木曽駒ケ岳 極楽平のコマウスユキソウ(ヒメウスユキソウ)
ある人から、木曽駒ケ岳のコマウスユキソウと空木岳のウスユキソウはちょっと違うんじゃないかと言われたので調べてみました。管理人は植物の専門家ではありませんが、万に一つ、今後の専門家の詳しい研究のとっかかりになればと思って写真と若干の感想を載せます。今回は極楽平(2005、7、17)の調査結果です。
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・空木岳と同様に、総苞葉が大きめの個体を探すと比較的簡単に見つかるようです。
・この個体は端から端まで4cmぐらいあり、ヒメウスユキソウのヒメというイメージからは離れています。多くの個体は2cm内外で、ヒメらしく見えます。
A
・頭花が5つの個体も簡単に見つかりました。
・なんとなく、頭花の数と総苞葉の長径は関係がありそうな気配がしてきました。
・この個体も長径は3.5cmぐらいありそうです。
B
・頭花は3個、細葉タイプに見えたので撮りました。
C
・この株も細葉タイプです。比較的簡単に見つかります。
D
・大きな株を作ると背丈も総苞葉の長径も大きくなる傾向があるようです。
・下のタカネツメクサの花と比べるとずいぶん大きく見えて、ヒメというイメージではなくなります。
感想:今回の極楽平は強風が吹いており、撮影には苦労しました。典型的なコマウスユキソウはたくさんありましたが、とにかく激しく風に揺れるので撮影を省きました。
 単なる印象ですが、小さくてかわいいコマウスユキソウは、空木より多いと思います。ほとんどみな小さいです。でも、よく観察すると、大きめタイプ、細葉タイプも苦労なく見つかります。しかし、空木よりはおとなしい感じがします。
 頭花の数が5個の個体もありました。頭花の数と総苞葉の長径の関係は今後の課題です。背丈との関連もあるかもしれません。
 
・今後の予定:木曽駒ケ岳、中岳周辺のコマウスユキソウを調べること。そう果に毛があるかどうかを確かめること。

参考文献:原色新日本高山植物図鑑(T) 清水建美著 1982 保育社
       日本の高山植物 豊国秀夫編  1988  山と渓谷社


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