中ア 千畳敷周辺の秋その2 2005,10,02
ロープウェーから見た中御所谷中腹

高山植物保護のパトロールで千畳敷に上がったので、今日現在の千畳敷カールの秋をレポートします。
中御所谷は時々ですがカエデの仲間が赤くなり、ダケカンバが黄色になってはいます。でも全体的にはもうちょっと後が見ごろかと感じました。
今日は朝から、2500mぐらいから上は濃い雲に包まれていたので展望はあきらめていました。
千畳敷駅の外

気温は11℃、視界は30mぐらいなものです。せっかくの展望はありませんでした。霧が雨具を濡らし、時には雨粒も落ちるような天気で、回復の望みもありません。
それなのに、団体客が次々に上がって来るので、ホテル内は混雑しました。
どうするか相談中

登って来てすぐに下りるための整理券をとっても、1時間待ちの状態でした。その1時間をどうするかの相談です。霧の中、遊歩道でも歩くか、それともホテル内で時間をつぶすか。
茨城からツアーで来たお客さんもおられましたがこの天気ではお気の毒なことです。でも駒ヶ根でゆっくり温泉に浸かって気を取り直して下さい。
ナナカマド

千畳敷の紅葉は全体的にはあまりよくありませんでした。遊歩道を歩くと、たまに赤く色づいた株もありますが、色は悪いようです。

今回も、比較的色のいい極楽平コースを登ってみました。
ダケカンバ

黄色になるのがダケカンバですが、葉がすでに落ちかけていました。今日も時折突風が吹き、はらはらと落ち葉が舞っていました。
落ちきるのに時間はあまりかからないことでしょう。
ミヤマダイコンソウ

前回のレポートと同じところのミヤマダイコンソウですが、赤茶色の紅葉はあまりぱっとしません。
いい年もあるだろうと期待して、記録として撮りました。
チングルマ

この木は真っ赤に紅葉しました。
赤の色づきでいうとチングルマが一番です。もし天気がよければ、チングルマでいい構図を探せたかもしれませんが、今日は記録写真で我慢です。
クロツリバナ

ニシキギ科の木で花は暗い赤色、秋には兜をさかさにしたような実ができます。これはその実が割れたもの。千畳敷の遊歩道にわずかに株があります。風で揺れるので30カットぐらい撮りましたが止まったのはわずかに3枚ぐらいです。
イワツメクサ

10月にもなってまだ青々とした葉を伸ばし、生き生きと花をつけているのはイワツメクサだけですね。このまま雪がつもるまで咲いていたりして。
しらび平駅

パトロールを終えて午後1時ごろ下ってきました。登りもけっこう混雑していて、約1時間待ちの整理券が発行されていました。
団体客を乗せたバスがまだ上がって来ていましたから、今日はこんなに天気が悪いのに上も下も待たされて本当にお気の毒。

これに懲りずに、ぜひまたいらして下さい。


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