けい寿 |
旬の食材を大切にした和食料理の飲食店です。 店主が料理の腕を振るう8席のカウンター席、大人数の宴会に対応可能な26席のテーブル席、二間続きで使える二部屋の座敷席からなります。 |
敷地は、南側を交通量の多い県道に、東側を奥の集落へ続く細い市道に、北側を市道から枝分かれする2項道路にと、3方を異なる性格の道路に囲まれています。この特色をいかして、裏手の2項道路側へ回り込んでアクセスするゆとりのあるアプローチで落ち着いた雰囲気をつくり、県道に面して建物を配置することで県道を行き交う人々へ存在感を高めました。 |
店の顔であるカウンター席を県道に面して配置し、大きな窓を設けて、店内の雰囲気を伝えるショーウインドーにしました。 |
外観は、四角い平面に片流れの大屋根と下屋によるシンプルな形状にまとめ、素材感があり表情豊かな左官壁と板壁で仕上げ、素材を大切にする料理店を表現しました。 |
駐車場側からのアプローチ。 |
エントランス。 奥へ行くにつれて間口が狭くなるようにパースを付けて奥行き感をつくり、料理への期待を高めます。 |
入口の風除室の店内からの見返し。 |
入口を入ると、正面の格子越しに、カウンター厨房の店主が出迎えます。 待合いを挟んで、左手にカウンター席、右手にテーブル席〜座敷席が続きます。 |
和風料理の店にふさわしい、清楚で品がある粋な感じの意匠で構成しました。 |
カウンター席。 |
カウンターは、工務店の倉庫に眠っていた杉の一枚板であつらえました。 そこに、オリジナルの木製ネタケースを組み込みました。産地直送の美味しい魚がいっそうひきたちます。 |
テーブル席。 宴会に対応できるように、広間として計画しました。 |
二間続きの座敷席。 取り外しのできる防音性の高い壁で仕切って、個室としても利用できます。 |
座敷席前からの廊下の見返し。 昼の営業に対応し、トップライトで採光して明るい店内をつくりました。 昼は、客席も含めて、自然光のみでの営業が可能です。 |
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建築前の敷地の様子。 鉄工所とそれに付属した倉庫が建っていました。 北側に寄せて建物を配置し、市道側を垣根で閉じて、県道から直に出入りしていました。 |
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