未発表曲を楽しもう!

 追加の3曲は、下の方です
いつもながら、あちこちから勝手にコメント借用しました。ご了承下さい。

卓治ほど、売れない名曲をたくさん書いているアーティストは、他にいないでしょう。
普通、これだけ名曲があれば”売れる”から…
同様に、卓治ほど未発表の名曲がたくさんあるアーティストもいないでしょう。
普通、これだけ新曲を作れば、アルバムを出すから…(笑)

卓治は1995年の「Rocks」以来、7年間オリジナルアルバムを出していない。
しかし、このことがかえって、卓治にとって、自分にとって良かったのではないかと
思いもする。
その時期を彩るだけの”使い捨て音楽”が、次々と消費されていくこの国の
ミュージックシーンにあって、卓治は、決して色あせることのない曲で、
ファンを楽しませてくれているし、逆に以前はわからなかったその曲の新たな一面を、
気付かせてくれることが多々ある。

な〜んて言っても、やっぱり早くニューアルバムを聞きたいですね!!
こうなったら開き直って、未発表曲も楽しんでしまおう、といわけで・・・
このコーナーを作りました。

未発表曲 年度別演奏回数
曲 名
92年
93年
96年
97年
98年
99年
00年
01年
02年
03年
合計
丘の上の風景
ある夜の電話
10
38 Special
ナチュラル・ウーマン
手首 *
リリー
おまえはゴージャス
これでチャラだぜ
Bara-Bara
夢の国へ
美しい沈黙
このままじゃいけない
今夜のアリバイ
13
青空とダイヤモンド *
リリー
どうしたんだジュニア
最初の奇跡
吠えろ
汚れたバスケットシュ
ーズ
光のオルガン *
リリー
靖国通り、月曜の午後
Looking For A 
Soulmate
ユリエ
種の歌
ジオラマ
夕陽に泣きたい

《未発表曲の概要》
表の曲順は、ライブで演奏された時期の早い順であり、参考までにマキシシングル「手首」
収録の3曲( * 印)も含めている。
「丘の上の風景」は、アルバム「花を育てたことがあるかい」(’92年11月)リリース以前に、
「ある夜の電話」は、「Rocks」(’95年)リリース以前に、既に演奏されている。
「Rocks」の1年後の’96年は未発表曲ラッシュの年で、上記の表で「38 Special」から
「どうしたんだジュニア」の12曲が披露された。
卓治は’98年にロンドンに滞在し制作活動をしていたはずだが、どうやらこの時期に
作ったのは「吠えろ」「汚れたバスケットシューズ」「光のオルガン」の3曲のみのようだ(笑)
そして、2000年以降に3曲。

未発表曲にバラード曲が目立つことと、最近ライブに女性ファンが多くなったこととの
因果関係はいかに?

ここのところのライブでは、それぞれ未発表曲を1曲ずつ演奏しており、
今のところそれらを聞くためには、足しげくライブに通うしか方法はないが、
首都圏以外に在住のファンには、ちょっとつらい。

高頻度で演奏されていた「手首」「青空とダイヤモンド」は、めでたくリリースされ
地方のファンの元にも届いた(でもライブの方が数段いいよ…)
演奏回数でそれに次ぐのは「今夜のアリバイ」だが、ここのところの演奏履歴を考えると、
この中で次にリリースされるのは「ユリエ」の可能性が高いと思う。
”そんなこと言ってないでアルバムを!”と、ファンの誰もが願っているが、
”ビルの影でチャンスを伺っている”のならしょうがない、待ちますか…
待たされるのには慣れっこなんで。

