2010 北海道夏至ツーリング 06/19〜06/24 |
|
今年も金井さんとエリでの北行きを約束していたのですが、”ミスターカワサキ”こと清原明彦さんから電話があり、久々に北海道に行ってみたいとのことで、8年振りにキヨさんとプロショップキヨのお客様4名、合計7名での北行きとなりました。 メンバー紹介: 清原 ZXR1200R 藤原 XZR 400 是恒 R1150RT 小嶋 ZXR1200 大西 R1150RS 金井 Elise SC 丸山 R1100S イトー モトマーチンCBX (6/22〜) 06/19 前日アルピーヌ泊の関西清原組の5名と、出発時刻5:00AM丁度にアルピーヌに到着した金井さんと共に、総勢7台の2輪4輪混成のツーリングが始まった。 当初は4:30AMに出発して柏崎からはいつもの日本海夕日ラインを北上する予定だったが、生憎のウエットコンディションだったので、糸魚川から新潟西まで高速道路を使う。 ゆっくり走って8:30にはフェリー乗り場近くのGSに到着。満タンにしてからコンビニで朝食や船内で必要なモロモロを購入してターミナルに向かう。 雨は止んだものの、雨支度はそのままなのでターミナルでの写真は無し(;;)。 北海道ツーリングはいつも同じ時期なのだが、今年は例年の10台未満を大きく超えてバイクが多く、40台位はあったかと思う。 乗船手続きの時に「7名なので一部屋貸切にできませんか?」とのリクエストに快く応えて頂いたのは良かったのだが、12名定員の部屋に7名は狭かったカモ・・・と言うのは、毛布を一人で2枚使うと足りなくなるのだ。 他の部屋はそれぞれ2〜3名だったから、貸切にして頂く必要は無かったかもしれない。 Photo by Mr.Fjiwara 船内では早速酒盛りが始まり、北海道ツーリングが始めての藤原さん是恒さん小嶋さんを中心にして道内の走行ルートについてのブリーフィングも同時に行います。 是恒さん(R1150RT)はベテランライダーだが、藤原さん(ZRX400)はMC歴2年、小嶋さん(ZRX1200)はナント!免許取って2ヶ月というツワモノ(・・; 大西さん(R1150RS御歳77才)は8年前にご一緒した(キヨさんと)時にも増して、ライディングは年齢を感じさせないものになっていた。 それは良いのだが、8年前と大きく違ったのは耳が遠くなってオシッコが近くなっていたこと(^^;。 そのトイレタイムを1時間毎に取る大西さんとミスターカワサキ、腰痛を患っている藤原さん、ビギナの小嶋さん、超ベテランの是恒さん、4輪の金井さん、そして私の7名でのツーリングが如何にバラエティーに富んでいて愉快だったか、そしてひたすら走り続けるだけだった自分にとって、一時間置きの休憩が如何に新鮮で意味あるものだったか。 今日の走行距離 210Km(距離計が8%辛いので実走は226Kmです。以降もメーター表示を記載) 2010/06/20 ・・・・ってなことで、マッタリとしているうちに時間が過ぎて行き3:30AM下船についての放送が始まった。 そそくさと下船の準備を済ませ、車両甲板へ向かう。 1日目の予定は小樽(5時出発)⇒石狩R232⇒留萌⇒小平町⇒ 霧立峠R239⇒朱鞠内湖⇒ 美深町R40⇒手塩町⇒ サロベツ原野(オロロンライン)⇒稚内R238⇒宗谷岬⇒ 雄武 ホテル日の出岬泊 車両甲板にて 左から藤原さん小嶋さん是恒さん大西さんキヨさん。金井さんの4輪はシャコタンなので別デッキ。 小樽のフェリーターミナルにて 怪しい空模様で、「曇り時々雨」の予報からも降られるのは覚悟していたのだが、幸い路面はドライ。是恒さんと私以外の人は用心深くレインウエアを着込んでいる(^^) 「どうか雨になりませんように」と祈りながらいつもの道を北上する。 道路脇には水溜りがあったりして昨夜までは降っていたことを窺わせ、濃い霧がシールドを濡らして視界を悪化させるものの、辛うじて雨にはならない。 石狩から増毛までの日本海沿岸を走るR231は怪しい霧に覆われいていて、いつ降り出すかと思うと憂鬱だったのだが、留萌で遅い朝食とり、給油をする頃には海から流れてくる霧も消えて空も明るさを増してきた。 