トーキョーN◎VA The Revolution |
RL/マクラン:「娘が居なくなっちまった。探してくれねえか、センセイ?」 RL:そう言って、結城センセイの動物病院を訪ねてきたのは、マクランという薄汚れた中年男だ。彼は酒くさい息を吐きながら、結城のデスクに1枚の写真を置く。そこには、知り合いのリボンと同い年くらいの、愛らしい少女が写っていた。 達也:「あんたに娘なんていたのか?」 リボン:よかったわねマクランさんとやら。守備範囲外よ(笑)。…どうせツッコミ入れるなら登場しましょう。〈コネ:結城達也〉で、達成値11。 RL:じゃあ、リボンは好きなタイミングで登場してください。 RL/マクラン:「あァ、ま、女房には逃げられちまったがね……」 RL:下卑た笑いを浮かべるマクラン。 リューヌ:よく考えたら、私は今、どうあがいても登場できないですね、手札が(笑)。失敗していいですか、RL? RL:あ、構いませんよ。 リューヌ:〈社会:N◎VA〉で、登場失敗です。 RL:結城センセイはちょっと〈知覚〉か〈メディック〉で判定を。 達也:〈知覚〉で達成値15、です。 RL:了解。では、結城センセイにはマクランが、ドラッグ“ペイ”の常習者であることが分かった。いわゆるハザード前には「シャブ」とか「スピード」とか「S」とか言われてた白い粉だ。 RL/マクラン:「なァ頼むよセンセイ。おれぁ、アイツがいねえとダメなんだよ……」 達也:いきなり殴る! RL/マクラン:「ごがぶあッ?!」 ごろごろごろ……と扉に転がる。 リボン:登場します。 RL:では、リボンの足元に転がってくる薄汚れた中年男、マクラン(笑)。 リボン:「あらあら。珍しくお客が来てると思ったらもうこの騒ぎ?」 RL/マクラン:「な、……ナマあし?」 達也:「子供がいるのに、ドラッグやってんじゃねー!」 RL/マクラン:「ぐへ、げへッ、げへへッ」(咳き込む) リボン:「…あんたの気持ちに共感できるなんて、珍しいわね」踏みます(笑) RL/マクラン:「ぐあげはぁ?!」 RL:わしっ、とリボンの足を掴むマクラン。すべすべすべ……。 リボン:「で? このロクデナシはなんなわけ? 邪魔だったら私、帰るけど?」 RL/マクラン:「ちくしょう、思い出すなァ、エルザぁ……」 達也:〈メディック〉+〈スーパードクター〉+〈超スピード作業〉で、強引に治療。 RL:判定どうぞ。 達也:達成値11。 リボン:ところで、達也の病院って何エリアだったっけ? 達也:イエローです。 RL/マクラン:「エルザぁ、どーして居なくなっちまったんだぁ……げへっ、げへげへ」 リボン:じゃあ、MP10はぴったりで持ち込めるな… RL/マクラン:すべすべすべ……。 リボン:「そのエルザって人が誰だか知らないけど、二度と会えなくしてあげましょうか?」すごむ。手にはMP10。 RL/マクラン:「うあっ? あ、ああ。悪かったよ、お嬢ちゃん……」 RL:とか言ってる隙に、結城せんせいは解毒剤のよーなモノを射ち込むことに成功しました(笑)。 達也:落ち着いたら話を聞く。 RL:そうですねえ……マクランから分かるのは、娘のエルザが、数日前から姿を消したということだけです。 リボン:「どうする? 私、帰った方がいいかしら? どうせ用があったわけじゃないし」 達也:「面倒なことになりそうだから、いてくれ」 リボン:「私がいた方が、もっと面倒なことになるかもよ?」と言いつつ、そこらの椅子に勝手に座る。 RL/マクラン:「スまねえな、センセイ。いつも助けてもらってよぉ」 リボン:「いつも助けてるの? こんなの」 RL:そう言いつつ、マクランは懐からなけなしの3シルバーを出してデスクに置く。 達也:「ドラッグはやめろよ」 RL/マクラン:「ん? あ、まぁ、考えるよ。エルザがイねえと、どうせ稼げねえしな……」 達也:「ほんとに大切なものを失うぞ」 RL:すでにマクランはくたびれきった目をしている……。 RL/マクラン:「センセイには少ないだろうが、これでカンベンしてやってくれや……。何だったら、ちっとくれえ楽しんでくれたって構わねえからさァ……」 達也:「しかたないな、うけてやろう」顔がゆるんでる。(笑) RL/マクラン:「ホントか? さっすがセンセイ。話が分かるぜ!」顔がゆるんでる。(笑) リボン:ところで、達也のデスクの上に、まだその子の写真ってある? 盗み見たいんだけど。 RL:ありますよ。 リボン:じゃあ、見ちゃっていい? 達也:いいよー。 リボン:「あんたたち…この子まだコドモじゃないの…」私と同じくらいなんでしょ? RL/マクラン:「じゃ、頼んだぜセンセイ。っと、それから今度、そっちの嬢ちゃんも紹介してくれや」 RL:そう言って、マクランは打って変わって陽気に結城センセイのクリニックを出て行く。 達也:「それはやめとけ…死にたいなら別だが」 |
RL:さて。 リューヌ:どういう状況でしょう? RL:リューヌの「アーク・ズー」社は、とある慈善的な宗教団体を支援している。“白の家”という名前で、メディアの評価も高く、イメージ戦略としてはもってこいの素材のひとつだ。 リボン:最後には信者丸ごとヒルコにでも改造するつもりなんじゃ…。 リューヌ:別にヒルコに改造する技術はないですよ、我々。 RL/有能青年秘書:「園長。その“白の家”に関することで報告があります」 RL:と、有能青年秘書くんが園長室に入ってきたところだ。 リューヌ:「何かありましたか?」 RL/有能青年秘書:「はい。先日、指示を頂いた件ですが、確かに“白の家”には不審な点がありそうです。証拠は掴めませんでしたが、ブラックマーケットから武器を仕入れているという噂も耳にしました」 リューヌ:「そう……。それは、明るみに出そうなのですか?」 RL/有能青年秘書:「さて……。