QuadUType EQアンプの製作   (from2013.0927)


 これまで、EQアンプは、NF型でいくつか作ったのですが、トライアル的意味合いが強かったです。

 その後、自分のシステムに組み込むにはどうしようかとあれこれ思案していたのですが、上杉さんの著書に出会って、QuadU
typeのEQは、シンプルイズベスト!!とあり、気になりました。
 専門外なので違うかも知れませんが、基本的にはCR-NF型EQだと思います。実は、このGANNの製作記には掲載してありませ
んが、12AX7でCR-NF型EQアンプは作ったことがあります。十分実用になったと思うのですが、なにせ2段型ケースのメンテしにく
さから解体してしまっています。

再度、組み上げてもいいのですが、どうしようかと思案中にこの記事に出会いました。
と、いうわけで挑戦してみることにしました。ちょうど6267が手持ちにあったこともあります。

しかし、実際に挑戦してみるとやはりEQアンプです。一筋縄ではいきませんでした。そこで、以下に紹介するように3度のリメイク
をしてあります。(・・・・でも、まだ課題が残ってしまいました。)


最初の製作


まず、たぶんゲインが不足することは予想できていましたが、QaudUのEQ部だけを取り出して組むことにしました。

     
 スペースの関係からEQ素子はラグ板上に組みました         アンプ部の配線


やはり、ゲインがかなり不足してました。他のデバイスとの差が大きすぎて、使い勝手が非常に悪い状態でした。
音そのものは、まぁまぁでした。が、実用分ではいいのですが、音量を上げていくとハムが聞こえます。
AC点火なので、気を付けていたのですがだめでした。もっとも、オリジナルのQuadUはメインアンプから電源をとる電源分離型
で、今回は、PTを組み込んであるので(それもかなり小さいケースに無理矢理押し込んであります)、そのせいかもしれません。

2ndリメイク

ゲイン不足を解消するために、B電圧が低いので6DJ8の単段アンプを追加することにしました。

ただ、追加するのも能がないと思い、回路の検討もかねてPFBをかけることにしました。
組み上げて、音だし・・・PFBがうまく機能しません。いろいろやってみましたが根負けして、普通の単段アンプにしました。
それでも、音質的には十分ですし、他のデバイスの8〜9割程度の音量を確保できました。

ハム対策として、簡易ハムバランサーを取り付けて見ました。が、やはりハムは取り切れませんでした。


              
  6DJ8を追加しました・・・ますますスペースが苦しく                 簡易のハムバラ
                                      ・・・これって6DJ8のヒーターに付けないと価値がないの?!



3rdリメイク


ハムバラでも、だめでした。もっとも、上の写真の位置のハムバラでは効果がないのかも知れません?スペースが小さいので近いか
らいいのかなと勝手に判断したのですがだめでした。

こうなると、もうDC点火しかありません。スペース的にも、電圧的にもちょっと苦しいのですが、やってみました。

        
          ヒーター用整流回路の追加            ケース上部    電源側の1本が追加した6DJ8

これでも、多少ハムは減ったかなという感じです。やはりPTを分離しないといけないのかなぁ・・・・

いろいろ思い巡らせている間に、Mac C-22 TypeEQを作りました。



    
      Mac22TypeEQ(左)とQaudUTypeEQ(右)

両方とも、追い込みは未だですが、そこそこに鳴っています。このままでもいいのですが、まだ CR型EQを試していません。
それに、Quad22Typeの方はハムがいまいちです。

そうこうしているうちに、MJ誌2013年1月号(No.1079)にセパレート型のEQアンプの紹介がありました。これにヒントを
得て、QuadUtypeEQアンプの電源を別電源にする事にして、リメイクをしようと思います。その際は、汎用のEQ用電源部とし
て、まだ試してないCR型EQにも電源を供給できるようにしたらとも考えています。そうすれば、いろいろなEQアンプを試す
ことができるようになりますし・・・

いずれにしても、未だ計画中ですので組み上げたら、またご紹介できると思います。