平ヶ岳  2141m

 長野夕方8時出発 途中明日の昼まて゜の食料しいれて 飯山から十日町 十日町から六日町 小出インターから湯之谷村へ シルバーラインを経て 奥只見湖湖畔道路を登山口のある鷹ノ巣へ  湖畔道路は急カーブの連続が1時間も続き車酔いになってしまった。
 鷹ノ巣到着は午後11時半 テントを張って寝酒を飲んで12時就寝  3時半起床 4時ヘッドライトを点けて登山開始 ガスと暗闇で周りの見えない中を痩せ尾根と鎖場を延々と登っていく 帰りに見たら大変なところだった 踏み外せば命にかかわる。
 登りは7時間だが山の麓までの尾根歩きが5時間だ 山頂までの1時間 池の岳山頂近くから平ヶ岳山頂にかけて池塘とお花畑が広がる 今は花は無く静かな草原だ。
 下りは5時間 登山口駐車場に帰って来たのは4時半 なんと12時間半の行程であった。
 
 今回の登山はメンバー4名 Y氏は先日登山靴とリックを上野のアメ横で買ってきた。 Y氏のことだから3万くらいの靴かなと思ってきいてみたら なんと 靴とザックで5万8千円 たいへんなものだ 先月肉離れして山登り休んでいたK氏は3万と2万5千円の靴をもっているが 私は安いのを三足 先月 中国河北省農林科学院から来ている孫風国氏に一足あげてしまったし 今のも靴底が減ってきているのでシーズンオフでまた安いのを一足仕入れようかと思う。
 今まで経験した中では傘ヶ岳日帰りについで 足の痛かった登山だと思う。 登山口から下台倉山まで痩せ尾根と鎖場の連続 そしてここから台倉山までも痩せ尾根の連続 途中朝食をとったが寝不足で食欲が湧いてこない 水は2.7リッター ここまで来ればガスも晴れ ヤッケも長袖もおにぎりも重いだけ ビニール袋へ入れて藪の中へ預けた。 ここから白沢清水まで 尾根や森の中を登ったり下ったりの連続 1500m前後を行く 白沢清水は洗面器くらいのところに清水がいくらか湧いている 帰りは水が無くなってきたのでごみも少し有ったがここで水を補給してきた。 森を抜けると 池の岳の山麓にでる ここからの1時間の急登が 足が疲れている中で大変なことだ 休み休み登ったが山頂で歩道修理の測量をやっていた兄ちゃんに平ヶ岳山頂はどこかと聞いたら あちらの山を指して「あれだ」と まだあそこまで歩くのかと思ったら気持ちが萎えてきた。
 姫の池辺でK氏が足へ痙攣がきて 休んでいた ここえ荷物を置いてお茶だけ持って 平ヶ岳山頂まで40分 山頂近くの長椅子で K氏とE氏が昼寝をしていた 体力のある人はうらやましい限りだ 1時間半もまえに着いて昼ねもあきたとのことだ。 写真を一枚撮って帰って来た 玉子石や水場の表示もあったがそこまで行く元気は無かった。


登りは痩せ尾根の連続                  白沢清水 水は無い2.5リッター持って行くこと  

池の岳 ここが平ヶ岳と思って登って行ったら      あちらが平ヶ岳                  姫池から40分か
  


姫池                              今回メンバー
 


平ヶ岳まで  夏ならお花でいっぱい



平ヶ岳山頂                           さて帰るか  池の岳
 

今回メンバー  浴本英夫  小池敏明  矢嶋國男  矢澤利夫

五竜岳  2814m の五竜山荘2490mまで

 2006年10月7日〜9日 隣の白馬岳で遭難があった 途中で引き返すこともできず小屋に避難して過ごした山行きであった。
 参加メンバーの寄稿を待つ 俺気持ちが萎えて書く気力が湧かない。

