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3万キロを越えて 2001/10/14

10/12、石川県白峰温泉に向けてツーリング途中3万キロを越えました。
購入当初の感想から3万キロまでの間に評価が変わった部分、又は気が付かなかった部分のことを書きます。

不具合等は別項にありますが、3万キロの間ボルト類の弛みやシリンダーヘッドからのオイル滲みがあった程度で、総じて「当たり」のような気がしています。
深刻なトラブルは皆無で、すでに安定期に入ったと思われ、これからが本領発揮といったところでしょうか。

ハンドリングに関しては当初RSと大差ないと思っていましたが、スタイルに相応のスポーツモデルでした。ツーリングで友人のRTに暫く乗った直後のSは、同じエンジンを積んだMCとは思えない程コンパクト且つカチッとしたハンドリングで、まるで国産レーサーレプリカのような感じがしました。
RTで走っていると、思わずSという選択は私の使い方では間違いではなかったのかと考え込んでしまう程というか、あまりの快適さに目からウロコが落ちる思いがしました。そのRTは元GPレーサーT氏のものでしたが、10万キロを超えてもコンディションにヤレは感じられず、当然とはいえ乗る人が乗ればSに較べ、ダルなハンドリングにもかかわらず、速さに不満は無いものと思います。
ちなみにT氏のRTはセンタースタンドの前側(収納状態では下側)左右が路面と接地し、パイプ部分まで削れていました(・・;。

サスペンションは相変わらず硬い、というより動きが悪い印象で、路面の僅かな不整やアクセルのON、OFFでも不快なピッチングが起きます。これはフロントサスペンションのテレレバー方式に起因するものと思っていましたが、同じ方式のRTではこういった挙動は皆無、バネ上が重いということを差し引いても、全くフラットで快適な乗り心地だったことからすると、原因はSのサスペンションユニットに何らかの問題があるのではないかと思います。
とにかくこのピッチングがロングツーリングでの上半身疲労の大部分を占めているといっても過言ではありません。
セッティングは何度もトライしましたが、満足のいく結果は未だに得られません。社外品の定評あるユニットに交換を考えています。

もしこのピッチングが解消すれば、BMWとしては低いハンドル位置の前傾ポジションにもかかわらず、疲れ知らずのロングツーリングをよりいっそう楽しめると思われます。特にツーリング中出くわすワインディングは、Sならではのクイックなハンドリングにより、刺激的な走りが楽しめます。
エンジンの回り方は新車時と大差無く、特別アタリがついたとも思えませんが、平坦路なら6速で7500rpmまではよどみ無く回り切りますので、出力の低下は無いものと思います。

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