いいだ人形劇フェスタ2005

その3 人形劇の様子 8月5日

 10時〜 りんご庁舎3F会議室

上3人は「一日まるごとキッズワールド」に参加です。
これは午前と午後に1つずつ、3つの劇団から2つを選択して観る、という特別企画で、公民館で今日上演されるものに限るのですが、1つ分の料金で2つ観られるというお得な上、参加する子ども達にはそれぞれの劇団のプレゼンがあるのです!
公民館へ3人を送り届け、私とてんしょうは別行動。りんご庁舎へ向かいます。

 くわえパペットステージ
 「ぷぷいのぷい」「おかしなおかしなパペットショー」  
(ワッペン・有料)

「小さい子どもがはじめてであう人形劇」として企画された、特別バージョン。
セリフもほとんどなく、出て来る人形と、見に来ている小さな子どもが同い年のお友達のような。
加えて、誰もが間近で見られるようにお客さんは少人数、そして時間も短く、という配慮。
普段は上の子達にあわせて観たいものを選んでいるので、2歳児のてんしょうは、自身が楽しめているかというと、?というのが正直なところですが、今日のくわえさんのこの公演は、てんしょうにぴったり。2人で幸せな時間を過ごしました。
それでもやはり、全国のくわえさんファンが・・・。親子連れよりも、単独の大人が多く占めていた客席。
「はじめてであう」と歌われていますが、人形劇にどっぷり浸かっていそうなお客さんが多く、その分、ぎりぎりまでチケットを買うのをためらうような0〜2歳児連れの親子が、会場入り口で断られていた現状は、ちょっと残念でした。大人が見たいのはすごーくわかるのですが(私も見たいし)。


 11時〜  飯田市公民館4F

いくらくわえさんの公演が短時間と言っても、違う会場へ移動しなければならないのは大変!友人親子と汗だくで急ぎます。てんしょうを抱えて4階まで階段を走ります〜。

 人形劇団どむならん
 「かいぞくオネション」   
(ワッペン・有料)
2005pu5.jpg 会場につくと、もうキッズワールドの子ども達は先に一番前へ。
それを見たてんしょうが、「こうちゃんところに、いくの!」「りゅうせいくんところに、いくの!」「みぃちゃんにだっこーで、みるの!」と主張して大弱りでした。
上演中も続き、挙句の果てには私のかばんの中身をひっくり返し、チケットを引っ張り出してばら撒き出す始末。
たとえ話がわからなくても、長くて飽きてしまっても、きょうだい皆で観る喜びに勝るものはない、とよくわかったのでした。
    
この歌の練習からスタート。会場中でテーマソングが歌えるというのは、すっごく楽しい♪
ただ、キーが高くて、皆がちゃんと音程通りに歌えているのかは疑問。役者さんの声にあわせているのでしょうが、一般人にはちょっと大変かも。もう3度くらい低いといいなぁ。

前半は、そのてんしょうの主張をなだめなだめでしたが、楽しめました。役者さんたちが元気いっぱいで明るい!残念なのは後半・・・魚達が順番に背中をかいてもらうところなど、流れがとまってしまったような・・・。
原作は、「バーバパパ」「カロリーヌ」シリーズなどの翻訳も多い山下明生(はるお)さん(ちなみに長新太さんが絵を描いています)。やはり原作を読んでいると、観る前からイメージがあるので、それを払拭するあらたなイメージを見せてくれるか、何かはっとするものがほしいものです。と言っても、とっても楽しい人形劇であったことは間違いなしです。


 1時〜  飯田人形劇場

上3人は公民館なので、私とてんしょうのみ人形劇場へ移動。その前に文化会館の廊下で持参のお弁当を食べ。

 デフ・パペットシアター・ひとみ
 「だいじょうぶ、だいじょうぶ?」   
(ワッペン・有料)

今日は朝からこの1時まで、あわただしく駆け回っては観ていたのですが、そのばたばたした時間が洗い流されるような人形劇でした。人形劇場という場所も、癒しの空間なのかもしれません。
びっくりしたのは、てんしょうがずっと、見続けていたことです。てんしょうの小さな頭に、ゆっくりとした登場や、やさしく丁寧な動きが、すーっと入って来たのかもしれません。
腹話術で、人形が生意気だったりして、べしっと叩いたり、なんていうのもありますが、こんなに人形をいつくしむものは初めて観たような気がしました。
ただこれも、やはり原作がいいので・・・。原作の持つ空気は、確かに感じられたのですが。

この時間、上3人は、人形劇団ちんどんの「だるまちゃんとかみなりちゃん」「こんなのできちゃった」を観劇。
以前に「トラックとらすけ」を見ておもしろかったので、こちらも観たかったのですが、かぶってしまい、残念でした。

 3時〜  浜井場小学校体育館


 浜井場小学校人形劇クラブ
 「ブレーメンの音楽隊」「化けくらべ」「北風と太陽」    
(ワッペン)
体育館の暑さは想像以上です。床をさわると、熱い・・・。
そんな中、小学生達は頑張っていました。うまいへたはこの際いいのです。
ただ、うちの子ども達は、暑い上に、親心のフィルターを通して観ることができず(当たり前ですが)、下2人はいやになり、廊下へ。
廊下は涼しいのでした。
 茶問屋ショーゴ
 「ゴリちゃん」「ピエロのサーカス」   
(ワッペン)

休憩後、ショーゴさんの公演が始まると、真剣に観始めるてんしょう。さっきまで、「あつい〜」「おそとにいく〜」とぐざっていたのに。
子どもは正直です。
ゴリちゃんから目が離せない模様。しかも私から離れ、近くに寄って行って、観ています。
ゴリちゃんもピエロも、愛嬌いっぱいで楽しい!ショーゴさんの作品は、力が抜けていて、自然で気負わず、作りすぎず、懲りすぎず。ほかにはない味わいがあります。

しかしまた、この場所の暑さに加え、突然の土砂降りにしてやられました。何しろ体育館。屋根に当たる雨音がとんでもなく大きいのです。雨漏りもひどく(爆)、バケツが並びます。
その上、「落ちたか!?」と思うほどの雷の音に、ショーゴさんの声もかき消され、フェードアウトで終わりでした。

終演後も外に出られず、観ようと思っていたものをあきらめ。でも、その分ショーゴさんにしっかり遊んでもらったり、一緒に観た皆さんとおしゃべりしたりと、楽しい時を過ごしました。
   こうよう撮影。なおみさんもピエロも、切れちゃってます。


 8時〜 竜丘公民館

pontaさんとラーメンを食べて夕食。その後6時から見ようと思っていたものがあったのですが、汗を流してさっぱりしたい、と帰宅。シャワーをし、かき氷を食べて生き返りました。
帰ってきた夫にてんしょうを託して、上3人をつれて竜丘公民館へ。家から近い会場で、てんしょうはいないしで楽ちん。

 人形劇団クラルテ
 「銀河鉄道の夜」   
(ワッペン・有料)
  
「人形劇から離れていく、小学校高学年から大人を対象に作りました」とおっしゃっていましたが、その年齢に満たない我が家の3人も神妙に見ていました。小さいながらに感じるものがあったようです。
ジョバンニ役の高平さんのセリフに、紙でできているジョバンニの表情が変わるような気がするほど引き込まれました。会場全体の美術もすごかった・・・!夢のような夜でした。
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