低圧845SEアンプの制作


MJ誌に佐藤さんの制作記事として直熱三極管211や845の低圧駆動の制作記事が掲載されている。

211も845も本来1KVで駆動する送信管であるが、何せ1KVは恐ろしい、感電すれば命に関わる。今
までにキット屋さんのSV-2(2003)を制作してあるので1KVは経験済みとはいえ、最初の火入れの時
にはかなり決心が必要だったことを記憶している。

この佐藤さんの低圧駆動の作例だと約500V程度、これなら恐ろしさは半減する。と、同時に人によっては
211や845の本来の音も半減するともいわれている。
しかし、低圧であれば普段気楽に使うこともできるのではないかとのもくろみ、何よりも低圧駆動の作例の
音を確かめたかった。さらに、SV-2(2003)は211と845のコンパチ仕様、そのため211と845を購
入済みであるが、現在は211を挿してあり、845は浮いている。この浮いている845を活かしてあげたい
との想いもある。折しも、ノグチトランスさんからはUVDのノグチトランス版(NT-UVD-HG)が特注で販売され
ている。これはやるしかないでしょう!

     

OPTはノグチのPMF-30WS、これをZp=5Kで使用。
ケースは東栄変圧器さんから発売されているトランスケース(訳あり)がぎりぎりで使えそう、底板をつけてケース
に収めた。

回路図はこちらです。・・・例によって水魚堂さんのエディタのお世話になっています。戻るはブラウザの戻るです。
 ※回路図ではZp=2.5Kですが、試聴でZp=5Kで完成させました。

         
             はらわた(845のソケットでかい!!)とエージングのようす



     方形波の観察
         
        100HZ(ザクがありますね)        1KHz             10KHz

一応完成させました。出力は4、5Wくらいでしょうか。それなりの音が出ていると思います。
重かったり、苦労した割にちょっと、という感じでしょうか。一つの制作記録としての意味合いはあると思います。


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