月山 2005、8、9 | |
月山は古来より信仰の山であり、出羽三山の一つとして、白装束に身を包んだ山伏たちの巡礼の山です。山頂には聖域としての神社が建っており、私のような俗な人間は御祓いをしてもらわないと境内に入れません。それはよくわかるのですが、500円を支払わないと御祓いがしてもらえないというのは腑に落ちません。登山道の整備や木道の維持費に入山料を支払うのならわかりますが、御祓いにお金をかける気は私にはありませんでした。 |
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出羽三山とは、羽黒山、月山、湯殿山の3つを言うのだそうです。羽黒山は山というか丘ぐらいのもので、登山というより、ただの参拝ということなので、修行らしい修行はやはり、月山ということになります。機会があれば私も3つとも登ってみようと思います。そうなれば、御祓いはしてもらわなくてはなりませんね。 (この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号:平16総複、第286号) なお、地図の彩色等はカシミール3Dを借用しました。) |
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月山高原ラインという、あまり広くもない高原道路をどんづまりまで登ると広い駐車場に着きます。8合目の標高1400mの地点です。 ここで管理人はホテル自家用車に泊まります。写真はレストハウスですが、この日の夜は真っ暗でした。宿泊客はなかったかもしれません。 夜は10台ほどの車でしたが、朝はどんどん車が増えてきました。 |
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レストハウスの右に登山道の入口があります。 入口を示す杭に山伏さんたちの房?のようなものがくるんであります。これが夜、トイレに行く途中でぼうっと見えた時の恐怖といったら・・・。まぎらわしいものをおかないでほしいです。 |
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登り始めるとすぐに、弥陀ヶ原という広大な湿原を木道で行きます。無数の池が霧の中から出てきました。 池のほとりの赤っぽいのはモウセンゴケです。 湿原はキンコウカが大変多く、セリ科やイグサ科、カヤツリグサ科などが埋め尽くしています。 |
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駐車場から1時間。 奥の左に白く見えるのがレストハウスで、その手前の平坦地がすべて弥陀ヶ原の湿原。霧が晴れてきました。今日は期待できそうな天気です。 |
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仏生小屋。9合目になります。 この牧歌的な風景はどこかの国を連想させました。 それは例えばアラスカ。 あるいは北欧のフィヨルドの国。 あるいはヨーロッパアルプスの麓。 とにかく、いい感じの場所にいい感じの小屋です。 |
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小屋の前には池があって、そのほとりはご覧のような供養人形?がたくさんありました。風車がサラサラと回って静かでした。 このあたりからハクサンフウロが目につきはじめ、山頂直下までハクサンフウロの群生地でした。 中アではたまにしか見ない花ですが、あたり一面ハクサンフウロという花畑は月山が始めてです。 |
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朝日を浴びながら修行中の二人が下りてきました。前は女性の人です。 登山靴なんてものは履いておりません。足袋です。足袋にわらじ。さすがに徹底してますね。修行とはそういうものなんでしょう。 |
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山頂に近い平坦地も、登山道は荒れて裸地化と掘り下げが進んでいました。 こんな場所はすかさず木道をつけることが大事です。偉いです、月山。 中アも濃ヶ池に早く木道をつけましょう。 管理人は濃ヶ池周辺に木道をつける運動を展開したいと考えております。 |
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これがその山頂の神社です。 私は境内には入りませんでした。私の前後にも何人か登山者がいましたが、どなたも入りませんでした。 あとは来た道をそのまま下ります。周回ルートがないのが残念です。 |
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コースタイムは登りが2時間30分。下りが2時間でした。登りは写真撮影に忙しかったので、普通はもっと早いことでしょう。 | |
ミヤマウスユキソウ | ヒナザクラ |
ミヤマリンドウ(白花) | ハクサンフウロ |
キンコウカ | ニッコウキスゲ |
ウソ (オス) | ウソ (メス) |
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