6GW8SEの製作


BGM的に気楽に聞くには、そんなに出力は要りません。工房のアンプとしてはせいぜい1W、1.5Wもあれば十分です。
そこで、できるだけコンパクトに組んでみようと思いました。それと、6GW81本で組むということ、それは真空管アンプづく
りの初歩・基本でもあるわけで、そんなことも確かめる意味での製作です。何事も初心忘れるべからずですか・・・

今回、製作するに当たってこの他に二つのことが念頭にありました。

一つは、恒例の木枠ですが、コンパクトさを狙って今回はケヤキの4cmの厚板をくりぬくという手法をとりました。
もう一つは、ノグチトランスさんから好評だというPMF-5WSというOPTを使ってみたいと言うことがあります。値段も安いの
ですが、SGタップが出ているのが今までと違うところです。

                 
       結構コンパクトにできたと思う・・・ソケットと比べるとよく分かる       裏側・・・今回木枠の深さが浅いのでアクリル板の底板をつけた

回路的には基本的なCR結合だし、終段はPMC-5WSのSGタップを活用してUL接続としてみた。きわめてオーソドックスな構成
です。ただ、コンパクトさをねらうあまり小さな躯体に組み込んだため配線はちと大変だった。
製作してみて,音出し。当初はちょっとがっかりするような音だったが、エージングが進むにつれてよくなった。帯域的にも好みの
音になったと思う。工房でBGMと使うにはちょうどいいのかも知れない。改めて、基本に返ることは意味のあることだと思った。