ノグチトランスLCRトランス使用
         LCREQアンプの製作
       
                                              from2013.0917

                                   



今まで使ってきたカートリッジはMMカートリッジでした。いつかはMCカートリッジの音を聴いてみたいものだと、キット屋
さんからデンオンのDL-103を購入してあります。

さて、DL-103にどうあてがって音を聴こうかといろいろ思案しました。
さるHPにサンスイのトランジスタトランスST-21をつかった簡易昇圧トランスの記事があり、試してみましたがいまいちでし
た。(たぶん、わたしの技術が未熟だったのでしょう)

市販の昇圧トランスを使おうかとも思いましたが、高価です。それと、トランス増幅に一抹の不安を抱いている私としては
昇圧トランスには、ちと抵抗があります。(ただ、使ってみたことがないということかも知れません。)

そんな折、MJ誌の2012年7月号(No.1061)にノグチトランスのLCREQトランスを使ったMC-MMカートリッジ対応のEQアンプ
の記事が掲載されました。このアンプ、昇圧トランスは使っていません。それに、電源部は定電圧回路で、電源分離の構成
になっています。征矢さんの記事ということもありましたが、昇圧トランスを使っていないことが決め手となり、定電圧回
路の勉強をかねて追試することにしました。以下に紹介しますが、MJ誌の記事も参考にされてください。

まず、LCREQトランスのケース

ノグチトランスのLCREQトランスはケースに入ってませんので、ケースに入れることでノイズから逃れるようにします。

   
  鉄材でケースを作る            基盤に取り付けたLCREQ素子群と       ふたをしてLCREQ素子部の完成
   角は半田付け               ケースに入れた状態

ケースは市販のケースを使うとかっこいいですが、高価です。私は基本的にアルミシャーシとアルミ板を使って自作していま
す。

      
 電源部のケースのパーツ  
 シャーシにあわせて、アルミ板を加工、最後に透明ラッカーで塗装

ちなみに、アルミシャーシやアルミ板などの部材は『エスエス無線』さんから購入しています。HPもあります。
(ただ、アルミ板などの部材のページにたどり着くにちょっとやっかいかな・・・了解が得られたらリンクします)

 
              
 電源部ケースの後部には放熱器に取り付けたパワーTRを配置            今回平滑回路にはフィルムコンデンサーをおごりました

           
         アンプ部上部             アンプ部配線のようす
                            中央の大きな黒いコンデンサーはブラックビューティをおごってあります




 完成して、通電。電圧は350VDC 特に大きな支障はなかった。
    ・・・・のですが、特性測定中に片方の出力が無いことに気づく


       
  原因は、LCRトランスの足が長く、ケースに接触していたためでした。ケースもギリギリに作りましたので
  それが、原因だったようです。足をカットして再度ケースに収めました。

特性の測定は一応完了しているのですが、実は、まだDL−103をセットしてありませんので、実際の音は未だ聴いていま
せん。MCカートリッジは針圧も低いのでセットがむずかしいのではとちょっとためらっています。以前、キット屋さんの店
主日記にレコードプレーヤのセッティングについて書かれていましたが、今は掲載されていません。
(私は、削除前にDLしておきましたが)

LCRトランスと、征矢さんの記事にあるようにCRは組み合わせて所定値を作っているので、以前のEQアンプのように追
い込みは必要ないようです。

                           EQ偏差(右)

リスニングルームのセッティングの整備と含めて音出しをしてみようと思っています。

音出しして、何か気づくことがあれば、またレポートします。