ただ、“白の家”には、お決まりですが『息子を取られた』だの『お母さんが帰ってこない』だのという噂もあります」 RL/有能青年秘書:「万が一、当局の手が入った場合、どうなるかは分かりません」 リューヌ:「今の段階で支援を打ち切るのは得策ではないかしらね? メディアに知られずにうまく首を挿げ替えられれば、まだ使えるかもしれない」 RL/有能青年秘書:「そうですね……。“白の家”は、慈善的な団体として、あの粕川女史が褒めたくらいの団体です。むしろ、こちらで確たる証拠を掴み、それをメディアに示す方が得策ではないかと」 RL:そこまで言って、ぱたむ、と書類を閉じる有能青年秘書。実を言えば、それは「あとはよろしくお願いします」の合図だったりする(笑)。 リューヌ:あと、調べるのはリサーチに入ってからですか。 RL:おっしゃるとおりです(笑) リューヌ:では、「出かけます。こちらはよろしく」と言って、〈謎のプレゼント〉+〈社会:企業〉+〈予算獲得〉で運転手と車を出す(笑)。ダイヤの5で、達成値は9+4+5の18。 RL:やっぱり黒塗りかな、車?(笑) リューヌ:そうします。で、報酬点9点もらいますね。 RL/有能青年秘書:「園長が戻られるまでに、美味しい夕食を用意しておきます」(爽やかに微笑) RL:では、ブロロロロロロ……とエンジン音が画面の奥に消えていく……。 |
RL:さて。結城クリニックを後にしたリボンのK−TAIにメールが入る。 リボン:見ましょう。 RL:「Re−Born」 仕事の依頼だ。呼び出し場所は、バー「ヤロール」のVIPルーム。依頼人は……音羽南海子、だ。 リボン:わ、すごい人が(笑)。行きましょう。 リューヌ:ああ、また手札が悪くて登場できないです(笑)。〈社会:N◎VA〉で失敗します。 達也:理由がない・・・。 RL:というわけで、リボンの前には“姐さん”こと音羽南海子が優雅に座っている。傍のDAKのモニターには、15歳くらいだろうか。白い聖衣姿の少年が映っていた。 リボン:「仕事ですって? 私の方はいいけれど、貴女としては私なんかでもいいことなの?」 RL/南海子:「ま、こっちの方もいろいろとあるさね……」 リボン:「細かいことは聞かないわ。その程度のルールはまだ覚えてる。で?」先を促そう。 RL/南海子:「コイツの名前は、“汀志朗”。最近、東スラムに出しゃばってる偽善的宗教団体ってヤツの親玉さ。“白の家”の、教祖ってコトさね。コイツが、ターゲットだ」 リボン:「コドモに見えるけど? 傀儡? それとも、若くして実力者なの? それとも…見た目通りの歳じゃないのかしら?」 RL/南海子:「アンタだってそうだろ? この街じゃ、見かけなんてものは熱光学迷彩ほどもアテになりゃしない……」 RL:どこか皮肉めいた口調で呟く南海子。 達也:守備範囲内、音羽南海子・・・・怖くて手が出せない・・。(笑) リボン:そこまで命知らずじゃなかったか(笑) RL/南海子:「コイツは、つい最近、東スラムに“白の家”の教団施設を新設した。からには、そこに居る筈さ」 リボン:「で、実際の所このコ、教団内ではホントに力があるヤツなの?」 RL/南海子:「アンタも知ってるだろうけど、あの辺りは何かと物騒でね。ピリピリしてるトコに目障りなモノは立てて欲しくないのさ……」 RL:リボンの質問はあっさり無視する南海子(笑)。ピン、と弾くようにゴールドを放る。 RL/南海子:(その程度も調べられないようじゃ、このゴールドは無駄かもね)とでも言いたげ(笑)。 リボン:ところで、“白の家”について世間で言われてることって、知ってていいの? RL:それは、リサーチフェイズでどうぞ(笑) リボン:「貴女は、昔の私も知ってるから、あえて言っておくけど…。“昔の私”を、期待しないでね」 リボン:ゴールドは空中で受け取る。了解の印に。 RL/南海子:「成功報酬は、追加でプラチナム。構わないね?」 リボン:「ええ」 RL/南海子:「じゃ、商談成立だ。……期待してるよ」 |
RL:と、いうわけでマクランは意気揚揚と帰ったわけですが。結城センセイとしては、これからどうします? 達也:娘さんの写真はありますか? RL:まだありますね。 リボン:依頼を受けた後に、さっきの話も気になったから戻ってみる。〈コネ:結城達也〉で、達成値11ね。 RL:問題ないです。好きなタイミングで合流してください。 リューヌ:私も出ましょう。〈コネ:結城達也〉で15。手札が、てふだが……(泣笑) 達也:では、医院にかぎをしめて、と。 RL:では、結城クリニックの前に黒塗りの高級車が停まって……ってところですかね(笑)。 リューヌ:そうします。「こんばんは、結城せんせ」 達也:うおぅ。 リューヌ:時間は? RL:夜になりました。 達也:「おどかすなよ」 リボン:「あら。興味半分で戻ってみたら、にぎやかね」 達也:「またあらわれたな」 リボン:「放っておくとあんた、ホントに11歳の女の子に手出ししそうなんだもの」 達也:「出すかっ!守備範囲外だ!」 RL:あ、エルザは12〜13くらいです。大して変わらんか(笑)。 リューヌ:「……あまり変なことされると、解雇もやむを得ないんですが、せんせ?」 リボン:「手遅れじゃないの?」 達也:「世間にはばれないようにしてる。ちゃんと、口止め料も払ってるし…」 リューヌ:「……解雇」(笑) リボン:「リューヌ? 一回家宅捜索してみたら? きっと何人か監禁してるわよ」(笑) リューヌ:こんなときしか〈レイ・オフ〉は使えないだろうに(笑) 達也:「そこまではしとらん!」 リューヌ:「今回は見逃して差し上げます。その代わり、少し職務規定外の仕事をしてもらいますよ」 達也:「しかたないな…」 リューヌ:「“白の家”という宗教団体を知ってます?」 リボン:「縁があるわね。ちょうど私も貴女に、その話しようかと思ってたところよ」 達也:「聞いたことないな」 RL:では、リボンは〈社会:メディア〉か〈社会:ストリート〉で判定してください。本当は結城センセイにも判定させようと思ってたのに(笑)。知らないなんて言ったばかりに(笑)。 リューヌ:せめて判定に失敗してから知らないと言ってほしかった(笑)。 