Photo by Mr.Fjiwara 小平から内陸に入り、小平ダムに指しかかる頃にはすっかり青空に変わり、今度は暑いほど。 ダムに掛かる橋の上で用心深い人々(^^)はレインウエアを脱ぎ、大西さんは用を足し、霧立峠に続くワインディングに向かう。 小平ダムにて 藤原さん(左)小嶋さん 此処まではメンバーの構成を考慮して、キヨさんの提唱する”ほのぼのツーリング”を実践してきた訳だが、よいよ美味しいワインディングが始まることもあり、此処からは自由行動(^^)。 本格的にワインディングが始まるまでは、私ーキヨさんー金井さん(カメラカー^^)の順、ワインディングが始まってからはキヨさんに前を走ってもらい、ライディングの勉強、そして後ろには金井さんがその一部始終をビデオに収めるという段取り。 金井さんのDVDより 暫くその体制で走った後は私がエリの後に付き、キヨさんと金井さんのバトル?(^^;を愉しむと言う按配(^^)。 しかし交通量が少ない道だけに、エリは盛大に小石を跳ね上げ、近づき過ぎるとMC本体もヘルメットのシールドもサンドブラストをかけられたようになるので、いきおい車間は広くなる。 金井さんのDVDより E−大人が「こんなことしてE−んですか?」・・・「E−んです^^」ってな状況が続き、R239の合流地点まではそれこそ「アッ」と言う間に到着。ZRX1200Rが全開加速するとジェット機の様な音がすることも初めて知ったし、エリの小石跳ね上げは尋常じゃ無いし、小平ダムからの距離は分かっているからビデオの収録時間からすると・・・・・(汗)。 キヨさんに「”ほのぼのツーリング”忘れてませんか?」と問うと、「たまには野生の本能が目覚めるのヨ」ってことでした(^^)。 以後かなり頻繁に野生の本能が目覚めていました(^^; 霧立峠もそこそこのペース(^^)で楽しみ、北海道らしい景色の中で休憩。 LOTUS ELISE SC バイクのような4輪 添牛内で左折し朱鞠内湖に沿って快適なワインディングを堪能した後は、美深からR40を超おとなしく北上する。 佐久でR40と別れ、遠別に向かう道道に入る。 R40では延々順法精神を発揮していた自己抑制機能にも終に限界が訪れた頃だったので、キヨさんはじめ我々が、この快適なワインディングで一気に野生に戻ったのは言うまでも無い(^^)。 手塩で給油し、景色と言う点では今日のハイライトである道道106オロロンラインを北上する。途中何箇所かで止まり、景色を写真に収める。 オロロンラインに入ってすぐの所に並んでいる風車 夕来付近のオロロンライン。延々と続く直線に飽きてきたのを見計らったかのように、アップダウンが始まるという絶妙なバランスには思わず唸ってしまう。此処は何度来ても新たな感動がある。 名残惜しくもオロロンラインに別れを告げ、稚内をスルーして宗谷丘陵に向かう。此処もまた雄大な北海道を代表する景色の一つだと思っている。 宗谷丘陵 宗谷丘陵 ↑の反対側 その雄大な景色に向かって野生の本能を全開するキヨさん(^^; この後最北端の碑の前で写真を撮り、 最北端の碑をバックに絶妙のカメラアングルですな〜(^^)っとそこへ・・・・ 金井さん乱入(^^) すぐ前の丘のM宮堂という食堂でホタテラーメンを食べるも、昨年金井さんと来た時はホタテが2コ入っていたのに今年は1コ、しかもダシが薄い。 家内と17年前に来た時偶然この食堂に入り、ホタテのダシがこれでもか!って位効いていて、ホタテも沢山入っていて美味しく頂いた。 その記憶があったので、8年前キヨさんと来た時に再びこの食堂で食べたのだが似ても似つかない味にガッカリし、以来この食堂はパスしていたのだが、またあの濃厚なダシに戻っているかもしれないと、淡い期待を抱いて昨年金井さんと寄ったのだった。 17年前には及ばないものの、そこそこの味だったので今年も此処にしたと言う訳。 観光地の食堂に期待する方が無理だとは言っても、極端な味の不安定さは如何なものかと・・・。 