未発表曲 徹底解説!!
 青字がITO、ピンク字が野畑社長赤字が他の方のコメント、敬称略です、すみません!
丘の上の風景   (初演 ’92年1月京都)
アルバム「花を育てたことがあるかい」以前に演奏されているが、「花を〜」、
続く「Rocks」にも収録されなかった。 計8回演奏。
’96年を最後に演奏されていないが、はたしてどんな曲なのか?
◆’92年当時よくライブでやっていた名曲。自分の夢のために妻や娘、息子を捨てて、
旅立つ男の話。『♪息子よ、君にはいつの日かわかるだろう… 娘よ、君はきっと わかってくれないだろう』の歌詞が深い。「成長」のアルバムのトラックダウン(だった と思う)の際に行ったロスアンジェルスの小高い丘からの夜景から眺めにインスピレー ションをうけたというMCを記憶している。
ちなみ偶然ではあるが、エリオットマーフィーの《Sonny》という曲(タイトルは人名である が、Son=息子という単語と掛けてある)は、この曲の続編っぽい曲で、同じように家族 を捨てた男が、何年かの後に息子と再会するのだが、そのシーンが息子の収容された 刑務所での再会というのがなんとも悲惨である。(野畑)
◆自分としては卓治バラード゙BEST3に入る名曲(某マニア)
◆きれいなメロディに、悲しくつらい内容の歌詞。そういう意味では「ユリエ」に通じる
ものがある。ただ、「それは男の勝手な言分(いいぶん)でしょ!?」との声も聞こえて
きそう。
ある卓治応援サイトで、十数人のファンによるアンケート結果が報告されているが、
その中の「嫌いな曲」に、未発表でありながらこの曲が入っているのも理解できる
気がする。(Mr.X)
ある夜の電話   (初演 ’93年4月京都、神戸)
「Rocks」以前の’93年に演奏されているが、収録されなかった。
以降、コンスタントに演奏され’02年2月初台含め、合計10回。
◆実は、Sプロデューサーとの訣別の歌だと解釈している(某マニア)
◆以前と少し歌詞を変えているようだ。曲調は以前と同じ、ミディアムテンポ
(TAKA、初台レポ)
◆未発表曲の中では、最もキャッチーな印象。タイアップ゚に向いていそうだし、若手ミュ ージシャンにカバーしてもらっても面白い。(仲間、初台レポ)
◆男の側から描いた別れの歌。最後の電話を切ったあと、彼女からの問いかけに『愛 しているよ』と答えたり、『もっとありがとうと言えばよかった』と後悔する、照れ屋で素直 じゃない男の心情が表現されている。こんな主人公のキャラが等身大の卓治に近いん だろうな。(野畑97年レポ+追記)
う〜ん… 人によって受け取り方が違うみたいだぞっ…?
◆ ♪「あなたはとても強い」君はふっともらす
   そんなこと、初めて君に言われた気がするよ
以前は、2行目が  ♪僕にはなぜか、それが別れの言葉に聞こえた  だった。
この曲はそろそろCD化されるのではないかとにらんでますが、どうなる事でしょう。
優しい言葉がぐっとくる曲です。普段も口ずさんでます。(ともとも)
38 Special   (初演 ’96年6月下北沢)
翌々月8月に同じ場所で2回目で…、それっきり…
◆「Rocks」の後に、是非このタイトルでアルバム出してほしかった。これって当時の年
齢と38口径が引っ掛けてあるのでは?(某マニア)
◆卓治が38歳の頃のライブでよく披露された曲。38歳という年齢と、自分の歌で聴く
人の心を打ち抜くという銃口の38口径という意味が掛けてある名曲。
久し振りにライブで聞きたい名曲です。(野畑)
◆タテノリのR&R。未発表曲の「Rocks」路線の曲の中では、1番好き。
この曲が2回しか演奏されていないなんて… 
是非ライブでやってほしい。炸裂する島山信和のギターを聞きたい!
「微熱夜」や「壊すなら一秒」あたりが好きな人は、ノックダウン間違いなし!(Mr.X)
