めまいと一言に言っても様々なものがあります。
　目を開けると周囲がぐるぐる回転するように感ずるめまいを回転性めまい。
自分自身がぐらぐら揺れるように感ずるめまいを浮動性めまいといいます。
また周りが突然暗くなったように感ずるものは、眼前暗黒感といいます。
　多くのめまいは良性で、生命の危険はほとんどないものですが、嘔吐を伴う場合は誤嚥をしないように横向きで安静にして下さい。
　繰り返す回転性めまいと、耳鳴りや難聴が伴うものはメニエール症候群が考えられます。
　手足の麻痺や、感覚の低下など神経症状が伴った回転性のめまいは小脳出血、梗塞が考えられますので急いで治療が必要です。

■メニエール症候群：
発作時に耳鳴りや難聴が伴ったり増強したりする反復性、回転性のめまいが特徴です。しかししびれやものが二重に見えるなどの神経症状は伴いません。持続は短く半日程度以内が多いようです。二日以上持続するものはあまりこの病気とは言いにくいです。

■小脳出血、梗塞；
　椎骨脳底動脈は小脳や脳幹という生命にとって重要な部分に血液を供給しています。その部分に循環不全、梗塞、出血などが起こると回転性のめまいが生じます。しかしこれは運動麻痺や感覚障害などの中枢神経の傷害された症状を伴います。また意識レベルが低下したり、徐々に意識がなくなりことがあります。この場合は当然病院での治療が必要になります。

■良性のめまい；
　主な症状はめまいで、吐き気や嘔吐を伴うだけの場合は良性の目眩のことが多いです。体位、特に頭の位置を変えることによって出てくるめまいは、多くの場合、内耳の三半規管の循環状態が傷害されておこるもので、良性のものです。無理をして起きあがろうとせず、横向きに寝て安静にしてください。