いいだ人形劇フェスタ2005

その2 人形劇の様子 8月4日

 10時〜 黒田人形浄瑠璃伝承館

初日の10時。同時に上演される数がまだ少なく、観客が集中。
私達は整理券を配りだす前から会場についていたので事なきを得ましたが、定員オーバーで入れなかった人も多かったそうです。
ぎゅうぎゅう詰め込み会場で、しかも暗幕、冷房なし。殺人的な混み具合と暑さの中、それでもフェスタ第1発目なので、めげるもんか!と気合十分。

 糸あやつり人形劇団みのむし
 「パズル博士と怪盗ズルパ」「キリンのリンちゃん」   
(ワッペンのみ)

キリンのリンちゃんちゃんは2回目。首が伸びるのは、わかっていても「うおお〜!」と思わず声が出てしまうし、走るのも、なにをするのも、なんだかかわいらしくて滑稽で、知らず知らず笑顔になるのです。
そして、リンちゃんをあやつる飯室康一さんが、リンちゃんと息を切らして走る様子も、またこれがキュートで。てんしょうがしっかり満足できる作品でした。





その代わり、「パズル博士と怪盗ズルパ」、上の3人はおもしろがっていましたが、ストーリーものがまだ無理なてんしょうは気が散り、「おしっこ〜」「おみずのむ〜」と2回もトイレへ。一度動いてしまうと、もう前にいた位置には戻れない、そんな会場でした。
でも、後ろの1段高い場所から見下ろせて、扇風機の風があり、ゆったりしていて、前のぎゅうぎゅう詰めの中にいるよりかえってよかったような。小さなステージと大観衆を眺めて楽しんだのでした。

 12時〜  飯田市公民館3F

一度家に帰って、シャワーを浴びて着替えてから出直したいほど、汗でびしょ濡れ・・・。しかしそんな時間はありません!移動移動!!

そして到着した公民館、涼しくて、人もそれなりで、天国〜♪お金払った甲斐がある〜(爆)。


 茶問屋ショーゴ
 「ネコくんトラくん」「Dr.デンターとバイキンきん太 」   
(ワッペン・有料)
また観たい!という子ども達のたっての希望で。
引佐で観て以来、歯磨きのテーマソングはこれ、「はみがき しない子 だいすき アイラブユー♪」。ちゃんと親子、姉弟ではもっているのでした。
そんな予習までばっちりで臨んだ我が家ですが、おもしろいのは、展開がわかっていてもおもしろく、上演後もたっぷり楽しませてもらいました。いなさでは見なかったネコくんトラくんの詳細・・・人形が、ほんとに、簡単(爆)・・・までしっかり観察し、大満足でした。

                    楽器も触らせてもらってます→
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 16時〜  飯田文化会館2F

初日はまだ飯田入りする人が少なく、飯田の人も金曜日に休みを取って3連休で楽しむ、というパターンが多いのか、会場がいっぱいにはならないのがもったいない・・・。朝のみのむしさんの飽和状態と比べ、この空き空きはなんなんでしょう?

 あとりえMOON
 「それゆけももたろう」「おさるのおしり」   
(ワッペン・有料)

緻密な装置に、いいバランスで静と動の演技が加わり、落ち着いて人形劇を味わえた作品でした。
オリジナルが昔話のよさを損なわない程度に加わっていて、ストーリーもよかったし。

そして人形劇のあと。なんと、「人形劇してもいいよ!」と言われ、子ども達、大喜びで人形を動かしていました。しっかりと作られた人形だからこそ、でしょうが。
1体1体がすごく丁寧に縫製されていて、愛嬌がある人形達。
思わぬお楽しみつきでした。

 19時〜 羽場公民館

またまた冷房なしの会場です。会場のスタッフが「フェスタの公演は飲食禁止ですが、この会場は暑いので、適宜に水分補給してください」とおっしゃるほど、あっつ〜い!!
夜だからまだいいかもと思って行ったが、昼間の熱がまだ残っているところに、人いきれ。外の方が涼しいくらいの暑さでした。

 人形一座ホケキョ影絵芝居
 「ハレルヤ サーカス」「泪鬼」  
(ワッペンのみ)

影絵はてんしょうには難しいかと思いましたが、大丈夫でした。かぶりつきで真剣に観ていました。
途中から裏側から観られると言われ、さんざん悩み、私とてんしょうは表から、上3人は裏にまわって観ていました。後で人形を見て、その鮮やかな色彩や質感にびっくり。裏からも観たかったなぁ!
「泪鬼」のストーリーは、子ども達もかわいそうでたまらなかったようです。しばらく、救済案を思いついては口にしていました。「めでたしめでたし」で終わらないお話は、自分なりにめでたし路線を考えてしまうらしいです。
後ろが演じ手の晴琉屋フンさん。上演中のハイテンションぶりはどこへ?物静かな感じで、そのギャップにちょっとびっくり。あ、それが普通なのかな?終演後劇人さんとお話しするおまけをいつも楽しみにしてしまうので、つい。

音楽を担当されるせせら小梅さんのたたずまいも味がありました。
その音楽は、モノトーンの濃淡にも、鮮やかな裏側にもどちらにもしっくりくる感じ。バリ島の影絵芝居の伴奏楽器、名前は「グンデル」という鉄琴のようなものと、キーボードとの組み合わせ、不思議に心地よかったのでした。やはり、録音でない音は格別です。
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