ナチュラル・ウーマン   (初演 ’96年6月下北沢)
’97年2月に東名阪、計4回。
◆キャロル・キングの同タイトルの曲とは違ってSEXYなR&R(某マニア)
◆歌詞はよく解らないが、アメリカンロックっぽい分厚いアレンジの曲だと
記憶しています。(野畑)
◆ ♪女の敵って女に言われる…   人生なんてひまつぶしだから…
    自分の孤独をいつもあざ笑う…   絶望さえも片手で愛撫する…
と、こんな感じでした。(ともとも)
◆オールドスタイルのR&R、好きな感じ。
アコギ1本でやっても、意外とカッコいいんじゃないかなぁ…(Mr.X)
おまえはゴージャス   (初演 ’96年6月下北沢)
1回しか演奏していない。
◆「Hot Butter」路線のハネた曲調(某マニア)
◆軽快なジャズタッチのR&Rナンバー(Mr.X)
これでチャラだぜ   (初演 ’96年6月下北沢)
1回しか演奏していない。
◆小説「明日なき暴走」のP.11では「No Give Up」として歌詞が掲載(某マニア)
Bara-Bara   (初演 ’96年6月下北沢)
’96年に2回、’97年に4回、それっきり…
◆題名どおりバラバラな事柄をかき集めて、日本語では至難といわれる語呂合わせを
して、なおかつ意味をもたせている神技のような超韻踏みソング。(野畑、97年のレポ)
◆バラつながりの韻踏みソング。
 ♪シューベルトは野ばら、焼肉はエバラ、お客さんはまばら  などなど
わがままレコードなら出せる、面白いからもっとライブでやってー!って感じ。(ともとも)
◆「CRYING BEE」の続編的な曲。
島山ギターさく裂! 是非、ライブでやってほしい!!(Mr.X)
夢の国へ   (初演 ’96年6月下北沢)
’96〜’98年に4回、’00年11月大阪で久しぶりに演奏
◆「夏の終わりに」の続編的な優しい曲(某マニア)
◆自分の子供たちに向けて、『♪二人は僕の未来で、僕は二人の過去さ』と歌う主人
公の言葉が、人は愛することを忘れない限り、ずっと生き続ける事ができると教えてく
れる。(野畑、’98年のレポ)
◆つまりのところ子守り歌。
男の子と女の子の二人に語りかけるところは「丘の上の風景」と同じだが、状況がまる
で違う。同じライブで演奏されているのは、不思議な感じがする。
卓治ファンの多くが、お父さんやお母さんになっているが、今まさに”子守り歌”を歌って
いるような人にも、あるいは、子供がもう成長して”子守り歌”は必要なくなり、その子供
が最近ちょっとナマイキになったというような人に向けても、今の時期にもう1度ライブで
聞かせてほしいと思う曲だ。
曲調は、6拍子(っていうんだっけ?)。
「Shadow Land」を明るくして、やさしく語りかけるように歌う感じ。(Mr.X)
美しい沈黙   (初演 ’96年8月下北沢)
ライブでは、1回しか演奏していない。
◆プライベートな経緯を持つが故に、普遍的なものに聞こえる(某マニア)
薬害エイズにおかされ、余命を宣言されながらも「エイズを100倍楽しく生きる」を出版
するなど、強く生きぬいた大貫武氏と、それを知りながら結婚を約束した女性のために
書き下ろした曲。
その経緯を知らずに聞けば、”許されない二人の愛”とは単に不倫の関係と受け取れ
るが、それらの状況を超越して、互いを思い合う強い気持ちだけが胸に突き刺さる。
(涙腺刺激度★★★★★)
ピアノによる演奏。バラードとミドルテンポの中間で、まるっきりのバラードでないことに
より、逆に切なさが増す。
リリースされてはいないが、公式HPに歌詞がアップされており、”大貫氏に聞かせた”と
いうことで既発表とみなしている、ということか?
そんなことを言わずに、是非CD化して世に出してほしい。サビのフレーズが耳に残りや
