10EW7SEPPの製作

柳沢さんの製作記事「真空管アンプ製作24選」にも掲載されていた(もっとも原著では6EW7だが)。その方形波の応答が
気になっていた。
100Hzの応答波のザグがほとんどなく入力の波形と見間違うほどであった。

追試するに、二つほど関門があった。一つはメインの6EW7の入手、もう一つはマッチングトランスとして使用しているF-486
(タムラ)の入手であった。

一つ目の関門はフロービスさんのサイトをのぞいて10EW7を発見してクリア。これだとヒーター電圧をクリアできれば他の
電気特性は同一なのであるから、さほど問題ではないと思える。早速フロービスさんから通販でゲット、他にも6EM7も12
DT8といった管もゲットできたことは収穫であった。これでいろいろと遊べる。
二つ目は、ノグチトランスのサイトでクリア。と、言うのもここ数年諸事情からかトランス類の値上げラッシュ。タムラもほぼ倍
の価格設定である。あまりの高さに二つ(ペアー)分?!! と、確かめては見るものの、単体の値段、これではおいそれと
手が出ない。
ところが、偶然のぞいたノグチトランスのサイトでF−486の値段を見てびっくり!! なんど値段が他のサイトに比べてほ
ぼ半額(といってもタムラだもん、高い!)。つまり旧価格帯のトランスが在庫していたのだ。ほぼ諦めかけていた状況なので、
思わず飛びついて 「ポチ!!」 確かに高い買い物になったがラッキーと言えばラッキーであった。

こうして、最大の難関はクリア。後あるとすれば東一の高容量のフィルムコンデンサーだ。これは昨年の真空管オーディオ
フェアで上京した際にクラシックコンポーネンツさんでゲットできた。ちなみに電源平滑用のフィルムコンデンサーもゲット。これで、
色彩的にも「灰色」でほぼ統一できることになる。

こうしてパーツの入手という関門をクリアできたので早速製作開始。

            
      例によって木枠の作製                今回はマルチシステムの低域用               天板は2枚のアルミ板をドッキング
                                    ということもあって4Ωと8Ω出力

            
         新規に購入するパーツ以外は手持ちであったので取り付け完了 後は購入待ちだ

     
   入手したトランス類も取り付けて配線開始  青い箱の部品はバンテックからゲットしたEROの0.22μFのフィルムコンデンサーだ

       
                 ほぼ配線も完了 東一のフィルムコンデンサー、でかい!!

       
           ゲットした10EW7 pairtubeだ               早速セットしてみる  ほぼ灰色で統一

早速音出し、中低音がしっかりした音だ。
現在のマルチシステムの低域用として使用中。