TC(トーンコントロール)アンプの制作
私のバイブルも幾度となく見返し、ぼろぼろになりそうです。そんな折、TTC(トリプルトーンコントロール)アンプが悪戦苦闘の末なんとか形になりました。この制作で少しトーンコントロールについても興味がわきました。何より、何も付け足さないというコンセプトから今まで嫌っていたトーンコントロールです。実際制作してみると、上杉さんの言われるその意味合いも少しわかってきたような気もします。
そこで、上杉さんの制作記事からトーンコントロールに特化したトーンコントロールアンプを制作することにしました。具体的にはリスニングルームのSV−353の前に前置して音のコントロールをすることが狙いです。
制作の元になったのは、上杉さんの制作記事、TAT−1が原型です。そこから、自分流に必要なもの・不必要なものを選択してGANN工房仕様のトーンコントロールアンプを制作することにしました。
ケース作り
仮組の終えたケース(背面から) 本組の終えたケース 天板裏
・・・SONYのテープデッキの天板の流用、
銅メッキは残すようにした
サブシャーシ 電源部 電源トランスは三栄電波さんから購入
TC用のコンデンサーは積層セラミック(50V) トランス右にはLM317を使った12.3V ヒーター回路
配線の様子 上部から 背面からVR・スイッチへの配線 使用真空管はSovtec 12AX7WC 2本
完成した TCアンプ・・・エージング中
回路図は多分著作権の問題があると思うので、今回は不掲載です。文献として先述の【上杉佳郎 設計・製作アンプ集2(別冊ステレオサウンド、P239〜】をご覧ください。
トーンコントロールアンプはこれで2台目。リスニングルームに設置する予定だが、もうこれ以上はこの手のアンプは製作することはない
と思う(多分・・・)。つまり、どれほど必要なのかという問題だと思う。ともあれ、製作して実物があることは試してみることはできるので、使い込む中で結論は見えてくると思う。