すく、シングルでいけるとさえ思う。演歌を聞くような層にだって伝わる曲だと思うので、
誰かにカバーしてもらってもいい。
『大切な瞬間を ひとつずつ重ねて…』
『2人で見つめ合う 美しい沈黙 微笑みは一つ 悲しみは二つ』
こんな短いフレーズが、とても多くのことを語る。
是非、公式HPの歌詞と、’96年8月のライブ記録のページに掲載されている
MCを読んでほしい!
◆’96年下北沢のClub Queのライブで披露。生前の大貫氏の痛々しいコメントで制作
されたTBSのラジオ番組で、この曲のスタジオレコーディングバージョンがオンエアされ
ている、また、’92年の京都のミューズホールでこの曲の原型らしき(?)曲を聴いた記
憶がある。
封印された曲ではあるが、薬害エイズの過ちを忘れないためにも、また、大貫氏の事
を忘れないためにも、(もちろん絶対忘れないけど…)何らかの形でアルバムに収録し
てほしいと思うのは、僕のわがままだろうか?(野畑)
このままじゃいけない   (初演 ’96年8月下北沢)
’96年、’97年にそれぞれ2回の計4回、それ以降演奏していない。
◆21世紀版「Show Time」、超お気に入りな卓治節(某マニア)
◆『♪このまま死んでたまるか!』、とシャウトする前向きな曲。フォークロックっぽいア
レンジが妙に心地よい。吉田拓郎の「まにあうかもしれない」をなぜか思い出した。
(野畑、’97年レポ+追記)
(この曲、このままでいいのか??)
◆「このままじゃいけない」「吠えろ」「Looking For A Soulmate」が、
『元気出せよ!フォークロック路線3部作』と言える?(Mr.X)
今夜のアリバイ   (初演 ’96年12月渋谷)
’97年に6回、’99〜’01年にも5回と、未発表曲中最多の12回演奏している。
◆本命ではない女性の部屋で夜を過ごしている男と、その気持ちを察している女性の
話。『♪シちゃって終わりの男のシンプルさ、なんだか少しうらやましい』の歌詞にドッキ
リ。(野畑’97年レポ)
めずらしい女言葉の曲。「P.M.11:11」と、同じ経緯で書かれた提供曲「Thunder Boy」の
2曲しかなかった。彼には帰るべき家があり、その時間が近づく…、帰ってもいいよ、で
ももし、朝までいてくれるのなら… ミドルテンポの曲で、ギターのアルペジオと、ストロ
ークの2つのバージョンを聞いたことがある。(makikoさん待望度★★★★★)
◆アダルト女性ファン向け?のちょっとお洒落な曲(某マニア)
大人っぽい女性シンガー(高橋真梨子とか)が歌っても、良さそうな気がする。
◆’96年12月渋谷での演奏はアップテンポで明るい感じで、全パートコーラス付き
(ツインボーカルと言っていい?)、カントリーっぽいギターワークだった。
ブルーな状況を、明るく歌い飛ばす… このアレンジの方が卓治っぽいか?(Mr.X)
どうしたんだジュニア   (初演 ’96年12月渋谷)
1回しか演奏していない。
◆面白いけどCD化はキツイかな・・・(某マニア)
◆曲調はロカビリー。ライブで盛り上がることは間違いないでしょう。(Mr.X)
最初の奇跡   (初演 ’97年9月新宿イベント)
’97年に3回、’00年2月渋谷で久しぶりに演奏。’02年名古屋、初台でも演奏。
◆めずらしく素直なラブソング。彼女に自分の想いが通じたのは最初の奇跡だ、でもこ
れからも奇跡をおこしていくさ、と歌っているような…  最後の恋とか最後のチャンスと
か“最後”という言葉を使うミュージシャンは多いが“最初”という言葉を使うミュージシャ
ンはめずらしいと思う。(野畑社長’97年のレポ+追記)
◆「美しい沈黙」の完成形? バラードの充実が顕著な未発表曲の中で、これも秀逸
(某マニア)
