志貴皇子(しきのみこ)

 

天智天皇の皇子。光仁天皇の父。歌は柿人麻呂よりも新しく流麗明快である。

(広辞苑)母越道君伊羅都売、万葉を代表する歌人、その歌は少ないがどれも絶品である。ちなみにその歌全てを掲げると

 

 51番 采女の 袖吹き返す 明日香風 都を遠み いたずらに吹く

 64番 葦辺行く 鴨の羽交いに 霜降りて 寒き夕べは 大和し思ほゆ

267番 むささびは 木末求むと あしひきの 山の猟夫に 会にけるかも

513番 大原の この市柴の いつしかと 我が思う妹に 今夜あへるかも

1418番 石走る 垂水の上の さ蕨の 萌えいづる春に なりにけるかも