勝宝山 西大寺

南都七大寺のひとつで(他は、興福寺・東大寺・薬師寺・元興寺・大安寺・法隆寺)
称徳天皇により、東大寺に対し、「西の大寺」として建立されたお寺です。
とのことですが、東大寺比べて、あまりにもさみしい?!  が、その代りゆっくり、じっくりお参りできます。
毎年1月15日の初釜に始まり、春・秋に行われる、直径30cmもある大茶碗で回し飲みする大茶盛会は有名です。

手前の基台は奈良時代の東塔(五重塔)の跡で、奥が愛染堂です。
   
その愛染堂の本尊が、秘仏愛染明王。

本堂(重文)
手前の東塔の跡ごしに臨む本堂ですが、ここに五重塔があれば、壮観だったでしょうね。
清凉寺式、阿弥陀如来が祀られています。

2002年10月5日(土)
 

こちらは、2011年4月9日(土)訪問時の本堂です。

四王堂

2002年訪問時は、外側のみの見学でしたが、
今回(2011年)は中へ入り、十一面観音菩薩像・四天王像と対面。
あまりの素晴らしさに、圧倒されました。

 

2回目の訪問の時には、本堂以下聚宝館も含め、全て訪問です。
ただし、愛染明王は開扉日ではなかったので、代わりにお前立のお姿を、お参りしてきました。

宗派・寺格 真言律宗 総本山 別名 正式名 :勝宝山四王院西大寺
勅願・開基 孝謙天皇・常騰 創建年代 765年(天平神護元年)
本尊 釈迦如来(清凉寺式) 訪問日 2002年10月5日(土) 2011年4月9日(土)
拝観時間 8:30 ~ 16:30(10月~5月)
8:00 ~ 17:30( 6月~9月)
9:00 ~ 16:30(本堂以外)
休日 無休
拝観料 本堂:400円 その他各:300円
四堂共通券:1,000円
所在地 〒631-0825
奈良県奈良市西大寺芝町1-1-5
その他 問合せ先 TEL:0742-45-4700

建築物
名称 形式 制作年 素材 サイズ メモ 指定
本堂 単層 寄棟造 本瓦葺 江戸 1808年(文化5)再建 木造 室町時代焼失後再建 重文
四王堂 江戸 1674年(延宝2)再建 木造 -
愛染堂 江戸 1762年(宝暦12)移築 木造 京都御所の近衛公政所御殿を移築 -
文化財
名称 場所 作者 制作年 素材 サイズ(cm) メモ 指定
釈迦如来立像 本堂 善慶等 鎌倉 1249年 木造・素地截金 167.0 清凉寺式 重文
文殊菩薩 本堂 鎌倉 1302年 木造・彩色截金玉眼 82.2 渡海文殊 脇侍像5躯 重文
十一面観音菩薩立像 四王堂 円信 平安 1145年 木造・漆箔 484.8 長谷寺式観音像 重文
四天王立像 四王堂 奈良 756年以後 銅造・多聞天は木造漆箔 221.1~236.3 多聞天は室町時代作 重文
愛染明王坐像 愛染堂 善円 鎌倉 1247年 檜造・彩色截金玉眼 32.0 秘仏 重文
興正菩薩坐像 愛染堂 善春 鎌倉 1280年 木造・彩色玉眼 88.0 秘仏 重文
四方四仏 阿弥陀如来坐像 聚宝館 奈良 天平時代 木心乾漆造・漆箔 75.3 重文
釈迦如来坐像 (聚宝館) 奈良 天平時代 木心乾漆造・漆箔 70.8 東京国立博物館寄託 重文
阿閦如来坐像 (聚宝館) 奈良 天平時代 木心乾漆造・漆箔 72.2 奈良国立博物館寄託 重文
宝生如来坐像 聚宝館 奈良 天平時代 木心乾漆造・漆箔 75.0 重文
行基菩薩坐像 聚宝館 江戸 1730年(享保15) 木造・彩色 67.0 重文
吉祥天立像 聚宝館 奈良 8世紀 木心乾漆造・彩色 184.3 重文
大黒天立像 聚宝館 鎌倉 - 木造・彩色 82.7 重文