此処でMCライディングの準備もしてきた金井さんとマシンを取替えっこして宿を目指す。 金井さんはR1100S、私はエリ。 R238を南下R1100Sは金井さん クッチャロ湖から中頓別→歌登→天の川トンネル→雄武と続く内陸部の道道はフィトンチッドに満ち(ているような気がする^^)、いつ走っても最高のライディング(ドライビング)プレジャーを味わえる。 雄武近く 金井さんは私のバイクに乗るのもR1100Sに乗るのも北海道をMCで走るのも初めてだったのだが、いきなりキヨさんにピッタリ張り付いて走ってきたのにはキヨさんも驚いていた。 R1100Sがドカに比べて乗り易いにしても、ぬわわKm/hを超える速度でいとも簡単にワインディングをこなす様子を見ていると、キヨさんのみならず金井さんのスキルを知っている私にしても驚きだった。その後次第にペースが上がって行ったのはいうまでも無い(^^)。 しかし12年前のMCだと言うのにR1100SのカッコEこと!(^^)。自分のMCが走っている姿を見たのは初めてだったので感激。それにしてもスーパーチャージャー付きのエリは凄い!、Sとは別物だし、上でのパワーが乗った吹け上がりの鋭さだけでも300諭吉余計に支払った価値があると言うもの。 5時30分無事日の出岬のホテルに到着。バケットシートなのでハンドルを外して車を降りる。 幸い雨には降られず、心配していたトラブルも無く、快適な道をシコタマ走られたこともあり、皆さん満足されたようで幹事としては一安心。 午前中はバイク、午後はバイクのような4輪、こんな贅沢なツーリングがあってEーものだろうか?・・・Eーんです?(^^) 初日の無事を祝って乾杯! Photo by Mr.Fjiwara 今日の走行距離 638Km 2010/06/212010/06/21 ”夏至ツーリング”の由来は6/21を日程に入れているからだが、その一年で一番日の長い日の朝、日の出岬だけに日の出をを観るってんで皆さん早起き(^^)。3:30AM位には露天風呂に浸かっていた人もいた。何しろ小嶋さん(33)を除くと平均年齢は軽く60歳を超えるから無理も無いか(^^; 天気予報は今日も雨を覚悟させる内容だったから残念ながら日の出は見られなかった。 今日の予定は9時出発⇒西興部⇒滝上町⇒上川町⇒層雲峡⇒三国峠⇒糠平湖 ⇒ナイタイ高原⇒道道88⇒置戸町⇒留辺蕊⇒佐呂間町⇒サロマ湖船長の家泊だったのだが、諸事情で(^^)層雲峡⇒三国峠⇒糠平湖 ⇒ナイタイ高原⇒道道88⇒置戸町⇒留辺蕊は割愛することにした。 三国峠からの展望や、ラグナセカサーキット(行ったことはありませんが^^)を走っている気分になるナイタイ高原へのアプローチや、昼食のジンギスカンを味わって頂こうと思っていたのだが又次回の楽しみと言うことで・・・(^^)。 ホテル日の出岬前で Photo by Mr.Fjiwara 朝食を頂き、日の出岬のGSで給油した後今回の目的の一つでもある「食の北海道」のメーンエベント船長の家に向かう。 西興部までは道道を使ってショートカットし、滝上に向かうのだが、牧草地の中を走るこの道も快適だ。 R273 Photo by Mr.Fjiwara 滝上からはR273を淡々と南下する。 この道は紋別と旭川を結んでいるせいか道北の道道に馴染んだ感覚では比較的車が多いような気がする。それまで見慣れなかった大型トラックが目につくからかもしれない。 寒くてびしょ濡れの浮島トンネルを抜けた後は白滝に向けて左折、すると直ぐに北見峠のワインディングが始まる\(^^)/。 かねてから打ち合わせていたとおり、此処は自分のペースで走らせて頂くことにした(^^)。 直後には金井さんのカメラカー、その後ろには案の定野生の本能が目覚めたキヨさんがピタリと追撃してくる(^^)ので、つい多めに回してしまった(^^;。 追い付く車両も対向車も皆無なのは、旭川紋別自動車道が無料開放されているからだとは思うが、それにしてもこんなに立派な道を使わないのは勿体無い限り。 