新年
「馬鹿が。なんで俺に言わない?」
腕を組んで、呆れたようにヒロインを見下ろしたシンは、不機嫌を貼り付けたような表情をしている。
「…ごめんなさい……」
思わず、肩をすくめて俯いたヒロインに、シンは苦笑混じりの声をかけた。
「別に、もう怒っているわけじゃない……」
ヒロインの口からこれ以上の謝罪が聞きたかったわけではない。
そういうことはまず自分に尋ねて欲しいという心境を、素直に言葉にできないから、まるで叱っているような口調になってしまっていることは自覚しているが。
「でも、その…シンさんは、バカバカしいとか言いそうだな…と」
なんとも素直な恋人の言葉は、たぶん、間違っていない。
実際に、自分が尋ねられたらそういう言葉を返してしまうだろう。
けれども、今回は、それでも言って欲しかった。そうしたら…。
「………」
シンは黙って月の沈んだ空を見上げる。
ピークは過ぎてしまったが、まだ、間に合う。
「出かけるぞ」
「ええっ」
シンはヒロインの腕を掴むと、早足で宿屋を出て、街の北にある丘に向かった。
クリスマスも終え、忘年会だ、一年の総まとめだ、カウントダウンだ、新年会だと、あれこれ理由をつけて連日宴会をしていたリュウガだったが、新年の二日目になっ
て、さすがにソウシからドクターストップがかかった。
「大目に見ていたけど、こう連日だとね…みんなの健康状態が心配だよ。三日間、飲酒と宴は禁止だからね?」
確かに連日の宴で、生活のリズムも大きく崩れていたシリウス海賊団の面々。
船は海上を航行し続けていたので、昼間もそれぞれに仕事があったのも事実なのだ。
特に、毎日、宴の準備をして片づけをしていたナギと、航行の管理をしていたシンは、いつ休んでいたのかというくらいに働きづめの状態だった。
「しかたねーなぁ。おい、シン、今日中に着く港はあるか?」
物腰は優しいくせに、どことなく物騒な目をした船医に諭されたリュウガが、シンに尋ねる。
「そうですね……海軍が居る可能性はありますが、モルドー北部のヒーゼン港なら明るいうちに入港可能です」
シンの答えに、リュウガが腕を組んだ。
「ヒーゼンか……わざわざ新年早々から仕事熱心な海軍は、あんな地方港にいねーだろ」
「でもまあ、海賊旗は隠しておかないと、入港させてくれないでしょ、あの港」
ソウシの言葉に、シンが頷く。
「ったく、面倒だが、しかたねーな。今日から三日間、ヒーゼンで滞在だ」
「アイアイサー」
かくして、シリウス海賊団は、モルドー帝国の北部にある小さな港街で、新年の三日間を過ごすことになったのだった。
幸い、警備の海軍は居たものの、リュウガの予測通り、あまり仕事熱心とは言えない面々ばかりだった。
何の問題もなく入港を済ませ、宿も確保した夜は、個々の自由時間となった。
それぞれに、街の中へ出ていく面々を見送って、ヒロインはふと傍らのシンを見上げる。
「なんだ?」
「シンさんは、どうするんですか?」
まだ宿に残っているのは、シンとヒロインの二人だけである。
「部屋に戻る」
「え?」
意外そうな表情のヒロインを見下ろしたシンが告げる。
「このところ、お前、寝不足だろう?」
「でも、それを言ったら、私よりシンさんの方が…」
「お前と一緒にするな。明日、明るくなってから街へ連れて行ってやるから、今夜はさっさと寝ろ。それが嫌なら…」
ふっと、ヒロインを見下ろすシンの眼差しに、別の雰囲気が宿る。
「朝まで起きているか? 明日、街へ行くのは難しくなるだろうが…」
シンの表情と言葉で、意図する内容を理解したヒロインが、赤くなって俯いた。
「選ばせてやるぞ。どっちがいい?」
