烏帽子ヶ岳〜念丈岳 笹刈り山行 (念丈倶楽部) |
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2005,9,10(土)
松川町の鳩打峠に午前7時に集まったのは男性5人。心配していた天気もなんとか持ちそうなので予定どうり出発する。烏帽子ヶ岳まではとにかく長い登りが続くし、今夜の泊まりの荷物が重いのでゆっくりゆっくり登る。
烏帽子ヶ岳への登り、4合目付近から道の両側に笹が増えてきたので、Sさん、Kさんが草刈機で刈り始めた。普段は静かなカラマツ林だが、今日だけはエンジン音がこだまする。写真は5合目で休む一行。
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烏帽子ヶ岳山頂
通常なら烏帽子ヶ岳までは4時間前後というところだが、草は刈るし荷は重いしで、今日は6時間もかかった。でもここまでくれば後は池ノ平までそんなに標高差はない。伊那谷側は雲が時々かかるので眺めはそんなによくはなかった。中ア側も写真のような感じで、青空はなかった。田切岳のジャンダルムが見えている。
最近は名古屋周辺からも登山者が多く、今日も2組5人のお客さんとすれ違った。 |
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池ノ平山山頂
池ノ平に着くとさっそくテント設営だ。広い笹原にテントを張るときのまるで少年のような愉快さ。タープで南風をさえぎってその陰で乾杯となる。暗くなるまでにはまだ当分時間があった。烏帽子から池ノ平までの道はきれいに笹が刈られ、仕事を終えた充実感も大事だが、アルコールはもっと大事だった。
青い屋根のテントは家型の大型のもので、普段はポールだけで、この山頂に建っています。ここに泊まられる人は自由に使っていいので、自分で張って下さい。4人は寝れます。 |
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富士山が見えた
理論上、池ノ平から富士が見えると教えてもらった。ほんとかなと思ってカシミールで確認しても見えている。では実際に写真に撮りましょうというのが、私の宿題だった。
天気はあまり期待しないで登ってきたが、朝目が覚めて外を見ると晴れているではないか。最初はちょうどこの烏帽子岳と前小河内岳の間に雲があったが、まもなく消えて富士山のてっぺんが見えてきた。 |
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左が塩見岳で右の烏帽子岳。そのさらに右に富士山がちょこんと見えている。今まで何度も池ノ平に泊まったのに、一度も見たことはない。天気もあまり良くないだろうと思って登ってきたのに、本当に幸運だった。
山は登ってみなければわからないものだと改めて思った。 |
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安平路山、恵那山
池ノ平山の名前の由来はおそらくここに池があったからだと思う。今は池はないが、大雨が降ると、小さな水たまりがいくつも出現する。南西方向に少し傾いた斜面にはコメツガなどの針葉樹がまばらに生えているが、季節風が強く当たるためか背丈は低い。
写真の正面奥は安平路山で、さらに左奥は恵那山である。
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念丈岳山頂。
烏帽子ヶ岳から3台の草刈機で念丈岳に向って笹を刈る。一人が刈っているのを後ろから追い抜いて、適当なところから刈り進めていき、後ろの人が終わったら前の人をまた追い抜いていくという方式だ。ちょうど自転車競技のチームレースみたいに、最後尾の人が刈り終わったら最前列に出るというあの仕組みだ。3人でやると意外に早く刈りすすんで、念丈岳に11時前に着いた。
今回の仕事を終えて記念写真。念丈岳山頂はさえぎるものが何もないハイマツ帯の山頂である。
後ろの山は南駒ヶ岳。 |
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ツルリンドウ
今回の山行で初めて見つけた花。
笹を刈ると登山道脇の日当たりがよくなり、近年、このルートは花が増えてきた。
ほんの数年前までは烏帽子と念丈の間は一部笹漕ぎを強いられる区間があったのだ。
今は花がきれいで快適なルートに変りつつある。 |
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ゴゼンタチバナ(実) |
シラタマノキ(実) |
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タケシマラン(黒い実) |
タケシマラン(赤い実) |