金井カメラカー 自分がこうして快適なワインディングを楽しめるのは良いのだが、藤原さんの腰が改善していないのが気掛かり。 折角の北海道ということもあってか、腰痛をおして写真やビデオを撮ってくれている。無理しているのが文字通り痛いほど分かる。 金井カメラカー そうこう(走行^^)しているうちに頂上を過ぎ、忘れもしない”2007 北海道夏至ツーリング 06/16〜06/23”のR1100Sリヤブレーキロック事件の現場に差し掛かる(・・;。 3年前とは言え、その時の恐怖が生々しく蘇って思わずスロットルが戻る。 無事峠を下り切って旭川紋別自動車道にある”道の駅しらたき”で昼食。藤原さん腰が痛そうです。 炭火焼の鶏丼がお奨めとのことでそれを頂いたのだが、意外な美味しさに満足。 サロマ湖まではあと僅か、ゆっくり休憩する。出発前にはリヤブレーキディスクのボルトを入念にチェックしたのは言うまでも無い(^^)。 此処からは丸瀬布まで延びている旭川紋別自動車道を使ったり、当初の予定に入っていた層雲峡⇒三国峠⇒ナイタイ高原ルートを割愛した為、宿到着は3時前になってしまいそうな勢い。だからと言ってナイタイ高原まわりだったら、とても6時到着は不可能。ここがメンバーそれぞれの事情を抱えているマスツーリングの難しいところ(^^)。 案の定2時を少しまわった頃にはサロマ湖に到着したので、キムアネップ岬に寄ってから宿に向かうことにした。 この岬は秋にはサンゴ草の群落が見られるのだが、今はハマナスが咲いているだけ。 キムアネップ岬。 後ろはサロマ湖 ゆっくり時間をつぶした後、途中で給油を済ませ船長の家に向かう。到着は2時40分。 キヨさん達関西組は買出しに行く人、お風呂に直行する人、藤原さんはマッサージ治療にと、メインイベントである夕食までの時間をそれぞれ思い思いに過ごす。 私と金井さんは「まだ時間もあることだし・・・^^」との、金井さんの提案で、昨年”朝練”に行った能取岬に行くことにした。 天気も良いし当然MCで行くつもりだったのだが、エリの助手席に乗った経験が無いので、この際金井さんに甘えて乗せていって頂くことにした。 ビデオの撮影もしていた・・・・・筈なのに、あまりの○◎×*ピー〜〜(^^;に録画スイッチがONだかOFFだか訳が分からなくなって、能取岬へのアプローチで此処は絶対ビデオに収めて置きたいと思った肝心のニュルブルクリンクオールドコースを彷彿とさせる部分が撮れていなかった(;;)。 バルブタイミング早+バルブリフト多+スーパーチャージの共同作業はエリSCを一気に○ゆわ○m/hに運んだから、強烈な加速に負けて録画スイッチを押したつもりが押し切れていなかったという訳(^^;・・・残念。 能取岬 能取岬は本当に何度来ても感動を新たにする。昨年は消えかけていたセンターラインも今年は新しく引き直されていた。 いつもはこの先の駐車場でUターンして帰るのだが、今回は先を急ぐ必要も無いし夕食までには時間もあるし、岬巡りをすることにした。 ヂヂイとヂヂイ予備軍(^^)の二人連れで岬巡りってのもゾッしないが、エゾカンゾウが咲き始めている岬を花を愛でながら歩く様は見方によってはまたオツでもある(笑)。 そんなヂヂイ達を出迎えてくれたのはキタキツネ。 もっと愛想が良いと思ったら、目と鼻の先なのに一瞥もせずにシラッとした態度で去っていった。完全無視かヨ(^^;。 エリSCの走行ビデオを撮ってから岬を後にする。 卯原内に差し掛かると道が濡れていて雨も降り出した。ついさっきまでは晴れていたのに・・・。北海道は曇/雨の予報だったので、時間によってはこうして部分的に雨が降っていたんだなと思うと、我々は結果的に雨を避けて走っていたことになり、今だってMCで来ていたらドロドロに汚れていたところだ。本当にラッキーとしか言いようが無い(^^)。 キヨさん達は部屋でくつろいでいる。藤原さんの腰はマッサージで大分改善したようだ。 いよいよカニを食べる時間になった(^^) タラバ、毛蟹、カニシャブ、カニ刺身、その他沢山。とても食べ切れるものではありません(;;)・・・で食べ切れませんでした。 