そう尋ねられて、ヒロインが自分から朝まで起きている方を選べるような性格ではないことは、シンも心得ている。
「あの…寝ます」
俯いたヒロインの答えに、シンはそっと笑みを浮かべたのだった。
新年三日目、禁酒禁宴二日目の朝。
十分な睡眠をとって目覚めたヒロインは、シンと共に街の中を歩いていた。
まだ、冬の少し遅い日が昇ったばかりだが、街の広場はにぎわいをみせている。
「こんな朝早くから、たくさんの人が来てますね」
「この街は、揃わないものは無いといわれるほど多様な店が並ぶ朝市で、有名だ。しかも、今日が、今年最初の朝市だからな」
確かに見渡せば、店も客も、とても気合が入っている。
「よそ見してはぐれるなよ?」
客引きの声が飛び交う中、シンはヒロインより一歩前を進んでいく。
「そこのお嬢さん、ヤマトのおみくじを買ってみないかね?」
「?」
故郷の言葉と単語が耳に入ったヒロインが、声のした方を見ると、小さな机を前に置いて座る老人がいる。
占い師のようだったが、机の上には、おみくじと平仮名で書かれた箱を置いていた。
「おみくじ?」
「やっぱり。ヤマトからきたお嬢さんだね。ここには神社もないが、新年の運だめしにどうだい? あんたなら、わしの解説もいらんだろ」
どうやら老人は、客におみくじを引かせ、ヤマトの言葉で書かれたそのおみくじの内容を解説するというタイプの占い師らしかった。
「特別に、これだけでいい。どうだい?」
指で提示された金額は、ヒロインが持ち合わせているわずかな小銭で足りる。
「いや、こんな商売なのでね、新年最初の客が、ヤマトの人間だというのは嬉しいんだよ。この辺りじゃ、滅多に会えないからね」
ヒロインが提示された小銭を取り出すと、老人はとても嬉しそうにおみくじと書かれた赤い箱を差し出した。
「よく振って、1枚取り出すといい」
渡された箱は、思ったより軽く、振ると紙の擦れ合う音がした。
逆さにすると、丸い小さな筒状の紙が一つ、転がり出る。
「わぁ、ホントにおみくじだぁ…」
嬉しそうな表情をしたヒロインに、老人が穏やかに微笑んだ。
その時、ヒロインの上に声が降る。
「よそ見してはぐれるなと、言っただろう」
不機嫌そうなシンが、ヒロインの右腕を掴んで引いた。
「あ、ちょっと待ってください、シンさんっ」
「お嬢さん、これを」
シンに引きずられるように占い師の前を立ち去るヒロインの左手に、ひいたばかりのおみくじが乗せられ、占い師の姿は見えなくなった。
「シンさんっ」
手にしたおみくじをポケットにしまい込みながら、右腕を引っ張るように掴んで歩くシンの背中をヒロインが不思議そうに見上げる。
「勝手にいなくなるお前が悪い。今度はぐれたら、首輪をつけるぞ」
どことなく安堵と怒りの混じるシンの言葉に、ようやくヒロインは、自分がヤマトのおみくじに気を取られてシンとはぐれていたことを知った。
といっても、はぐれたという事実を自覚する前に、シンに再会できたわけなのだが。
「すいませんでした…」
「ったく……また勝手に居なくなると面倒だからな…」
右腕を掴んでいたシンの手が、一瞬離れて、右手を掴む。
「え?」
手をつなぐ形になったことに、ちょっと驚いて見上げたヒロインの視界に、シンの表情は映らない。
けれども、つないだ手の温もりや、肩や、あえて見せようとしない表情になんとなく照れているような様子は伝わる。
えへっと笑ったヒロインが、嬉しそうにつないだシンの手を握り返した。
朝のおみくじのことをヒロインが思い出したのは、その日の夜。入浴しようとした時だった。
脱ぎかけた服のポケットに入っていた小さな紙筒。
「あ…」
