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安曇野の洋館


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建築前の敷地。
安曇野の田園集落の北端にあり、西から北にかけて北アルプスが望めます。施主ご夫妻が熱望されるアンチークな西洋風な雰囲気の建物を、安曇野のこの田園風景の中にどう実現したものだろうか。

軒高を抑えた四角い総2階の本体に勾配の大きな切妻屋根を架け、屋根の一部を葺き下ろして玄関ポーチにしました。それによりバランスがいいプロポーションの西洋風な外観と、居心地がいい室内のスケール感をつくりました。

2階の北側に配置した書斎。
安曇野の田園風景や、遠くには白馬の山々まで見渡せます。

1階の北側に配置した広間と台所。
台所は玄関から土間床で繋がり、北庭へも直に出入りできます。
薪ストーブは炎の観賞用、暖房はパネルヒーター、土間床部分には床暖房を設置しています。

安曇野の田園風景やガーデニングの北庭を順光で楽しむことができるように、主な生活空間を北側に配置しました。

台所からは広間を介した正面の窓に常念岳が望めます。
アイアンフレームの吊り棚を設えて、要求された機能と空間の連続感を両立しました。

東側の前面道路に面して南北に細長い敷地を3つにゾーニング。
南側にカーポート、中央に住居、北側にガーデニングの庭を配置しました。

玄関を入ると吹抜の広い土間空間。
趣味のロードバイクを4台格納してメンテナンスするスペースです。

内壁の仕上は漆喰の塗壁。西洋の古民家風に、ムラっ気のある厚い表情で仕上げました。

勾配天井は、小屋架構の梁と屋根下地の構造用合板をそのまま現しで仕上げとしています。

吹抜の丸窓の反対側は仏間。
障子窓をスライドして表情を変えます。

南側からの全景。


暮らし始めた頃にいただいたメッセージを紹介します。 > こちら

施工・建築工房 時遊館
竣工・2023年
場所・安曇野市
掲載・信州の建築家とつくる家20集

ブログ・安曇野建築日誌
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