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書家の家
書家のアトリエ住居です。
創作の場として、広いアトリエと倉庫、プライベートと切り離した客間が求められました。
創作環境を維持しながら建築コストを抑えるために、アトリエと倉庫に使っていた敷地の奥の2階建て部分をそのまま残し、客間と住居部分を建てかえてつなげました。
既存部分と新築部分が、とても使いやすい自然なかたちでくっつき、建物全体が生まれ変わりました。
(03.12.08)
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計画案
低く抑えられた軒下の引き違いの玄関戸。書家の家らしいたたずまいを醸します。
玄関。
左手が客間、右手が内玄関から広間につながります。
正面は七尺丈の額が飾れる床の間。床板は昔使っていた洗濯板を転用しました。
客間。既存と敷地の制約から、天井高さは抑えざるをえません(2.1m)でした。
掛け軸の飾れる床の間をモダンな意匠でまとめました。
玄関を右に入れば、家族用の内玄関です。
広間に面して、全てのプライベートの場がつながっています。
陽当たりのいい場所に、ご両親が訪れてゆっくりできる和室を設けました。
開口部が抑えられた広間に、吹抜の2階や和室からの柔らかい光が回り込みます。
床仕上は3センチ厚の県産材の杉板。足の裏に柔らかく暖かい歩行感です。
壁は珪藻土入りの塗壁。1階天井は空気清浄効果の高いホタテ貝の貝殻から作られた健康材料を左官で厚く塗り仕上げました。
2階の既存との接続部分。
この右手が既存部分なります。
先はガラス屋根のバルコニー。既存部分への採光と通風を確保しました。バルコニーの先には路地がのびているため、視界が開けて、遠く北アルプス乗鞍岳が望めます。
広間の吹抜の上がワークスペース。奥が寝室です。
寝室は、大きな襖戸を引くと、吹抜で広間とつながります。
機能的かつシンプルな洗面所。
桧板張りの浴室。
掃き出しの窓から直接外に出られます。
改築前の様子。
正面の2階建てが既存部分。
既存の軒下に差し込むようなカタチで増築した様子が良く分かります。
□施工・(株)中島
□竣工・2003年10月
□場所・松本市蟻ヶ崎
□増築・2015年3月
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書家の家の門型の軒