一人しかいない脱衣所で、なんとなく周囲を見渡してから、そっと紙筒を開く。
「よかったぁ…中吉」
おみくじには、細かな項目に分かれてアドバイスが書かれている。
さがしもの、友人に相談すべし。病気、大病の心配はなし。生活、早起きに心掛けよ。旅、危険多し。
恋愛の項目で、ヒロインは目を止めた。
「流れ星が吉……。流れ星かぁ…あとでちょっと探してみようかな。流れ星を見ればいいってことだよね」
なんとなくワクワクとする心を抱えて、入浴するために服を脱ぎかけた手が止まる。
「お風呂に入る前に、ちょっと探してみるくらい、いいよね…」
タオルや着替えを脱衣所に置いたまま、ヒロインはそっと宿の外に出て空を見上げた。
建物の隙間から見上げる、半分ほどに欠けた月が輝く夜空は、なんとなく星が少なく見える。
「なんか星があまり無い感じ…海辺まで行けば、もう少し星が見えるかな…」
ヒロインは建物がない、街の南にある海辺に向かって歩いた。
「どした? シンとケンカでもしたか?」
暗い夜道で、きょろきょろと空を見上げて歩いていた前方足元から突然声が聞こえて、ヒロインはビクリと立ち止まる。
「船長っ?」
「上ばかり見てるとアブねーぞ」
足元を見れば、先が階段状の道になっていて、その段差に腰かけたリュウガが苦笑してヒロインを見上げていた。
「ケンカしたって感じでもねーな……シンはどうした? こんなところまで一人で来たのか?」
「ちょっと流れ星を探してて…」
思いのほか、宿から遠くに来てしまったことに気づいたヒロインが言い澱む。
「……流れ星? シンはどうした?」
「その…宿の部屋にいると思います…」
「黙って出てきたのか? まあ、ちょっと座れ」
呆れたようにヒロインを眺めたリュウガが、隣を示した。
「はい…。…船長? お酒飲んでますね? ソウシ先生が禁酒だって言ったのに…」
隣に座ったヒロインの肩に、リュウガが腕を回して声をひそめる。
「だから、宿に戻れねぇんだろうが。今戻ったら、ちょっとだけ飲んだのがソウシにばれちまうからな…ったく、見つけちまったからには、一人で返すわけにもいかねー
し…」
「え?」
「上着も着ないで歩いてきたのか? 今頃、シンが真っ青になってそうだな…」
苦笑したリュウガが、ヒロインの肩に自分の上着を残して腕を抜く。
「仕方ねぇな。ひと汗かいて、酒を抜くからちょっと待ってろ」
「?」
立ち上がったリュウガが、帽子をヒロインの上に乗せて剣を持ち、階段を飛んだ。
冬の月夜に、剣を手にしたリュウガが目に見えない敵と戦っているかのように、動き回る。
甲板でハヤテが剣の修業をしているのを見たことはあるが、その動きよりもずっと早く、動きは大きく、時折、月光を反射している剣が風を切る音も大きい。
最初は目で追えていたリュウガの動きが次第に速さを増し、ヒロインの眼では何をしているのかよく分からなくなっていく。
剣が空を切る音が止み、ピタリと剣を構えた態勢でリュウガが止まる。
大きく息をつく音が聞こえ、再び素早く動き回るリュウガと空を裂く風の音。
「船長も、ハヤテさんみたいに修行することあるんだ…」
リュウガの温かい上着の中。
何をするでもなく、座って待っているせいだろう、ヒロインが欠伸をする。
軽く運動してようやく温まった身体で、ふと待たせているヒロインを見たリュウガが、手を止めて苦笑した。
「おいおい…」
肩にかけてやったリュウガの上着の中で、座り込んでいつの間にか眠っているヒロイン。
「……俺を眺めながら眠っちまう女なんか、お前くらいなものだな…。こりゃ完全に、男扱いされてねーな」
リュウガは帽子を拾ってかぶり、ヒロインの身体を上着ごと抱き上げた。
