どんなときに気道異物を疑うか
正常な人が急に意識をなくし応答しなくなったときに、気道異物を疑います。具体的には遊んでいたこどもが突然意識を失ったり、ものを食べながら話をしていた人が突然真っ青になった時などです。

 
気道異物とは
左の図のように鼻から肺に至るまで、空気は様々なところを経ます。特に一ヶ所しか空気が通れないところは、その部分にものがつまるとすぐ呼吸ができなくなり、非常に危険な状態となります。咽頭、喉頭、気管がそれにあたります。


気道異物の除去の方法
()指交叉法:
呼吸困難となった人の頭側に位置し、両方の親指を下顎の歯に、人差し指を上顎の歯に宛、口を大きく開けます。左手はそのままの状態にし、右手で口腔内を奥まで探り、掻き出すようにして詰まったものを除去します。

()舌・下顎挙上法:
呼吸困難となった人の左側に位置し、左手の親指を舌にのせ、他の指を下顎の舌にあて、舌と下顎を一緒に鷲掴みにし上方に引っ張り上げます。そこで右手の指を口の中の奥までつっこみ、異物を掻き出します。


()ハイムリッヒ法:
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()意識をなくした人が、吐物や異物で再び呼吸できなくなるのを防ぐための体位
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