 それでも 気を取り直して書こうか。
 6日夜N新聞の北条氏を東京から迎え 寮でJA佐久浅間のレタス焼酎と秋刀魚の缶詰で12時頃までいっぱいやってから準備をしてたら1時半 朝7時に皆さん寮へ集まって  それぞれ帰りの都合があるので車3台で登山口のある小谷村へ出掛けた。
 テレキャビンで1535mのアルプス平まで上がり 9時半から雨の中を合羽を着て登り始めた。
 ガスがきつく遠くの山は見えない 7日の天気予報曇り 8日は晴れ 雲の上まで登れば晴れていると聞かされて登って行った。
 小遠見山から 中遠見 大遠見を経て西遠見山2238mへ来たときには雨は霙に変わり猛吹雪となってきた。 軍手をはめた手も凍りそうで 山小屋の手前200mの尾根の上では体が吹き飛ばされそうで這って数十mを越えた 経験したことの無い肌に突き刺さり体が浮き上がる吹雪で命の危険を感じた。
 尾根を少し下ったらガスの中に小屋が見えてきた2時半到着。 やっと助かった感じだ。 
 山小屋では寒くて夕食まで布団に包まってウイスキーをいただいていた。 夕飯にカレー2皿いただき夕方5時から朝の5時まで寝ていた。
 山小屋の朝は早い5時半から朝食をいただき 登頂は諦めて帰りの準備をした。
 今日も朝から吹雪 小屋の裏の尾根を越えるべく登り始めたがアイゼンも無く吹雪が顔に突き刺さり眼鏡に雪が付いて前が見えなくなる 体が持っていかれそうになる。 滑落の危険が高いので50m登って引き返した。
 リーダーは上條氏だが40年のベテランで 素人衆の経験の浅さから来る危険性と不安感は理解できているのだろうか???
 小屋で1時間ほど休んで再度出発したが吹雪は強くなるばかりだ。 50mで引き返した。 登山で今回ほど命の危険を強く感じたことは無い。
 吹雪は止まない 遭難も起きているし またいつ遭難してもおかしくない状況にあり 小屋へもう一泊することとし トランプで暇をつぶした。 お金を賭けて後の清算しない遊び方は得意な分野だ。
 小屋の2泊目の夕飯はエビフライ 北原姉は一匹残して「食べてくれ」と言ってくれたが 明日の体力が必要なことを思うと本人に食べてもらうことが一番であり遠慮した。 そしたら後ろのテーブルに悪いやつが居て「くれくれ」と言って食べてしまった。 悪いやつほど長生きするとはこのことか。
 9日朝 ご来光が見えるということで起こされた。 お天道さまはなかなか出てこない その間遠くに富士山が見えた あっという間に日が登り 富士山と月が薄くなった。  
 帰りは氷がいくらか緩むまで 他の人が道をつけてくれるまで待っていたが皆同じことを考えていてなかなか出発しない 一歩一歩凍った道を蹴って足場を確保して進む 下りは踵をくすげて進む 素晴らしい景色だ 厳しい自然が研ぎ澄ました美しさを見せてくれる。
 9時半小屋を出て下りも5時間 素晴らしい景色だった。   
                                          ありがとう
 