「んー…シンさん……」
リュウガに横抱きにされたヒロインが、寝言でシンの名を呼ぶ。
「シンの野郎も、今頃、血眼になって捜してるかもしれねーぞ…」
呟いたリュウガは、宿に向かって歩きはじめた。
入浴に行ったヒロインが、なかなか部屋に戻ってこない。
船の中の風呂と違い、この宿屋では女湯と男湯でバスルームが異なっているため、ヒロインの戻りが遅いからといってシンが風呂場に様子を見に行くことはできない。
「ちっ…何やってやがる……」
最初は、イライラしながら部屋の中で待っていたシンだったが、やがて女湯に向かう廊下に立った。
しばらくは黙って壁に寄りかかり、腕を組んで待っていたが、一向にヒロインが出てくる気配がない。
それどころか、シンの前を通って女湯へ入っていった別の客が、入浴を終えて出てきてもまだ、ヒロインは出てこなかった。
「失礼。連れを待っているんだが…」
しぶしぶ女湯から出てきたばかりの客に声をかけたシンの表情が変わる。
シンは足早に、トイレに向かい、人の気配がないのを確認してソウシの部屋へ向かった。
「どうしたの?」
シンのノックに、ソウシの部屋の扉はすぐに開いた。
「ドクター、ヒロインが来ていませんか?」
「ヒロインちゃん? 夕食の後、見てないけど…居ないの?」
ひどく驚いた様子のソウシ。
ソウシの隣の部屋から、ナギも出てくる。
「どうした?」
「ナギのところにも来てないか……風呂へ行ったはずのヒロインが居ない。着替えを脱衣場に置いたまま、どこかへ行ったらしい」
ソウシとナギの表情も変わる。
「まさか、ヒロインちゃん、一人で外へ行った?」
「連れ去られた…ってのは考えにくいか…」
「他の部屋も確認してみよう」
ナギがハヤテの部屋を、ソウシがトワの部屋を確認する。シンはリュウガの部屋を訪ねたが、リュウガは不在だった。
「ドクター、船長は?」
「出かけたみたいだね……」
ソウシが、飲みに行っちゃったかな…と苦笑する。
「おい、シンっ」
窓を見たナギが、シンを呼んだ。
ナギの示した外を見たシンが、舌打ちして宿の外へ駆け出る。
「よお、海辺でコイツを保護してきたぞ」
険しい表情で目の前へ立ったシンに、リュウガは笑いかけて自分の上着に包んだままのヒロインを渡す。
気持ち良さそうに眠っているヒロイン。
「どういうことですか?」
言葉こそ丁寧だが、シンが睨みつけるようにリュウガを見た。
宿から出てきたナギとソウシも、シン同様に厳しい表情でリュウガを見る。
「どうして、お風呂に行ったヒロインちゃんをリュウガが運んできたのか、説明してくれる?」
「おいおいなんで俺がお前らに睨まれなきゃならねーんだ? ヒロインが一人でふらふらと海に向かって歩いているのを、俺は保護しただけだぞ?」
苦笑するリュウガ。
「それで、どうしてヒロインちゃんが眠ることになったの?」
「こら、ヒロインっ。起きろっ」
リュウガを詳しく問い詰めようとするソウシの横で、シンがヒロインの頬を軽く叩く。
「うーん…。……あ、おはようございます、シンさん」
寝起きのヒロインがシンに向ける笑顔を見たナギが、一瞬息をのむ。
リュウガも、ほぅ?と小さく呟き、目覚めたばかりのヒロインに声をかけた。
「やっと起きたか。おい、こいつらの誤解を解いてくれ、ヒロイン」
「誤解?」
「どうやら、俺がヒロインを風呂場から連れ出したことにされちまってるぞ」
「ええー? ち、違いますっ。ちょっと流れ星を探そうと思って……って、あれ? 船長を待ってたはずなのに、なんで…」
「…流れ星? 待ってた?」
シンが、眉根を寄せた。