リボン:ちと勿体ないけれど…〈社会:ストリート〉で、達成値19。 RL:素晴らしい。では、次のことが分かります。“白の家”とは、東スラムに施設のある新興宗教で、病人や孤児の世話をしてくれるらしい。信者はみな「白い十字架」を持っており、みな一様に穏やかな人柄。ストリートでも慈善活動を活発に行い、評判は良い。粕川うらら女史をして褒め言葉が出るほどに。ところが、当然、そんな彼らを襲うゴロツキどもが居るわけですが、彼らは皆、容赦なく死体になっています。死体は全て、原に直径50cmほどの大穴が空いており、兵器の使用すら囁かれている。もちろん、教団は関係を全面的に否定しており、メディアもそういうスタンスではありますが。 達也:若くて、かわいい女性が教主だったら知ってたかも。 RL:若くて、かわいい男の子が教主ですね〜(笑)。 リューヌ:その教主の存在については知っていていいんですか? リボン:さっき、リューヌのオープニングで言ってた「先日指示を頂いた件」っていうのは今のこと、なのかな? RL:でしょうね。なので、リューヌが判定すると、有能青年秘書くんから情報が入るのですよ(笑)。志朗について調べるのであれば、〈社会:メディア〉を使ってください。直接、会いに行くという手段ももちろんあります(笑)。 リューヌ:今、手札がひどいことになっているので…… リボン:“アーク・ズー”がその団体を支援してる、ってことは知ってていいの? “アーク・ズー”がその事実をイメージ戦略に使ってるかどうか、だと思うけど… リューヌ:一般に知られてなければ支援によるイメージ戦略って意味がないんでしょうけど。 RL:じゃ、知ってます(笑)。 達也:俺は知らない。 リューヌ:で、「その“白の家”について調べてほしいの。噂が真実かどうか。ストリートについてはせんせは詳しいでしょう?」 達也:「いいけど、こっちも娘を一人探してんだけど・・・」 リューヌ:できることなら協力しますよ? リボン:「GIVE&TAKE、ってことね。私も“白の家”のことが知りたいの。一枚かませてもらえるかしら?」 RL:じゃ、チーム組みますか? リューヌ:「ええ、歓迎します、リボンさん」 達也:オーケー。 リボン:リューヌもチーム? どうするの? リューヌ:難しいですねぇ……自分の身は守れると思うので、大丈夫、でしょうきっと(笑)。あなたたちをこき使いますが。(〈盾の乙女〉で(笑)) リボン:じゃあ、全員でチーム、かな。 RL:了解です。 リューヌ:で、〈謎のプレゼント〉攻勢をかけたいのですが。FEIRからパーソナルデータを得るのです。いつの間にかポケットロンにデータが入っている(笑) RL:えーと、誰のでしょう? リューヌ:まずは、教主から。達成値15。 RL:じゃ、有能青年秘書がすばやく手回ししたのか、FEIRからデータが届きます。志朗ですが、15歳にして“白の家”の教祖。綺麗なルックスで、メディア受けもいいです。それから、8年ほど前、「3年間クローゼットの中に閉じ込められていた子ども」としてニュースになった、とありますね。「様子がおかしいのに気付いた近所の人が当局に通報し、発狂した両親と、クローゼットの中で餓死寸前の志朗が発見された」という事件です。 それから、東スラムに建てられた教団施設ですが、軌道系のある資産家の寄付によるもの、とのことです。身寄りのないストリートキッズの保護や、志朗の∵奇跡∵による心の癒しといった活動が、慈善団体として衆目を集めていますね。 リューヌ:……リボンさんって、〈不動〉持ってましたっけ? リボン:ありません。 リューヌ:ああ、また精神戦の恐怖が(笑) …次に、エルザ。達成値11。 RL:エルザについてですか、彼女はスラムの人間なので、FEIRからのデータはありません。 リューヌ:了解です。 リボン:エルザって、Xランクってこと? RL:でしょうね。ただ、有能青年秘書の調査によりますと(笑)、父親に暴力を振るわれていたらしく、よく青痣を作っていたり、夜に泣き声が聞こえたり……。最近、家出したそうです。と、報告が(笑)。 達也:よく、治療とかしたのかな? リューヌ:せんせ、獣医じゃなかったんですか?(笑) リボン:「連れ戻す気? 別に止めるつもりはないけど」 RL:娘を好んで貴方の毒牙に差し出すほど、マクランは人間ができちゃいませんぜ、センセイ?(笑)。でも、薬くらいはもらいに来ていたと思われ(笑)。 RL/マクラン:「俺んちのイヌがちょっとやられてよう。センセイ、いい傷薬もってねぇか?」 みたいな。 達也:だから、守備範囲外には手は出しませんって。 RL:しかし、実はイヌ=エルザだった可能性オオアリ^^; リボン:犬…深読みしちゃうな(苦笑) 達也:人間も動物だからねぇ。 リューヌ:さて、あとここで調べられるのは…… 達也:白の家と武器の流れについては? リューヌ:ですね。調べてもらいましょう。 RL:他人任せではデータは得られないことは、有能青年秘書くんが証明済みです(笑)。 リューヌ:コネ技能使っても? RL:内容と達成値次第ですな。 達也:では、〈コネ:アーサー〉で達成値15。 RL:またセンセイは渋いところを……(笑)。 RL/アーサー:「おヤ、ご無沙汰ですネ、結城センセイ」 達也:「お久しぶりだね、アーサー」 RL/アーサー:「そうですネ、確かにワタシ、“白の家”に商品卸したことありまス」 達也:「どんなものを卸したのか教えてくれないかな?」 RL/アーサー:「これがまた高く売れたんデスよ……。“神の剣”ってコトでですネ、聖堂の奥に飾ってモラってまス」 RL:要するに、装飾剣の類ばっかりですね(笑)。 リューヌ:アーサーさんが扱ってるのは刀剣で、兵器ではないですからねぇ RL:当局の許可書類は全部整ってる、正規ルートでの卸です。 RL/アーサー:「ああ、そうそう。でもギアやライデン社の営業の方タチも近くで見かけマシたヨ」 RL:と、いったところですね。 達也:「ありがと、とても助かったよ」 リボン:警察関係は何かつかんでないかな? 