星見初め後に


 流石に空が朝焼けに染まりはじめる頃には流星も見えなくなり、二人は宿へ戻った。
「冷え切ってるな…」
 頬に触れたシンが、笑みを浮かべる。
「シンさんの手、あったかいですね」
 暖を求めるようにヒロインがシンの手に頬を寄せると、視界に影が落ちる。
「?」
 ヒロインがシンを見上げる前に唇が重なった。
 シンが、求めるようにヒロインの身体を引き寄せ、より深く口づける。
 しばらくはされるがままにキスを受け入れていたヒロイン。
「ん…」
 閉じていた目を開け、驚いたようにシンの身体を押す。
「んんっ……」
 逃れようとするヒロインの動きに、シンがより強く捕えた身体を抱き寄せた。
「んんーっ、んんんっ、んんーっっ」
 長く長く続くキスから逃れようと、手をバタバタさせて慌てるヒロイン。
 その様子に笑いを堪え切れなくなったシンが、不意にヒロインを解放して肩を震わせながらクククと笑いだす。
「…シ、シンさん?」
「本当に面白い奴だな。何だ、今の踊りは?」
「踊り?」
「まったく……」
 ため息をついたシンが、自分の上着を脱いでシャツの留め具をはずす。
「シンさん?」
「おしおきをしてやろうと思ったが、気が変わった」
「おしおき?」
「お前、勝手に宿を出ていった挙句、船長の腕の中で気持ち良さそうに寝てたからな」
 流れ星を探してみようと思い立って、ちょっとだけ外に出るつもりだったのが、ついつい遠出してしまい、船長と出会ったヒロイン。
 シンが気づいた時、宿から消えたヒロインは眠ってしまったところをリュウガに運ばれているという、怒りの炎を燈すには十分な状況だった。  
 ただ、ヒロインを案じる気持ちが最初の怒りの爆発を抑え、続いて聞かされたリュウガの言葉が、怒りの炎を小さくしてしまった。
 そして、恐縮して謝り続けるヒロインに、怒る気すら無くなってしまったのだ。
「眠るつもりはなかったんですが、暇で…」
「剣を持つ船長を眺めていて、暇だと言って眠る奴がいるとはな…」
「ハヤテさんよりすごいのは、わかりましたよ? でも、なにやってるかよくわかんなくて…」
 喉の奥で笑いながら、シンがヒロインの身体をベッドに倒す。
「船長の腕の中より、きもちよくしてやる…」
「へ?」
 シンのキスがヒロインの手首に落ちる。
 予想外の場所にキスされて、目を丸くしてシンを見たヒロイン。
 笑みを浮かべたシンが、ヒロインの手首から腕の内側をなぞるように唇を這わせ、指を滑らせる。
 最初は不思議そうにシンのすることを眺めていたヒロインだったが、いつの間にかドクン、ドクンと鼓動が刺激されていることに気づく。
「ずいぶん、モノ欲しそうな顔になったな…」
 ヒロインの変化を読み取ったシンが、すっと腕を離してヒロインの腰紐を解き、衣服を脱がし始める。
 大人しく下着姿になったヒロインの肩を腕同様に愛撫し、焦らすように下着に隠された部分を避けて腰や背中を撫でる。
「ぅん……」
 肌の熱がゆっくりと、確実に増していく愛撫に、自然とヒロインの喉から声が漏れる。
 やがて、シンの愛撫は足首に移動し、脛から膝の裏、腿へとゆっくりと動いていく。
「ふあぁぁっん」
 下着をずらして訪れたシンのキスに、ヒロインが甘く切ない声を響かせて大きく仰け反った。
「こら、動くな」
 ヒロインの腰を抱え上げるように抑えたシンが、熱と潤いを湛えた部分を指で押し広げて吸い上げる。
「ひゃうぅっん」
 秘孔の近くにある敏感な芽を容赦なく刺激してくる下着を、除けようとヒロインが手を伸ばしたが、逆にシン捕まり封じられてしまう。
「動くなと言っただろう? そんなにこの布が感じるのか? なら…」
「ひゃあんっ…ぁ、ぁぁっ…」
 ずらされた下着が的確に強い刺激を与えてきて、声に切なさが増す。
 より熱を持った蜜が滲みだす。
 優しく肌を撫でるように辿るシンの手が、胸の膨らみを覆っている下着もずらしたものの、突起の上までで、手を止める。
「エロい格好だな」
「やぁ…とってください」
「そんなことが言えるということは、まだまだ、大丈夫だな」
 ふっと笑ったシンの指が、熱を持った蜜の奥に埋まる。
「やぁん…んふっ……おかしく…なっちゃ…」
「ああ、おかしくなるようにしているからな」
「ひゃあぁぁぁっ」
 刺激に流されたヒロインの肌が桜色に染まり、表情が、よりいっそう熱を帯びたものになる。
「シンさん…」
「どうした? 何が欲しい?」
「シンさん…の…」
 まだ恥じらいを残しながらも、熱く潤んだ目で訴えるヒロインに、シンが口づける。
 求めるように自ら差し込んできたヒロインの舌を絡めて吸ってやり、蜜の中にしばらく前から熱を持ってひどく硬くなっていた分身を埋め込んだ。
 吸いつくようにシンを迎え入れる蜜を含んだ襞の動き。
 おそらくは、無意識にシンに絡めてくる腕と足。
「動いて欲しいのか?」
 ずらしただけの下着は、埋め込んで動き始めたシンにも刺激を与えてくる。
「あぁぁ…んっ、ふっ、んんっ…」
 甘く官能的な声もまた、シンの雄の部分を強く誘う。
 次第に速さを増すお互いの刺激に、二人の呼吸が乱れながらも合わさっていく。
「あっ、ぁ、ぁ、ぁ…」
「まだだ。もっと…」
 粘液がこすれ合い押しつぶされる音が、ぐちゅん、くちゅんと二人の耳に響く。
「やぁ……もぅ……っっっ!」
 ヒロインが強くシンに抱きつき、蜜の中で動こうとしたシンを襞がざわめきながら締め付ける。
「クッ…っ」
 絞る取るように蠢く奥深く、突き当りを割るかの如くシンは穿って動きを止めた。
放たれた精が中を満たしていくのを感じながら、ヒロインは幸せそうに眼を閉じた。

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