トゥーウォン・ゲーロー tuwon gero
さてハウサランドの主食 staple foods と言えば忘れちゃならないのがダーワー dawaとゲーロー gero です。ここではゲーローでつくる料理を紹介しましょう。ゲーローはヒエと翻訳されることがあります。もうヒエを食べなくなったわたしたちには見知らぬ穀物ですが、昔は日本でもつくられておりました。
右の記念写真は2000年8月、ソッコト州ギダンマサウ村のゲーロー畑で撮影しました。北ナイジェリアは6月から9月ぐらいまでの3ヶ月のみが雨期 damina です。この時期に旅をすると槍に似た特徴的な穂先がそこら中で見られます。

ゲーローは、その昔、唐人稗(トウジンビエ)と呼ばれておりました。左の資料は1932(昭和7)年刊、松田秀雄著『食用作物學 (日本農學叢書)』興文社、229頁です。問題になりそうな表現も見えますが、ゲーローの粉でつくるトゥーウォン・ゲーローは、香ばしくてとてもおいしいです。高級な食堂のメニューにはなく、お金持ちはまず食べませんが、やけどしそうな熱いところをちぎってシチューにつければハバー、ハバー(すばらしい!)、ちょっとたまりません。上のオクラシチュー miyan guro は、バター man shanu で風味をつけてあります。私見ながらソバガキのうまさに通じるところがあります。

右の写真は、朝よく食べるお粥、コーコー koko です。ダーワー・ベースのものもありますが、このコーコーはゲーローを原料につくられています。タマリンドやショウガを入れて酸っぱく風味づけています。10円(10ナイラ)ぐらいだと多すぎるかもしれません。砂糖は好みで調節してもらえますが、黙っているとどわっと入れられちゃうのでご注意を。ヨーグルトみたいな味のする葛湯といった感じです。このときわたしは発熱してよたよたしておりましたが、コーコーを飲み、汗をかいて元気になるのが日課でした。ひしゃくですくっていただきます。
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