〈コネ:紫仙羽雪〉で…達成値16ね(渋いところその2)。羽雪の外界制御値は抜いてるはずだから、ちょいと調査中の所をひとつ(笑)。 リューヌ:50cmの穴の原因が何であると考えているか知りたいところですね。 RL:確かに、最近は東スラムの方面で殺人事件が増えているそうです。 RL/羽雪:「なんってゆーか、あれですね。キャノン砲をくらったような感じですか?」 リボン:直径50cmって言ったら…500mm…。 RL:上半身ちぎれてる死体も多いです^^; と、その手の事件を追って無駄に走っている(笑) 羽雪からの報告です。 リューヌ:ウェブ系はこちらで調べましょう。〈コネ:テトラモルフ〉+〈謎のプレゼント〉で、同調済みSC-8を出しつつ(笑)達成値16ですね。“白の家”の口座の出入りとかを調べてもらいますが。 RL:“白の家”の資金の流れには特に不審な点はありません。明朗会計で、信者からの寄付に頼るだけでなく、信者自らが職について、という姿勢が世間の評判を呼んでおります。ただ、ごっつく太い「軌道系の資産家からの寄付」ですが、「軌道系の資産家からの寄付」なので、出所はよく分かりません^^; 使い道は、東スラムの教団施設の建築。 リボン:軌道かァ…。 RL:そんなところです。 リューヌ:後は、殺人現場の目撃情報とかあれば得たいけれど、〈社会:ストリート〉だろうから手札が……(泣) 達也:俺がやろうか? リューヌ:SSS捜査班を〈謎のプレゼント〉で出してみようか(笑) リボン:羽雪に、被害者の死体見せてくれるように頼んでみようかな。〈コネ:紫仙羽雪〉で、達成値15。 RL:じゃあ、たった今目の前にあるから見に来たら? とアドレスをゲットできます。 リューヌ:とりあえず、場所を変えるなら、その前にやりたいことが一つありますが。〈社会:企業〉+〈予算獲得〉+〈謎のプレゼント〉で、SSS警護班(カブトトループ7人)についてきてもらう。達成値19ですね。 RL:じゃあ、スラムに向かうなら、ということで有能青年秘書が用意してくれます。便利だな、有能青年秘書(笑)。 リボン:謎でも何でもないプレゼントだね。いや、彼の正体が謎か…(笑) RL:うん(笑) 達也:俺も、〈社会:ストリート〉でエルザの行方をさがします。 RL:じゃ、いちどシーンを変えてみましょう。 |
RL:と、いうわけで。SSSの羽雪ちゃん他が現場検証をしているところに、黒塗りの高級車が乗り付けます。結城センセイは、ストリート・キッズあたりに聞き込みを行うために途中下車しています。(後で舞台裏判定ね^^;) RL/羽雪:「お疲れさま、リボン。それから、ようこそ、と言うべきでしょうか、リューヌさん」 リボン:羽雪を通じて、SSSの鑑識さんにわかってること聞いてみようか。 RL/SSS鑑識:「そうですねえ。可能性としてはウォーカーの手持ち武器……140mm滑空砲とかですかねえ。ただ、それにしては死体の残り方が綺麗過ぎるんですよね。140mm滑空砲なんか直撃したら、運動エネルギーだけで人間なんか四散しちゃいますからね」 RL:じゃあ、この場に居る方は〈知覚〉してください。 リューヌ:〈知覚〉で11です リボン:達成値13。 RL:じゃあリボンは、現場からちょっと離れた瓦礫のたもとに、何か落ちてるのを見つけます。 リボン:何かな? 警戒しつつ近づこうか。 RL:教団の「白い十字架」です。 リボン:「ふぅん?」リューヌにも見せよう。「こんなものがあったけど、どう思う?」あ、呼んで見せるからね。まだ触らないよ。 RL:心配しなくても、何にも害はないです。ただの十字架ですよ。 もちろん、白の家の、ですが。 リューヌ:「……それは、“白の家”の?」 リボン:「私にはそう見えるけど。あんまりまじまじと実物みたことはないからね。貴女は?」 リューヌ:「間違いないみたいですね」そうそう落ちてるようなものではないですよね? RL:まぁ、こんな場所に埋もれずに落ちてるって時点で怪しいです^^; リボン:「調べてみてくれない?」 リューヌ:何で判定すればよろしいですか? RL:見ただけで、ただの十字架と分かります。特に何か効果があるようなものでは無いです。 リボン:詳しく調べてみて、「誰の」とかわからないかな? RL:量産品なので、それも逆に不可能です。 リューヌ:「死体の身元は?」 RL/SSS鑑識:「いま確認中ですが……。どうも日系企業か何かに雇われてたヤクザ者みたいでして。まぁ、この辺じゃあこの手合いの死体なんざゴロゴロしてますがね。ただ、ウォーカーらしきものをのさばらせておくわけには行かないんで……。 リューヌ:「事件の目撃者はいないのですか?」 RL:現在、捜索中とのことです。ただ、様子は芳しくないです。スラムですし。逆に言えば、ウォーカー説は信憑性がもの凄く低いです。 リボン:「例え誰も見てなかったとしても、大型特殊車両が動いた跡は残るわよね?」 RL:残るはずですねえ(笑)。 RL/SSS鑑識:「あ、では本職は任務に戻ります。今度娘を連れて遊びにいきますよ、園長さん」(アーク・ズーの常連だったらしい(笑)) リューヌ:「おまちしております(営業すまいる)」(笑) さて、あとここで調べることはありますか? リボン:ここまでで手に入った情報は…。 ウォーカーの兵器並の破壊力のある武器だということ。 でも、それそのものではないこと。そうだとしたらもっと体がコナゴナだから。 威力の割にはあまり大型ではない、あるいは大型であってもこっそり持ち運べるものだということ。 こんなところかな? 私が見落としてる要素、ない? リューヌ:多分、ないと思います。 リボン:じゃあ、それらの情報をふまえて、この時点で、使用された凶器を推理してみよう。手持ち武器の可能性も捨てられないので、〈メレー〉+〈ファイアアーム〉で、使われた武器を判断。達成値18。 RL:では、リボンの封印されているはずの記憶が蘇る。天才的な銃使いが、拳銃に爆裂弾を詰めて、密着した状態で〈ガン・フー〉したとしたら……ちょうど、こういう感じの死体ができあがる、はずだ。 リボン:「…っていう可能性は、考えられるわ」 リューヌ:「“白の家”の構成員についても調べる必要がありますね。とりあえず、明日行ってみませんか?」潜入調査をリボンさんに期待。 RL:では、シーンエンドにします。お待たせしました。舞台裏の情報収集をどうぞ、結城センセイ。 達也:舞台裏で〈社会:ストリート〉・エルザの行方について。達成値15です。 RL:楽勝で分かりますね。白の家に入信しています。 達也:「明日白の家にいってみよう!」(笑) |
