■動物に噛まれたとき
▲犬猫の口腔内; 犬や猫などの口の中には雑菌やウイルス、寄生虫などがいっぱい住んでいます。従ってそのような動物に噛まれた傷には当然雑菌やウイルスなどが侵入してしまいます。そのまま放置すると当然化膿してくるわけです。すぐ適切な処置が必要になります。
▲家庭で出来ること; まず水道水で十分洗って下さい。出来る限り汚いものを洗い流すのです。その上で消毒薬で消毒して下さい。そして近くのお医者さんできちんと処置を受けるようにして下さい。もちろん傷の中に入った雑菌がそれらの処置ですべて無くなるわけではありません。抗生物質などを飲んで化膿しないようにしなければならないのです。
■蜂に刺されたとき
▲蜂に刺されて危険な理由; 蜂の毒自体は局所で炎症を起こして、痛みや腫れを起こすもので、一回刺されただけで大きな人間が死んでしまうというようなものではありません。恐ろしいのはアレルギー反応が体にでてしまうときです。すなわち、一回蜂に刺され、その蜂の毒に対する抗体が体にできてしまった場合、二回目にその種の蜂に刺されると強烈なアレルギー反応が体に起こってしまう場合があるのです。この反応はある種の薬剤や、造影剤などによって引き起こされるアレルギー反応にも共通するもので、ショックや呼吸困難に陥り、死亡することもある怖いものです。 ▲こんな時に注意; 特に有名なのがオオスズメバチです。この蜂に刺されたときは要注意です。数十分で死に至る場合もあります。刺されたあと、のどに圧迫感がでたり、咳がでたり、吐き気や便意、尿意がでたりした場合はすぐに医者に向かって下さい。アレルギー反応が出始めているようなので、大変危険な兆候です。ステロイド剤などで全身の炎症反応を押さえなければなりません。また一度にたくさんの蜂に刺された場合も注意が必要です。お医者さんにいって傷の処置をしてもらいます。医者に着く頃に傷の痛みだけが苦痛だったら、よかったと思って下さい。
|