこで26秒以上も短縮する為に必要な速度が如何凄まじい速さなのか、そしてレーサーの精神状態も含め、もはや技術云々だけでは語れない世界に入り込んでしまったことは容易に想像できます。そしてその先駆けとなったのがフランツクラマーでした。 この驚異的な記録が生まれたのはスキーが木製からメタル、そして強化プラスチック製へ、ブーツは紐式からバックル式、素材が革からプラスチックへと変わっていた過渡期であり、丁度革製紐式ブーツのシュランツが活躍していた時代から、プラスチック製バックル式ブーツが主流を占めるまでの約6年間の後半のシーズンでもありました。 このことからすると、用具の進化(良否)がスキーレースの結果に及ぼす影響が甚大であることを疑う余地はありません。 しかしラバーホーンの現在のコースレコードは、1997年にクリスチャンゲディーナが記録した2分24秒23ですから(セットが同じとして)、約10年の間レコードが更新されていないことからすると、ここ数年で大きく進化したと言われている用具も、実は人間の性能を超えた仕事をしてくれる訳では無いことを証明しています。 ともあれ、次第にそれぞれの種目に合わせて用具が専門性を強めて行くのと同時に、レーサーも又種目の選択を迫られるようになりました。つまり全てがピーキーになってしまった結果、満遍無く3種目制覇(現在は5種目・・・・滑降、回転、大回転、スーパーG、複合)などというオールラウンダーの「上手いスキーヤー」は居なくなってしまったようです。 過日、あるパーティーでトニーザイラー氏とお逢いする機会がありました。 実は彼とは小学生の5,6年の頃一度逢っており(見たことがあると言った方が正しいカモ^^)、それは彼が現役引退後に俳優に転身し、日本人監督によるスキー映画に出演する為に来日していて、その撮影が八方尾根で行われていた時でした。 滑る様子は少しだけしか見られませんでしたが、子供心に物凄くスキーが上手くて「カッコイイお兄ちゃん」だったという記憶が今でも鮮明に残っています。 カッコイイお兄ちゃんは70歳になってもカッコイイお兄ちゃんでした。ちなみに後方は私です(^^;。 しかしその映画を観ることも、ましてや題名を知ることも無いまま46年が過ぎて、たまたまパーティーの席で上映されていたのがトニーザイラー主演のその時の映画であって、題名も今となってはなんだかくさそうな「銀嶺の王者」だということを初めて知りました。そして日本に於ける最初のスキーブームは、この映画から始まったということも。 第二のブームは言わずと知れた「私をスキーに連れてって」ですね(^^)。 画面の中のザイラーは記憶の中の「カッコイイお兄ちゃん」と寸分違わなかったのは驚きでもありましたが、それより驚いたのは多分210cmの板と、ローバックの柔らかな革製ブーツにもかかわらず、エキストリーム系のスキーを華麗にこなしていたことでした。 オリンピックの三冠王ですから上手いのは当然なのですが、その技術の高さは現代の最新の道具をもってしても敵わないと思わせるに充分でしたから、パーティーにつきもののモロモロはそっちのけで見入ってしまいました。 物語の内容は全く不明でしたが(^^)、滑る度にトニーザイラーの体から発散される独特な雰囲気に浸っていると、妙に気持ちがワクワクしてきて、スキーとは語らずとも愉しさ奥深さを伝えられるものなんだと理解しました。 そして楽しい筈のスキーを、砂を噛んだ様な気分にさせていたのも、実は昨今の語り過ぎが成せる業(^^)だったのだと分かると、なんだかとても清々しい気分になりました。 いずれにしても映画を見る限り46年が過ぎた現在でも、スキー技術にそう大差は無いですし、何より「愉しそうな雰囲気」という点で、くさい芝居の映画にもかかわらず、圧倒的に46年前にアドバンテージがあるように思いました。 そう感じるのも、スキーに限らず世の中がピーキーになり過ぎて、あっちこっちで起こる信じ難く忌まわしい出来事を頻繁に見聞きするようになったからかもしれません。 今年は斜に構えていた肩から力を抜いて、ゆったりのんびりマイペースで、スキーの原点に立ち返った自分とじっくり付き合ってみたいと思っています。 考えてみれば今までがあまりにもピーキーでしたからね(^^)。 お目出度い話 2006/09/08 秋篠の宮家に男子の第3子がご誕生になられた。 9月7日付けの某新聞の一面には「陛下ご心痛察し決意」と大きな見出しがあって、経緯らしきことが書かれていた。 