しかし77歳の大西さんは完食した模様・・・・マヂ?(汗) なにはともあれこんなに余裕の北海道ツーリングは始めての経験だったので、朝から晩まで走りっぱなし、雨天を除き平均400Km以上/日が普通だった私には反って新鮮な感じさえした。 動作が緩慢になるほど満腹になったメンバは、カニに襲われる夢にうなされながら眠りに落ちたことだろう(^^) 今日もメンバ全員無事でヨカッタヨカッタ(^^) 今日の走行距離 213Km 2010/06/22 夕食並みの朝食を頂き、出発の準備を整える。 今日は、美幌⇒川湯温泉⇒摩周湖⇒弟子屈⇒阿寒湖⇒足寄⇒本別⇒浦幌⇒R336⇒忠類村 ホテル アルコ236泊という段取り。 記念写真を撮った後、快晴の空の下をナウマン象目指して出発する。 今日もワインディングあり、高速コース(^^;ありの走り応えのあるルートで、美幌から川湯温泉までの屈斜路湖の北側を走る道道は、数年前キヨさんをして 「サーキットやで〜」と言わしめた北海道屈指(私は^^)のワインディング↓。 続いて藻琴山のワイディングを愉しみ 屈斜路湖を一望出来る展望台で休憩した後は・・・。 摩周湖第三展望台に向けてキヨさんの後を追う(^^)・・・ンガッ、車載カメラは手ブレ防止装置が災いしてか、R1100Sの振動に共振(多分レンズが)して、キヨさんのライディングは殆どまともに撮れていなかった(;;)。 こんな感じとか・・・・ ムンクの叫びですか〜(;;) ・・・で、時々見れるシーンがあるという状態↓ でも初日同様、野性の本能が1/3位目覚めた(^^)キヨさんを背後から拝見出来る夢のような状況には違いない訳で、その走りは記憶の中にしっかりと刻ませて頂いた\(^^)/。 至福の時間はあっと言う間に終わり、第三展望台にて休憩。 摩周湖をバックにご満悦の是恒さん 昨年の摩周湖は霧に覆われて何も見えなかったのだが、今年は青空に浮かんだ雲を映してそれはそれは綺麗だった。 阿寒湖に続く阿寒横断道路は双岳台手前までのワインディングが中低速コーナーの連続、しかも回り込んでいるのでスピードの恐怖感とは無縁のコーナリングが楽しめる。此処では元カワサキワークスライダーを従えて(^^;私が先頭。 6月とは言え、摩周湖/屈斜路湖と阿寒湖を結ぶ観光道路なのに、弟子屈からR240との分岐まで、追い付いた車は2台位、それもワインディングに入ってからは皆無という願っても無い状態だったから、 阿寒湖には12時頃到着したので、湖畔にバイクを停めて食堂を物色する。 阿寒湖畔の閉鎖された宿の前で・・・是恒さんキヨさん藤原さん。後ろは阿寒湖。 入った食堂のご主人の話によると、バイクを停めた宿は昔”いこい”と言う名称だったが、数年前経営者も名称も替わり、そして現在は閉鎖になったのだと言う。 この宿は偶然にも22年前家内と初めてバイクで来た時に宿泊した宿だった。 辺りは所謂観光地の雰囲気ではあるものの、当時とは随分違っていて、シャッターを閉じたままの店舗や閉鎖された旅館が目に付き、同業としてはとても複雑な心境になった。 食事をしている時に今日から合流する例のイトーさんからメールがあり、足寄の道の駅で昼寝しながら待っているとのこと。 彼は今日札幌から阿寒湖まで迎撃に来たのだが、我々がなかなか現れないので足寄まで引き返して待ち伏せ作戦に切り替えたらしい。それにしても札幌→阿寒湖→足寄って一体何キロあるんだろう。しかも阿寒到着は11時前らしかったから、モトマーチンCBXといい普通の精神状態で無いのは確か(^^)。 食事を済ませ、R241をイトーさんが待つ足寄に向けて走り出す。 昨日までの閑散とした道路に慣れている身には、時々追い付く車や対向車の存在が気になるという有様。 人間って一旦快適な環境に慣れてしまうと、僅かな状況の変化と言えども簡単には受け入れられないもの(私だけか^^)なんだな〜と思う。 我が儘なな気分が引っ込むまでには多少時間が掛かったものの、そろそろ取り締まりも行われているかもしれないのでゆっくり走りる。 