例えば「結晶」で言うと”鏡のようなアスファルト”や、”信号のワルツ”など、曲をひきた
てるような表現・小道具が、この曲には一つも出てこない。
『今は心から君がいとしい それが 僕の全部さ』
何も飾らず、気持ちをさらけ出した”素のままのラブソング” 逆に、並のミュージシャン
ではこんな曲は作れないと思う。ギターアルペジオで演奏するバラードだが、キーボード
演奏でもよさそう。(女性ファンうっとり度★★★★)
吠えろ   (初演 ’98年12月下北沢)
’99年に東名阪、’02年6月赤坂イベントで久しぶりに演奏、
’02年9月渋谷でバンドバージョンを演奏、’02年12月江古田、計7回
”ロンドンのオックスフォードst.を歩いている時にメロディがうかび、ハイドパークのベ
ンチにすわりギターを弾きながら作った曲”とMCで言っていた。
「気をつけた方がいいぜ」「逃げ出せ」に次ぐ、忠告命令形3部作!?
逃げ出したはずなのに(笑)、なぜかまた捕われてしまった”大人”たちに向けてのメッ
セージソング。
『そのクサリを引きちぎって踊れ!』『いつか俺たちの朝が来る』
”俺たちの時代ってやつ”(傷天)には、とうにお別れをしたはずだが…(笑)
アコギ1本の演奏しかやっていないが、ビートのきいたバンド演奏で聞きたい曲。
◆いかにも卓治らしい70年代ティストいっぱいの歌(某マニア)
◆ストレートで前向きな気持ちが素直に表現されているカッコイイ曲。
『夢の数だけチャンスはある。信じる力さえあれば』のフレーズが耳に残った。(野畑、
98年レポ)
◆「吠えろ!」、まさに俺のための歌?
バッターボックスに入る時テーマ曲にしたいくらい?(仲間)
汚れたバスケットシューズ゙   (初演 ’98年12月下北沢)
’01年5月吉祥寺、’02年4月町田、6月神戸イベント、9月名古屋
9月渋谷でバンドバージョンを演奏、’02年12月江古田、計7回。
(’02年4月の九州オフ会でも演奏!?)
大阪へ向かう新幹線の中、外は雨、いつのまにか眠り込んでしまい大学時代の仲間た
ちの夢を見た… あの頃、『いつも汚れたバスケットシューズを履いてた…』
小道具、伏線が炸裂(スパーク)する力作であり秀曲。卓治の曲に、こんなふうに過去
を振り返るという曲は少ない…、が、もちろんただ振り返るだけの曲であるはずがな
い。そして、かなりきます…。(涙腺刺激度★★★★)
ボブ・ディラン風、言葉がびっしりのアップテンポの曲。ギターのコードストロークの小ワ
ザも心地よい。
◆卓治の大学時代を振り返りながら現在につながっていく内容。キャンパスやバスケッ
トシューズという言葉を卓治が歌うと新鮮に聞こえる。(野畑、98年レポ)
靖国通り、月曜の午後   (初演 ’00年6月大宮)
’00年12月江古田、’02年3月初台の計3回。
かつての恋人と街でばったり会い、少しの時間お茶を飲んで話し、別れる… というスト
ーリー。心象描写がすばらしすぎて、残念ながら自分のチンケな言葉で多くを説
明する気になれない!
別に、自分の経験と重ねるとかではないのに、どうしてこんなに目が潤むんだろう? 
どうしてこんなにやさしい気持ちにさせられるのだろう?
なんでこんな曲が埋もれてるんだろう!? 一刻も早くリリースしてほしい。
ギターアルペジオの演奏。低い声でやさしく歌う。(涙腺刺激度★★★★)
◆大人のラブ・ソングで中年には沁みるなぁ(某マニア)
Looking For A Soulmate   (初演 ’01年5月渋谷)
LOOKING FOR SOULMATESツアーのファイナルで初演。’01年に東名阪含む合計6回、
’02年12月初台。
◆このツアーで、卓治と我々ファンの間に「新しい、強い絆」が生まれたような気がす
る。それを象徴するのが「SOULMATE」という言葉であり、そして、この曲だ! 我々