RL:さて結城さん。 達也:ほい。 RL:東スラムの“白の家”近くまで来ましたが……どう攻めます?(笑) あ、ちなみに翌日になってます。 達也:正面からいきます。 RL:では、信者らしき女性が門の受付ボックス(?)に座っています。 リボン:大胆不敵だねえ(笑) RL/女性信者:「白の家にようこそ。ご面会ですか? 法話をお望みですか。それとも、志朗さまの“救い”をお求めですか?」 達也:その女性の年齢と顔はかわいい? RL:ええ(笑)。20ちょいくらいで、ちょっと儚げな美人ってとこです(笑) 達也:「あなたをお望みです!」(笑) RL/女性信者:「ご入信ですね。では、こちらへ……」 RL:と、本部に連行されました(笑) リボン:サラリと流されたよ(笑) リューヌ:あなどれない(笑) RL/女性信者:「志朗さま、入信を希望される清らかな方がいらっしゃいました……」 達也:「あれっ?」 リボン:清らか!?(笑) RL:と、案内された聖堂の中庭では。笑顔の子どもたちの環の中で微笑んでいる美少年教祖、汀志朗が居る……。 RL/志朗:「やぁ、いらっしゃい、迷える方……」 達也:男に興味はない…。 リボン:清らか…?(笑) RL/志朗:「ここは、このN◎VAに傷つき、疲れた天使たちが羽を休める場所……サンクチュアリ。貴方が、ここに羽を休めに来た……。この導きに、感謝を」(笑顔) リボン:ちょっといいです? RL:何でしょう? リボン:さっきの現場の一件から今まで、1日経ってるんだよね? RL:そうですね。 リボン:ちょっと買い物してから、登場していい? RL:あぁ、構いませんよ。 リューヌ:いくらでも私が出しますが?(笑) リボン:報酬点11以下で、小型カメラって手に入る? RL:超小型カメラで、普通に録画/再生機能があるものならOK。腕時計か、ペンダント型かってとこでしょう。 リボン:了解。じゃ、〈売買〉で達成値11。 RL:ペンダントだとブレが激しいな。時計かブレスレットか、サークレットでもいいぞ(笑)。 リボン:で、それ(腕時計型にしよう)を持って登場。ただ、カゲだから隠れてね。〈隠密〉+〈陽炎化〉で、達成値17。ああ、奥義が普通の特技といっしょって便利(笑) RL:了解。ばっちり隠れててください。 RL/志朗:「これから、子どもたちに歌を歌ってあげるところだったんです。よかったら、貴方も一緒に歌いませんか?」 RL/志朗:「歌は良いです。傷つき、疲れたこころを癒してくれる……。また、明日を生きようという気持ちになれる」 達也:子供たちを見渡す。 RL:子どもたちは、幸せそうに志朗の周りに群がっている。入信するまでは、様々な辛い仕打ちを受けていたのだろう。彼/彼女らの首には蒼い痣があったり、小さな丸い痣があったり、手首に傷があったりする。 達也:うーむ、子供は好きなんだよなぁ…。(困る) リボン:食用として?(笑) RL:でも、そういった身体や心の傷は、志朗によって癒されているのがありありと分かりますね。 達也:体の傷も? RL:〈メディック〉してください。目標値は12 達也:〈メディック〉で達成値が15。成功だね。 RL:えーと、子どもたちの外傷は、けっこう新しいものもあるね。で、志朗は歌いだす。 リボン:一部始終を見つつ潜伏。 RL/志朗:「昨日の歌を歌おう。明日を歌うために……」 達也:歌を聴きながら、エルザを探す。 RL:2人とも、〈アイデンティティ〉で抵抗してください。しなくても可(ニヤリ) リボン:〈アイデンティティ〉ね、達成値16。 達也:達成値18。 RL:じゃあ、一瞬こころがぐらついて志朗の信者になりたくなる……衝動に勝てました。 達也:「すまないが、俺はここへ人探しに来たんだ」ときりだす。 RL/志朗:「ひとさがし、ですか? それは、あなたの大切なひと、だったのですか?」 達也:「?、大切な人、だった?とは?」 RL/志朗:「ここに来るひとたちは、みな、外の世界で傷つき、いちど全てを捨てる決意をした方たちです。あなたの大切なひとは、今のあなたのところへは、かえって来ません。貴方が、僕たちを受け入れてくれなければ……」 RL:と、いうわけでもういちど〈アイデンティティ〉ぷりーず(笑) 達也:達成値は、10…。 RL:ぎりぎり、志朗の強烈なカリスマ性に耐えることが出来ました^^; 達也:よかった。でも、このままだとまずいなぁ…。 RL:ちなみに、ここに来るまでエルザらしい人物は居ませんでした。 達也:とりあえず、いったん帰ろう。 RL:では、快く送り出してくれます。 リボン:達也が帰るのに合わせて、私も消えます。どろん(笑) 達也:門を出ます。 RL/女性信者:「白の家の門は、いつでも貴方に開かれています。貴方に志朗さまのご加護がありますように」 リューヌ:入れ違いくらいで私がきましょうか。 RL:中に入ります? 重要なパトロンの1社なんで、歓迎されると思いますが。 達也:目で合図をする。 リューヌ:ところで、リボンは消えるというのは帰るの? リボン:達也と合流する。外でね。 リューヌ:そのまま、中を探って欲しかったのに…… リボン:これ以上はちょっと危険。アイデンティティに成功する自信がない… リューヌ:べつに、教主のまわりにいなければ問題ないと思うのだけど(笑)。私が教主をひきつけておくから。 リボン:なるほど。そういう対策がとれるならいいでしょう。じゃ、今度はリューヌと一緒にリトライかな。 |
