火傷の程度について:
火傷の重症度は、火傷の範囲と深さで推し量ります。火傷の深さは一度、二度,三度に分けられます。真皮まで達しないものを一度とします。具体的には赤くなる程度のものです。二度は真皮まで達したもので、水疱ができるような火傷です。二度でも深いものは跡が残る可能性があります。三度は真皮を越えて、皮下組織や筋肉まで達するものです。皮膚は硬くなり、皮下の神経もやられてしまうので、むしろ痛みは感じなくなります。そして三度だと体の表面積の10
%以上、二度だと体の表面積の30%以上のものを重症熱傷とし、厳重な入院治療が必要となります。おおよそ手のひらが体表面積の1%ですので目安としてください。

火傷の処置:
火傷は火傷の原因が取り除かれてもしばらくの間は深部に障害が拡がります。その進行を止めるためにもすぐに患部を冷やすことが重要です。水道水を流しっぱなしにして、痛みと熱さを感じなくなるまで、患部を充分冷やしてください。よけいなもの(油、みそ、アロエなど)をぬるのはやめてください。また水疱は破らないようにしてください。そのためにも無理に衣服を脱がす必要はありません。服の上から冷やすので良いのです。充分冷やしたら、近くの医院で幹部の消毒と処置をしてもらってください。

気道熱傷に注意:
火傷の広さと関係なく重症になるのが、気道熱傷です。顔のあたりの火傷、鼻毛やまつげが焦げている火傷は、気道熱傷を疑います。気道熱傷は徐々に呼吸が悪くなり、呼吸困難に陥る場合があります。油断しないで必ず医者に見せて、気道熱傷の有無を診てもらってください。

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