ファンも、それを胸に刻み込み、今後も大事にしていかなければならない曲である。
(しまさんHP、特集「ふたつの新曲について」より)
◆卓治のMC、「ツアーでいろんな初めての場所に行って、熱く迎えてもらえた。そんな
中から出来た新曲です。今年は去年廻れなかった北や南にも行く」 『君は今 どの
空の下で闘っているのかい?』
『忘れるなよ 俺達はいつでも soulmates』 この曲を全国で待ちわびている
soulmates達の街に届けて欲しい。(野畑、2001年レポ)
ノリのいい明るい感じの曲調、卓治のイメージと違う、との声も聞いたことがある。(い
い、悪いではなくて…)
ユリエ   (初演 ’01年5月吉祥寺)
’01年に東名阪含む合計6回、’02年5月新宿イベント、6月名古屋イベントでも演奏。
『ユリエはその朝 学校に行かない決心をした…』
やさしいメロディーでそう歌い始めるこの曲、聞き手はしばらくこの曲の真意がわからな
い。『火傷した右手で…』『ねぇパパ もう2度と私をぶつことはないんだよ』
曲がすすむにつれ、聞き手は「まさか…」と思い始め、終わる間際のユリエの言葉
『ねぇパパ・・・』に続くショッキングな言葉で全貌がわかる。
初演の時に、曲が終わってしばらく凍り付いていた客の中に自分もいた。このライブの
前に卓治がメーリングリストに”できたばかりの新曲をやる!”と書いていたが、この曲
のことだった。「YELLOW WASP」を最初に聞いた時もそうだったが、正直言って、もう
2度と聞きたくないと思った。それだけ心が痛くなった曲、最近は慣れたけど!?
アコギ1本でやると痛すぎるので、中野督夫のマンドリン入りバージョンが、自分は好き
だ。(初心者凍結度★★★★★)
◆本音を書くと、この曲に対しては前評判が高すぎて、’01年の11月の大阪のクアト
ロで聴くまでは抵抗感があった。このパターンの曲は卓治の必殺技(笑)みたいな感が
あったので、なんで過去のパターンに戻るのかなと思っていた。
しかしながら、一回だけ聴いただけで詩の内容はよく把握していないが、とっても暗くて
悲惨な曲を、いかにも暗く歌うのではなく、暖かい雰囲気で歌われている所に卓治の
”深化”を感じた。
家庭内暴力(或いは性的虐待?)をうけたユリエが、ずっと昔、家族が平和で楽しかっ
た頃の思い出話をするくだりには涙が出そうになってしまった。(そうそう、潤む…)
去年の11月の全国オフ会の広島会場で、新しくファンになった女性のコメント、
「卓治の“stories”を聞いた最初の感想、なんでこの人は“道端の乞食”とか、す
ごい言葉を使うんだろう、でもアルバムを聴き終わったら何故か優しい気持ちに
なっていました」 ユリエを聴いた時に、彼女のこのコメントを思い出した。
またまた偶然ではあるが、エリオットマーフィーの曲で“Chain of Pain=痛みの(連)鎖”
という家庭内暴力をテーマにした曲がある。これは虐待は代々受け継がれていくという
内容で、とてつもなく悲惨な曲である。ユリエにはガソリンの炎に包まれたお父さんの血
が受け継がれてないことを祈る。(野畑)
◆この曲を聴いていくうちに、ずっとユリエを追っかけていく気になってくるから
不思議だ。さすがストーリーテラー小山。年齢設定とかどんな家に住んでるとか、多分
一人っ子かな、とかいろいろ想像できるけど、ヒヨドリの真似をしながら歩くユリエはこ
の後どうなるんだろう。怖くて想像できない自分がいる。(ともとも)
種の歌    (初演 ’02年12月初台)
◆たぶん10年くらい前なら、卓治には歌ってほしくない曲だったろう。
でも、今だからか、こういう曲を歌う卓治も好きだし、
早くツアーでこの曲を全国のファンに聴かせて、と思えた。(NoGood!TAKA)