その内容は驚くべきもので、ご懐妊の時に想像した範囲を大きく超えていた。 テレビの報道関連番組も皇室に詳しそうなゲスト達も、期待通りの男子誕生を喜んでいた。 確かにお目出度いには違いないが、反面秋篠の宮家の快挙?を称える内容の全ては、そっくりそのまま皇太子ご夫妻に重圧となって圧し掛かっていたのだろうし、関係者はもとよりマスメディアも含め、国民がはしゃげばはしゃぐほど、皇太子ご夫妻にとっては残酷な仕打ちに思えて仕方ない。 雅子様をご病気にさせるほど男子に拘るのは、男子が女子より優れている何かがあるに違いないが、だとしたらそれを明確に示していただきたいものだ。 皇室の伝統(宮内庁の都合?)だと云うのなら、それは各家庭が食器棚に収納するワイングラスを伏せて置くのか立てて置くのかの違い程度だろう。 雅子様や皇太子殿下が本当のところどう感じていらっしゃるのかは知る由もないし、いずれ天皇皇后両陛下になられるお方だとしても、今回のことでその存在が希薄になったことは確かなような気がする。 素直にお目出度いとは別の、例えば他人の痛みに無頓着になったという意味において、報道を見る限り日本は「お目出度い国」になったものだと思った。 かつて皇太子殿下が語られた「雅子を守る」為の具体的行動へのご決断が、いよいよ現実に求められているに違いない。 なかなか素直に直滑降に移行出来なくて、スキーってやっぱ難しいですね(^^) 斜滑考から直滑考へ 2006/08/26 団体への非難の行き着く先はつまるところ個人になってしまうという、実に型どおりのプロセスを辿った斜滑考は、結局寛容さを欠いたページになってしまったというのが主な反省点であり、又枝葉末節の技術論にいちいち反応したことで、何かポジティブな方向性を見出せたかどうかと考えた時、残念ながら答えはNoでした。 技量の如何、老若男女を問わずスキーは楽しいスポーツであるのと同時に、技術的困難や、ある程度の危険は覚悟しなければならないという意味において、実にエキサイティングであり、だからこそチャレンジングスピリッツをかき立てられもしますが、その先に待っているのは、自然が与えてくれた恵みに素直に感謝(感動)出来る気持ちがあったのだと、例えば自分自身を発見する作業なのかもしれません。 そのことからすると、”斜滑考”はいつしか本筋から外れ、どうでも良いような矮小な世界に彷徨していたような気がします。これじゃ非難の対象と本質的に変らないジャン。 つい数年前までは8月にMCに乗る、それも泊りでのツーリングに出掛けることなどとても考えられなかったのですが、先日20年来の友人からお誘いがあって那智勝浦まで行ってきました。 伊良湖のフェリーターミナルや鳥羽行きフェリーは、若者や家族連れでごったがえしており、活気に溢れていてスキーリゾートの暗い話ばかり耳にしたり、近所の様子だけしか見ていなかった自分にとって、夏休み本番の観光地の様子は実に衝撃的でもありました。 嬉々とした旅行客の表情を見ていると、とても勇気付けられ元気を与えてもらった気がしましたし、また久々に逢った友との会話から、自分自身のスキーを取り巻く環境に対して前向きに対処していけそうになれたことが、”斜滑考”の見直しに踏み切らせた要因でもあります。 斜滑考から直滑考へ移行するのと同時に、スキーヤーのアルバムを新設することにしました。 アルピーヌはスキー宿なのに、バイク乗りの写真ばかりで訝しく思われた方も多かったとは思いますが、HP開設当時バイク乗りは極めて珍しいお客様であり、ゲストの1%にも満たなかったからできたことです。 現在でもスキーヤーに比べれば小数ですので、これからもコメント付きの紹介は続けていきますが、圧倒的にスキーヤーが多い現状では ”スキーヤーのアルバム” にコメントを付けるのは今の所私の能力では無理と思いますので、当分の間は写真だけということでお願いします。 それより何より、とにかく写真撮らせて頂きたいと思っておりますので何卒ご協力お願い致します。可能であればゲレンデにだって同行するつもりでいます。 勿論何らかの事情で不都合がある方は(^^;キッパリ撮影拒否してください。 気持ちが切り替わると来るシーズンがドーなるか楽しみで、新しい道具を手に入れた時の様に、連日30℃を超える日々が続いていると言うのに、今からワクワクしてしまうのはやはりビョーキですか? シーハイル!! |