北條雅巳氏寄稿 
「五竜岳に挑戦も、自然の猛威には勝てず。いつか再挑戦です」 10月6日(金)、東京はどしゃぶりの雨だった。風も強かった。「本当に登るのかな???」。「こっちはたいしたことないよ。明後日は晴れの天気予報。決行です」との力強いYさんの言葉に受けて、新幹線に飛び乗って、いざ、長野へ。
 7日(土)の朝は雨だった。でも、白馬村に近づくにしたがって、雨が上がった。虹も出てきて、気分はオーバーザレインボウ並み、ミュージカルの乗りになってきた。
 五竜遠見スキー場の駐車場には、もう何台も車が止まっていた。今回のパーティーは6人。雪山を含む山のベテランの方もいらっしゃる。若い女性も2人。経験が浅い素人の僕はついて行くだけだ。
 テレキャビンとリフトを乗り継いで、リフトの終点を午前9時に出発した。
 曇り空で、雨は降ったりやんだり。見上げるはずの北アルプスの稜線も、右手に見えるはずの八方尾根も残念ながら、濃い霧の中で、見えない。雄大な景色を楽しむことは出来ないが、登山道の両側は、赤や黄色に変わった紅葉真っ盛りの木々がそこかしこにあって、目を楽しませてくれる。雨に濡れて何か艶かしささえ感じさせる。濃い紫色のリンドウも見頃だ。スグリも丁度実が熟して、食べ頃だった。
 好天の景色は素晴らしいものだが、悪天候の景色もそれはそれで、変化があって楽しめる。墨絵の美しさと言ったらいいいかな。そんなことを思って、登っていくと、右手の谷に、大きな虹の橋がかかる。
 風も少し吹いてきて、雲が上がるのかななんてちょっと期待しながら、登る。
 小遠見、中遠見、大遠見山と、ピークを経るごとに高度を稼いでいるはずだが、雲の中なので、その実感も薄い。大遠見山を過ぎると、鎖場が出てきて、坂も急になる。雨は静かに降っている。でも、やむ気配はなく、「どうやら天気の具合はすっかり様子が変わってしまったらしいネ」なんて、話しながら登る。
 午後2時ぐらいに、ようやく白岳(はくだけ)の稜線にたどり着いた。 と、その途端、様子が一変。 吹きさらしの稜線はミゾレ交じりの風速30メートルはあろうかという暴風。真っ直ぐ立っていることが難しいほどだった。6人が身を寄せ、かばい合いながら、ハイマツを風除けにしながら這うようにして進む。
 稜線から五竜岳との鞍部にある五竜山荘が見える。2・300メートルほどの距離だが、吹きさらしのその道のりが長かったこと。先頭を這ってゆく同行者の目の前をライチョウが、風を何とも感じないように歩いていく。「あんたらの来るところじゃないよ」とでも言っているかのようで、何か皮肉にも感じられた。
 3時に山荘着。 良かった。山小屋のありがたさを実感した。もう少し時間が遅くて、山荘までの距離が長かったらどうなっていたことやら。
 山の天気は変わりやすいとはいうものの、天気が変化するだけでなく、地形で結果的に変わったようになることがあると知った。この風は朝からずっと吹いていたと山荘の若い衆が言う。風下の山陰になる尾根を登ってきたので、感じられなかっただけのことだったのだ。
 夜になって、風はますます強く、ミゾレは雪になった。 8日(日)。翌朝になってもブリザードはやまない。午前8時ぐらいから下山するパーティーもあった。稜線を越えれば風はないはずだ。その間頑張れば良いのだからと言い聞かせて、我々も下山することにして9時に出発した。
 しかし、顔を打つ雪が痛くて、目を開けていられない。やっとのことで稜線に近づいたら、先行のパーティーが戻ってきた。雪でルートが分からないというので、我々も山荘に戻った。
わずかな距離なのに、往復1時間もかかってしまった。 山荘の若い衆が紅ガラでルートを確保したので、注意して降りて下さいというので、再度挑戦したが、やっぱり途中で戻った。暴風に飛ばされたり、アイスバーンに足を取られて滑落の危険もある。
 2度も暴風の中を行ったり来たりしてすっかり疲れたが、「遭難」の2文字が頭をよぎった瞬間でもあった。大勢下山したけれど、何もなくて良かった。 山荘の中では、ビールを飲みながら、何十年ぶりかのポーカーをしたり、ただただ寝て時間を費やした。こういう日があっても良いじゃあないか。これで、温泉があれば最高なんだけどね。
 こんな山行だから、山荘は空いていた。食事もまあまあだったけど、乾燥室のストーブをちゃんと焚いてくれないので、衣類がすっきり乾かないのが参った。
 9日(月)の朝は、快晴。八ヶ岳、南アルプス、富士山の向こうからご来光が上がってくる素晴らしい景色を拝めた。
 間近に見える五竜岳はすっかり雪山になって、登ることはできなかったけれど、下山しながら、場所場所で姿を変える五竜岳と鹿島鑓の景色は、空気の透明感や山の威厳が感じられて、素晴らしかった。
 遠見尾根から見る鹿島鑓〜五竜岳の景観は、一級品だと思う。大勢のハイカーで賑わっていたが、手近な隠れ観光スポットですよ。





登りは全て雨とガスの中 写真は帰りに写す

登山口ロープウェー乗場                 テレキャビン                         地蔵の頭ケルン  
    


山道はガスの中                     小遠見山                          中遠見
  


大遠見近く                                                    10月なのに雪渓が残る
 


遭難しなくてやれやれ                        これを登れば山頂だがあなた行きますか
 


8日は猛吹雪 帰ろうと2回トライしたが命の危険を強く感じ小屋に戻ってポーカーなどやっていた 9日朝は晴れ 神の世界が広がる
  


凍みが緩めば今日は帰れる                小屋は氷柱(つらら)の中
 


台も凍る                                   ブッシュも凍る
 


気をつけろ                                       生きて帰るぞ
 


下から撮ればなだらかに見える                 今日は晴れてありがたい
  


稜線の窪みに小屋がある



五竜岳 右稜線の小屋までで今回下山



隣の鹿島槍



  雪の五竜岳             遥か彼方から帰り来て   そして   あの里へ下りて行く     
 


今回メンバー   上條雅弘氏  坂本明里氏  北條雅巳氏    森由紀子氏  北原弘子氏  矢澤利夫