RL:さて、リューヌは大切なパトロンなんで、教団の聖堂にある応接室に通されます。壁には、アーサーの売りつけたらしい装飾剣なんかがばっちり飾ってありますね(笑)。 RL/志朗:「しばらくぶりでした、リューヌさん。相変わらず、綺麗だ……」 リボン:こいつの威厳−1ポイント(笑) RL:さわやかーに志朗は微笑みます。 リューヌ:「こんにちは、志郎さん。相変わらず、お上手ですね」 RL:大概のおくさまおじょーさま連中が撃墜されているのもむべなるかな(笑)。 RL/志朗:「いえ。すみません、たいしたおもてなしもできないで……」 RL:ところで、リボンは別行動なのかな? リューヌ:そうしてもらうつもりですけれど。 リボン:まだ宣言してなかったね。うん、別行動。 達也:エルザも探してくれい。(笑) RL:了解。では、リューヌはどうします? リューヌ:「今日は、あなた方にとってあまり愉快でない話だと思いますが……」 RL/志朗:「……?」 リューヌ:「最近、このあたりで殺人事件が多発しているのをご存知ですか?」 RL/志朗:「残念ながら、そういう場所ですから……。でも、僕たちは、この現実を少しでも、良くしたい。そう思って、ここを拠点にすることを選んだんです。覚悟の上です」 リューヌ:「……ですが、その犯人がここの関係者なのではないか、そういう噂があるのですよ」 RL/志朗:「そんな……!」 RL:そうですねえ、〈心理〉してみてください。 リューヌ:なんでこんなときに限ってクラブがないですか(泣)。では山引きで…ファンブル〜(笑) RL:では、完全に志朗はこのことについて無関係だと思いました(笑)。それくらい、彼の表情は悲嘆にくれています。あらぬ疑いをかけられ、迷い怯える子羊のように……睫毛が震えていたり。 リューヌ:「もちろん、あなたがそれを指示しているとは思っていません」 RL/志朗:「……」 リューヌ:「ですが、一部が上の意思を無視して動くことがある、組織とはそういう危険性のあるものです」 RL/志朗:「組織……というものでは、無いです」 リューヌ:「殺人事件の被害者は、いずれも“白の家”に害を及ぼそうとしたものであるという話もあります」 RL/志朗:「僕は、僕を信じてくれるひとたちと一緒に生きてる。それだけです」 リューヌ:あれ、そんなに規模小さいんですか? RL:実質的な信者は100人居るか居ないかくらいですよ。評価はされてるけど、規模は大きくないんです。 リューヌ:ありゃ。……まあ、いいです。 RL:実質、志朗ひとりで持ってるようなもんですから。 リューヌ:「少なくとも、あなたは多くの人に慕われている。慕う人の中に、あなたのことを思うあまりに過激な行動に出てしまった人がいたのかもしれません」 RL/志朗:「そんな……。みんなが僕を信じてくれてるように、僕もみんなを信じてます。そんなひどいことをする人間が、この家の中にいるはずがありません……」 RL:ちょっとガード固いですねー(笑)。 リューヌ:信者って、外にはいないんですか? RL:あ、その辺を散策してたり、歌を歌っていたり。教団の仕事をしている人は、主に聖堂部か管理棟に居ます。あと、目立つ施設としては生活用の宿泊施設でしょうかね。聖堂は本当に聖堂なんで、特に変わった点はありません。 リューヌ:そういう外じゃなくて、「在家信者」という人たち(危険用語でしょうか(笑)) RL:あー。いわゆるリューヌさんのような(笑) シンパはたくさん居ますよ(笑)。白の家の場合、必ずしも出家は求めないんです。というか、ほんとうに行き場の無い人間だけを出家させて、ここに集めている感じですね。 リューヌ:わかりました。これ以上は無理のようなので、リボンの調査に期待しますか。 リボン:がんばろう。 RL:じゃあ、管理棟か宿泊施設か、どっちから調べます?(笑) リボン:その前に、建物全体の大きさはどのくらいなの? RL:その気になれば数百人が生活できるくらいなんで……大き目の高校くらいですかねえ。あんまり気にしなくていいです。 リボン:じゃ、管理棟から行きますか。〈隠密〉+〈影化〉で、スペードの4。達成値が、9+4+2の15。潜入します。人、それなりにいるんだよね? ゲスト級はどのくらいかな? RL:いません(笑) では、〈知覚〉か〈セキュリティ〉で判定をお願いします。 リボン:じゃ、〈知覚〉で、達成値16。 RL:ふむ。では、この管理棟で唯一厳重にロックされている部屋を見つけました。ちょうど、中から信者が出てくるようですが……。入れ替わりに入ろうと思えば、入れます。ちなみに、いわゆるサーバールームですな(笑)。 リボン:虎穴に入らずんばというし。入ろうか。 RL:再度〈隠密〉してください。 リボン:達成値15。 RL:了解。では気付かれずに、メインフレームの前に立つことができました。サーバールームなんで、物陰は腐るほどあります(笑)。 リボン:さて…やりようがないんだよなぁ(笑) RL:ま、トロンが無くてもセキュリティだけでもOKとしましょう(笑)。別にメインフレームを乗っ取ってどうこう、というシチュエーションでは無いので。 リボン:ありがとう。じゃ、〈セキュリティ〉で、達成値12。 RL:12ですか。大体、まっとうな施設や資金管理をしているんですが、やけにガードの固いファイルがあってそれだけ開けませんでした。達成値にすると、20くらいかな? リボン:同じ判定って、二回はできないんだよね? RL:今回に限り、認めましょ(笑)。 リボン:再度感謝。では、〈セキュリティ〉で、クリティカル(笑) RL:素晴らしい。何となく持ってる気がしたんですよ(笑)。 結論から言いましょう。この“白の家”は、真教浄化派の戦闘員訓練施設です。ちなみに、訓練所は宿泊施設の地下に隠されて設置されています。教団は“鮮血の牙”と呼ばれる浄化派幹部の管轄下にあるようですね。戦闘員のほとんどはトループ級の腕ですが、唯一すご腕が居ます。