ST−12(サンスイの小型入力トランス)を使ってMC昇圧トランスをつくる


メインのページに書いたように、デンオン(私はデノンでなくてデンオンと呼びたい)のDL−103を使って各種EQアンプの音
を試したくなった。
が、DL−103はMCカートリッジなので昇圧が必要になります。(無理してMM入力に接続しても、音は確認できますが音楽としては楽しめない)


昇圧のステップの必要に迫られて、検討してみました。ヘッドアンプを作る、昇圧トランスを使う・・・ いろいろ考えては見たの
ですが、特に昇圧トランスを使うということでは、まず入手が難しい、そして、高価でであることが大きなナックになりました。
もっともソフトンさんでは6800円でMC昇圧トランスを発売していますので、それを入手することもひとつの手ではありますが・・・

折しも、キット屋さんの大橋さんがブログという形でかつての店主日記を再開されましたが、その一つにマイクトランスを使って
の昇圧トランスという書き込みがありました。もしかしたら製品になるかもしれない期待をもって読ませてもらいました。

こんなこともあって昇圧について何とかしたくなって仕方がありません。それに、気の短い私はそく音を出してみたくて仕方がな
い。そんなこんなで想いあぐねていたところで、かつてネットでサンスイの小型入力トランスST−12を使ってMC昇圧トランスに
するという書き込みがあったことを思い出しました。
じつは、2年ほど前の真空管オーディオフェアで上京した際に、このことがあってST−12とST−21<製作記#2で紹介したTTCトーン
コントロール用>
を購入してありました。


配線も簡単ですので、早速製作して音を聴いてみました。

 製作の詳しいことは、「情熱の真空管」というHPにアップされていますので、そちらを参照されてください。
    
・・・ 情熱の真空管HP → プリアンプを作ろう → MCヘッド・トランス(試作編)で見れます

制作してその特性も簡単に測定してみましたが、使えそうですし、まぁ値段を考えるとそれなりの音が出て来ました。
そこで、#37のCR型EQアンプに組み込むことにしました。

                
         CR型EQに組み込んでみました。                カバーケースもなしのそのままです、MMとMC入力はスイッチで切り替えます
  左に見えるの穴は、ハシモトのMCトランスを組み込めるように開けたもの 
               

ただ、#45の600Ωのトランスアウトのラインアンプでは音がこもった感じがしました。それよりも#33の6414SEPPラインアン
プとの相性がいいようです。
LCREQはMC専用に製作しましたので、この2通りでしばらく聴いてみようと思っています。


昇圧トランスの入手は、高価だということもあってしばらくお預けです。いずれ入手して製作してみようと思っています。

2014年11月 EQアンプセレクターの製作にともない独立のユニットとしました

                       

 ケースは、ノグチのPMC-35のトランスカバーを流用しました。
これで、EQアンプのセレクターに対応することができます。