◆ミディアムテンポなきれいなメロディの曲。
12弦の音が心地いいのだが・・・ (しまさん)

◆廃墟の街NYCを歌った卓治流反戦歌?
ストーリー・テリングはボリスビアン以上かも。(某マニア)
注)ボリスビアン=「大統領様」原曲の作詞者

◆好き嫌いが別れる曲だろう。しかし…
タンポポの種がいろんな場所で花を咲かせる。順に、小さな庭、国境の丘、廃墟の町、 兵士の墓・・・、曲が進むにつれてこの曲の真意がわかるという展開は見事!!
「どうだ!」と胸を張りたい。
やさしい曲調、平易な言葉で綴られた歌詞、愚直なまでに繰り返す同じサビのフレーズ … ○HK「みんなの歌」で、中東の子供たちの映像などをバックに、女性か子供のボ ーカルで… それが、この歌にふさわしい形なのではとも思った。(Mr.X)
ジオラマ    (初演 ’03年1月初台 高橋研ライブ ゲスト出演時)
卓治作曲、高橋研作詞の曲。高橋研のバンドをバックに初演奏

◆カッコイイ〜!!!イントロのギターからこの曲好き!って思う。
歌詞も覚えやすく、かなり気に入る。(ようこ)

◆リフレインが耳に残る「微熱夜」テンポのロックン・ロール、
研さんBANDのバッキングはOASIS風?卓治はこういう詞作らないよな。(某マニア)

◆歌詞は、なんとも説明がしにくいが… 「ジオラマ」の意味が、
長い布に風景を描いて半円形に張り回した背景の前に物を置いて照明し、
窓からのぞくと実際の光景を見る感じを起こさせるようにした見世物。
明治中期に流行した。
とのことで、自分の生きざまをそんなふうに冷めた目でも見ている男、と言ったところだ ろうか?
ここのところの新曲(未発表曲)は、フォークロック調やバラード調が多かったが、これ は久しぶりのビートのきいた曲。似ているわけではないが、この曲を聞いて
「HOLY LAND -聖地」を思い出した。比較的低い声で歌う、大人のロックと言えよう。
卓治が詞を書くとどうなるのか、それもまた聞いてみたい気がする…(わがままファン)
夕陽に泣きたい  (初演 ’03年1月初台 高橋研ライブ ゲスト出演時)
上述「このままじゃいけない」のサビのフレーズを活かし、高橋研補詞(?)でリメイク。
高橋研のバンドをバックに初演奏。バイオリンのリードが印象的。

◆バンド演奏によく合ったノリの良い曲。これも好き。(ようこ)

◆元歌の切羽詰った焦燥感に替わってポジティブな詞で再生。研さんの詞も卓治寄り かな。決めゼリフのカットは残念ながらも、今の卓治の心情風景なのかも?
でもタイトルはまるでGS!(某マニア)
注)「決めゼリフ」=「♪こ〜のまま 死んでたまるか!」
  「GS」=ガソリンスタンドちゃいます…

◆同じフォークロック調の「ルッキン…」「吠えろ」がニューアルバム当確と目される中、 似た曲調の「このままじゃいけない」はお蔵入りでは、と危惧されていたが… ここに来 て復活! 
当日のライブで…
サビの部分で「このままじゃいけない」のリメイクとわかり、かねてからこの曲の復活を 切望していた某ファンが、一秒とたたずに壊れ狂喜乱舞(?)し、事情を知らないまわり の高橋研ファンのみなさんに大変ご迷惑をおかけしたことを、本人になりかわってお深 く詫び申し上げます(笑)
って、研さんファン見てないか… (名曲復活委員会、書記担当)
番 外
「デッドエンド・ストリート」
’83年のデビュー当時のConxがバックバンドを努めた時代の未レコーディング曲。
当時のライブでは結構演奏されていた。もろスプリングスティーンぽい感じの曲。
もしこの頃のライブ音源が残ってるなら旧譜「NG」再発の折に、ボーナストラックとして 収録して欲しい。(野畑)
→これは卓治の作品ではなくてCONXのリーダーであるムーニーさんの手によるものです。僕は一昨年御本人に聞いた話なので確かなはずです。
ちなみにやはり一昨年(’01年)再発されたThe CONXというCDに入っていて僕はし っかり持っていたりします。(某マニア)

タイトル不明(推測:「娼婦の瞳」)
’86年頃のライブで演奏された曲。
甲斐よしひろのマイナーの曲っぽい。卓治の曲で言えば「フィルムガール」路線。
「フィルムガール」で脳天を直撃された人は、はまるのでは?
この曲をお蔵入りにしてしまうのはもったいない! が、アルバムに入れるとこの曲だ け浮くかもしれない。じゃ、ライブテイクをボーナストラックで…
歌詞の意味を考える思考を通り越して、ハートを鷲づかみされる。
リリースされている曲にはなかった、井上陽水・真島昌利タイプの『天才叙情型意味わ かんないけど、なんか感性に訴えてくる歌詞』と言えるかも?(Mr.X)