足寄では6月の北海道なのに暑くて汗ばむ中イトーさんと松山千春が首を長くして待っていてくれた。 Photo by Mr.Itoー 小休止の後少々退屈な道道56を南下してR336を忠類村に向かう。この国道は7年前の2003年9月、十勝沖地震で十勝川に掛かる橋が落ちた道で、その年の6月には此処を通過しており、同年の9月18日地震の8日前には2度目の北海道をツーリングしていたから、記憶にはいまだに生々しく残っている道でもある。 浦幌に近付いた頃から足寄の暑さは一転し、海からの冷たい空気が流れ込んだ為か、空は怪しい雲に覆われ始め、いつ降り出してもおかしく無い雰囲気になってきた(・・;。時々ガスに覆われるので視界も悪化する。 そんな中、車も皆無に近く、十勝沖地震直後には酷くウネっていた道路も補修がされて走り易くなっていたので、キヨさんイトーさん私は暫く封印していた野性の本能が目覚め、ついついペースが上がったのは言うまでも無いが、マッサージが効いて好調を取り戻した藤原さんも400ccとは思えないペースで走り始めた。 生花で右折し、忠類村のホテルアルコ236には5時頃到着。 此処で4日間楽しい時間を共にした金井さんとはお別れ。 仕事上明日までには帰らなければならないとのこと、既に苫小牧発のフェリーには間に合わないので自走で帰ることになる金井さんをお見送りした。 後に金井さんのブログで知った走行距離に腰が抜けそうになった(・・; サロマ湖から函館まで844Km、青森からご自宅まで1076Km、走行距離の合計は1920Km。 もっと驚いた・・・・と言うか不可解だったのは、新潟→小樽 18時間約750kmの新日本海フェリーが¥17、500に対し、函館→青森 3時間30分約100Kmが¥20、000だったこと。 新潟→青森間の高速道路代やガソリン代を考慮すると、自走が如何にベラボーな金額と時間が掛かるかが分かる、そしてリスクも。 かなさんお付き合い有難うございました!。別れっていつも寂しいものです(;;) 此処からは金井さんと入れ替わって乱入してきたイトーさんが加わったので、メンバーは相変わらず7名構成(^^;。 金井さんを見送る是恒さん小嶋さんイトーさん 温泉でマッタリと過ごした後は宿で頂く北海道最後の夕食。 公共の宿も気合が入っていてどれも美味しく頂きました。 食後は平均年齢63歳に似つかわしいパターンで、いつものように呆気なく眠りに落ちた(^^; 今日の走行距離 316Km 2010/06/23 夕食同様美味しい朝食を頂いているのだが、イマイチうかない表情なのは朝から雨だから。 曇/雨の予報が続いていたのに北海道上陸以来一度も降られていなかったから、むしろ昨日までが幸運だったのだ。 ウエットコンディションはあまり好きでは無いが、リスクも緊張感も高まると言う意味ではかえって刺激があって楽しいカモ(^^)。その為にレインウエアも持ってるんだし。 しかし問題はペースが低下して予定したルートを走れないことだ。 本当は美瑛の丘を観て頂きたかったのだが、雨なので最初からパスしていたものの、帯広の六花亭でバターサンドを買ってマッタリしていたからフェリーの出航時間を考えると、富良野は勿論狩勝峠からトマムルートも怪しくなってくる。 気が急いて日勝峠を選んだのはやはり失敗だった。8年前も同じ峠で懲りていると言うのに又同じ過ちを繰り返してしまった。 ウエットコンディションとは言え、急がば回れのセオリー通り、やはり狩勝峠からトマム占冠ルートにするべきで、この選択は今回最大のミスだった・・・と言うのはビギナの小嶋さんと年配の大西さんを危険に晒してしまったからだ。 日高の道の駅で昼食を摂った後は、淡々と南下するだけ。 フェリーの時間には大分余裕がある(私は7:30PMキヨさん達は11:30PM出航)ので、途中の二風谷ダムサイトにある二風谷アイヌ文化博物館に寄ることにした。 此処はアイヌ民族にとって聖地とされてきた地域であり、”二風谷ダム建設差し止め訴訟”の結果、原告敗訴ではあったものの、国としては初めてアイヌ民族を先住民族として認めた歴史的な場所でもある。 