結局、その場にいた全員に事情を説明することになったヒロイン。
無事にリュウガに対する誤解も解け、もうちょっと考えてから行動しろと怒るシンの説教も終わり、何事もなくて良かったと安心するソウシやナギに礼を言って、ヒロ
インはお風呂に向かう。
ヒロインが女湯から出てくるのを待ち構えているシンに、リュウガが囁いた。
「参ったぞ。ここへ運んでくる間に、11回だからな」
「何のことです?」
リュウガのからかうような雰囲気を読み取ったシンが、睨むように見返す。
「ヒロインが寝言でシンの名前を呼んでた回数だよ」
「………」
無表情で黙りこんだシンに、あれじゃうっかり撫でることもできねぇ、と笑って、リュウガはシンから離れた。
そして。
部屋に戻ったヒロインに、シンが言ったのだ。
「そんなに流れ星が見たかったのか」
「すいませんでした…」
もう、何度も謝っているヒロインが、再び頭を下げる。
「馬鹿が。なんで俺に言わない?」
腕を組んで、呆れたようにヒロインを見下ろしたシンは、不機嫌を貼り付けたような表情をしている。
「…ごめんなさい……」
思わず、肩をすくめて俯いたヒロインに、シンは苦笑混じりの声をかけた。
「別に、もう怒っているわけじゃない……」
ヒロインの口からこれ以上の謝罪が聞きたかったわけではない。
まず自分に尋ねて欲しかったという心境を、素直に言葉にできないから、まるで叱っているような口調になってしまっていることは自覚しているが。
「でも、その…シンさんは、バカバカしいとか言いそうだな…と」
なんとも素直な恋人の言葉は、たぶん、間違っていない。
実際に、自分が尋ねられたらそういう言葉を返してしまうだろう。
けれども、今回は、それでも言って欲しかった。そうしたら…。
「………」
シンは黙って月の沈んだ空を見上げる。
ピークは過ぎてしまったが、まだ、間に合う。
「出かけるぞ」
「ええっ」
シンはヒロインの腕を掴むと、早足で宿屋を出て、街の北にある丘に向かった。
北の丘から見上げた北の空。
「あっ、また…」
北斗七星の真下より少し右側、地平線に近い東北の空から、空を駆け上がるように天頂に向かって星が流れていく。
「今ので、7つ目です。流れ星って、こんなにたくさん見れるんですね」
「四分儀座流星群だ。毎年、1月3日から4日にかけての真夜中、四分儀座からピーク時には50ほどの星が流れる。今年の流星のピークは過ぎてしまったな…。流星そ
のものは、明け方まで続く」
シンの言葉が終わりかけた時にも、星が一つ、空を駆け上がった。
「あっ、またっ」
大地に近い場所から空を登っていく流れ星。
「知っていても、今まで、わざわざ見ようとも思わなかったが……」
すっと音もなく空に走って消える光。
「確か、流れ星に、願い事三回言えば、叶うんですよね」
目を輝かせるヒロインを、シンが見下ろす。
「わざわざ、消えていく星に願うこともないだろう?」
「でも、叶うといいなって思いません?」
「願い事なら、俺に言え。星なんかより確実に叶えてやる」
「え? シンさんにですか?」
途端に、困ったような顔になるヒロイン。
「何だ、俺に言えないような願い事なのか?」
「そんなことは…。その…いつまでもシンさんといられますようにって……」
「なんだ。そんなことか。叶え甲斐のない願いだな」
再び、空を幾筋かの星の光が流れる。
背後から包み込むように優しく抱きしめてくるシンの腕にそっと手を添えたヒロインが、空をまっすぐに駆け上がっていく光を見つめた。
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18歳以上の大人です