おくちゃうすやま |
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標高 ────────── 2474m 三角点 ───────── 二等 山頂の展望 ─────── 不良 国土地理院2万5千分の1 ─ 大沢岳(北東) 登山道の状況 ────── 踏み跡,境界道,登山道 |
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山行メモ:山頂の展望は良くないが、直下の旧飯場跡は樹木が広い範囲で伐採されていて眺めは大変よい。伊那谷側も南アルプス側も展望できる。 いわゆる「三百名山」に入っているので、その目的で登る人が意外に多い。その多くは青木林道を10km以上歩いてから登山道にとりつくコースを選択するようだが,それよりも栂村山・前茶臼山経由で行った方が少し早い。ところが最近もっと近いコースが出来た。それが下の尾高山経由コースである。 ちゃたろうさんから,2006年10月にビッグニュースが届きました。しらびそ高原から尾高山経由で登れるそうです。なんでも,飯田市がその新ルートを整備中とか。
2007年6月,梅雨時の休日を使って,中高年8人のパーティーで,その新道というのをたどってみた。管理人も尾高山から向こうには行ったことがなかったので期待は大きかったが,実際歩いて見ると「原生林歩きがすばらしい!」のひとことに尽きる。 車はしらびそ峠に置いて,すぐ手前の尾高山登山口に入る。尾高山までの道はよく歩かれているので,根のスリップだけに注意していればまったく問題はない。朝もやのかかったシラビソ林に陽光がさしこんださまは,今日の山旅のプロローグにふさわしい。 尾高山から向こうは未知の道。やせたシラビソ密林の中を,新道のテープがクネクネと進んで行く。足元は大きな倒木をまたがなくてもいいようによく整備されている。尾高山から奥尾高山までは約45分。その向こうに,わずかながら展望地があった。 深い原生林のこのコースには,他にほとんど展望地がない。尾根は全体としては幅が広いが,意外に池や湿地は少なかった。唯一の小さな池が「岩本山」手前にあった。 池から数分で「岩本山2269m」という表示の岩コブにさしかかる。奥尾高山からここまで約40分。山名の由来は岩本沢という沢が南にあるからか。山名は納得だが,2269mの標高はまったく違う。地形図の2269はもっと先だ。GPSで見ても間違いないので,飯田市にはなんとか修正してほしい。 岩本山の下りは痩尾根でイワカガミの群落。その先には今度は広大な平坦地が待っている。道は右に左に,少しでも歩きやすいところについていて,まさに探検気分だ。まもなく道は登りにさしかかり,草地の多いシラビソの疎林を登りつめると,奥茶臼山と丸山をつなぐ倒木帯の稜線に出る。 周囲の空気が涼しくなって,山頂が近いことを予感させる。最後のこぶを乗り越え,もう一度登ると山頂だ。懐かしい山頂。展望こそないが,ダケカンバも多い林はなんとなく明るい。岩本山の木札から約1.5時間かかった。 復路は往路を引き返す。苔とカヤツリグサ科の草むら庭園で休息をとる。花はまだ少し早いようで,マイズルソウ,コミヤマカタバミ,オサバグサ,ズダヤクシュなどの,こじんまり系白花しかなかった。イワセントウソウというセリ科の花を初めて撮った。 往路4時間30分。昼食約30分。復路約4時間。合計約9時間の長丁場である。復路の尾高山まではなんとか元気だったが,しらびそ峠までの最後の一時間はさすがにくたびれた。ハイランドの展望浴場(500円)で汗を流し,十分なストレッチをしたいものだ。 大鹿村の栂村山,前茶臼山経由のコースと比べて,時間的にはほぼ同じぐらいだが,アプローチの良さやコースの美しさ,登山後の入浴など総合的に見て,尾高山経由がもっともいいと思われる。 |
撮影日:2007,6,23 撮影地:鬼面山 撮影者:管理人 |
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ルートマップ | |||
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を複製したものである。(承認番号:平16総複、第286号) なお、地図の彩色等はカシミール3Dを使用しています。 |
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投稿写真(撮影者:記載なしは管理人) |
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