タイトル不明(推測:「ブルースは聞き飽きた」)
’88年頃のライブで演奏された曲。「BRUCE」なのか「BLUES」なのか不明。
(某マニア)

「パウ!」「酔いどれホーボー」
’00年5月吉祥寺でのライブで、「第3章」を演奏していたら思い出して、
そのまま勢いで演奏したデビュー前に作った曲。
「酔いどれホーボー」は、「カーニバル」の原曲か?(Mr.X)


■野畑社長の訓辞、じゃなくて、
『未発表曲のコメントを書いてみて…』

ここ2〜3年は『stories』の流れもあって、これらの未発表曲はあまり披露されていない。
特に最近のライブは過去の曲で占められており、ライブであまり取り上げられていない曲
が披露されて、盛り上がったりしている。
それもいいが、やはり上記の新曲を演奏してほしいと思う。このままだと懐メロ大会
ライブに行き着いてしまいそうな感がある。
『stories』のプロモーション的な、あるいは「Rootsライブ」の延長線上のセットリストはそろ
そろ終わりにして、新曲の比重を多くした緊張感のあるステージを再開してほしい。

残念なのは、上記の未発表曲を演奏していた、おもに’96年から’99年の時代は、
ネットもなくレコード会社の契約もなく、ライブが非常に少なかった時期なのである。
したがってこれらの曲を幸運にも聴けたのは、東京のライブに参加した、ごく少数のファ
ンのみで、ライブがない地方のファンは聴く機会すら与えられなかったのが現状である。
これは卓治ファンにとって、いや音楽界にとっての悲劇と言わねばならない。

トッパ氏の『stories』応援ホームページにも書いたが、過去の曲よりもいい新曲を卓治は
書いている。早くアルバムに収録して、多くの音楽ファンの耳に届くリリースを切に願う。
欲を言えば、わざわざスタジオに入ってライブと違うアレンジでレコーディングするより、
卓治の本領をフルに発揮できる(できた)、今までのライブテイクを収録してアルバムを
作ってほしいと思うのは僕だけだろうか?
バンドであろうがアコギ一本であろうがトリオ編成であろうが、卓治の熱い想いはライブ
バージョンの方がよく伝わると思うのだが…

※どこかで機会があれば書こうと思っていたことを、ここで書きます。(ITO)
自分も野畑社長とほぼ同感で、”ライブテイクでアルバムを”とまではいかないにしても、
もっとライブでの良さを活かしたレコーディングができないものか、と思ってまして…
例えば、マキシシングルに収録されている『青空とダイヤモンド』、ライブでは、後半のサ
ビ”ダイヤモンド、ダイヤモンド”のギターコードストロークの熱くかき鳴らす感じが一番の
聞かせどころだと思うが、CDではキーボードの音がかぶっていてあまり聞こえない。
『手首』のCDバージョンも、ライブに比べて何か物足りない感じ。迫力と言うか、疾走感と
言うか… ライブでのスティング宮本のドスの効いた声のコーラスのせいもあるかな… 
CDでは、卓治自信のコーラスで”まとまってしまっている”感じがする。
ライブでの、ピン!と張り詰めた感じを、スタジオバージョンにも収められないものか?
(うっ… 素人が、えらそうに書いてしまった…)



ぜひ、「情報」や「好きな曲の感想」など、お寄せ下さい!!

コメントを掲載させていただいた方すべてに感謝!
そして、土日も休みなく仕事で忙しかったにもかかわらず
トコトンこだわりの文章を書いてくれた野畑社長に、Special Thanks です。
まったくもう、 B型ってやつは…(笑)

注意!:このコーナーで扱っているのは、『未発表曲』ですので、
タイトル、歌詞等は今後変更になる場合があるかもしれません。


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