6CA7(T)PPの製作記      (from 2013.0927)


かつて作りたかったアンプの最後の作品になるのかな。上杉さんの『テスターのみでマランツに迫る』といううたい文句に惹かれ
作りたかったアンプです。
実は、配線は先の5998PPアンプよりOPTを残して完了しているのですが、OPTをなかなか調達できずにいたので、完成
には時間がかかってしまいました。

             
     いつものように木枠と天板のアルミ板で作ります
           入力対出力特性<縦軸:出力(W)、横軸入力(V

            
    OPTを残して、配線完了。少し大きめのケースで、余裕を持たせました。      周波数特性(左) 

やっと、TANGOのFE−25−5というOPTを入手して、配線。テスターやミリボル、オシロを使って調整した後、特性の
測定を済ませました。

 出力は13W弱といったところです。他の歪み率等の特性も十分満足でした。


さて、肝心の音出しをしてみて、今までちょっと違ったレベルの音です。
ちょうどこの頃、QWT_FE166eEnの製作が粗上げまで完了していたのですが、このアンプの音の実力を確認したくて、冬のさなかに
デッドスペースにコンクリ打ちをしてとりあえずFE166Enを取り付けて音出しです。最初は、どちらもエージングができていたな
かったせいか、やはりひどい音でした。そのうち、段々と荒さもとれてきて、やはり今まで作ったアンプとひと味というかワンラ
ンク上の音だと思いました。

さらに、他の記事でも紹介している4連VRの配線ミスを修正したところ、定位感も音場感もバッチリです。私のレファレンスアン
プになりました。

このアンプを作って、5998PPアンプを作りたいと思わせてくれました。

このアンプを作って、一段階アップした世界に入れたかなと思います。


       
        エージング中                        遮熱板を取り付けました

 このエージングをしていて、小一時間ほどするとOPTが熱くなっています。OTやCHはさほどでありません。このままでも
問題ないとは思いますが、気にもなります。そこで、OPTと6CA7との間に遮熱のアルミ板を立ててみました。これでバッチ
リでした。連続駆動してもOPTはほんのり熱くなっているだけです。見栄えは悪くなってしまいましたが、これで安心です。


大型管の放熱とか配置には気を付けなければいけないことを学びました。