エルザ、という名前の12歳の少女で、彼女のガンテクは天才の域に達しています。 リボン:はわわー(笑) 達也:おいおい…。 リューヌ:うぐぅ(笑) RL:主な武器は“ストッパー”ピストル。これで屈強な傭兵だろうがその辺のヤクザだろうが、簡単にミンチにできます。ちなみに、随分前から仕込まれていたんですが、こんど浄化派の大きな作戦があるので、“鮮血の牙”のもとに送られる手はずになってますね。ちなみに、明日(笑)。 リボン:どうするよ、達也(笑) 達也:奪い返す! そして、光源氏計画!(笑) リボン:よし、よく言った。じゃ、エルザは任せた(笑) 達也:げっ! そうなるのか…。 RL:なお、そうやって才能ある孤児などを浄化派の戦士として〈洗脳〉するのは、志朗の重要な役割のようです。 リューヌ:志郎は、真教浄化派ではどのような位置にいるんです? RL:“鮮血の牙”が直々に見出した、幹部候補の一人、という扱いですね。もちろんゲスト級です。 リューヌ:了解しました。 RL:あと、これは最近の情報なんですが……。 リボン:ふむふむ。 RL:“白の家”は、エルザに匹敵する「素材」を入手したようですね。現在、どうやら地下の訓練施設で「順応」調整中、とのこと。エルザと違ってカブトのようですが。 リボン:それはそれで厄介だな…。 リューヌ:実戦に耐えうるんでしょうか? リボン:「素材」で「調整中」なんだからまだ、ってのに期待したいね。 RL:洗脳が終了すれば、その辺に転がってるザコなんか相手にならないです。 リューヌ:敵ゲスト4人はちょっと辛いですしね。リボンさん、今のうちにさらってきませんか?(笑) RL:あ、リボンさん。ちょっと〈社会:ストリート〉判定してください。 リボン:了解。達成値10。 RL:あ、このカブトのコードネーム、聞いたことがあります。 リボン:ん? RL:「“夜の女王”ヘカテ」 リボン:ぐは! リューヌ:なんとまぁ…。 リボン:ところでこのサーバルーム、データクリスとかある? RL:何をしたいんです? リボン:今のデータ取っておきたいの。 RL:あ、保存は可能です。とゆうか、重要な証拠になりますな。 リボン:じゃ、持っていきます。 |
RL:夜。大方の教団員が寝静まった今こそ、決着をつける最良の時。 リボン:あ、ここに来る前に一つだけしておきたいんだけど。 RL:なんでしょ? リボン:例の証拠を、リューヌ経由でナゾの優秀秘書氏に渡しておく。 RL/有能青年秘書:「かしこまりました、リボンさま」(一礼) リボン:これで大暴れしても、悪いのはあっちだ(笑) RL:何かなー。 達也:あ、俺も。マクランにエルザは見つからなかったって、伝える。 RL:をいをい(笑)。ま、いいでしょ。 リボン:首尾よく連れ戻せたりしたら…やっぱり監禁なのか(笑) 達也:さあね…。 リボン:ところで、リューヌもこっちに来ているの? リューヌ:いきますよ。 リボン:了解。 RL:地下施設では、今日はいわゆる「訓練」は行われていないようだ。代わりに、声にならない女の悲鳴と、甘く優しい志朗の声が聞こえてくる。 RL/志朗:「認めたくないの? でも、これは事実なんだ。 僕が貴女を拾ったとき、貴女は無謀な行動で死にかけてた。 貴女は、僕のものになるべきなんだ。封じられている心の底の傷も、僕なら癒してあげることが出来る」 RL/ヘカテ:「ぐっ……や、めろ……」 RL/志朗:「僕の云う事を、もういちど繰り返して?」 リューヌ:乗り込んでいいんでしょうか? RL/志朗:「そしたら、すべて忘れられるから……」 達也:「そこまでだな…。エルザを返してもらおうか!」 RL/志朗:「……!」 達也:乗り込みます。 RL/ヘカテ:「?!……」 リボン:と、目立って入る達也に気を引かれているだろう間に、私は〈隠密〉しておく…けど、カード回し(笑)。達成値4(笑)。 RL/志朗:「君は……。 あは、あはははははは! エルザを、返せ、だって? 昼間、云ったはずだよ? 貴方の大切なものは、もう2度と戻ってこないって」 達也:「なに!」 RL/志朗:「貴方が、僕を受け入れない限り、ね……」 達也:「ふざけんなっ!」 RL/志朗:「じゃあ、場所を変えようか。どうもここは、無粋で良くない。 そこのお嬢さんたちも、良かったらどうですか?」 RL:そういうと、志朗はすたすたと出口に歩いていく……。 リボン:「ふぅん? この程度なら、見抜く目は持ってるのね?」←カード回しの演出(笑) リューヌ:出口ってのは、どこに続いています? RL:入ってきたところですが。 リューヌ:あ、そうですか。 RL/志朗:「今晩は、いい月だよ。それも見られず殺されるなんて、勿体無いものね」 リボン:ヘカテはどうしてる? RL:椅子に拘束されたままぐったりしてます。 達也:ヘカテを〈メディック〉+〈知覚〉で確認しとく。 RL/志朗:「ああ、言っとくけど、その人はそのままにしといてよ。 いま、こころをさわったばかりだから、もう一度壊れちゃうかも知れないし……まぁ、それならそれでどうとでも使えるけどね」 達也:うーん…。どうしよう…。 リューヌ:ほうっておいていいとおもいますよ、今は。 リボン:そうだね…藪をつついて蛇を出したくはないし。 達也:じゃあ、ほっとく。 RL:では、地上です。青い月が、白い建物を煌々と照らしている……。 RL/志朗:「いい月だね」 RL:瞳を閉じる志朗。 達也:「確かにな…」 RL/志朗:「あなたたちには、忘れたい過去は無いのかい? それとも、あなたたちくらいに強ければ、そんな必要も無いのかな……」 RL:何時の間にか、ぞろぞろと宿泊施設から信者たちが出てきて、志朗の背後に控える。その中には、エルザの姿もあります。 RL/志朗:「でもね、辛いことは、忘れてもいいんだよ。だって、その方が楽だもの。 そうしないと、生きていけない人だっていっぱいいるんだ。特に、この街ではね」 RL:ゆっくりと両手を広げる志朗。彼の白い聖衣と、手首に巻かれた包帯が月光で蒼く染まる。 RL/志朗:「だから、歌ってあげるんだ。幸せだった、あるべきはずの、昨日の、歌を」 RL:そうして、瞳を開く志朗。彼の瞳は、不気味な紅い。血の色に輝いている……。 達也:「どんなに忘れたくても、過去は今の俺をつくったものだ、そこから逃げたりはしたくないね」 戦闘開始。敵は志朗、エルザ、20人トループ×2。 トループ達は一瞬ですべてリボンに倒されるが、エルザの天才的な銃器の腕と、精神に攻撃を仕掛けてくる志朗の前に3人は苦戦する。 しかし苦闘の末に、達也がエルザを鎮圧、志朗もリボンの攻撃に、退散を余儀なくされる。 |
