7.機械を組み立てる 次のページへ
いよいよ組み立てです、これはホゾ入れといってなかなか
大変なことなのです。一度にたくさんの歯車を組み上げなくてはなりません。
メーカーさんも親切に組み立てやすく作っていません。
歯車のデザインにしても専門家なら一目で「これはエイケーの時打ち3番だ。」
なんてわかるかもしれませんが、一般の人ではとても大変なことです。
かといって修理自体なくなってしまっている昨今、経験など積みようがありません。
ここで教材に4PCを選んだ最大の理由があります。
高性能機4PCなら丸洗いでかなり状況がよくなります。
毎年これを続けていたらほとんど減りは出ません。
油ぎれでの使用を避けられるからです。
掛時計分解調整の手順4〜7をしなくて済めばすごく楽だと思います。
@運針用を仮組みする。
下ゼンマイ車続いて2番真ん中3番
4番が全体に見えますそしてガンギ車
アンクルになります
A報時用も組んでみる。
部品がかしめてあったりするため
簡単には組めませんが、並べる程度で
いいと思います。
Bすべてを組み上げて完成させる。
分解する前の状態に組み上げます。まず外してあったゼンマイの爪を戻します。
次によく考えながら輪列を組み上げます、アンクル
シュモクなど位置関係に注意して
ください。
以上の作業をホゾ入れなどといって、かなりの熟練の技術がいります、
とても初心者の手に負える物ではありません。家には下取りや、廃棄を依頼されたり
修理しても持ちにおいでない4PCがかなりの数あります。この修理講座を書くために
何本もなおしてしまったけれど、どれも元気に動いています。