アスワンダム 訪問日 :2009年11月11日 6:40-7:00
場所    :アスワン 

アスワンハイダム(新ダム)
  製造年  :1960年着工 1979年完成 ソ連が資金と機材を提供
  構造     :ロックフィル式
  大きさ  :高さ111m  長さ3830m
                 幅(基礎部分)980m (堤頂部分)40m幅道路
  発電量  :12基で合計210万Kw (参考 黒部ダム 33.5万Kw)
アスワンロウダム(旧ダム)
  製造年  :1898年着工 1902年完成 イギリスが建設
  構造    :バットレスダム
  大きさ   :高さ51m 長さ2140m 貯水量55億m3

  アスワンダムとは、旧アスワンダムの名称で、新ダムはアスワンハイダムと言われていたが近年、アスワンハイダムをアスワンと呼称することが
多くなった。

アスワンハイダム
  アスワンロウダムの上流6.4Kmに建設完成したダム。第一期工事完了(1964年)後、アブシンベル神殿の移転工事の為遅れて1970年完成。
この時に出来た人造湖がナーセル湖で、長さ約500Km、幅は最大で39Km、平均では10Kmある。
  尚、軍事上、安全上の配慮から、動画の撮影は禁止されています。また、焦点距離の大きなレンズも、要注意とか。尚、アスワンダムの功罪につ
いては、多くのことが語られていますが、簡単にまとめてみました。

  ① 定期的な洪水が無くなったため、それに付随する諸問題が解決された。(土地の有効利用等)
  ②灌漑の為の水が確保された為、年間を通じて農業が出来るようになった。
  ③発電が確保され安定的に供給できるようになった。
  ④ナーセル湖での漁業が可能になり、また、その漁獲量が飛躍的に増加している。
  ⑤観光資源としてのダム、ナーセル湖及びナイル川の船旅。(ナイル川クルーズ)

  ①洪水による大地の定期的な肥沃が不可能となった為、土地が痩せて農薬に頼らざるを得なくなった。
  ②洪水による大地の洗い流しが不可となった為、塩害が発生している。
  ③巻貝が大量発生し、それを餌とする寄生虫が発生した為、病気にかかる人が増大した。
  ④上流からの土砂と栄養素の流入が無い為、河口付近が浸食され、漁獲量も減少している。
  ⑤ナーセル湖の水が蒸発し、湿度が上昇したため、遺跡への悪影響が出ている。(これは、ガイドさんの弁です)
こんな風にメリット、ディメリットがありますので、どちらが良かったのかはこれから5000年後の歴史が証明してくれるでしょう。

アスワンダム(アスワンロウダム)
  アスワン市街の南方5kmにある、多目的ダム。当時のエジプト統治国イギリスが建造。綿花の増産には貢献したが、渇水時の貯水量不足等で後
にアスワンハイダムが建設された。

アスワンハイダム
ダムの上に有る道路です。
バスで左の写真から来て、右の写真へ。
左の写真の左側が、ダム湖、右側が下流となります。
 

これが、ナーセル湖です。大きくて、写真に入りません。琵琶湖の7.5倍の大きさです。
 

ナーセル湖とブーゲンビリア
大きな木は、合歓の木見たいな葉でしたが不明です。


ナイル川とブーゲンビリア

皆さんで 「 わ~! 大きい! 海みたい!」 等々

ダムの下流、ナイル川ですね。
この6.4Km下流に、旧アスワンダムが有ります。
ナイル川左岸
ナイル川右岸
右側は発電所です。

ダム下流側から見たアスワンハイダム記念塔

記念塔はバスで通過しただけです。

砂漠の砂。
・・・は、動物の歩いた跡です。スカラベと言っていましたが
真偽のほどは?

この砂を、記念に持ち帰りました。
お友達へのお土産と自分の記念に。
砂の模様は、ホントに自然の造形美。感嘆します!

アスワンロウダム
 

アスワンロウダム付近の水辺の風景。