仙丈ヶ岳  (自然保護レンジャー現地活動)
2005,8,27(土)
朝7時30分の北沢峠は都会の喧騒状態。台風11号が行ってしまったので、好天を期待した登山客でわいわいしていました。
レンジャー隊は協議の結果、仙丈方面に行くことに決定。8時過ぎ、パトロール兼研修会が始まりました。この時点で北沢峠にはもう誰もいませんでした。(あたりまえ)
もう6合目に到着。
5合目に藪沢分岐があり、6合目で森林限界を抜けます。みなさんもここでしっかり休んで、今日のいい天気を称えあっておられます。
正面のピークの少し向こうが小仙丈。
小仙丈からアサヨ峰、鳳凰三山。
天気はまあまあでした。関西弁での話し声がたくさん聞こえてきましたので、とにかくにぎやかでした。地図を出して山座同定を楽しんでおられたので、塩見岳や三峰岳などを教えてあげました。2999mの三峰岳は岩の上に立つと、首だけ3000mとか冗談言ってました。
(写真クリックで拡大)
藪沢カール上から山頂。
あまり広くもない仙丈のてっぺんに、大勢の人が夏休み最後の休日登山を楽しんでおられました。これが今年最後の南アルプス、という人もきっとおられたことでしょう。晴れてよかったですね。
仙丈ヶ岳より北岳方面。
右はるか奥に塩見が見えています。長大な仙塩尾根を目でゆっくりたどりながら、かつて歩いた思い出を振り返りました。また歩きたい仙塩尾根。
仙丈小屋。
3階が寝室、2階が食堂や売店です。右には広い自炊場があり、素泊まり客に親切なつくりが施してありました。奥には清潔なバイオトイレがあって、協力金100円を払えば誰でも使えます。洋式便器も1台設置してありました。屋根と裏の壁面にはソーラー、小屋の北側には風力発電機がたくさん建っており、クリンエネルギーで汚水分解する小屋です。1度は泊まってみたいもんです。
ソーラーパネルが壁面にも貼ってあるのにはちょっとびっくりしました。西日を受けるためでしょう。天候不順で日が当たらないときは裏の発電機も併用するのでしょうか。
付近は幕営禁止ですのでテントを持っている人は素泊まりということになります。そういう登山者のために、結構広めの自炊場が設けてありました。これは嬉しいつくりです。

昔の避難小屋を知っている者にとっては、汚なかった小屋周辺がきれいなお花畑にもどって何よりです。新しいこの小屋も10年、20年と、このままのきれいな小屋を守ってほしいと思いました。
馬の背ヒュッテ。
仙丈小屋ができてからなんだかひっそりしてきた感じがします。こちらは昔ながらの発電モーターの音がしていました。
藪沢小屋。
今回初めてこの小屋を通りました。
今日は無人でしたが、泊まり客はいたのでしょうか。ひっそりした小屋で、なんだか怖い感じ。ここに泊まるのは緊急の時ぐらいかな私は。
トウヤクリンドウ ウラシマツツジ(少し紅葉)
タカネヒゴタイ ミヤマミミナグサ


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