RL:では、エルザは気絶して、おおかみさん、じゃない、結城センセイの腕の中です。 リボン:私は私で、ちょっとやりたいことがあるんだけど。 RL:何でしょう? リボン:ヘカテの所に行く。 RL:了解です。では、リボンはこの場面、いません。で、残っているリューヌと結城の前に、どやどやとなだれ込んで来る連中が居ます。音羽南海子と、その忠実なるレッガーどもですね。 RL/南海子:「隠れてるやつは引きずり出せ! いいかい、30分で全員追い出すんだよ!」 リューヌ:「ここを、どうするおつもりです?」 RL:タタタタ、タタ……と、管理棟や宿泊施設の方から銃声も聞こえてきますね。 RL/南海子:「ま、見てのとおりだよ。ウチはスラムの治安を守るために、テロリストどもを退治する。そして、今後、こういうことが無いように、ここで平和を守るボランティアになるのさ……。 あんたらがここをひっかきまわしてくれたおかげで、上手くいきそうだよ。ありがとう、って言わせておくれ」 リューヌ:「それはどうも」……何もできないですぅ(笑) RL:そう言って、南海子はレッガーどもに指示を飛ばしながら、宿泊施設に向かっていきます。あえて、エルザは見逃してくれたようですね。 達也:ほ、よかった…かな? RL:さて……どうします? リューヌ:私の目的はもう果たされてるし、これ以上何かする必然性はないんですよね。 RL:確かに、そうですね。後は放っておいても、南海子がカタをつけてくれそうです。 RL/有能青年秘書:「お疲れさまでした、園長。すみません、到着が遅れまして……。出来る限りのことは、したつもりなんですが」 リューヌ:「ご苦労様。でも、企業としての戦いは、これからよ」 RL/有能青年秘書:「そうですね。今回の一件、我が社に如何に有利に活用するか。微力の限り、尽くさせていただきますよ、園長」 リボン:微力とは思えない…この秘書…(笑) リューヌ:「期待してますよ」いや、まったくです(笑) これで終わりで、いいですよ、私は。 RL/有能青年秘書:「園長にそう言っていただけると、嬉しいですねえ……。そうそう、夕食はきちんと温めておきましたから……」 リボン:おさんどんまでこなす秘書(笑)いやあ、優秀だ(笑) |
RL/エルザ:「ん。んっ……」 達也:「お、起きたか?」 RL/エルザ:「あれ……。ここ、どこ……?」 達也:「エルザちゃん、お家に帰るかい?」 RL/エルザ:「ありがとう、おじちゃん……。うん、あたし……おうちに、かえらなきゃ……」 達也:「おじちゃんじゃなくて、おにいさん!」 RL/エルザ:「おにいさん」(無邪気に、力なく微笑む) リボン:帰るんだってさ、おじちゃん(笑) 達也:「いいね!じゃあ、おくってくよ」 リボン:どこに?(笑) RL/エルザ:「ありがと! ねえ、あたしね、とっても怖い夢、みてたの……」 RL:で、本当におうちに帰すんですか? どっか泊まっていくかどうかは別にして(笑)。 達也:「どんな夢だい?話せば、怖くなくなるよ」 リボン:恐怖の記憶を呼び覚ます結果になりそうだが… RL/エルザ:「うん、あのね、あたしが重くてくろーい、拳銃を持っててね……」 |
RL:さて。地下に降りたリボンです。壁際の椅子に拘束されているヘカテが居ますが、どうします? リボン:とりあえず、拘束を断つ。 RL:すると、1つしかない入り口から、ハイヒールの足音が。 RL/南海子:「待ちな。何してるんだい? 仕事をするヤツは、クライアントに報告の義務がある。そうだろ?」 リボン:一部始終はかくかくしかじか。ゴールドは返す。それで、「この姿になってから、情がどうにも絶てなくてね。この人に自分が重なって見えた、それだけ。違約金も払うべきかしら? 結局志朗は仕留められなかったから」 RL/南海子:「ハッ。全く、情けない話だねェ、どいつもこいつも……」 RL:つかつかつか、とヘカテに迫る南海子。ぱしーん、と、頬を2、3発張ります。 RL/南海子:「起きなヘカテ。あんたまだ、こんなところで死ねない。そう思ってるんだろ?」 リボン:ふう。(もう、私のつけいる余地はない…か) RL/ヘカテ:「う、あ……」 リボン:「まだ、私なんかに用はある?」 RL/南海子:「あァ、そうだね……」 RL:ピン、とプラチナムを放ってよこす南海子。 RL/南海子:「コイツを確保しておいてくれた礼金だよ。とっときな。 コイツもあんたと同じ。こんなところで殺すわけにゃいかないのさ。 コイツには、コイツの意思でドブにまみれて、ネズミのように死んでもらわなきゃ、いけないのさ」 リボン:「そう」 RL/南海子:「こんなところで、あんな小僧の人形になりかけてるなんざ……つまらないね」 リボン:「それもいいかも知れないわ。自分の意志で死ねるって、実は結構いいものよ」 RL/南海子:「あぁ、そうだね……。よく、分かるよ」 RL:ニヤリ、と笑みを浮かべる南海子。 リボン:「貴女も、昔より、だいぶしがらみが増えたんでしょう? 自分の意志で生きて…自分の意志で、死ねる?」 言い残して、立ち去ろう。 RL/南海子:「当たり前じゃないか。……あたしは、音羽南海子だよ」 RL:リボンと入れ替わるように、音羽組のレッガーどもが地下に降りていく……。 RL:笑みを浮かべた南海子に応えたリボンの表情は…。 南海子と、ヘカテしか知らない。 XYZ. |