そしてこの訴訟が無ければ、”北海道旧土人保護法”があり、それが如何に差別的な法律であったかなんてことは多分一生知ることも無かっただろうし、そしてその法律が廃止され、替わってアイヌ文化振興法(これはまた別の問題の火種になりそうな予感が・・・)が成立したことも。それがたったの13年前の出来事だったことにも驚く。 そして2008年の北海道ツーリングでも二風谷ダムについて触れているが、この年衆参両議院で「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が採択された。これが何を意味するかと言えば、他の類似事例同様、新たな利権と差別を生む可能性があるだろうということだ。 勿論このダムに関しての詳しい経緯や事情は知らないが、2年前にも増して堆積する土砂が増えているように見えたのは確かだし、治水に関しては既にその機能の大部分を失っているのではないか?・・・とシロートは思うのだ。 時間があるとは言っても、民族の歴史を理解出来るほどの余裕は無いのでザッと見ただけなのだが、いずれじっくりアイヌ文化に触れてみたいと思う。 北海道最終日に雨が重なって、いつになくブルーな気分になりつつ鵡川到着。その寿司屋は探すまでも無く旧国道沿いの街外れにあった。 暖簾をくぐると店主の威勢が良い掛け声で迎えられた。それにしても声がデカすぎるんでナイカイ?(^^)。 「特上で2000円切るのは安い」が口癖?の店主が仰るとおり、美味しい寿司を頂いて私とイトー氏は一足先にフェリー乗り場に向かう。 フェリーの出航時刻が遅いキヨさん達は、この後鵡川の道の駅でお風呂に入って時間を潰す段取りなので、彼らとは此処でお別れ。 名残惜しいな〜6日間本当に有難うございました。 Photo by Mr.Fujiwara Photo by Mr.Fujiwara 雨は少し降っていたが、フェリー乗り場までは僅かなのでレインウエアは着用せずに走り出す。 Photo by Mr.Ito− フェリー乗り場に到着すると、GB250に乗ったオネイさんに声を掛けられ、待合室ではイトー氏と三人で他愛も無い話をしている内に乗船時間となった。 Photo by Mr.Ito− イトー氏に見送られて船内に Photo by Mr.Ito− 船が岸壁から離れてもイトー氏は見送っていてくれた(;;)。有難いことです。 しか〜〜〜しっ、逆ナンパ?されたオヂサンは、話たがっていた彼女を待たせてイトー氏との別れの時間を大切にしていたので、ロビーに戻った時は既に彼女の姿は無かった。待ちきれなかった彼女は一人船室で悶々と過ごしたに違いない(^^)。 今日の走行距離 217Km 2010/06/24 いつもと変わらない時間を船内で過ごし、下船の案内でロビーに出ると「お・ぢ・さ・ん!」と、きちんとした身なりの女性から声を掛けられた。私を見ているので「またナンパされたか?」(^^)と思ったのだが、実は昨日のオネイさんだった。 彼女は敦賀までなので服装が普通のものだったのは良いのだが、一般的なバイク乗りの格好とは程遠いお洒落着だったから、俄かに気がつかなかったと言う訳。 彼女曰く、「昨日はお話したかった」だって・・・・・・エ゛〜〜〜ッ久しく忘れていたドキドキするような展開だったのに(^^)・・・・残念!(ーー; 下船すると茹だる様な暑さ、例によって日本海夕日ラインを南下し、米山ICからは高速で帰宅。 今日の走行距離は偶然にも昨日と同じ 217Km 総走行距離 1811Km ガソリン 90.7L 走行距離こそ少なかったものの、7日間のロングツーリングが今までの”ひたすら走るだけ”のツーリングから、一味違う新たな価値の領域に踏み込めたことは、今回の夏至ツーリングで最も意義深いことだった。 7日間の全てが想い出深く愉しかった、そう感じたのも、キヨさんはじめ参加した皆さんの人柄に依るところが大きいのは当然として、抑制の効いた大人のグループでなければ、とても7日間を心底愉しく過ごせるものではなかったからだ。 みなさん本当に有難うございました!! |